添付文書番号
2619705X1203_1_04
企業コード
800084
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
872619
薬効分類名
外用殺菌消毒剤
承認等
販売名
液状フェノール「ヤマゼン」
販売名コード
販売名英字表記
Liquefied Phenol“yamazen”
承認番号等
販売開始年月
貯法、有効期間
基準名
規制区分
一般的名称
液状フェノール
禁忌(次の患者には投与しないこと)
損傷皮膚及び粘膜には使用しないこと[吸収され、中毒症状を起こすおそれがある。]
組成・性状
組成
液状フェノール「ヤマゼン」
有効成分 | フェノール(C6H6O:94.11)88.0%以上 |
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製剤の性状
液状フェノール「ヤマゼン」
性状 | 無色又は僅かに赤色を帯びた液で、特異なにおいがある。 光又は空気によって徐々に暗赤色となる。 |
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効能又は効果
〈液剤〉
○手指・皮膚の消毒、医療用具、手術室・病室・家具・器具・物品等の消毒、排泄物の消毒
○下記疾患の鎮痒
痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされ
〈2~5%軟膏〉
○下記疾患の鎮痒
痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされ
用法及び用量
〈手指・皮膚の消毒〉
フェノール1.5~2%溶液を用いる。
〈医療機器、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒〉
フェノール2~5%溶液を用いる。
〈排泄物〉
フェノール3~5%溶液を用いる。
〈痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされの鎮痒〉
フェノール1~2%溶液、または2~5%軟膏として用いる。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
適用上の注意
薬剤調製時の注意
必ず希釈し濃度に注意して使用すること。
炎症又は易刺激性の部位に使用する場合には、正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
金属器具を長時間浸漬する必要がある場合は、腐食を防止するために0.5~1.0%の亜硝酸ナトリウムを添加すること。
薬剤使用時の注意
外用にのみ使用すること。
眼に入らないように注意すること。入った場合には水でよく洗い流すこと。
原液又は濃厚液が皮膚に付着した場合には腐食を起こすことがあるので、直ちに拭きとりエタノール又は多量の水でよく洗い流すこと。
長期間又は広範囲に使用しないこと。
密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないこと。
合成ゴム製品、合成樹脂製品、光学器具、鏡器具、塗装カテーテル等には変質するものがあるので、このような器具は長時間浸漬しないこと。
薬効薬理
作用機序
強い腐食作用があり、タンパク質を凝固し組織を腐食する 。
高濃度では細菌タンパク質を凝固させ、低濃度では、細胞壁に作用して溶菌させる。また、細胞膜に対する浸透性が強く 細胞膜の機能低下・破壊を起こし、細胞質のタンパクと結合して酵素作用を不活化し細菌を死滅させる 。
抗菌作用
本剤は、使用濃度においてグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及びウイルスには殺菌効果はない。
有効成分に関する理化学的知見
一般的名称
フェノール(Phenol)
化学名
Phenol
分子式
C6H6O
分子量
94.11
性状
無色~僅かに赤色の結晶又は結晶性の塊で、特異なにおいがある。
エタノール(95)又はジエチルエーテルに極めて溶けやすく、水にやや溶けやすい。
10g に水1mL を加えるとき、液状となる。
光又は空気によって徐々に赤色を経て暗赤色となる。
皮膚を侵して白くする。
化学構造式
取扱い上の注意
火気を避けること。
誤飲を避けるため、保管及び取扱いには十分注意すること。
包装
主要文献
1
第18改正日本薬局方解説書 廣川書店 ;2021
2
消毒薬の使用指針 第3版 薬事時報社;1999
文献請求先及び問い合わせ先
〒541-0045 大阪市中央区道修町2丁目2番4号
製造販売業者等