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閲覧履歴

メキタジン錠3mg「タイヨー」

持続性抗ヒスタミン剤

1錠 5.7円

作成又は改訂年月

**印:
2019年8月改訂
(第19版)
*印:
2019年4月改訂

日本標準商品分類番号

874413

日本標準商品分類番号等

2006年8月(品質再評価)
1995年6月

薬効分類名

持続性抗ヒスタミン剤

承認等

販売名

メキタジン錠3mg「タイヨー」

販売名コード

4413004F1219

承認・許可番号

21900AMX01027000
MEQUITAZINE

薬価収載

2007年12月

販売開始

1990年9月

使用期限等

貯 法
しゃ光・気密容器保存
使用期限
外装に表示の使用期限内に使用すること。

基準名

日本薬局方
メキタジン錠

組成

1錠中:
メキタジン…3mg
〈添加物〉
軽質無水ケイ酸、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、トウモロコシデンプン、乳糖水和物、ヒドロキシプロピルセルロース

性状

白色の片面1/2割線入り素錠
識別コード(PTP)
t 521 
外形(サイズ)
表(直径mm)
 7.0
外形(サイズ)
裏(重量mg)
 125
外形(サイズ)
側面(厚さmm)
 2.5

禁忌

本剤の成分、フェノチアジン系化合物及びその類似化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
**閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]
前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者[抗コリン作用により排尿困難等を起こすことがある]

効能・効果

○気管支喘息
○アレルギー性鼻炎
○じん麻疹
○皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)

用法・用量

○気管支喘息の場合
通常成人1回メキタジンとして6mgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
○アレルギー性鼻炎、じん麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)の場合
通常成人1回メキタジンとして3mgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。

使用上の注意

慎重投与

腎障害のある患者[長期投与例で臨床検査値異常としてBUN上昇がみられることがある]
高齢者 (「高齢者への投与」の項参照)
**開放隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]

重要な基本的注意

眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作には従事させないよう十分注意すること。

相互作用

併用注意

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体、麻酔剤、麻薬性鎮痛剤、鎮静剤、精神安定剤等)
 フェノバルビタール等
眠気等があらわれることがあるので、減量するなど注意すること。本剤の中枢神経抑制作用により、作用が増強されることがある。
抗コリン作用を有する薬剤(三環系抗うつ剤、MAO阻害剤等)
 イミプラミン塩酸塩
 ブチルスコポラミン臭化物等
口渇、排尿困難等があらわれることがあるので、減量するなど注意すること。本剤の抗コリン作用により、作用が増強されることがある。
メトキサレン光線過敏症を起こすおそれがある。これらの薬剤は光線感受性を高める作用を有する。
アルコール眠気等があらわれることがあるので、アルコール含有清涼飲料水等の摂取に注意すること。本剤の中枢神経抑制作用により、作用が増強されることがある。

副作用

副作用等発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用(頻度不明)

*ショック、アナフィラキシー
ショック、アナフィラキシーを起こすことがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、呼吸困難、咽頭浮腫、蕁麻疹、嘔気等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P等の上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。また、劇症肝炎の報告がある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
血小板減少
血小板減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

過敏症注1)
頻度不明
発疹、光線過敏症
肝臓注2)
頻度不明
AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇、黄疸
血液注1)
頻度不明
血小板減少
精神神経系
頻度不明
眠気、倦怠感、ふらふら感、頭痛、めまい、興奮
消化器
頻度不明
口渇、胃部不快感、下痢、便秘、食欲不振、嘔吐、胃痛、腹痛
循環器
頻度不明
胸部苦悶感、心悸亢進
泌尿器
頻度不明
排尿困難
その他
頻度不明
咽頭痛、浮腫、顔面潮紅、視調節障害、月経異常、味覚異常、口内しびれ感
注1)発現した場合には投与を中止すること。
注2)観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

高齢者への投与

高齢者では副作用があらわれやすいので、注意すること。臨床試験において高齢者に口渇等の副作用の発現率が高い傾向が認められている。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]
授乳婦に投与する場合には授乳を中止させること。[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

過量投与

徴候・症状:誤って過量服用したときに眠気、悪心、嘔吐、軽度の抗コリン作用性障害がみられる。
処置:通常、早期には催吐、胃洗浄を行う。必要に応じ補助呼吸又は人工呼吸、抗痙攣剤を投与する。

適用上の注意

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)

その他の注意

動物実験(ラット)でメラニンに対する親和性が認められている。また、他のフェノチアジン系化合物の長期投与又は大量投与により角膜・水晶体の混濁、網膜・角膜の色素沈着が報告されているので注意すること。

薬物動態

生物学的同等性試験1)
メキタジン錠3mg「タイヨー」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ2錠(メキタジンとして6mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血清中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
溶出性2)
メキタジン錠3mg「タイヨー」の溶出性は、日本薬局方に定められた規格に適合していることが確認されている。

薬物動態の表

メキタジン錠3mg「タイヨー」 絶食単回経口投与
薬物動態パラメータ (平均±標準偏差、n=10)
 投与量(mg)AUC0-48(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)
メキタジン錠3mg「タイヨー」697.5±19.15.7±0.83.5±0.512.5±1.0
標準製剤(錠剤、3mg)697.7±5.25.9±0.53.6±0.512.9±1.4
血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

薬効薬理

メキタジンは、アレルギー反応過程における各種遊離メディエーターに対する拮抗作用を示す持続的抗アレルギー剤である。3)
作用機序(in vitro
メキタジンは、ヒスタミン、セロトニン、アセチルコリン及びブラジキニンで誘発した摘出モルモット回腸収縮反応に対し、クレマスチンフマル酸塩とほぼ同等又はそれ以上の収縮抑制作用を示した。
また、卵白アルブミン感作モルモット肺切片から抗原抗体反応により遊離したSRS-Aを含むtotal mediatorの摘出回腸収縮反応に対してクレマスチンフマル酸塩より強力な抑制作用を示し、本剤の作用機序には受容体レベルでのchemical mediator拮抗作用が重要な役割をもつものと考えられた。
アレルギー反応抑制作用
メキタジン(5mg/kg,p.o.)は、ラットの受身皮膚アナフィラキシー(PCA)反応に対し、クレマスチンフマル酸塩及びクロルフェニラミンマレイン酸塩より強力かつ持続的な抑制作用を示した。
ヒスタミン致死防御作用
メキタジン(5mg/kg,p.o.)は、マウスのヒスタミン致死に対しクレマスチンフマル酸塩よりも強力かつ持続的な防御作用を示した。

有効成分に関する理化学的知見

一般名
メキタジン(Mequitazine)
化学名
10-[(3RS)-1-Azabicyclo[2.2.2]oct-3-ylmethyl]-10H-phenothiazine
分子式
C20H22N2S
分子量
322.47
融 点
146〜150℃
性 状
白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール又は酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。メタノール溶液(1→50)は旋光性を示さない。光によって徐々に着色する。
構造式

取扱い上の注意

安定性試験結果の概要4)
長期保存試験(25℃、3年)の結果、メキタジン錠3mg「タイヨー」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

包装

メキタジン錠3mg「タイヨー」
PTP包装:100錠(10錠×10)、1,000錠(10錠×100)

主要文献

1
武田テバファーマ(株)社内資料(生物学的同等性試験)
2
武田テバファーマ(株)社内資料(溶出試験)
3
武田テバファーマ(株)社内資料(薬効薬理試験)
4
武田テバファーマ(株)社内資料(安定性試験)

文献請求先・製品情報お問い合わせ先

主要文献欄に記載の文献・社内資料は下記にご請求下さい。

武田テバファーマ株式会社 武田テバDIセンター
〒453-0801 名古屋市中村区太閤一丁目24番11号
TEL 0120-923-093

受付時間 9:00〜17:30(土日祝日・弊社休業日を除く)

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

販売
武田薬品工業株式会社
大阪市中央区道修町四丁目1番1号
製造販売元
武田テバファーマ株式会社
名古屋市中村区太閤一丁目24番11号

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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