添付文書番号
2790806Q1024_1_07
企業コード
610003
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
87279
薬効分類名
口腔粘膜・根管消毒剤
承認等
販売名
ネオグリセロール
販売名コード
販売名英字表記
NEOGLYCEROL
承認番号等
販売開始年月
貯法、有効期間
規制区分
一般的名称
歯科用ヨウ素・硫酸亜鉛水和物・ヨウ化ナトリウム・グリセリン配合剤
禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤又はヨウ素に対し過敏症の既往歴のある患者
水銀剤を使用中の患者
組成・性状
組成
ネオグリセロール
有効成分 | 100 mL中 ヨウ素 10 g 硫酸亜鉛水和物 1 g ヨウ化ナトリウム 8 g グリセリン 40 mL |
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製剤の性状
ネオグリセロール
性状 | 暗赤褐色の粘りのある液で、ヨウ素のにおいがある |
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効能又は効果
用法及び用量
特定の背景を有する患者に関する注意
妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
相互作用
併用禁忌(併用しないこと)
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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水銀剤 | - | 毒性のあるヨウ化水銀が発生するおそれがある |
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
適用上の注意
薬剤投与時の注意
本剤が手指、衣服等に付着した場合には、チオ硫酸ナトリウム溶液(ハイポ)等で脱色し、十分に水洗すること。
万一眼に入った場合には、直ちに多量の水で洗浄する等の適切な処置を行うこと。
その他の注意
臨床使用に基づく情報
急性毒性(ヨウ素)
ヒト 経口 LDLO= 2000 mg/kg
薬効薬理
作用機序
ヨウ素には、アミノ酸、ヌクレオチドに対する酸化作用などが考えられ、グラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌、ウイルス、かび類に有効である。本剤は、ヨウ素の持つこの殺菌・消毒作用の他に、硫酸亜鉛の収れん作用、グリセリンの局所刺激緩和作用を併せ持っている 。
有効成分に関する理化学的知見
ヨウ素
一般的名称
ヨウ素(Iodine)
化学名
Iodine
分子式
I
分子量
126.90
性状
本品は灰黒色の板状又は粒状の重い結晶で、金属性の光沢があり、特異なにおいがある。本品はジエチルエーテルに溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、水に極めて溶けにくい。本品はヨウ化カリウム試液に溶ける。本品は常温で揮散する。
硫酸亜鉛水和物
一般的名称
硫酸亜鉛水和物(Zinc Sulfate Hydrate)
化学名
Zinc sulfate heptahydrate
分子式
ZnSO4・7H2O
分子量
287.55
性状
本品は無色の結晶又は白色の結晶性の粉末である。本品は水に極めて溶けやすく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくい。本品は乾燥空気中で風解する。
ヨウ化ナトリウム
一般的名称
ヨウ化ナトリウム(Sodium Iodide)
化学名
Sodium iodide
分子式
NaI
分子量
149.89
性状
本品は無色の結晶又は白色の結晶性の粉末で、においはない。本品は水に極めて溶けやすく、グリセリン又はエタノール(95)に溶けやすい。本品は湿った空気中で潮解する。
グリセリン
一般的名称
グリセリン(Glycerin)
化学名
Glycerol
分子式
C3H8O3
分子量
92.09
性状
本品は無色澄明の粘性の液である。本品は水又はエタノール(99.5)と混和する。本品は吸湿性である。
包装
主要文献
1
米国国立職業安全衛生研究所:4万2千種化学薬品毒性データ集成.1975
2
第十八改正日本薬局方解説書.2021
文献請求先及び問い合わせ先
住所:〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-1-3
製造販売業者等
ネオ製薬工業株式会社
〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-1-3
Tel.(03)3400-3768(代)
Fax.(03)3499-0613