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閲覧履歴

液化亜酸化窒素*(日本エア・リキード)

吸入全身麻酔薬

1g 3.9円

作成又は改訂年月

*
2013年9月改訂
(第2版,【使用上の注意】の変更)
2007年9月作成

日本標準商品分類番号

871116

薬効分類名

吸入全身麻酔薬

承認等

販売名

液化亜酸化窒素

販売名コード

1116700X1053

承認・許可番号

28A1X10002
Nitrous Oxide

薬価基準収載年月

1988年6月

販売開始年月

2007年9月

貯法・使用期限等

貯法:
40℃以下
注意:
取扱い上の注意の項参照

基準名

日本薬局方
亜酸化窒素

規制区分

処方せん医薬品注)
注)注意−医師等の処方せんにより使用すること。

組成及び性状の表

成分・含量剤形充填量
亜酸化窒素(N2O)97.0vol%以上吸入用ガス剤無色無臭30kg
7.5kg
2.5kg

一般的名称

日本薬局方亜酸化窒素

効能又は効果

全身麻酔、鎮痛

用法及び用量

本剤は酸素と併用し、酸素の吸気中濃度は必ず20%以上に保つこと。使用目的、患者の状態に応じ、適宜酸素濃度を増加させること。

使用上の注意

慎重投与

1
ビタミンB12欠乏症の患者[本剤の副作用が強くあらわれるおそれがある]1)
2
造血機能障害のある患者[本剤の副作用が強くあらわれるおそれがある]。
3
耳管閉塞、気胸、腸閉塞、気脳症等、体内に閉鎖腔のある患者[閉鎖腔内容量および内圧が変化する]2,3)

重要な基本的注意

1
ビタミンB12の不活性化により造血機能障害や神経障害を起こすことがあるので、患者の観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合にはビタミンB12を投与するなど適切な処置を行うこと1)
2
麻酔を行う際には原則としてあらかじめ絶食させておくこと。
3
麻酔を行う際には原則として麻酔前投薬を行うこと。
4
麻酔中は気道に注意して呼吸・循環に対する観察を怠らないこと。
5
麻酔の深度は手術、検査に必要な最低の深さにとどめること。
6
*タンポナーデに用いられた気体(パーフルオロプロパン、六フッ化硫黄等)が硝子体内に存在している眼手術後の患者には、本剤を使用しないこと。本剤の体内閉鎖腔内圧上昇作用により眼圧が急激に上昇し、失明するおそれがある12,19)

相互作用

併用注意

併用注意の表
薬剤名臨床症状・措置方法機序・危険因子
プロポフォール麻酔作用が増強されたり、収縮期血圧、拡張期血圧、平均動脈圧及び心拍出量が低下することがあるので、併用する場合には、プロポフォールの投与速度を減速するなど慎重に投与すること。相互に作用(麻酔作用)を増強させる。

副作用

副作用等発現状況の概要

本剤は、使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、頻度は不明である(再審査対象外)。

重大な副作用

1
(頻度不明)
造血機能障害(顆粒球や血小板の減少等):顆粒球や血小板の減少等、造血機能障害があらわれることがあるので、長期にわたって連用する場合には血液検査を行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。

その他の副作用

その他の副作用の表
副作用の分類頻度不明
消化器(覚醒時)嘔気、嘔吐
精神神経系末梢神経障害

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦(3ヶ月以内)又は妊娠の可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[動物実験(ラット)で催奇形作用が報告されている]4)

適用上の注意

1
麻酔開始時
1
吸気中酸素濃度が30%を超えることが望ましい。
2
麻酔開始のときには、亜酸化窒素の肺内残気による希釈を防ぐために十分な脱窒素を行うこと。
2
麻酔終了時
麻酔終了と同時に空気呼吸を開始すると、酸素欠乏症に陥ることがあるので、5分以上の100%酸素を吸入させることが望ましい。

その他の注意

1
亜酸化窒素は反復摂取の体験により、依存性が生じることがあるので注意が必要である。
2
本剤の体内閉鎖腔内圧上昇作用により、中耳内圧の上昇が起こり、鼓膜破裂に至ったとの報告がある2)
3
亜酸化窒素の長期間(3ヶ月〜数年)の摂取下で、亜急性脊髄変性様の神経障害が観察されている5,6)
4
仰臥位での開頭術において、本剤の体内閉鎖腔内圧上昇作用により術後に緊張性気脳症が発症したとの報告がある7)
5
ヒトにおいては持続吸入開始4日目に顆粒球や血小板の減少等の骨髄機能障害が認められるが8)、吸入を中止すれば3〜4日で寛解がみられるとの報告がある9)。総じてヒトにおける連続吸入は、48時間以内にとどめるのが望ましいとされている9,10,11)

薬物動態

本剤の吸収は、吸入開始直後は大量(約1L/分)に吸収されるが、時間の経過とともに急減し、20〜30分でほぼ飽和状態となり、以後は微量しか吸収されない。また、本剤の排泄は、吸収と同じパターンをとり、最初大量排泄があり、次いで約10分以内で半減し以後長時間続く13,14)

薬効薬理

1
麻酔作用及び鎮痛作用
中枢麻酔作用は弱いが感覚特に痛覚を抑制する。高濃度の使用では酸素欠乏症を起こす危険を除いては安全な麻酔薬である。麻酔導入、覚醒も速いが、麻酔力が弱いので、前麻酔薬投与や他の吸入麻酔薬と併用する15)
2
その他の作用
1
中枢神経への作用
中枢神経におよぼす麻酔作用は弱いが、ヒトおよびサルの聴覚・視覚・触角、特に痛覚を抑制する16)。単独使用では、手術刺激により麻酔深度が浅くなる傾向を示すが、他剤との併用により麻酔深度が深まる17)
2
循環器系への作用
低酸素症や高炭酸ガス血症がない限り、心拍数、静・動脈血圧などに変化はなく、エピネフリンに対する感受性亢進もない8)
3
呼吸器系への作用
鼻咽頭気管に対する刺激が少なく、咽頭けいれんの危険も少ない。また、気道分泌は増加せず、気管支繊毛運動を抑制しない16)
4
消化器系への作用
麻酔開始時には唾液分泌の増加がみられるが、麻酔が深くなると減少する。また、食道や胃腸の運動には影響がみられず、消化液分泌にも影響しない16)

有効成分に関する理化学的知見

1
分子式
N2O
2
一般名
亜酸化窒素(Nitrous Oxide)
3
分子量
44.01
4
融点
−90.7℃(101.3kPa)
5
沸点
−88.5℃(101.3kPa)
6
比重
1.53(空気=1、0℃、101.3kPa)
7
密度
1.96g/L(0℃、101.3kPa)
8
臨界温度
36.41℃
9
臨界圧力
7.245MPa
10
性状
室温、大気圧下において無色のガスで、においはない。本品1mLは温度20℃、気圧101.3kPaで、水1.5mL又はエタノール0.4mLに溶ける。エーテル又は脂肪油にやや溶けやすい。不燃性で極めて安全で、室温では不活性なガスである。300℃以上では熱分解し、支燃性のある酸素を遊離する。

取扱い上の注意

1
容器は常に40℃以下に保ち、直射日光、裸火、暖房やボイラーなど高温にさらされるような熱源の近くを避けて下さい。かつ、使用に当たっては換気をよくし、喫煙、火気の使用を禁じて下さい。
2
容器は必ず立てて使用して下さい。
3
容器は衝撃、転倒、転落などを防止する措置を必ず講じて下さい。
4
容器の口金、圧力調整器、配管など本剤と直接に接触する全ての部分に、油脂類、有機物、塵埃などの付着がないこと。特に油脂類は厳禁であります。
5
容器バルブの開閉は静かに、かつ使用するときは全開に、使用後は全閉にすること。
6
容器からガス漏れのある場合、また、安全弁からガス噴出のある場合、凍傷や火気に十分注意しながら、風通しの良い安全な場所に容器を移し、直ちに販売店にご連絡下さい。
7
使用済みの容器はバルブを全閉にし、袋ナット、キャップを取り付けて、販売店経由でご返却下さい。
8
貯蔵場所では、上記注意事項以外に、特に下記に注意して下さい。
1
可燃性ガスと同一貯蔵室に置かないこと。
2
容器置き場の周囲2m以内は火気又は引火性もしくは発火性の物を置かないで下さい。
3
充填容器と使用済み容器とは明確に区分して下さい。
4
関係者以外の立入を禁止すること。
9
亜酸化窒素が高濃度で存在し、かつ可燃物が存在する部位では、電気メス等の火気を使用しないこと18)

包装

耐圧金属製密封容器:2.5kg、7.5kg、30kg

主要文献及び文献請求先

主要文献

1
Flippo TS, et al:Arch Surg., 128:1391(1993)
2
Vohra SB, et al:The Journal of Laryngology and Otology, 108:582(1994)
3
奥田隆彦 他:臨床麻酔, 15(1):95(1991)
4
Fink BR et al:Nature 214, 146(1967)
5
Chanarin, I:C.R.C.Critical Reviews in Toxicology, Sep:179(1982)
6
清水貴子 他:臨床神経学, 29(9):1129(1989)
7
吉田一博 他:日本臨床麻酔学会誌 4(3):235(1984)
8
Lassen HCA:Lancet 270, 527(1956)
9
Green CD:Clinical Anesthesia(Nitorous Oxide), 37(1964)
10
Parbrook GD:Brit.J.Anaesth., 39:730(1967)
11
Parbrook GD:Brit.Med.J., 2:480(1964)
12
森田一之 他:第40回北日本眼科医学会誌、52(2002)
13
上久保康夫:麻酔7(3), 273(1958)
14
上塚昭逸:熊本医学雑誌33(8), 1523(1959)
15
日本薬局方
16
Eastwood DW:Clinical Anesthesia(Nitrous Oxide), 21(1964)
17
今井利和:麻酔9(7), 476(1960)
18
土田真奈美 他:麻酔46, 46(1997)
19
*大路正人 他:日眼会誌、114(2), 110(2010)

文献請求先

日本エア・リキード株式会社 メディカルサプライチェーン部
〒660-0891 兵庫県尼崎市扶桑町1番36号

製造販売業者の名称及び住所

日本エア・リキード株式会社
兵庫県尼崎市扶桑町1番36号
TEL 06-6481-7855

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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