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クラシエ人参養栄湯エキス細粒

漢方製剤

1g 22.7円

作成又は改訂年月

*
2010年7月改訂
(第2版)
2007年7月作成

日本標準商品分類番号

875200

薬効分類名

漢方製剤

承認等

販売名

クラシエ人参養栄湯エキス細粒

販売名コード

5200117C1043

承認・許可番号

(61AM)3510

薬価基準収載年月

2007年7月

販売開始年月

2007年7月
※ 1986年10月
※ 旧販売名による

貯法・使用期限等

貯法:
直射日光をさけ、吸湿注意。
開封後は密栓保存。
使用期間:
3年 (使用期限は外箱・ラベルに表示)

組成

本薬1日量 (7.5g) 中
日局ニンジン   3.0g
日局トウキ     4.0g
日局シャクヤク  2.0g
日局ジオウ     4.0g
日局ビャクジュツ 4.0g
日局ブクリョウ   4.0g
日局ケイヒ     2.5g
日局オウギ    1.5g
日局チンピ    2.0g
日局オンジ     2.0g
日局ゴミシ     1.0g
日局カンゾウ   1.0g
上記の混合生薬より抽出した人参養栄湯エキス粉末6,700mgを含有する。
添加物として日局ステアリン酸マグネシウム、日局軽質無水ケイ酸、日局結晶セルロース、含水二酸化ケイ素を含有する。

性状

剤形 (色・形状)淡かっ色〜かっ色の細粒で、特異なにおいがあり、味はわずかに苦くて甘い。
内容量 (1包中) 識別記号3.75g KB-108
2.5g EK-108

一般的名称

人参養栄湯

効能又は効果

病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血

用法及び用量

通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。

使用上の注意

慎重投与

著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等があらわれることがある。]
食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]

重要な基本的注意

本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。
本剤にはカンゾウが含まれているので、血清カリウム値や血圧値等に十分留意し、異常が認められた場合には投与を中止すること。
他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。

相互作用

併用注意

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
(1) カンゾウ含有製剤
(2) グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤
偽アルドステロン症があらわれやすくなる。また、低カリウム血症の結果として、ミオパシーがあらわれやすくなる。(「重大な副作用」の項参照)グリチルリチン酸は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が促進されることが考えられる。

副作用

副作用等発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度は不明である。

重大な副作用

偽アルドステロン症
低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察 (血清カリウム値の測定等) を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
ミオパシー
低カリウム血症の結果としてミオパシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
AST (GOT)、ALT (GPT)、Al-P、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

過敏症注1)
(頻度不明)
発疹、発赤、そう痒、蕁麻疹等
消化器
(頻度不明)
食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等
注1) このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

小児等への投与

小児等に対する安全性は確立していない。[使用経験が少ない]

臨床検査結果に及ぼす影響

本剤の投与により、血中AG (1, 5-アンヒドロ-D-グルシトール) が増加する場合がある。

その他の注意

湿疹、皮膚炎等が悪化することがある。

薬効薬理

骨髄造血系細胞に対する作用1)
本エキス粉末 (経口投与) はマウスの末梢血白血球数、脾細胞数と骨髄多能性幹細胞 (CFU-S) の数を増加した。
サイトカイン誘導作用
ヒト末梢血単核球を用いたin vitro実験で、本エキス粉末はGM-CSF産生2) およびIL-6産生3) を増強した。IL-6産生増強は粘着細胞のみの培養で顕著であり、また、骨髄粘着細胞の培養でも同様に認められた。3)
自己免疫マウスに対する作用
本エキス粉末 (経口投与) は、自己免疫疾患モデルマウスMRL/lpr の腎、動脈、皮膚の炎症病変を抑制し、生存期間を延長させた4)〜6)。このとき、炎症性サイトカインである血清中IL-6や活性型TGF-βが抑制された。また胸腺萎縮あるいはリンパ節、脾臓の腫脹を抑制し、T細胞マイトジェンであるConAに対する増殖反応およびIL-2産生を回復させた。5, 6) 本エキス粉末の作用は免疫抑制を介さず、胸腺の存在に依存して7) 本マウスでの自己反応性T細胞除去の不全を改善することによると考えられた8)
感染防御作用9)
本エキス粉末 (経口投与) は、シクロフォスファミドあるいは5-フルオロウラシルを投与したマウスの骨髄多能性幹細胞 (CFU-S) 回復促進作用ならびに白血球減少回復促進作用を示し、同マウスの緑膿菌感染致死を防御した。

包装

クラシエ人参養栄湯エキス細粒 KB-108
  3.75g×28包
  3.75g×168包
クラシエ人参養栄湯エキス細粒 EK-108
  2.5g×42包
  2.5g×294包
  500g

主要文献及び文献請求先

主要文献

1
Miura, S., et al.: Int. J. Immunopharmacol., 11, 771 (1989)
2
Okamura, S., et al.: Int. J. Immunopharmacol., 13, 595 (1991)
3
Harada, N., et al.: Int. J. Immunother., 8, 141 (1992)
4
Nakai, S., et al.: Int. J. Immunopharmacol., 15, 589 (1993)
5
Nan-Nan, Z., et al.: Int. J. Immunopharmacol., 16, 845 (1994)
6
Nakai, S., et al.: Int. J. Immunopharmacol., 20, 275 (1998)
7
Nakai, S., et al.: Int. J. Immunopharmacol., 18, 271 (1996)
8
川喜多卓也ほか: Progress in Medicine, 19, 2113 (1999)
9
Miura, S., et al.: Int. J. Immunopharmacol., 14, 1249 (1992)

文献請求先

文献請求先

クラシエ薬品株式会社 医薬学術部
〒108-8080 東京都港区海岸3-20-20
*TEL 03(5446)3352
*FAX 03(5446)3371
*製品情報お問合せ先

クラシエ薬品株式会社 お客様相談センター
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〈受付時間〉10:00〜17:00 (土、日、祝日、弊社休業日を除く)

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

発売元
クラシエ薬品株式会社
東京都港区海岸3-20-20 (郵便番号 108-8080)
製造販売元
クラシエ製薬株式会社
東京都港区海岸3-20-20 (郵便番号 108-8080)

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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