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ミルマグ内用懸濁液7.2%

制酸剤、緩下剤

1mL 1.57円

作成又は改訂年月

**2018年10月改訂
(第6版)
*2009年11月改訂

日本標準商品分類番号

872344
872355

日本標準商品分類番号等

1980年3月

薬効分類名

制酸剤
緩下剤

承認等

ミルマグ内用懸濁液7.2%

販売名コード

2344003S2024

承認・許可番号

22100AMX01310000
MILMAG oral suspension 7.2%

薬価基準収載年月

2009年9月

販売開始年月

1953年5月

貯法・使用期限等

貯法
室温保存(密栓)
使用期限
外箱、瓶底に表示
注意
取扱い上の注意の項参照

組成

成分・含量
100g中 水酸化マグネシウム 7.2g
添加物
不使用

性状

色調白色
剤形水性懸濁液

一般的名称

水酸化マグネシウム製剤

効能又は効果

効能又は効果/用法及び用量

○下記疾患における制酸作用と症状の改善
胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
○便秘症

用法及び用量

○制酸剤として使用する場合
水酸化マグネシウムとして、通常、成人、1日0.9〜2.4gを数回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
○緩下剤として使用する場合
水酸化マグネシウムとして、通常、成人、1日0.9〜2.1gを頓用又は数回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

用法及び用量に関連する使用上の注意

本剤は塩類下剤のため、緩下剤として投与の際、できるだけ多くの水−通常約180mL−を飲むとより効果的である。

使用上の注意

慎重投与

腎障害のある患者
[マグネシウムの排泄が阻害され貯留を起こすおそれがある。]
心機能障害のある患者
[徐脈を起こすおそれがある。]
下痢のある患者
[緩下作用があるので、下痢を悪化させるおそれがある。]
高マグネシウム血症の患者
[症状を悪化させるおそれがある。]

相互作用

併用注意

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン、ミノサイクリン等)
ニューキノロン系抗菌剤(シプロフロキサシン、トスフロキサシン等)
*ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤(エチドロン酸ニナトリウム、リセドロン酸ナトリウム等)
併用薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。併用薬剤と錯体を形成し、併用薬剤の吸収を阻害する。
セフジニル
*デラビルジン
*ペニシラミン
併用薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。機序不明
*ロスバスタチン
*ガバペンチン
併用薬剤の血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。機序不明
*セレコキシブ併用薬剤の血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがある。機序不明
*ミコフェノール酸モフェチル併用薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがある。機序不明
*アジスロマイシン
*ラベプラゾール
併用薬剤の血中濃度が低下するとの報告がある。機序不明
ジギタリス製剤(ジゴキシン等)
*フェキソフェナジン
併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、同時に服用させないなど注意すること。消化管内で本剤と吸着することにより併用薬剤の吸収が阻害されると考えられる。
鉄剤併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、同時に服用させないなど注意すること。本剤による胃内pHの上昇及び難溶性塩形成により、併用薬剤の吸収が阻害されると考えられる。
*ポリカルボフィルカルシウム併用薬剤の効果が減弱するおそれがある。併用薬剤は酸性条件下でカルシウムが脱離して薬効を発揮するが、本剤の胃内pH上昇作用によりカルシウムの脱離が抑制される。
高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤(ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリスチレンスルホン酸カルシウム)併用薬剤の効果が減弱するおそれがある。併用により全身性アルカローシス等の症状があらわれたとの報告がある。マグネシウムが併用薬剤と結合する。
活性型ビタミンD3製剤(アルファカルシドール、カルシトリオール等)高マグネシウム血症をおこすおそれがある。併用薬剤によるマグネシウムの腸管吸収促進が考えられる。(特に腎障害のある患者)
大量の牛乳
カルシウム製剤
milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。機序は不明であるが、本剤による血中pHの上昇(代謝性アルカローシス)が血清カルシウムの上昇に関与すると考えられる。
*ミソプロストール下痢が発現しやすくなる。併用薬剤は小腸の蠕動運動を亢進させ、小腸からの水、Naの吸収を阻害し下痢を引き起こす。本剤には緩下作用があるので、両者の併用により下痢が発現しやすくなる。
併用薬剤併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある。本剤の吸着作用または消化管内・体液のpH上昇による。

副作用

副作用等発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

その他の副作用

代謝異常注)
頻度不明
高マグネシウム血症
消化器
頻度不明
下痢
注) 長期大量投与によりこのような症状が発現することがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行うこと。

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。

適用上の注意

服用時
本剤は用時懸濁し、懸濁後は速やかに服用すること。

その他の注意

長期・大量投与により胃・腸管内に結石を形成し、腸閉塞を起こしたとの報告がある。

薬効薬理

制酸作用1−2)
水酸化マグネシウムは胃内の塩酸を中和し、制酸作用を示す。その際、炭酸ガスを発生しないので、胃壁を刺激せず、二次的胃酸分泌を起こしにくい。
緩下作用1−2)
水酸化マグネシウムは胃内で中和反応により塩化マグネシウムとなった後、腸内の重炭酸ナトリウムと反応して可溶性、難吸収性の重炭酸マグネシウム又は炭酸マグネシウムになる。腸管内腔液の浸透圧を等張に維持するため腸壁から水を奪うことにより、腸内容物は水分を保持して膨大、軟化し、大腸に到達して蠕動運動を亢進し緩下作用を示す。腸粘膜への薬物の直接的刺激作用はない。
(参考) 用量換算
制酸剤として用いる場合の水酸化マグネシウム0.9〜2.4gは本剤12〜31mLに相当する。
緩下剤として用いる場合の水酸化マグネシウム0.9〜2.1gは本剤12〜27mLに相当する。

有効成分に関する理化学的知見

一般名
水酸化マグネシウム
化学名
Magnesium Hydroxide
分子式
Mg(OH)
分子量
58.32
性状
水酸化マグネシウムは白色の粉末で、においはない。水又はエタノール(95)にほとんど溶けない。希塩酸に溶ける。

取扱い上の注意

1
開封後はなるべく速やかに使用すること。
2
安定性試験3)
最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、3年)の結果、含量等は規格の範囲内であり、ミルマグ内用懸濁液7.2%は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。

包装

210mL × 10

主要文献及び文献請求先

主要文献

1
グッドマン・ギルマン:薬理書(第7版),p.1209 (1989)
2
グッドマン・ギルマン:薬理書(第7版),p.1227 (1989)
3
エムジーファーマ株式会社 社内資料:安定性試験

文献請求先

**主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。
共和薬品工業株式会社 学術情報課 
〒530−0005 大阪市北区中之島3−2−4
TEL 0120−041−189
FAX 06−6121−2858

製造業者又は輸入販売業者の氏名又は名称及び住所

**発売元
共和薬品工業株式会社
大阪市北区中之島3−2−4
製造販売元
エムジーファーマ株式会社
大阪府茨木市彩都あさぎ7丁目7番25号

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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