抗リウマチ剤
1カプセル 59.4円
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
サリチル酸等の非ステロイド性抗炎症剤 | メトトレキサートの副作用 (骨髄抑制、肝・腎・消化管障害等) が増強されることがある。頻回に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、メトトレキサートの減量、休薬等適切な処置を行うこと。また、メトトレキサートの拮抗剤であるホリナートカルシウム (ロイコボリンカルシウム) を投与すること。 | 主として、非ステロイド性抗炎症剤の腎におけるプロスタグランジン合成阻害作用による腎血流量の低下及びナトリウム、水分貯留傾向のためメトトレキサートの排泄が遅延するためと考えられている。 |
スルホンアミド系薬剤 テトラサイクリン クロラムフェニコール フェニトイン バルビツール酸誘導体 | メトトレキサートの副作用 (骨髄抑制、肝・腎・消化管障害、血液障害等) が増強されることがある。頻回に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、メトトレキサートの減量、休薬等適切な処置を行うこと。また、メトトレキサートの拮抗剤であるホリナートカルシウム (ロイコボリンカルシウム) を投与すること。 | 併用薬剤が血漿蛋白と結合しているメトトレキサートを競合的に置換遊離し、メトトレキサートの濃度を上昇させ、その毒性を増強させる。 |
スルファメトキサゾール・トリメトプリム | メトトレキサートの副作用 (骨髄抑制、肝・腎・消化管障害、血液障害等) が増強されることがある。頻回に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、メトトレキサートの減量、休薬等適切な処置を行うこと。また、メトトレキサートの拮抗剤であるホリナートカルシウム (ロイコボリンカルシウム) を投与すること。 | 両薬剤の葉酸代謝阻害作用が協力的に作用するためと考えられている。 |
ペニシリン (ピペラシリンナトリウム等) プロベネシド | メトトレキサートの副作用 (骨髄抑制、肝・腎・消化管障害、血液障害等) が増強されることがある。頻回に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、メトトレキサートの減量、休薬等適切な処置を行うこと。また、メトトレキサートの拮抗剤であるホリナートカルシウム (ロイコボリンカルシウム) を投与すること。 | 併用薬剤がメトトレキサートの腎排泄を競合的に阻害するためと考えられている。 |
シプロフロキサシン | メトトレキサートの副作用 (骨髄抑制、肝・腎・消化管障害、血液障害等) が増強されることがある。頻回に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、メトトレキサートの減量、休薬等適切な処置を行うこと。また、メトトレキサートの拮抗剤であるホリナートカルシウム (ロイコボリンカルシウム) を投与すること。 | 発現機序の詳細は不明であるが、メトトレキサートの腎尿細管からの排泄が阻害されるためと考えられている。 |
レフルノミド | メトトレキサートの副作用 (骨髄抑制、肝・腎・消化管障害、血液障害等) が増強されることがある。頻回に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、メトトレキサートの減量、休薬等適切な処置を行うこと。また、メトトレキサートの拮抗剤であるホリナートカルシウム (ロイコボリンカルシウム) を投与すること。 | 併用により骨髄抑制等の副作用を増強するためと考えられている。 |
プロトンポンプ阻害剤 | メトトレキサートの副作用 (骨髄抑制、肝・腎・消化管障害、血液障害等) が増強されることがある。頻回に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、メトトレキサートの減量、休薬等適切な処置を行うこと。また、メトトレキサートの拮抗剤であるホリナートカルシウム (ロイコボリンカルシウム) を投与すること。 | 機序は不明であるが、メトトレキサートの血中濃度が上昇することがある。 |
ポルフィマーナトリウム | 光線過敏症を起こすことがある。 | ポルフィマーナトリウムは光感受性を高める作用があるため、光線過敏症を起こしやすい薬剤の作用を増強する。 |
投与量 (mg) | AUC0-10 (ng・hr/mL) | Cmax (ng/mL) | Tmax (hr) | T1/2 (hr) | |
メトトレキサート カプセル2mg「SN」 | 2 | 224.5±33.5 | 79.5±22.4 | 1.0±0.4 | 2.4±0.6 |
標準製剤 (カプセル剤、2mg) | 2 | 218.3±41.4 | 78.0±20.6 | 1.0±0.5 | 2.3±0.5 |