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トリノシンS注射液20mg

アデノシン三リン酸製剤

1管 59円

添付文書番号

3992400A1107_1_12

企業コード

480008

作成又は改訂年月

2024年3月改訂
(第1版)

日本標準商品分類番号

873992

薬効分類名

アデノシン三リン酸製剤

承認等

販売名

トリノシンS注射液10mg

販売名コード

3992400A1107

販売名英字表記

Trinosin-S Injection 10mg

販売名ひらがな

とりのしんえすちゅうしゃえき10mg

承認番号等

承認番号
13507KUZ10875002

販売開始年月

1961年7月

貯法、有効期間

貯法
冷所保存
有効期間
3年

規制区分

処方箋医薬品 注1)
注1)注意―医師等の処方箋により使用すること

販売名

トリノシンS注射液20mg

販売名コード

3992400A2111

販売名英字表記

Trinosin-S Injection 20mg

販売名ひらがな

とりのしんえすちゅうしゃえき20mg

承認番号等

承認番号
13507KUZ10875001

販売開始年月

1961年7月

貯法、有効期間

貯法
冷所保存
有効期間
3年

規制区分

処方箋医薬品 注2)
注2)注意―医師等の処方箋により使用すること

一般的名称

アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物注射液

禁忌(次の患者には投与しないこと)

脳出血直後の患者[脳血管拡張により、再出血など出血を増悪させるおそれがある。]

組成・性状

組成

トリノシンS注射液10mg
有効成分
(1管2mL中)
アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物10mg
添加剤
(1管2mL中)
炭酸ナトリウム水和物   適量
炭酸水素ナトリウム    適量
塩化ナトリウム      1mg
グリシン         1mg
ベンジルアルコール   20mg
トリノシンS注射液20mg
有効成分
(1管2mL中)
アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物20mg
添加剤
(1管2mL中)
炭酸ナトリウム水和物   適量
炭酸水素ナトリウム    適量
グリシン         1mg
ベンジルアルコール   20mg

製剤の性状

トリノシンS注射液10mg
性状
無色澄明な水性注射液
pH
8.5~9.5
浸透圧比
約1
(生理食塩液に対する比)
トリノシンS注射液20mg
性状
無色澄明な水性注射液
pH
8.5~9.5
浸透圧比
約1
(生理食塩液に対する比)

効能又は効果

  • 下記疾患に伴う諸症状の改善
    頭部外傷後遺症
  • 心不全
  • 筋ジストロフィー症及びその類縁疾患
  • 急性灰白髄炎
  • 脳性小児麻痺(弛緩型)
  • 進行性脊髄性筋萎縮症及びその類似疾患
  • 調節性眼精疲労における調節機能の安定化
  • 耳鳴・難聴
  • 消化管機能低下のみられる慢性胃炎
  • 慢性肝疾患における肝機能の改善

用法及び用量

〈静脈内注射〉
・アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、通常1回5~40mgを1日1~2回、等張ないし高張ブドウ糖注射液に溶解して、徐々に静脈内注射する。
・アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、通常1回40~80mgを1日1回、5%ブドウ糖注射液200~500mLに溶解し、30~60分かけて点滴静脈内注射する。
〈筋肉内又は皮下注射〉
アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、通常1回5~40mgを1日1~2回筋肉内又は皮下注射する。

特定の背景を有する患者に関する注意

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。

授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等

  1. 低出生体重児、新生児
    十分注意すること。外国において、ベンジルアルコールの静脈内大量投与(99~234mg/kg)により、中毒症状(あえぎ呼吸、アシドーシス、痙攣等)が低出生体重児に発現したとの報告がある。本剤は添加剤としてベンジルアルコールを含有している。

高齢者

減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ジピリダモール
ジピリダモールはアデノシン三リン酸(ATP)分解物であるアデノシンの血中濃度を上昇させ、心臓血管に対する作用を増強するとの報告があるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること。
ジピリダモールのアデノシン取り込み抑制作用により、ATP分解物であるアデノシンの血中濃度が上昇する。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

  1. ショック様症状(頻度不明)
    胸内苦悶、悪心、顔面潮紅、咳、吃逆、熱感等があらわれた場合には投与を中止すること。

その他の副作用

頻度不明
消化器
悪心・嘔吐、食欲不振
循環器
一過性の動悸
精神神経系
頭痛

適用上の注意

薬剤投与時の注意
〈静脈内注射〉
ゆっくり(10mgを1~2分で)静脈内に投与すること。
急速に投与すると、一過性の胸内苦悶、悪心、頭痛、顔面潮紅、咳、吃逆、発熱等があらわれることがある。
〈筋肉内注射〉
組織・神経等への影響を避けるため、下記の点に配慮すること。
  • 神経走行部位を避けるよう注意すること。
  • 繰り返し注射する場合には、例えば左右交互に注射するなど、注射部位をかえて行うこと。なお、乳児・幼児・小児には連用しないことが望ましい。
  • 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。

その他の注意

臨床使用に基づく情報
本剤を急速静注した場合に気管支痙攣を誘発したとの報告がある。

薬効薬理

作用機序
アデノシン三リン酸(ATP)は生体組織内における高エネルギー源として、筋肉の収縮機構に関与するなど重要な生理作用を営むとともに下記のような薬理作用が認められている。
脳血管拡張作用
ネコを用いた試験では脳血管拡張作用が認められ、ヒヒを用いた試験では脳血流量の増加作用及び脳組織の酸素消費量の増加作用が認められている。
血管拡張作用
イヌを用いた試験では冠血管及び末梢血管を拡張させ、冠血流量と心拍出量を増加させる作用が認められている。

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称
アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物
(Adenosine Triphosphate Disodium Hydrate)
化学名
Adenosine 5'-(disodium triphosphate)trihydrate
分子式
C10H14N5Na2O13P3・3H2O
分子量
605.19
性状
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、わずかに酸味がある。
水に溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
化学構造式

包装

〈トリノシンS注射液10mg〉
アンプル:2mL×50管
〈トリノシンS注射液20mg〉
アンプル:2mL×50管

主要文献

1
Forrester T,et al.:J Physiol.1979;296(1):343-355
2
Rowe GG,et al.:Am Heart J.1962;64(2):228-234

文献請求先及び問い合わせ先

トーアエイヨー株式会社 信頼性保証部
〒330-0834 さいたま市大宮区天沼町2-293-3
電話 0120-387-999

製造販売業者等

製造販売元
トーアエイヨー株式会社
福島県福島市湯野字田中1番地

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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