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橋本敬太郎ほか:グッドマン・ギルマン薬理書[上]第13版 廣川書店 2022:574
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熊谷 洋(監修):臨床薬理学大系 第4巻 中山書店 1963:14-46
モルヒネ系製剤
1管 5065円
有効成分 | 1アンプル中 モルヒネ塩酸塩水和物(日局) 200mg/5mL |
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添加剤 | 1アンプル中 亜硫酸水素ナトリウム0.5mg、pH調節剤 |
pH | 2.5~5.0 |
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浸透圧比 | 約0.6(生理食塩液対比) |
性状 | 無色~微黄褐色澄明の液で、光によって徐々に黄褐色を帯びる |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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ナルメフェン塩酸塩水和物 セリンクロ | 本剤の離脱症状があらわれるおそれがある。また、本剤の効果が減弱するおそれがある。緊急の手術等によりやむを得ず本剤を投与する場合、患者毎に用量を漸増し、呼吸抑制等の中枢神経抑制症状を注意深く観察すること。また、手術等において本剤を投与することが事前にわかる場合には、少なくとも1週間前にナルメフェン塩酸塩水和物の投与を中断すること。 | μオピオイド受容体拮抗作用により、本剤の作用が競合的に阻害される。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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中枢神経抑制剤 フェノチアジン系薬剤、バルビツール酸系薬剤等 吸入麻酔剤 モノアミン酸化酵素阻害剤 三環系抗うつ剤 β-遮断剤 アルコール | 呼吸抑制、低血圧及び顕著な鎮静又は昏睡が起こることがある。 | 相加的に中枢神経抑制作用が増強される。 |
クマリン系抗凝血剤 ワルファリン | クマリン系抗凝血剤の作用が増強されることがある。 | 機序は不明である。 |
抗コリン作動性薬剤 | 麻痺性イレウスに至る重篤な便秘又は尿貯留が起こるおそれがある。 | 相加的に抗コリン作用が増強される。 |
ジドブジン (アジドチミジン) | ジドブジンの副作用(骨髄抑制等)を増強させるおそれがある。 | ジドブジンのグルクロン酸抱合が競合的に阻害され、ジドブジンの代謝が阻害される。 |
ブプレノルフィン | ブプレノルフィンの高用量(8mg連続皮下投与)において、本剤の作用に拮抗するとの報告がある。 | μオピオイド受容体拮抗作用により、本剤の作用が競合的に阻害される。 |
頻度不明 | |
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循環器 | 不整脈、血圧変動、顔面潮紅 |
精神神経系 | 眠気、めまい、不安、不穏、興奮、視調節障害、発汗、痛覚過敏注)、アロディニア |
消化器 | 悪心、嘔吐、便秘、口渇 |
過敏症 | 発疹、そう痒感 |
投与部位 | 発赤、腫脹、硬結、疼痛 |
その他 | 排尿障害、尿閉、頭蓋内圧の亢進、脱力 |