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オキサトミドDS小児用2%「サワイ」

アレルギー性疾患治療剤

1g 6.8円

作成又は改訂年月

**
2015年10月改訂
(第13版)
*
2014年12月改訂

日本標準商品分類番号

87449

薬効分類名

アレルギー性疾患治療剤

承認等

販売名

*オキサトミドDS小児用2%「サワイ」

販売名コード

4490005R1448

承認・許可番号

22600AMX00680000
OXATOMIDE

薬価基準収載年月

2014年12月

販売開始年月

1998年7月

貯法・使用期限等

貯法
室温保存
使用期限
外箱に表示

組成

オキサトミドDS小児用2%「サワイ」は、1g中にオキサトミド20mgを含有する。
添加物として、軽質無水ケイ酸、白糖、ヒドロキシプロピルセルロースを含有する。

組成及び性状の表

剤形性状
ドライシロップ白色の粒状
水懸濁液(1→10)のpHは約6である

一般的名称

オキサトミドドライシロップ

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

効能又は効果

気管支喘息
アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、痒疹

用法及び用量

通常、小児には1回オキサトミドとして0.5mg/kg(ドライシロップとして25mg/kg)を用時水で懸濁して、朝及び就寝前の1日2回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1回最高用量はオキサトミドとして0.75mg/kg(ドライシロップとして37.5mg/kg)を限度とする。

使用上の注意

慎重投与

肝障害又はその既往歴のある患者〔肝障害が悪化又は再燃するおそれがある。〕
幼児(「小児等への投与」の項参照)

重要な基本的注意

眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。
本剤は気管支拡張剤並びに全身性ステロイド剤と異なり、既に起こっている喘息発作を速やかに軽減する薬剤ではないので、このことは患者に十分注意しておく必要がある。
長期ステロイド療法を受けている患者で、本剤投与によりステロイド減量を図る場合には十分な管理下で徐々に行うこと。
本剤により、末梢血中好酸球が増加することがあるので、このような場合には経過観察を十分に行うこと。

相互作用

併用注意

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
アルコール性飲料
中枢神経抑制剤
麻薬性鎮痛剤
鎮静剤
催眠剤
眠気、倦怠感等が強くあらわれるおそれがある。相加的に作用する。

副作用

副作用等発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

(頻度不明)
肝炎、肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、ビリルビン、Al-P、LDHの著しい上昇等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸(初期症状:全身倦怠感、食欲不振、発熱、嘔気・嘔吐等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、呼吸困難、全身紅潮、咽頭・喉頭浮腫等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
血小板減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

頻度不明
錐体外路症状硬直(口周囲、四肢)、眼球偏位、後屈頸、攣縮、振戦
過敏症発疹、浮腫(顔面、手足等)
内分泌月経障害、乳房痛、女性化乳房
精神神経系眠気、倦怠感、口渇、頭痛・頭重、めまい・ふらつき・立ちくらみ、しびれ感
泌尿器膀胱炎様症状(頻尿、排尿痛、血尿、残尿感等)、排尿困難
消化器嘔気・嘔吐、胃部不快感、下痢、便秘、胃痛、腹痛、食欲不振、食欲亢進、にがみ、腹部不快感、口内炎、舌のあれ
循環器動悸
その他好酸球増多、ほてり、鼻出血、発熱
上記のような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
なお、太字で記載の副作用については投与を中止すること。また、錐体外路症状が発現した場合には、必要に応じて抗パーキンソン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

高齢者への投与

本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では肝機能が低下していることが多いので、慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。〔動物実験(ラット)で口蓋裂、合指症、指骨の形成不全等の催奇形作用が報告されている。〕
授乳婦に投与する場合には、授乳を中止させること。〔動物実験(イヌ)で乳汁移行が認められている。〕

小児等への投与

幼児(特に2歳以下)において錐体外路症状が発現するおそれがあるため、過量投与を避けること。

臨床検査結果に及ぼす影響

本剤の投与は、アレルゲン皮内反応を抑制し、アレルゲンの確認に支障を来すので、アレルゲン皮内反応検査を実施する前は本剤を投与しないこと。

過量投与

頸部硬直等の錐体外路症状、痙攣、意識障害、傾眠、血圧低下、洞性徐脈、縮瞳等が発現した例があるので、過量に服用した場合には、支持・対症療法等適切な処置を行うこと。

適用上の注意

他の液シロップ剤との混合:本剤は、他の液シロップ剤と混合した場合に分散性が低下するので、配合しないこと(正確な用量調整が困難である)。

薬物動態

1.生物学的同等性試験
オキサトミドDS小児用2%「サワイ」と標準製剤を健康成人男子にそれぞれ3g(オキサトミドとして60mg)空腹時単回経口投与(クロスオーバー法)し、血漿中オキサトミド濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。1)
血漿中濃度ならびにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
2.溶出挙動
本製剤は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められた規格に適合していることが確認されている。
各製剤3g投与時の薬物動態パラメータ
 Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)AUC0-24hr(ng・hr/mL)
オキサトミドDS小児用2%「サワイ」13.2±4.72.3±0.67.3±4.092.1±44.7
標準製剤(ドライシロップ、2%)13.9±5.52.5±0.88.5±3.998.3±50.5
(Mean±S.D.)

薬効薬理

アレルギー反応性細胞内のカルシウム制御作用により、ヒスタミン、ロイコトリエンなどのケミカルメディエーターの遊離を抑制する。
特に、アレルギー性疾患の慢性化・難治化に関与すると考えられているロイコトリエンに対し、アゼラスチン、ケトチフェン、トラニラストよりも低濃度で遊離を抑制する。
標的臓器においてヒスタミン、ロイコトリエン(LTC4、LTD4)、血小板活性化因子(PAF)、セロトニン、アセチルコリン、ブラジキニンに対し拮抗作用を示す。
経口投与で各種実験的喘息モデルならびに実験的アレルギーモデルにおいて用量依存的な抑制作用が認められている。

有効成分に関する理化学的知見

一般名
オキサトミド(Oxatomide)
化学名
1-[3-[4-(Diphenylmethyl)-1-piperazinyl]propyl]-2-benzimidazol-2(3H)-one
分子式
C27H30N4O
分子量
426.55
融点
155〜161℃
構造式
性状
オキサトミドは白色〜微黄白色の結晶性の粉末である。酢酸(100)又はクロロホルムに溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。

取扱い上の注意

・安定性試験
分包包装及びバラ包装したものを用いた長期保存試験(室温、3年間)の結果、通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。2)

**包装

120包(1包0.5g)、100g(バラ)

主要文献及び文献請求先

主要文献

1
沢井製薬(株)社内資料[生物学的同等性試験]
2
沢井製薬(株)社内資料[安定性試験]

文献請求先

〔主要文献(社内資料を含む)は下記にご請求下さい〕

沢井製薬株式会社 医薬品情報センター
〒532-0003 大阪市淀川区宮原5丁目2-30
TEL:0120-381-999
FAX:06-6394-7355

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
沢井製薬株式会社
大阪市淀川区宮原5丁目2-30

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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