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エルシトニン注40単位

合成カルシトニン誘導体製剤

1管 546円

作成又は改訂年月

**
2018年8月改訂
(第13版)
2017年7月改訂

日本標準商品分類番号

873999

日本標準商品分類番号等

2003年11月

薬効分類名

合成カルシトニン誘導体製剤

承認等

販売名

エルシトニン注40単位

販売名コード

3999401A1200

承認・許可番号

21800AMX10268000
Elcitonin Inj.40U.

薬価基準収載年月

2006年6月

販売開始年月

2006年6月

貯法・使用期限等

貯法
室温保存
使用期限
外箱等に表示

規制区分

劇薬
処方箋医薬品
注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

成分・含量(1アンプル1mL中)
エルカトニン 40エルカトニン単位注)
注)エルカトニンの活性は、日局標準品を基準にして生物学的測定法により測定し、エルカトニン単位で表示されている。
添加物
酢酸ナトリウム水和物13.6μg/mL、等張化剤、pH調節剤

性状

本剤は、無色澄明な注射液である。
剤形
注射剤
pH
5.0〜6.5
浸透圧比(生理食塩液に対する比)
約1

一般的名称

エルカトニン注射液

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
妊娠末期の患者[「使用上の注意 妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の2.の項参照]

効能又は効果

効能又は効果/用法及び用量

○高カルシウム血症
○骨ページェット病

用法及び用量

高カルシウム血症の場合
通常、成人には1回エルカトニンとして40エルカトニン単位を1日2回朝晩に筋肉内注射または点滴静注する。点滴静注においては希釈後速やかに使用し、1〜2時間かけて注入する。なお、年齢および血中カルシウムの変動により適宜増減する。
骨ページェット病の場合
通常、成人には1回エルカトニンとして40エルカトニン単位を原則として1日1回筋肉内注射する。

使用上の注意

慎重投与

発疹(紅斑、膨疹等)等の過敏症状を起こしやすい体質の患者
気管支喘息又はその既往歴のある患者[喘息発作を誘発するおそれがある。]

重要な基本的注意

本剤はポリペプチド製剤であり、ショックを起こすことがあるので、アレルギー既往歴、薬物過敏症等について十分な問診を行うこと。
*長期にわたり漫然と投与しないこと。[「9.その他の注意」の1.〜3.の項参照]
*本剤の投与後初期において血清カルシウム濃度あるいは臨床症状の改善がみられない場合には、速やかに他の治療方法に変更すること。[「その他の注意」の4.の項参照]

相互作用

併用注意

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ビスホスホン酸塩系骨吸収抑制剤(パミドロン酸二ナトリウム水和物等)血清カルシウムが急速に低下するおそれがある。
高度の低カルシウム血症があらわれた場合には投与を中止し、注射用カルシウム剤の投与等適切な処置を行うこと。
両剤のカルシウム低下作用により、血清カルシウムが急速に低下するおそれがある。

副作用

副作用等発現状況の概要

承認時までの調査及び市販後の使用成績調査等における総症例2,393例中、255例(10.66%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が報告された。その主なものは、悪心96件(4.01%)、顔面潮紅84件(3.51%)、嘔吐50件(2.09%)等であった。(再審査終了時)

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー
(頻度不明)
ショック、アナフィラキシーを起こすことがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、気分不良、全身発赤、蕁麻疹、呼吸困難、咽頭浮腫等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
テタニー
(0.04%)
低カルシウム血症性テタニーを誘発することがあるので、症状があらわれた場合には投与を中止し、注射用カルシウム剤の投与等適切な処置を行うこと。
喘息発作
(頻度不明)
喘息発作を誘発することがあるので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[「1.慎重投与」の項参照]
肝機能障害、黄疸
(頻度不明)
AST(GOT)、ALT(GPT)、ALPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

過敏症注)
0.1〜5%未満
発疹、蕁麻疹
循環器
0.1〜5%未満
顔面潮紅、熱感、胸部圧迫感、動悸
循環器
0.1%未満
血圧上昇
循環器
頻度不明
血圧低下
消化器
0.1〜5%未満
悪心、嘔吐、下痢、食欲不振、胸やけ、腹痛
消化器
頻度不明
口渇、口内炎、腹部膨満感
神経系
0.1〜5%未満
めまい、ふらつき、頭痛
神経系
頻度不明
耳鳴、視覚異常(かすみ目等)、しびれ感、口内しびれ感
肝臓
0.1〜5%未満
AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇
電解質代謝
0.1〜5%未満
低ナトリウム血症、低リン血症
注射部位
0.1〜5%未満
疼痛
注射部位
頻度不明
発赤、腫脹
その他
0.1〜5%未満
浮腫、発熱、悪寒、全身けん怠感
その他
0.1%未満
そう痒感、脱力感、咽喉部異和感(咽喉部ハッカ様爽快感等)、あくび
その他
頻度不明
頻尿、発汗、赤血球減少、ヘモグロビン減少、BUN上昇、ALP上昇、乳房肥大、乳房痛、尿白濁
注)発現した場合には、投与を中止すること。

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので用量に注意すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊婦、産婦、授乳婦等への投与に関する安全性は確立していない。また、動物実験(ラット)で、乳汁分泌量が減少し、新生児の体重増加の抑制が報告されている。]
妊娠末期の婦人には投与しないこと。[動物実験(ラット)で、本剤を妊娠末期の母体に静脈内投与すると、血清カルシウムの急激な低下、テタニー様症状の発現が認められたとの報告がある。]

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

適用上の注意

筋肉内注射時
筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため、下記の点に配慮すること。
神経走行部位を避けるよう注意すること。
繰り返し注射する場合には、例えば左右交互に注射するなど、注射部位を変えて行うこと。
注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合には、直ちに針を抜き、部位を変えて注射すること。
点滴静注時
点滴静注にあたっては、下記の点に配慮すること。
本剤を希釈する場合は、通常「日局」生理食塩液を始めとする各種電解質を含む輸液で行うこと(電解質を含まない輸液を使用した場合、本剤の容器への吸着が認められており含量が低下する。)。
含量低下は時間経過と共に大きくなるので、希釈後速やかに使用すること。
アンプルカット時
本品はワンポイントカットアンプルであるが、アンプルのカット部分をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい。

その他の注意

*類薬であるカルシトニン(サケ)の経口剤及び点鼻剤を用いた海外臨床試験(投与期間:6ヵ月〜5年)のメタアナリシスにおいて、がんの発生割合はカルシトニン(サケ)群では4.2%(254/6,105例)、プラセボ群では2.9%(135/4,687例)(リスク差1.0%[95%信頼区間0.3,1.7])であったとの報告がある1, 2)
*ラット(SD系)に1年間大量皮下投与した慢性毒性試験において、下垂体腫瘍の発生頻度の増加がみられたとの報告がある3)
*マウスに92週間大量皮下投与した癌原性試験において、癌原性はみられなかったとの報告がある4)
原発性副甲状腺機能亢進症の場合は、他の原疾患による高カルシウム血症に比べて効果が劣ることが臨床試験により示されている。

薬物動態

健康成人男子にエルカトニン40単位を単回筋肉内注射したとき、血漿中濃度(ELISA法)は23.3分後にピークに達し、消失半減期は36.6分であった。健康成人男子にエルカトニン10、20、40単位注1)をそれぞれ単回筋肉内注射したときの薬物濃度パラメータは、以下のとおりであった5)
投与量注2):10単位
Tmax(min):23.3±5.2
Cmax(pg/mL):7.6±2.2
T1/2(min):41.7±8.7
AUC0−∞(pg・min/mL):632±199
投与量注2):20単位
Tmax(min):21.7±4.1
Cmax(pg/mL):24.8±7.8
T1/2(min):35.4±9.8
AUC0−∞(pg・min/mL):1841±422
投与量注2):40単位
Tmax(min):23.3±5.2
Cmax(pg/mL):57.8±11.7
T1/2(min):36.6±4.1
AUC0−∞(pg・min/mL):4640±991
Mean±SD(n=6)
エルカトニン40単位を90分間かけて点滴静注したとき、点滴中は筋肉内注射時よりやや高い血清中濃度を維持し、点滴終了後の血中からのエルカトニンの消失は速やかであった6)
注1)本剤の承認用法・用量は「1.高カルシウム血症の場合:通常、成人には1回エルカトニンとして40エルカトニン単位を1日2回朝晩に筋肉内注射または点滴静注する。点滴静注においては希釈後速やかに使用し、1〜2時間かけて注入する。なお、年齢および血中カルシウムの変動により適宜増減する。2.骨ページェット病の場合:通常、成人には1回エルカトニンとして40エルカトニン単位を原則として1日1回筋肉内注射する。」である。
注2)本剤の活性は、日局標準品を基準にして生物学的測定法により測定し、約6,000エルカトニン単位/mgである。
<参考>
体内分布7)
3H-エルカトニンをラットに筋肉内投与した場合、腎、膵、骨、胃に多く分布する。
代謝8)
エルカトニンをラット臓器抽出物と反応させた場合、主に腎臓のミクロゾーム画分で代謝される。
排泄7)
3H-エルカトニンをラットに筋肉内投与した場合、120時間までに尿、糞及び呼気中に44.0%の放射能が排泄される。また、ゲルろ過による尿中排泄物の分析では、尿中にエルカトニン未変化体は認められない。

臨床成績

種々の病因に伴う高カルシウム血症及び骨ページェット病に対する一般臨床試験の概要は次のとおりであった。
種々の病因に伴う高カルシウム血症に対する筋肉内注射による有効率は77.6%(59/76)であった9〜20)。また、点滴静注による改善率は64.5%(89/138)であり、原疾患別の改善率は、副甲状腺機能亢進症では44.4%(12/27)、血液系悪性腫瘍では87.2%(41/47)、その他の癌では54.2%(32/59)であった21〜23)
骨ページェット病に対する有効率は81.8%(9/11)であった24〜27)

薬効薬理

血清カルシウムに対する作用28〜35)
エルカトニンは、正常動物(ラット、イヌ、ウサギ)及び実験的高カルシウム血症動物(マウス、ラット、ウサギ)の血清カルシウムを低下させる。この作用は哺乳類由来のカルシトニンに比し強力かつ持続的である。
骨吸収抑制作用30,32,36〜40)
エルカトニンは、正常ラット及び担癌家兎において、骨吸収を抑制することにより、骨から血液へのカルシウム遊離を減少させ、血清カルシウム濃度を低下させる。エルカトニンは、ラット及びマウスの骨培養系において、各種骨吸収促進因子による骨からのカルシウム遊離及び骨吸収窩形成を抑制する。

有効成分に関する理化学的知見

一般名
エルカトニン(JAN)
Elcatonin(r-INN)
構造式
分子式
C148H244N42O47
分子量
3363.77
性状
本品は白色の粉末である。
本品は水に極めて溶けやすく、エタノール(95)に溶けやすく、アセトニトリルにほとんど溶けない。
本品は吸湿性である。
本品の水溶液(1→500)のpHは4.5〜7.0である。

包装

エルシトニン注40単位:10アンプル

主要文献及び文献請求先

主要文献

1
*European Medicines Agency.“Assessment report for calcitonin containing medicinal products”.
2
*U.S. Food and Drug Administration.“Background Document for Meeting of Advisory Committee for Reproductive Health Drugs and Drug Safety and Risk Management Advisory Committee”.
3
*社内資料:エルカトニンのラットにおける皮下投与による12ヶ月慢性毒性試験
4
*社内資料:92 week subcutaneous carcinogenicity study in mice
5
社内資料:薬物動態<血中濃度(筋肉内注射時)>
6
社内資料:薬物動態<血中濃度(点滴静注時)>
7
社内資料:薬物動態<体内分布、排泄>
8
墳本 敏彦:現代の診療,20(12), 2223(1978)
9
海上 寛:骨代謝,12, 274(1979)
10
工藤 信一:ホルモンと臨床,27(2), 179(1979)
11
三方 律治:癌と臨床,26(5), 504(1980)
12
酒井 天栄:ホルモンと臨床,27(1), 71(1979)
13
深見 敦夫:新薬と臨,28(1), 110(1979)
14
有吉 寛:新薬と臨,28(4), 681(1979)
15
成瀬 隆吉:新薬と臨,27(12), 2213(1978)
16
富田 明夫:内科,42(5), 864(1978)
17
福永 仁夫:医学のあゆみ,104(7), 468(1978)
18
鳥塚 莞爾:クリニカ,5(9), 641(1978)
19
福永 仁夫:臨床と研究,56(11), 3629(1979)
20
池田 :臨床と研究,56(4), 1259(1979)
21
富田 明夫:基礎と臨床,28(1), 31(1994)
22
富田 明夫:基礎と臨床,28(1), 41(1994)
23
桐山 健:基礎と臨床,28(1), 59(1994)
24
土光 茂治:医学のあゆみ,106(1), 33(1978)
25
土光 茂治:日本整形外科学会雑誌,53(8), 937(1979)
26
高橋 貞雄:臨床整形外科,15(11), 1050(1980)
27
武藤 芳照:整形外科,32(10), 1181(1981)
28
小谷 勝:現代の診療,20(12), 2217(1978)
29
墳本 敏彦:現代の診療,20(10), 1695(1978)
30
墳本 敏彦:現代の診療,20(10), 1701(1978)
31
墳本 敏彦:骨代謝,12, 373(1979)
32
常田 昌弘:岐阜大学医学部紀要,26(5), 557(1978)
33
社内資料:薬効薬理<血清カルシウムに対する作用>
34
磯谷 幸宏:日本薬理学雑誌,105, 199(1995)
35
岩田 剛典:ホルモンと臨床,43(2), 195(1995)
36
桜田 豊三:現代の診療,20(12), 2213(1978)
37
平田 博則:歯科基礎医学会雑誌,21(1), 177(1979)
38
山本 逸雄:骨代謝,12, 385(1979)
39
社内資料:薬効薬理<骨吸収抑制作用>
40
Kaji H.et al.:Horm.Metab.Res., 25(8), 421(1993)

文献請求先

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旭化成ファーマ株式会社 医薬情報部くすり相談窓口
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製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
旭化成ファーマ株式会社
**東京都千代田区有楽町一丁目1番2号

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後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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