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閲覧履歴

バイクロット配合静注用

血漿分画製剤

1瓶 263394円

作成又は改訂年月

*
2015年4月改訂
(第2版)
2014年7月作成

日本標準商品分類番号

876343

日本標準商品分類番号等

2014年7月

薬効分類名

血漿分画製剤

承認等

販売名

バイクロット配合静注用

販売名コード

6343500D1027

承認・許可番号

22600AMX00772
Byclot

薬価基準収載年月

2014年9月

販売開始年月

2014年11月

貯法・使用期限等

貯法
遮光して10℃以下で凍結を避けて保存
有効期間
製造日から3年(最終有効年月日は外箱等に表示)

基準名

生物学的製剤基準
乾燥濃縮人血液凝固第X因子加活性化第VII因子

規制区分

特定生物由来製品
処方箋医薬品
注意-医師等の処方箋により使用すること

組成

1バイアル中の組成は下記のとおりである。
有効成分
活性化人血液凝固第VII因子
1.56mg
有効成分
人血液凝固第X因子
15.6mg
添加物
人血清アルブミン
52mg
添加物
人アンチトロンビンIII
2.6国際単位
添加物
クエン酸ナトリウム水和物
7.54mg
添加物
塩化ナトリウム
15.08mg
添加物
精製白糖
78mg
添加物
ポリソルベート80
0.13mg
添加物
pH調節剤
適量
 
添付溶剤
日本薬局方注射用水
2.5mL
注)注射液吸引時の損失を考慮し、1バイアルから活性化人血液凝固第VII因子として1.5mg、人血液凝固第X因子として15mgを注射するに足る量を確保するために過量充てんされている。添付の溶剤(日本薬局方注射用水)2.5mLで溶解したとき、活性化人血液凝固第VII因子は0.6mg/mL、人血液凝固第X因子は6.0mg/mLとなる。
 
本剤の有効成分である活性化人血液凝固第VII因子及び人血液凝固第X因子、添加物の人血清アルブミン及び人アンチトロンビンIIIは、ヒトの血液(採取国:日本、採血方法:献血)を原材料としている。
本剤は製造工程において、マウスハイブリドーマ細胞株由来のモノクローナル抗体及びブタの腸粘膜由来成分(ヘパリンナトリウム)を使用している。

製剤の性状

本剤は、白色又は淡黄色の凍結乾燥製剤であり、添付の日本薬局方注射用水で溶解したとき、無色ないし淡黄色で澄明又はわずかに白濁した液剤となる。
 pH:5.4〜5.9
 浸透圧比:約1(生理食塩液に対する比)

特殊記載項目

本剤は、貴重なヒト血液を原材料として製剤化したものである。有効成分及び添加物としてヒト血液由来成分を含有しており、原材料となったヒト血液を採取する際には、問診、感染症関連の検査を実施するとともに、製造工程における一定の不活化・除去処理などを実施し、感染症に対する安全対策を講じているが、ヒト血液を原材料としていることによる感染症伝播のリスクを完全に排除することはできないため、疾病の治療上の必要性を十分に検討の上、必要最小限の使用にとどめること。(「使用上の注意」の項参照)

効能・効果

血液凝固第VIII因子又は第IX因子に対するインヒビターを保有する患者の出血抑制

用法・用量

本剤1バイアルを添付の日本薬局方注射用水2.5mLで溶解する。活性化人血液凝固第VII因子として、体重1kg当たり症状に応じて1回60〜120μgを2〜6分かけて緩徐に静脈内に注射する。追加投与は、8時間以上の間隔をあけて行い、初回投与の用量と合わせて、体重1kg当たり180μgを超えないこととする。

用法・用量に関連する使用上の注意

出血頻度の低減を目的とした定期的な投与は避けること。
本剤1バイアルを添付の日本薬局方注射用水2.5mLで溶解して、活性化人血液凝固第VII因子として0.6mg/mLの濃度とした後、必要量を投与すること。
初回投与から36時間以内の本剤投与は追加投与として取り扱うこと。
追加投与は1回とし、十分な効果が得られない場合には、血液凝固第X因子の蓄積を考慮した上で、他の対処方法も考慮すること。
追加投与の後、次に本剤を投与するまでの間隔は、48時間以上あけること。

使用上の注意

慎重投与

DIC患者及びDICを起こしやすいとされている患者(大手術後、重症の肝疾患、溶血性貧血等)
播種性血管内凝固症候群(DIC)の悪化又はDIC誘発のおそれがある。
溶血性・失血性貧血等の患者
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。
免疫不全患者・免疫抑制状態の患者
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

重要な基本的注意

[患者への説明]
本剤の使用にあたっては、疾病の治療での本剤の必要性とともに、本剤の製造に際し感染症の伝播を防止するための安全対策が講じられているが、ヒトの血液を原材料としていることに由来する感染症伝播のリスクを完全に排除することができないことを患者及び家族に対して説明し、理解を得るよう努めること。
本剤の原材料となる献血者の血液については、HBs抗原、抗HCV抗体、抗HIV-1抗体、抗HIV-2抗体及び抗HTLV-I抗体陰性で、かつALT(GPT)値でスクリーニングを実施している。さらに、プールした試験血漿については、HIV、HBV、HCV、HAV及びヒトパルボウイルスB19について核酸増幅検査(NAT)を実施し、適合した血漿を本剤の製造に使用しているが、当該NATの検出限界以下のウイルスが混入している可能性が常に存在する。その後のS/D処理及びウイルス除去膜処理により原材料由来のウイルスを除去し、さらに65℃、96時間の乾燥加熱処理を施した製剤であるが、投与に際しては、次の点に十分注意すること。
血漿分画製剤の現在の製造工程では、ヒトパルボウイルスB19等のウイルスを完全に不活化・除去することが困難であるため、本剤の投与によりその感染の可能性を否定できないので、投与後の経過を十分に観察すること。
現在までに本剤の投与により変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等が伝播したとの報告はない。しかしながら、製造工程において異常プリオンを低減し得るとの報告があるものの、理論的なvCJD等の伝播のリスクを完全には排除できないので、投与の際には患者への説明を十分行い、治療上の必要性を十分検討の上投与すること。
ショック、アナフィラキシーを起こす可能性を否定できないので、観察を十分に行うこと。
マウスたん白質に対して過敏症の患者に投与する場合は観察を十分に行うこと。また、同たん白質に対する抗体を産生する可能性を完全には否定できないので、観察を十分に行うこと。
過凝固症状を起こす可能性を否定できないので、観察を十分に行うこと。
本剤と他の血液凝固因子製剤を併用する場合は、血栓形成等の相互作用が生じる可能性を否定できないため、治療上の有益性と危険性を十分に考慮すること。
重度の出血に対して使用する場合は、緊急時に十分対応できる医療施設において、十分な知識・経験を持つ医師のもとで使用すること。
手術時における本剤の使用経験はないので、使用する場合は、治療上の有益性と危険性を十分に考慮すること。
在宅自己注射は、軽度又は中等度の出血を対象とする。在宅自己注射は、患者又はその家族が適切に使用可能と判断した場合にのみ適用すること。本剤を処方する際は、使用方法等の患者教育を十分に実施し、在宅にて適切に治療ができることを確認した上で、医師の管理指導の下で実施すること。また、患者又はその家族に対し、本剤により発現する可能性のある副作用等について十分説明すること。自己注射後、異常が認められた場合や止血効果が不十分な場合には、速やかに医療機関へ連絡するよう指導すること。自己注射の継続が困難な場合は、医療機関において医師の管理下で慎重に観察するなど、適切な対応を行うこと。

相互作用

併用注意

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
抗線溶剤
 アプロチニン
 トラネキサム酸
 ε-アミノカプロン酸等
血栓形成傾向があらわれるおそれがある。本剤の凝固活性とこれらの薬剤の抗プラスミン作用が微小血栓の寿命を比較的長期化させるため。

副作用

国内で承認時までに実施されたインヒビターを保有する先天性血友病患者を対象とした臨床試験において、総投与例55例のうち、6例(10.9%)に9件の副作用が発生し、5%以上の副作用は、TAT増加(3例)であった。

重大な副作用(類薬)

以下の1〜3は、活性化第VII因子を含有する製剤の添付文書に記載されている重大な副作用情報である。
血栓塞栓症(頻度不明)
動脈血栓塞栓症(心筋梗塞、脳梗塞、腸管虚血等)、静脈血栓塞栓症(肺塞栓症、血栓性静脈炎、深部静脈血栓症等)が起こることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
播種性血管内凝固症候群(DIC)(頻度不明)
DICがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、血小板数及びフィブリノゲン値の減少並びにFDP、D-ダイマーの増加等の凝固系検査異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
ショック、アナフィラキシー(頻度不明)
ショック、アナフィラキシーを起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し適切な処置を行うこと。

その他の副作用

循環器
1%〜5%未満
血圧上昇
消化器
1%〜5%未満
腹痛
血液
5%以上
TAT増加
その他
1%〜5%未満
発熱、頭痛、血中カリウム減少、口腔ヘルペス

高齢者への投与

一般に、高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

本剤は妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊娠又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること(本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない。感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性がある)。

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は12歳未満の小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

過量投与

本剤を過量投与した場合、血栓形成を誘発する可能性を否定できないため、過量投与が疑われる場合は適切な処置を行うこと。

適用上の注意

調製時
溶解の際は、添付の溶解液注入針を使用すること。
他の製剤と混合しないこと。
使用後の残液は細菌感染のおそれがあるので使用しないこと。
投与時
一度溶解したものはできるだけ速やかに使用すること。
溶解時に沈殿が認められるものは使用しないこと。
在宅自己注射時
子どもによる誤用等を避けるため、薬剤の保管に十分注意すること。
使用済の医療用具等の処理については、主治医の指示に従うこと。
*患者が家庭で保存する場合、冷蔵庫内で保存することが望ましいが、室温(30℃以下)で保存することもできる。室温で保存した場合には、使用期限を超えない範囲で6ヵ月以内に使用し、再び冷蔵庫に戻さないように指導すること。
*光の影響を防ぐために、薬剤バイアルは外箱に入れた状態で保存すること。

薬物動態

非出血時のインヒビターを保有する先天性血友病患者に本剤の120μg/kg(4名)を静脈内へ単回投与した際の薬物動態パラメータは、下表のとおりであった1)。AUC0-t及びCmaxは、本剤の用量に依存して増加し、20〜120μg/kgの用量範囲で線形性を認めた。

薬物動態の表

測定項目AUC0-t(IU・h/mL)Cmax(IU/mL)半減期(h)VdSS(mL/kg)生体内回収率(%)
血液凝固第VII因子活性296.33±14.24105.96±10.232.79±0.6150.91±5.5183.4±7.9
血液凝固第X因子活性111.26±11.614.99±0.4622.66±1.5141.46±4.58120.9±11.4
(平均値±SD、n=4)

臨床成績

12歳以上65歳以下のインヒビターを保有する先天性血友病の男性患者を対象とした第III相試験において、患者14名の21出血エピソードに、総投与量として180μg/kgを超えない範囲で本剤の60μg/kg又は120μg/kgを1回又は2回投与した場合の有効率(著効+有効の割合)は、19/21(90.5%)であった。また、出血の重症度別の有効率は、軽度の出血が7/7(100%)、中等度の出血が12/13(92.3%)、重度の出血が0/1(0%)であった。

臨床成績の表

インヒビター患者出血数著効有効やや有効無効有効率(%)
合計(14名)213160219/21(90.5%)
血友病A(8名)11190110/11(90.9%)
血友病B(6名)1027019/10(90.0%)

薬効薬理

in vitro試験において、本剤は、第VIII因子インヒビター血漿及び第IX因子欠乏血漿のAPTT、PTの短縮、凝固加速度の増強及びトロンビン生産能の亢進を示した2)
また、抗第VIII因子抗体の投与により作製した血友病Aインヒビターモデルマウス、抗第IX因子抗体の投与により作製した血友病Bインヒビターモデルマウス又はサル3)において、本剤投与による出血時間の改善が認められた。

取扱い上の注意(記録の保存)

本剤は特定生物由来製品に該当することから、本剤を使用した場合は、医薬品名(販売名)、その製造番号又は製造記号(ロット番号)、使用年月日、使用した患者の氏名、住所等を記録し、少なくとも20年間保存すること。

承認条件

国内での治験症例が極めて限られていることから、製造販売後、一定期間は、可能な限り全症例を対象に使用成績調査を実施することにより、本剤使用患者の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること。

包装

バイクロット配合静注用:1バイアル
日本薬局方注射用水2.5mL:1バイアル

主要文献及び文献請求先

主要文献

1
Shirahata A et al.:Haemophilia,18(1)94,2012
2
Nakatomi Y et al.:Thromb Res,125(5)457,2010
3
Tomokiyo K et al.:Vox Sang,85(4)290,2003

文献請求先(文献請求先・製品情報お問い合わせ先)

一般財団法人 化学及血清療法研究所 分画事業部門 営業部
〒860-8568 熊本市北区大窪一丁目6番1号
TEL 096(345)6500
 

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売
一般財団法人 化学及血清療法研究所
熊本市北区大窪一丁目6番1号

その他の説明(付属機器の取り扱い等)

【溶解方法】
 

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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