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閲覧履歴

インチュニブ錠1mg

注意欠陥/多動性障害治療剤 (選択的α2Aアドレナリン受容体作動薬)

1錠 410.7円

作成又は改訂年月

**
2019年6月
改訂(第4版,医薬品製造販売承認事項一部変更承認に基づく効能・効果の項等の改訂)
*
2019年5月
改訂

日本標準商品分類番号

871179

日本標準商品分類番号等

2019年6月
2009年9月

薬効分類名

注意欠陥/多動性障害治療剤
(選択的α2Aアドレナリン受容体作動薬)

承認等

販売名

インチュニブ錠1mg

販売名コード

1179057G1021

承認・許可番号

22900AMX00511
Intuniv

薬価基準収載年月

2017年5月

販売開始年月

2017年5月

貯法・使用期限等

貯 法
気密容器・室温保存
使用期限
外箱等に表示

規制区分

劇薬,処方箋医薬品注1)
注1)注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

有効成分(1錠中)
グアンファシン塩酸塩1.14mg(グアンファシンとして1mgに相当)
添加物
ヒプロメロース,乾燥メタクリル酸コポリマーLD,結晶セルロース,軽質無水ケイ酸,乳糖水和物,ポビドン,クロスポビドン,グリセリン脂肪酸エステル,フマル酸

性状

性状・剤形白色の円形の錠剤である。(徐放錠)
外形
大きさ直径 約7.1mm
厚さ 約4mm
重量約0.15g
識別コード503:1MG

販売名

インチュニブ錠3mg

販売名コード

1179057G2028

承認・許可番号

22900AMX00512
Intuniv

薬価基準収載年月

2017年5月

販売開始年月

2017年5月

貯法・使用期限等

貯 法
気密容器・室温保存
使用期限
外箱等に表示

規制区分

劇薬,処方箋医薬品注1)
注1)注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

有効成分(1錠中)
グアンファシン塩酸塩3.42mg(グアンファシンとして3mgに相当)
添加物
ヒプロメロース,乾燥メタクリル酸コポリマーLD,結晶セルロース,軽質無水ケイ酸,乳糖水和物,ポビドン,クロスポビドン,グリセリン脂肪酸エステル,フマル酸,青色2号アルミニウムレーキ,黄色三二酸化鉄

性状

性状・剤形淡緑白色の円形の錠剤である。(徐放錠)
外形
大きさ直径 約7.9mm
厚さ 約4mm
重量約0.20g
識別コード503:3MG

一般的名称

グアンファシン塩酸塩徐放錠

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人[「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照]
房室ブロック(第二度,第三度)のある患者[本剤の中枢性の徐脈作用により症状が悪化するおそれがある。]

**効能・効果

**効能・効果に関連する使用上の注意

6歳未満の患者における有効性及び安全性は確立していない。[「臨床成績」の項参照]
AD/HDの診断は,米国精神医学会の精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM)等の標準的で確立した診断基準に基づき慎重に実施し,基準を満たす場合にのみ投与すること。
※:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders
注意欠陥/多動性障害(AD/HD)

**用法・用量

18歳未満の患者:
通常,18歳未満の患者には,体重50kg未満の場合はグアンファシンとして1日1mg,体重50kg以上の場合はグアンファシンとして1日2mgより投与を開始し,1週間以上の間隔をあけて1mgずつ,下表の維持用量まで増量する。
なお,症状により適宜増減するが,下表の最高用量を超えないこととし,いずれも1日1回経口投与すること。
用法及び用量の表 参照
18歳以上の患者:
通常,18歳以上の患者には,グアンファシンとして1日2mgより投与を開始し,1週間以上の間隔をあけて1mgずつ,1日4〜6mgの維持用量まで増量する。
なお,症状により適宜増減するが,1日用量は6mgを超えないこととし,いずれも1日1回経口投与すること。

用法及び用量の表

体重開始用量維持用量最高用量
17kg以上25kg未満1mg1mg2mg
25kg以上34kg未満1mg2mg3mg
34kg以上38kg未満1mg2mg4mg
38kg以上42kg未満1mg3mg4mg
42kg以上50kg未満1mg3mg5mg
50kg以上63kg未満2mg4mg6mg
63kg以上75kg未満2mg5mg6mg
75kg以上2mg6mg6mg

用法・用量に関連する使用上の注意

CYP3A4/5阻害剤を投与中の患者,重度の肝機能障害のある患者又は重度の腎機能障害のある患者に投与する場合には,1日1mgより投与を開始すること。[本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。(「相互作用」及び「薬物動態」の項参照)]
本剤の投与を中止する場合は,原則として3日間以上の間隔をあけて1mgずつ,血圧及び脈拍数を測定するなど患者の状態を十分に観察しながら徐々に減量すること。[本剤の急な中止により,血圧上昇及び頻脈があらわれることがある。]

**,*使用上の注意

慎重投与

低血圧,起立性低血圧,徐脈,心血管疾患のある患者又はその既往歴のある患者,血圧を低下又は脈拍数を減少させる作用を有する薬剤を投与中の患者[血圧及び心拍数を低下させることがある。]
高血圧のある患者又はその既往歴のある患者[本剤を急に中止した場合,血圧上昇があらわれることがある。(「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照)]
不整脈又はその既往歴のある患者,先天性QT延長症候群の患者又はQT延長を起こすことが知られている薬剤を投与中の患者[本剤の投与によりQT延長があらわれるおそれがある。(「重要な基本的注意」及び「薬物動態」の項参照)]
狭心症及び心筋梗塞等の虚血性心疾患のある患者又はその既往歴のある患者[急激な血圧低下があらわれた場合,冠血流量が減少し虚血性心疾患が悪化するおそれがある。]
脳梗塞等の脳血管障害のある患者[急激な血圧低下があらわれた場合,脳血流量が減少し症状が悪化するおそれがある。]
重度の肝機能障害のある患者[本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。(「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照)]
重度の腎機能障害のある患者[本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。(「用法・用量に関連する使用上の注意」及び「薬物動態」の項参照)]
抑うつ状態の患者[本剤の鎮静作用により,症状が悪化するおそれがある。]

重要な基本的注意

本剤を投与する医師又は医療従事者は,投与前に患者(小児の場合には患者及び保護者又はそれに代わる適切な者に対して,本剤の治療上の位置づけ及び本剤投与による副作用発現等のリスクについて,十分な情報を提供するとともに,適切な使用方法について指導すること。
本剤を長期間投与する場合には,定期的に有用性の再評価を実施し,漫然と投与しないよう注意すること。
高度な血圧低下及び脈拍数減少が認められ,失神に至る場合があるので,本剤の投与開始前及び用量変更の1〜2週間後には,血圧及び脈拍数を測定すること。至適用量の決定後にも4週に1回を目途に血圧及び脈拍数を測定すること。また,本剤の投与による脱水に十分注意し,脱水の症状があらわれた場合には,補液等適切な措置を講じること。
心血管系への影響(高度な徐脈,低血圧,QT延長等)があらわれる可能性があるので,本剤投与開始前及び投与中は以下の点に注意すること。
本剤投与開始前には心電図異常の有無について確認すること。心電図異常が認められた場合は,投与の可否を慎重に判断すること。
心血管疾患若しくはその既往歴がある場合又は本剤投与開始前に心電図異常が認められた場合は,定期的に心電図検査を行うなど,患者の状態を慎重に観察すること。
本剤投与中は心血管系の状態に注意し,心血管系への影響を示唆する症状(徐脈,失神,ふらつき,動悸等)があらわれた場合には心電図検査等を行い,適切な処置を行うこと。
本剤の投与開始時及び用量調節時に副作用(傾眠,血圧低下等)により投与中止に至った症例が認められていることから,本剤の投与中(特に投与開始時及び用量調節時)においては,患者の状態を慎重に観察し,用量の調節を行うこと。
自殺念慮や自殺行為があらわれることがあるので,患者の状態を注意深く観察すること。また,患者(小児の場合には患者及び保護者又はそれに代わる適切な者に対し,これらの症状・行為があらわれた場合には,速やかに医療機関に連絡するよう指導すること。
攻撃性,敵意はAD/HDにおいてしばしば観察されるが,本剤の投与中にも攻撃性,敵意の発現が報告されている。投与中は,攻撃的行動,敵意の発現又は悪化について観察すること。
眠気,鎮静等が起こることがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意すること。
本剤の投与により体重増加を来すことがあるので,定期的に体重を測定し,肥満の徴候があらわれた場合は,食事療法,運動療法等の適切な処置を行うこと。

相互作用

相互作用の概略

本剤は,主に肝代謝酵素CYP3A4及びCYP3A5で代謝される。

併用注意

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
CYP3A4/5阻害剤
 イトラコナゾール,リトナビル,クラリスロマイシン等
本剤の血中濃度が上昇し,作用が増強するおそれがあるので,本剤を減量するなど注意すること。[「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照]これらの薬剤により,本剤の代謝が阻害される可能性がある。ケトコナゾール(経口剤,国内未発売)との併用により,本剤のAUCが3倍増加した。[「薬物動態」の項参照]
CYP3A4/5誘導剤
 リファンピシン,カルバマゼピン,フェノバルビタール,フェニトイン等
本剤の血中濃度が減少し,作用が減弱するおそれがある。これらの薬剤により,本剤の代謝が促進される可能性がある。リファンピシンとの併用により,本剤のAUCが約70%減少した。[「薬物動態」の項参照]
中枢神経抑制剤
 鎮静剤,催眠剤,抗精神病薬,フェノチアジン誘導体,バルビツール酸誘導体,ベンゾジアゼピン誘導体等
アルコール
相互に作用を増強することがある。これらの薬剤により,本剤の鎮静作用が増強される可能性がある。
バルプロ酸バルプロ酸の血中濃度が増加したとの報告がある。機序不明
降圧作用を有する薬剤
 β遮断剤,Ca拮抗剤,ACE阻害剤,アンジオテンシンII受容体拮抗剤,降圧利尿剤等
相互に作用を増強し,失神を起こすことがある。これらの薬剤により,本剤の降圧作用及び徐脈作用が増強される可能性がある。
心拍数減少作用を有する薬剤
 ジギタリス製剤等
相互に作用を増強し,失神を起こすことがある。これらの薬剤により,本剤の降圧作用及び徐脈作用が増強される可能性がある。

副作用

副作用等発現状況の概要

6歳以上18歳未満のAD/HD患者を対象とした臨床試験における安全性評価対象症例254例中,副作用(臨床検査値異常変動を含む)は190例(74.8%)に認められた。主なものは,傾眠146例(57.5%),血圧低下39例(15.4%),頭痛31例(12.2%)であった。
18歳以上のAD/HD患者を対象とした臨床試験における安全性評価対象症例230例中,副作用(臨床検査値異常変動を含む)は195例(84.8%)に認められた。主なものは,傾眠95例(41.3%),口渇77例(33.5%),めまい66例(28.7%),血圧低下60例(26.1%)であった。

重大な副作用

低血圧(5%以上注1),徐脈(5%以上注1):高度な低血圧,徐脈があらわれ,失神に至る場合があるので,血圧及び脈拍数を定期的に測定するとともに,患者の状態を注意深く観察し,このような症状があらわれた場合には減量,休薬又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
失神(頻度不明注2):失神が起こることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
房室ブロック(0.5%未満):房室ブロックがあらわれることがあるので,異常が認められた場合は減量,休薬又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

次のような副作用があらわれた場合には,必要に応じて,減量,休薬又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
過敏症
頻度不明注2
過敏症,発疹,そう痒
循環器
1〜5%未満
起立性低血圧
循環器
1%未満
血圧上昇,頻脈,洞性不整脈
循環器
頻度不明注2
蒼白,高血圧性脳症,QT延長
精神神経系
5%以上
傾眠,頭痛,不眠,めまい注1
精神神経系
1%未満
易刺激性,悪夢,感情不安定,激越,鎮静,無力症
精神神経系
頻度不明注2
不安,うつ病,嗜眠,痙攣,過眠症
消化器
5%以上
口渇注1,便秘
消化器
1〜5%未満
腹痛,食欲減退,悪心,下痢
消化器
1%未満
腹部不快感,嘔吐,消化不良
その他
5%以上
倦怠感
その他
1〜5%未満
遺尿,体重増加
その他
1%未満
頻尿,胸痛,ALT(GPT)上昇
その他
頻度不明注2
喘息,脱水,勃起不全
注1:18歳未満の患者より18歳以上の患者で特に高頻度に発現が認められた副作用
注2:海外の臨床試験及び自発報告に基づく副作用のため頻度不明

妊婦,産婦,授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[動物実験(マウス)において大量投与により催奇形作用(外脳症,脊椎破裂症)が報告されている。]
授乳中の婦人には,本剤投与中は授乳を避けさせること。[ヒト母乳中への移行は不明だが,ラットで乳汁中への移行が報告されている。]

小児等への投与

低出生体重児,新生児,乳児,6歳未満の幼児に対する安全性は確立していない。[使用経験がない。]

過量投与

徴候,症状:低血圧,徐脈,投与初期の一過性高血圧,嗜眠,呼吸抑制等があらわれることがある。
処置:胃洗浄(投与直後),活性炭が有効な場合がある。なお,本剤は透析により除去されない。嗜眠が発現した場合は,昏睡,徐脈及び低血圧等のより重篤な毒性が遅れて発現する可能性があるため,処置を行った上で少なくとも24時間観察すること。

適用上の注意

薬剤交付時:
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
本剤は徐放性製剤であるため,割ったり,砕いたり,すりつぶしたりしないで,そのままかまずに服用するよう指導すること。

**薬物動態

血漿中濃度
健康成人
健康成人男性8例に2mg,4mg及び6mgを漸増法でそれぞれ1日1回空腹時5日間,計15日間反復経口投与したときの各投与量における投与5日目の血漿中濃度を図1に,薬物動態パラメータを表1に示す。投与後5〜8時間(中央値)でCmaxに達し,Cmax及びAUCはほぼ用量に比例して増加した。また,反復投与開始後約5日で定常状態に達した1)
表1 健康成人における薬物動態パラメータ(反復投与:各投与量における投与5日目)参照
小児患者
日本人小児及び外国人小児AD/HD患者(392例)から得られた血漿中グアンファシン濃度データ(3231ポイント)を用いて母集団薬物動態解析を行った。その結果,見かけの全身クリアランス及び見かけの分布容積に対して体重が統計学的に有意な共変量であった。また,日本人児童患者160例(6〜12歳)及び青少年患者31例(13〜17歳)にそれぞれ0.04mg/kg注1),0.08mg/kg及び0.12mg/kgを1日1回経口投与したとき,母集団薬物動態解析の結果に基づき推定した薬物動態パラメータは表2のとおりである2)
表2 小児患者における推定薬物動態パラメータ(定常状態)参照
食事の影響
健康成人140例を対象に,3mg(1mg錠3錠あるいは3mg錠1錠)単回投与時の食事の影響を検討したところ,空腹時投与に比べて食後投与(高脂肪食)ではCmaxは約1.2〜1.4倍高く,AUCは約1.2〜1.3倍高かった3)
分布
ヒト血漿蛋白結合率は,約70%である4)
代謝
グアンファシンの主要な代謝経路は,芳香環における水酸化,それに続くグルクロン酸抱合又は硫酸抱合であると推定された。健康成人男性11例に4mgを反復経口投与したとき,ヒドロキシグアンファシンの硫酸抱合体及びヒドロキシグアンファシンのグルクロン酸抱合体が血漿中の代謝物として検出された5)
In vitro試験の結果,グアンファシンの酸化的代謝に関する主な代謝酵素はCYP3A4/5と推定された6)
排泄
グアンファシンは肝臓と腎臓の両方を介して消失する4)。健康成人男性11例に1mgを単回経口投与したときのT1/2の算術平均値(標準偏差)は,18.4時間(7.52)であった。また,1mg単回(投与後72時間まで)及び4mg反復(5日目投与後24時間まで)投与時のグアンファシンの累積尿中排泄率は,投与量の40.9%及び36.0%であった1)
In vitro試験において,グアンファシンはOCT2(有機カチオントランスポーター2)の基質であることが示された。
In vitro試験において,グアンファシンのMATE1に対する阻害作用(IC50値:0.168μmol/L)が認められた。
腎機能障害患者
腎機能障害者(被験者群:10mL/min≦糸球体ろ過量≦30mL/min,糸球体ろ過量<10mL/min,各群6例)にグアンファシン3mgを単回静脈内投与注1)したとき,腎機能正常者(6例)と比較して,グアンファシンの尿中排泄率は各群でそれぞれ約75%及び約87%の低下,腎クリアランスは約85%及び約92%の低下であったものの,全身クリアランスは約14%及び約29%の低下であった7)。(外国人によるデータ)
薬物相互作用
CYP3A4/5阻害剤との併用
健康成人20例に,ケトコナゾール400mgを1日1回6日間反復投与での投与3日目にグアンファシン4mg単回投与を併用したとき,ケトコナゾール存在下でグアンファシンのCmaxは約1.75倍に増加し,AUCは約2.79〜3.13倍に増加した8)。(外国人によるデータ)
CYP3A4/5誘導剤との併用
健康成人19例に,リファンピシン600mgを1日1回11日間反復投与での投与8日目にグアンファシン4mgの単回投与を併用したとき,リファンピシンの存在下でグアンファシンのCmaxは約54%減少し,AUCは約63〜69%減少した9)。(外国人によるデータ)
メチルフェニデート塩酸塩との併用
健康成人38例に,グアンファシン4mgとメチルフェニデート塩酸塩36mgを単回投与したとき,グアンファシンとd-メチルフェニデートのCmax及びAUCに影響は認められなかった10)。(外国人によるデータ)
QT間隔に対する影響
健康成人83例(試験完了例61例)を対象に,グアンファシン即放性製剤4mg単回投与時及び4〜8mg漸増反復投与での8mg注1)投与時のQT間隔に対する影響を検討した。ベースラインからの変化量〔QTcF(Fridericia補正)間隔〕におけるプラセボ投与時との差の最大平均値(片側95%信頼区間上限値)は,4mg投与では4.55(6.52)msec,8mg投与では7.61(10.34)msecであり,QTc間隔の延長が認められた11)。(外国人によるデータ)
 
注1)本剤の承認された用法・用量は「用法・用量」の項参照

薬物動態の表

表1 健康成人における薬物動態パラメータ(反復投与:各投与量における投与5日目)
投与量
(mg)
例数Cmax※1
(ng/mL)
AUC0-τ※1
(ng・hr/mL)
Tmax※2
(hr)
282.70 (0.552)46.08 (10.47)5 (5-8)
487.71 (3.30)139.4 (58.16)6.5 (5-12)
6811.7 (2.44)213.0 (45.79)8 (5-8)
※1:算術平均値(標準偏差)
※2:中央値(最小値-最大値)
表2 小児患者における推定薬物動態パラメータ(定常状態)
投与群児童(6〜12歳)
例数
児童(6〜12歳)
Cmax
(ng/mL)
児童(6〜12歳)
AUC0-τ
(ng・hr/mL)
青少年(13〜17歳)
例数
青少年(13〜17歳)
Cmax
(ng/mL)
青少年(13〜17歳)
AUC0-τ
(ng・hr/mL)
0.04mg/kg542.47
(1.51-3.92)
45.59
(26.86-76.07)
112.92
(2.06-4.23)
54.32
(29.73-88.48)
0.08mg/kg525.00
(2.31-7.48)
90.40
(31.44-152.9)
106.57
(5.11-9.08)
129.1
(91.42-197.7)
0.12mg/kg547.49
(5.02-11.3)
132.1
(90.82-232.2)
1010.0
(6.56-12.9)
200.5
(120.8-272.6)
※:中央値(最小値-最大値),母集団薬物動態解析ソフトNONMEM(R)に基づく薬物動態パラメータを用いたベイジアン推定値

**臨床成績

小児AD/HD患者を対象とした臨床試験
二重盲検試験
小児AD/HD患者(6歳以上18歳未満)を対象に実施したプラセボ対照二重盲検並行群間比較試験において,有効性の評価尺度であるADHD-RS-IV合計スコアの投与7週後のベースラインからの変化量は下表のとおりであった12)
表3 ADHD-RS-IV合計スコアのベースラインからの変化量※1 参照
長期投与試験
小児AD/HD患者(6歳以上18歳未満)を対象に実施したプラセボ対照二重盲検群間比較試験を完了した小児患者を対象に実施した長期投与試験において,有効性の評価尺度であるADHD-RS-IV合計スコアの推移は下表のとおりであった13)
表4 ADHD-RS-IV合計スコアの推移 参照
18歳以上のAD/HD患者を対象とした臨床試験
二重盲検試験
18歳以上のAD/HD患者を対象に実施したプラセボ対照二重盲検並行群間比較試験において,有効性の評価尺度であるADHD-RS-IV with adult prompts日本語版合計スコアの投与10週後のベースラインからの変化量は下表のとおりであった14)
表5 ADHD-RS-IV with adult prompts日本語版合計スコアのベースラインからの変化量 参照
長期投与試験
18歳以上のAD/HD患者を対象に実施したプラセボ対照二重盲検群間比較試験を完了した患者及び本臨床試験に新規に登録された18歳以上の成人AD/HD患者を対象に実施した長期投与試験において,有効性の評価尺度であるADHD-RS-IV with adult prompts日本語版合計スコアの推移は下表のとおりであった15)
表6 ADHD-RS-IV with adult prompts日本語版合計スコアの推移 参照

臨床成績の表

表3 ADHD-RS-IV合計スコアのベースラインからの変化量※1
投与群※2ベースライン
例数
ベースライン
平均
(標準偏差)
投与7週後
例数
投与7週後
平均
(標準偏差)
変化量
調整平均値
(標準誤差)
プラセボとの比較
調整平均値の差
[95%信頼区間]
プラセボとの比較
p値※3
プラセボ6736.57
(8.57)
6229.95
(12.19)
-6.70
(1.24)
0.08mg/kg6536.95
(8.17)
6122.41
(10.94)
-14.60
(1.25)
-7.89
[-11.14,-4.65]
<0.0001
0.12mg/kg6635.98
(8.70)
5418.31
(11.81)
-16.89
(1.29)
-10.19
[-13.48,-6.89]
<0.0001
※1:混合効果モデルに基づく解析
投与群,評価時点,投与群×評価時点の交互作用を固定効果,ベースラインADHD-RS-IV合計スコア(40未満,40以上)及び年齢区分(13歳未満,13歳以上)を共変量,分散共分散構造は無構造とした。
※2:プラセボ群並びに本剤0.04,0.08及び0.12mg/kg群を設定し,ベースラインのADHD-RS-IV合計スコア(40未満40以上)及び年齢(13歳未満13歳以上)を因子とした確率最小化法を用いて割付を行った。ただし,体重が17kg以上25kg未満の被験者は本剤0.04mg/kg群に,75kg以上の被験者は本剤0.12mg/kg群に割付けないこととした。
※3:多重比較,固定順序法により投与7週後でのp値を算出
0.12mg/kg群とプラセボ群との比較(有意水準0.05)により有意差が認められた場合のみ0.08mg/kg群とプラセボ群との比較(有意水準0.05)を行う。
表4 ADHD-RS-IV合計スコアの推移
 プラセボ/本剤集団※1
例数
プラセボ/本剤集団※1
合計スコア
本剤/本剤集団※2
例数
本剤/本剤集団※2
合計スコア
二重盲検試験開始時6736.6±8.619736.3±8.2
長期投与試験開始時5731.4±12.616525.9±11.4
1週5727.7±11.816524.6±12.1
2週5626.4±11.916322.5±12.2
3週5423.2±10.516321.1±11.6
4週5422.1±10.815919.6±11.5
5週5321.6±11.316018.8±11.6
7週5220.0±10.115518.4±11.5
11週4919.7±9.915217.9±10.6
15週4620.4±9.615218.9±11.4
27週4119.0±8.413817.9±10.6
39週3819.3±10.113016.2±9.8
51週3419.1±10.912516.2±10.6
最終評価時5722.2±12.016518.8±11.4
平均値±標準偏差
※1:二重盲検試験でプラセボ群に割り付けられ,長期投与試験では本剤を投与された集団
※2:二重盲検試験で本剤0.04mg/kg群,0.08mg/kg群又は0.12mg/kg群に割り付けられ,長期投与試験で引き続き本剤を投与された集団
表5 ADHD-RS-IV with adult prompts日本語版合計スコアのベースラインからの変化量
投与群ベースライン
例数
ベースライン
平均
(標準偏差)
投与10週後
例数
投与10週後
平均
(標準偏差)
変化量
調整平均値
(標準誤差)
プラセボとの比較
調整平均値の差
[95%信頼区間]
プラセボとの比較
p値
プラセボ10031.70
(6.83)
9323.55
(10.29)
-7.27
(1.07)
本剤10031.45
(5.92)
7919.53
(9.45)
-11.55
(1.10)
-4.28
[-6.67,-1.88]
0.0005
※:混合効果モデルに基づく解析
投与群,評価時点,投与群×評価時点の交互作用を固定効果,ベースラインADHD-RS-IV with adult prompts日本語版合計スコア(30未満,30以上)及びADHDサブタイプ(混合型,不注意優勢型,多動性-衝動性優勢型)を共変量,分散共分散構造は無構造とした。
表6 ADHD-RS-IV with adult prompts日本語版合計スコアの推移
 継続例
プラセボ/本剤集団※1
例数
継続例
プラセボ/本剤集団※1
合計スコア
継続例
本剤/本剤集団※2
例数
継続例
本剤/本剤集団※2
合計スコア
新規例※3
例数
新規例※3
合計スコア
二重盲検試験開始時10031.70±6.8310031.45±5.92
長期投与試験開始時8824.76±10.546222.31±10.474132.80±5.94
1週8823.43±10.506220.82±9.364130.66±6.25
2週8322.33±10.646119.64±8.984127.56±7.62
3週8021.18±11.236118.82±9.623826.39±7.35
4週7320.33±11.565818.14±9.223724.46±7.58
5週7219.14±11.215816.83±8.883721.81±7.78
6週6818.54±10.955516.07±9.083720.68±6.94
14週5917.95±11.155315.58±9.413418.53±6.50
26週5317.17±11.574813.17±8.223216.53±8.52
38週4916.55±12.194712.13±7.323114.97±8.06
50週4915.82±11.694511.80±7.432913.93±8.42
最終評価時8818.82±11.066214.44±9.264116.27±9.68
平均値±標準偏差
※1:二重盲検試験でプラセボ群に割り付けられ,長期投与試験では本剤を投与された集団
※2:二重盲検試験で本剤群に割り付けられ,長期投与試験で引き続き本剤を投与された集団
※3:長期投与試験で新規に登録され本剤を投与された集団

薬効薬理

薬理作用
AD/HDモデル動物である自然発症高血圧ラットにおいて,多動性及び衝動性のいずれの指標に対しても改善効果が認められた16)
作用機序
グアンファシンはアドレナリン受容体(α2A)に対して親和性を示し17),α2アドレナリン受容体を介した直接的なノルアドレナリンのシナプス伝達調整により,前頭前皮質及び大脳基底核におけるシグナルを調整している可能性が示唆されている18)が,AD/HDの治療効果における詳細な作用機序は不明である。

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称:グアンファシン塩酸塩(JAN)
Guanfacine Hydrochloride
化学名:N-Amidino-2-(2,6-dichlorophenyl)acetamide monohydrochloride
分子式:C9H9Cl2N3O・HCl
分子量:282.56
化学構造式:
性状:白色〜淡灰白色の粉末である。
融点:216℃

承認条件

医薬品リスク管理計画を策定の上,適切に実施すること。

包装

インチュニブ錠1mg:PTP140錠(14錠×10)
インチュニブ錠3mg:PTP140錠(14錠×10)

主要文献及び文献請求先

**主要文献

〔文献請求番号〕
1
社内資料(健康成人における高用量薬物動態試験)〔201900257〕
2
社内資料(小児AD/HD患者における母集団薬物動態解析)〔201600367〕
3
社内資料(健康成人における生物学的同等性試験)〔201600368〕
4
Carchman,S.H.et al.:J.Clin.Pharmacol.,1987,27,762〔201600369〕
5
社内資料(健康成人における反復経口投与後の代謝物検索)〔201600370〕
6
社内資料(責任代謝酵素同定試験)〔201600371〕
7
Kirch,W.et al.:Clin.Pharmacokinet.,1980,5,476〔201700076〕
8
社内資料(薬物相互作用試験-ケトコナゾール-)〔201600372〕
9
社内資料(薬物相互作用試験-リファンピシン-)〔201600373〕
10
社内資料(薬物相互作用試験-メチルフェニデート-)〔201600374〕
11
社内資料(QT/QTc評価試験)〔201600375〕
12
市川宏伸ほか:臨床精神薬理,2018,21,1093〔201800281〕
13
社内資料(小児AD/HD患者の第2/3相長期投与試験)〔201600377〕
14
社内資料(成人AD/HD患者の第3相試験)〔201900250〕
15
社内資料(成人AD/HD患者の第3相長期投与試験)〔201900251〕
16
社内資料(in vivo薬理試験)〔201600380〕
17
社内資料(ヒトα2アドレナリン受容体親和性及び選択性)〔201600378〕
18
社内資料(脳内局所作用)〔201700077〕

文献請求先

主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。
 
塩野義製薬株式会社 医薬情報センター
〒541-0045大阪市中央区道修町3丁目1番8号
電話0120-956-734
FAX 06-6202-1541
http://www.shionogi.co.jp/med/

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

**プロモーション提携
武田薬品工業株式会社
〒540-8645大阪市中央区道修町四丁目1番1号
製造販売元
塩野義製薬株式会社
〒541-0045 大阪市中央区道修町3丁目1番8号

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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