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ベポタスチンベシル酸塩OD錠5mg「日医工」

選択的ヒスタミンH1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤

1錠 10.7円

作成又は改訂年月

**
2022年7月改訂
(第3版,承認条件削除による改訂)
*
2019年11月改訂

日本標準商品分類番号

87449

日本標準商品分類番号等

*2019年11月(用法追加)

薬効分類名

選択的ヒスタミンH1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤

承認等

販売名

ベポタスチンベシル酸塩OD錠5mg「日医工」

販売名コード

4490022F3073

承認・許可番号

23000AMX00287000
Bepotastine Besilate OD

薬価基準収載年月

2018年6月

販売開始年月

2018年6月

貯法・使用期限等

貯法
室温保存,開封後は湿気を避けて保存すること
使用期限
外箱等に表示の使用期限内に使用すること

組成

有効成分
1錠中
ベポタスチンベシル酸塩
5mg
添加物
D-マンニトール,結晶セルロース,クロスポビドン,アセスルファムカリウム,スクラロース,フマル酸ステアリルナトリウム,香料

製剤の性状

剤形素錠(口腔内崩壊錠)
色調白色
外形
表面
裏面
側面
直径(mm)7.0
厚さ(mm)3.4
質量(mg)150
本体表示ベポタスチン
OD
5
日医工
包装コード418

販売名

ベポタスチンベシル酸塩OD錠10mg「日医工」

販売名コード

4490022F4070

承認・許可番号

23000AMX00288000
Bepotastine Besilate OD

薬価基準収載年月

2018年6月

販売開始年月

2018年6月

貯法・使用期限等

貯法
室温保存,開封後は湿気を避けて保存すること
使用期限
外箱等に表示の使用期限内に使用すること

組成

有効成分
1錠中
ベポタスチンベシル酸塩
10mg
添加物
D-マンニトール,結晶セルロース,クロスポビドン,アセスルファムカリウム,スクラロース,フマル酸ステアリルナトリウム,香料

製剤の性状

剤形割線入りの素錠(口腔内崩壊錠)
色調白色
外形
表面
裏面
側面
直径(mm)9.5
厚さ(mm)4.0
質量(mg)300
本体表示ベポタスチン
OD
10
日医工
包装コード419

一般的名称

ベポタスチンベシル酸塩口腔内崩壊錠

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能又は効果

<成人>
アレルギー性鼻炎,蕁麻疹,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,痒疹,皮膚そう痒症)
*<小児>
アレルギー性鼻炎,蕁麻疹,皮膚疾患(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症)に伴うそう痒

用法及び用量

<成人>
通常,成人にはベポタスチンベシル酸塩として1回10mgを1日2回経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
*<小児>
通常,7歳以上の小児にはベポタスチンベシル酸塩として1回10mgを1日2回経口投与する。

用法及び用量に関連する使用上の注意

本剤は口腔内で速やかに崩壊することから唾液のみ(水なし)でも服用可能であるが,口腔粘膜からの吸収により効果発現を期待する製剤ではないため,崩壊後は唾液又は水で飲み込むこと。

使用上の注意

慎重投与

腎機能障害のある患者[本剤の血中濃度を上昇させることがある。また,高い血中濃度が持続するおそれがあるので,低用量(例えば1回量5mg)から投与するなど慎重に投与し,異常が認められた場合は減量,休薬するなど適切な処置を行う。]

重要な基本的注意

眠気を催すことがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
長期ステロイド療法を受けている患者で,本剤投与によりステロイドの減量を図る場合には十分な管理下で徐々に行うこと。
本剤を季節性の患者に投与する場合は,好発季節を考えて,その直前から投与を開始し,好発季節終了時まで続けることが望ましい。
本剤の使用により効果が認められない場合には,漫然と長期にわたり投与しないように注意すること。

副作用

副作用等発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
副作用が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 頻度不明
血液白血球数増加,白血球数減少,好酸球増多
精神神経系眠気,倦怠感,頭痛,頭重感,めまい
消化器口渇,悪心,胃痛,胃部不快感,下痢,口内乾燥,舌炎,嘔吐,腹痛,便秘
過敏症発疹,腫脹,蕁麻疹
肝臓AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTP,LDH,総ビリルビンの上昇
腎臓尿潜血,尿蛋白,尿糖,尿ウロビリノーゲン,尿量減少,排尿困難,尿閉
その他月経異常,浮腫,動悸,呼吸困難,しびれ,味覚異常

高齢者への投与

本剤は,主として腎臓から排泄されるが,一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いため高い血中濃度が持続するおそれがあるので注意すること。

妊婦,産婦,授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,投与しないことが望ましいが,やむを得ず投与する場合には,治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立しておらず,また,動物実験で胎児への移行が認められている。]
授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが,やむを得ず本剤を投与する場合には授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。]

小児等への投与

*低出生体重児,新生児,乳児又は幼児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。1)

適用上の注意

薬剤交付時:
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
服用時:
本剤は舌の上にのせ唾液を浸潤させると唾液のみで崩壊するので,水なしで服用することが可能である。また,水で服用することも可能である。
本剤は寝たままの状態では,水なしで服用しないこと。

薬物動態

生物学的同等性試験
ベポタスチンベシル酸塩OD錠5mg「日医工」
ベポタスチンベシル酸塩OD錠5mg「日医工」は,「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン(平成24年2月29日 薬食審査発0229第10号)」に基づき,ベポタスチンベシル酸塩OD錠10mg「日医工」を標準製剤としたとき,溶出挙動が等しく,生物学的に同等とみなされた。2)
ベポタスチンベシル酸塩OD錠10mg「日医工」
ベポタスチンベシル酸塩OD錠10mg「日医工」及び標準製剤を,クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ベポタスチンベシル酸塩として10mg)健康成人男性に絶食単回経口投与(水なしで服用及び水で服用)して血漿中ベポタスチン濃度を測定し,得られた薬物動態パラメータ(AUC,Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果,log(0.80)〜log(1.25)の範囲内であり,両剤の生物学的同等性が確認された。3)
(<ベポタスチンベシル酸塩OD錠10mg「日医工」:水なし>参照)
血漿中濃度並びにAUC,Cmax等のパラメータは,被験者の選択,体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
(<ベポタスチンベシル酸塩OD錠10mg「日医工」:水あり>参照)
血漿中濃度並びにAUC,Cmax等のパラメータは,被験者の選択,体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
<ベポタスチンベシル酸塩OD錠10mg「日医工」:水なし>
判定パラメータ
AUC0→12
(ng・hr/mL)
判定パラメータ
Cmax
(ng/mL)
参考パラメータ
Tmax
(hr)
参考パラメータ
t1/2
(hr)
ベポタスチンベシル酸塩OD錠10mg「日医工」429.8±77.4116.4±27.51.55±0.702.36±0.19
標準製剤
(口腔内崩壊錠,10mg)
438.5±67.4118.7±21.71.44±0.442.43±0.20
(1錠投与,Mean±S.D., n=24)
<ベポタスチンベシル酸塩OD錠10mg「日医工」:水あり>
判定パラメータ
AUC0→12
(ng・hr/mL)
判定パラメータ
Cmax
(ng/mL)
参考パラメータ
Tmax
(hr)
参考パラメータ
t1/2
(hr)
ベポタスチンベシル酸塩OD錠10mg「日医工」408.2±50.4106.8±19.30.92±0.242.50±0.26
標準製剤
(口腔内崩壊錠,10mg)
405.6±53.2101.7±21.91.06±0.672.51±0.22
(1錠投与,Mean±S.D., n=24)

薬効薬理

ヒスタミンH1受容体拮抗作用を主体とし,ケミカルメディエーター(ロイコトリエン,トロンボキサン,PAF等)の産生・遊離抑制作用を現す。好酸球浸潤・増多抑制やインターロイキン-5の産生抑制も示唆されている。4)

有効成分に関する理化学的知見

一般名
ベポタスチンベシル酸塩(Bepotastine Besilate)
化学名
S)-4-{4-[(4-Chlorophenyl)(pyridin-2-yl)methoxy]piperidin-1-yl}butanoic acid monobenzenesulfonate
構造式
分子式
C21H25ClN2O3・C6H6O3S
分子量
547.06
性状
白色〜微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。
酢酸(100)に極めて溶けやすく,水又はエタノール(99.5)にやや溶けにくい。
1gを水100mLに溶かした液のpHは約3.8である。
融点
159〜163℃

取扱い上の注意

安定性試験
本品につき加速試験(40℃,相対湿度75%,6ヵ月)を行った結果,ベポタスチンベシル酸塩OD錠5mg「日医工」及びベポタスチンベシル酸塩OD錠10mg「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。5)

包装

ベポタスチンベシル酸塩OD錠5mg「日医工」
100錠(10錠×10;PTP)
ベポタスチンベシル酸塩OD錠10mg「日医工」
100錠(10錠×10;PTP)
200錠(バラ)

主要文献及び文献請求先

主要文献

1
馬場駿吉:臨床医薬,18(12),1371(2002)
2
日医工株式会社 社内資料:生物学的同等性試験(OD錠5mg)
3
坂中千恵 他:診療と新薬,55(2),91(2018)
4
第十七改正日本薬局方解説書 C-5025,廣川書店,東京(2016)
5
日医工株式会社 社内資料:安定性試験

文献請求先

主要文献欄に記載の文献・社内資料は下記にご請求下さい。
 日医工株式会社 お客様サポートセンター
 〒930-8583 富山市総曲輪1丁目6番21
 フリーダイアル(0120)517-215
 Fax(076)442-8948

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
日医工株式会社
富山市総曲輪1丁目6番21

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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