1
五十嵐良雄ほか:「副腎ホルモン産生異常症」調査研究班(班長竹田亮祐)昭和60年度研究報告書. 1986:84-92
2
諏訪せい三ほか:日本小児科学会雑誌. 1982;86(8):1255-1265
3
Fried, J.:Ann N Y Acad Sci. 1955;61(2):573-581
合成鉱質コルチコイド剤
1錠 253.8円
有効成分 | 1錠中 日局フルドロコルチゾン酢酸エステル 0.1mg |
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添加剤 | リン酸水素カルシウム水和物、トウモロコシデンプン、タルク、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、乳糖水和物、無水乳糖 |
剤形 | 素錠 |
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色調 | 白色 |
外形 | |
質量 | 0.1g |
識別コード | FT01 |
直径 | 6.4mm |
厚さ | 3.0mm |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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バルビツール酸誘導体 フェニトイン リファンピシン | 本剤の作用が減弱することが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。 | バルビツール酸誘導体、フェニトイン、リファンピシンはP-450を誘導し、本剤の代謝が促進される。 |
サリチル酸誘導体 アスピリン等 | 併用時に本剤を減量すると、血清中のサリチル酸誘導体の濃度が増加し、サリチル酸中毒を起こすことが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。 | 本剤は、血清中のサリチル酸誘導体の腎排泄と肝代謝を促進し、血清中サリチル酸濃度が低下する。 |
抗凝血剤 ワルファリンカリウム等 | 抗凝血剤の作用を減弱させることが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。 | 本剤は血液凝固促進作用がある。 |
糖尿病用薬 ビグアナイド系薬剤 スルホニルウレア剤 速効型インスリン分泌促進剤 α-グルコシダーゼ阻害剤 チアゾリジン系薬剤 DPP-4阻害剤 GLP-1受容体作動薬 SGLT2阻害剤 インスリン製剤等 | これらの薬剤の作用を減弱させることが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。 | 本剤は肝臓での糖新生を促進し、末梢組織での糖利用を阻害する。 |
利尿剤(カリウム保持性を除く) トリクロルメチアジド アセタゾラミド フロセミド等 | 併用により、低カリウム血症があらわれることがあるので、併用する場合には用量に注意すること。 | 本剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用がある。 |
シクロスポリン | 他の副腎皮質ホルモン剤の大量投与により、併用したシクロスポリンの血中濃度が上昇するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。 | 本剤はシクロスポリンの代謝を阻害する。 |
非脱分極性筋弛緩剤 パンクロニウム臭化物 ベクロニウム臭化物等 | 筋弛緩作用が減弱するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。 | 機序不明 |
5%以上 | 5%未満 | 頻度不明 | |
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内分泌 | 月経異常 | ||
消化器 | 悪心・嘔吐、腹部膨満感 | 下痢、胃痛、胸やけ、口渇、食欲亢進 | |
精神神経系 | 多幸症、不眠、頭痛、めまい | ||
筋・骨格 | 筋肉痛、関節痛 | ||
脂質・たん白質代謝 | 満月様顔貌 | 野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝 | |
体液・電解質 | 血圧上昇(16.4%)、高ナトリウム血症(14.0%) | 浮腫、低カリウム血症 | 低カリウム性アルカローシス |
眼 | 中心性漿液性網脈絡膜症等による網膜障害、眼球突出 | ||
血液 | 白血球増多 | ||
皮膚 | ざ瘡、多毛、脱毛、色素沈着、皮下溢血、紫斑、線条、そう痒、発汗異常、顔面紅斑、創傷治癒障害、皮膚菲薄化・脆弱化、脂肪織炎 | ||
過敏症 | 発疹 | ||
その他 | 発熱、疲労感、息切れ、ステロイド腎症、体重増加、精子数及びその運動性の増減 |
対象疾患名 | 改善率(%)[改善以上] |
塩喪失型先天性副腎皮質過形成症 | 97.4%(148/152) |
塩喪失型慢性副腎皮質機能不全(アジソン病) | 100%(15/15) |