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パム静注500mg

有機リン剤中毒解毒剤

1管 947円

添付文書番号

3929401A1035_3_08

企業コード

400093

作成又は改訂年月

2024年2月改訂
(第2版)

日本標準商品分類番号

873929

薬効分類名

有機リン剤中毒解毒剤

承認等

販売名

パム静注500mg

販売名コード

3929401A1035

販売名英字表記

PAM INTRAVENOUS INJECTION

承認番号等

承認番号
21800AMX10616

販売開始年月

1958年5月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
4年

規制区分

処方箋医薬品 注1)
注1)注意―医師等の処方箋により使用すること

一般的名称

プラリドキシムヨウ化物

組成・性状

組成

パム静注500mg
有効成分
1アンプル(20mL)中プラリドキシムヨウ化物  500mg

製剤の性状

パム静注500mg
pH3.0~5.0
浸透圧比0.5~0.6
生理食塩液に対する比
性状
無色~微黄色澄明の液

効能又は効果

有機リン剤の中毒

用法及び用量

プラリドキシムヨウ化物として通常成人1回1gを静脈内に徐々に注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

重要な基本的注意

本剤を投与中の患者において、実際の血糖値よりも高値を示すことがあるので、血糖測定用試薬及び測定器の血糖測定値に対する影響について、事前に製造販売業者から情報を入手すること。本剤を投与中の患者で、実際の血糖値よりも高値を示すことがあり、その偽高値に基づきインスリン等の血糖降下剤を投与することにより、昏睡等の重篤な低血糖症状があらわれるおそれがある。

特定の背景を有する患者に関する注意

合併症・既往歴等のある患者

  1. 重症筋無力症の患者
    筋肉症状に十分注意すること。健常人と異なる反応を示すことがある。

腎機能障害患者

本剤は主として腎臓で排泄される。

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。類似化合物(プラリドキシム-2-メタンスルホネート)を家兎に大量投与した時に、胎仔へ移行することが認められている。

授乳婦

有機リン剤の影響、本剤の治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

相互作用

併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
アトロピン
混注により薬効発現が遅延することがあるので、併用する必要がある場合は混注しないこと。
機序は不明である。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

0.1~5%未満
頻度不明
消化器
嘔気
口内苦味感
循環器
胸内苦悶、不整脈
その他
軽度不快感
下顎疲労感、ヨード過剰症状(鼻咽頭灼熱感、耳下腺痛)
発現頻度は国内外の文献の集計結果に基づく。

臨床検査結果に及ぼす影響

  1. 血糖測定値に影響することがあるので注意すること。本剤の紫外部吸収スペクトルがpHにより変化すること、又は、本剤に含まれるヨウ素イオンが測定電極に影響を及ぼすことが、原因として報告されている。
  2. 血清クロール値が見かけ上高値を示すことがある。本剤に含まれるヨウ素イオンが測定電極に影響を及ぼすことが報告されている。

薬効薬理

作用機序
有機リン中毒は有機リン化合物が生体内コリンエステラーゼ(ChE)に結合してリン酸化し、アセチルコリンの分解を阻止することによりアセチルコリンが蓄積して中毒症状を起こす。
プラリドキシムヨウ化物はこのリン酸エステルをChEより離脱させ、ChEの酵素活性を回復させる。
ChE賦活作用
  1. マウスにパラチオン他7種類の有機リン剤を投与した実験において、各臓器のChE活性を回復させることが認められている。
  2. マウスにパラチオン他8種類の有機リン剤を投与した実験において、LD50値が上昇することが認められている。
  3. ウサギにパラチオン他8種類の有機リン剤を投与した実験において、血液中のChE活性を回復させることが認められている。
  4. ヒト血液を用いたin vitroの実験において、スミチオン他9種類の有機リン剤によって阻害されたChE活性を回復させることが認められている。

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称
プラリドキシムヨウ化物(プラリドキシムヨウ化メチル)(Pralidoxime Iodide)
化学名
2-formyl-1-methylpyridinium iodide oxime
分子式
C7H9IN2O
分子量
264.06
性状
黄色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味はわずかに苦い。
水にやや溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、ジエチルエーテル又はクロロホルムにほとんど溶けない。
化学構造式
融点
約216℃(分解)

包装

20mL[5アンプル]

主要文献

1
上田喜一: 日本公衆衛生雑誌. 1957; 4: 341-346
2
岡崎昌一: 岡山医学会雑誌. 1960; 72: 1359-1368
3
植松義則: 岡山医学会雑誌. 1959; 71: 6111-6123
4
奥井誠一ほか: 衛生化学. 1963; 9: 108-112

文献請求先及び問い合わせ先

住友ファーマ株式会社
〒541-0045 大阪市中央区道修町2-6-8
くすり情報センター
TEL 0120-034-389

製造販売業者等

製造販売元
住友ファーマ株式会社
大阪市中央区道修町2-6-8

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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