抗ウイルス化学療法剤
1錠 85.2円
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
プロベネシド | 本剤の活性代謝物のアシクロビルの排泄が抑制され、アシクロビルの平均血漿中濃度曲線下面積(AUC)が48%増加するとの報告がある。注1) | プロベネシドは尿細管分泌に関わるOAT1及びMATE1を阻害するため、活性代謝物のアシクロビルの腎排泄が抑制されると考えられる。 |
シメチジン | 本剤の活性代謝物のアシクロビルの排泄が抑制され、アシクロビルのAUCが27%増加するとの報告がある。注1) | シメチジンは尿細管分泌に関わるOAT1、MATE1及びMATE2-Kを阻害するため、活性代謝物のアシクロビルの腎排泄が抑制されると考えられる。 |
ミコフェノール酸 モフェチル | 本剤の活性代謝物のアシクロビルとの併用により、アシクロビル及びミコフェノール酸 モフェチル代謝物の排泄が抑制され、両方のAUCが増加するとの報告がある。注1) | 活性代謝物のアシクロビルとミコフェノール酸 モフェチル代謝物が尿細管分泌で競合すると考えられる。 |
テオフィリン | 本剤の活性代謝物のアシクロビルとの併用により、テオフィリンの中毒症状があらわれることがある。 | 機序は不明であるが、本剤の活性代謝物のアシクロビルがテオフィリンの代謝を阻害するためテオフィリンの血中濃度が上昇することが考えられる。 |
判定パラメータ | 判定パラメータ | 参考パラメータ | 参考パラメータ | |
AUC0-6 (ng・hr/mL) | Cmax (ng/mL) | Tmax (hr) | t1/2 (hr) | |
バラシクロビル錠500mg「YD」 | 146.4±27.4 | 99.7±34.1 | 0.9±0.6 | 0.6±0.2 |
標準製剤(錠剤、500mg) | 149.2±27.0 | 103.8±34.7 | 1.3±0.6 | 0.6±0.2 |