添付文書番号
3121400A2256_1_02
企業コード
530113
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
873121
薬効分類名
ビタミンB1製剤
承認等
販売名
チアミン塩化物塩酸塩注10mg「日新」
販売名コード
販売名英字表記
Thiamine Chloride Hydrochloride Inj.10mg “NISSIN”
販売名ひらがな
ちあみんえんかぶつえんさんえんちゅう10mg「にっしん」
承認番号等
販売開始年月
貯法、有効期間
規制区分
一般的名称
チアミン塩化物塩酸塩
禁忌(次の患者には投与しないこと)
組成・性状
組成
チアミン塩化物塩酸塩注10mg「日新」
有効成分 | 日本薬局方チアミン塩化物塩酸塩 10mg(1管1mL中) |
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添加剤 | ブドウ糖85mg(1管1mL中) |
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製剤の性状
チアミン塩化物塩酸塩注10mg「日新」
pH | 2.5~4.5 |
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浸透圧比 | 約2(生理食塩液に対する比) |
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性状 | 無色澄明の液(水性注射剤) |
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効能又は効果
○ビタミンB1欠乏症の予防及び治療
○ビタミンB1の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など)
○ウェルニッケ脳炎
○脚気衝心
○下記疾患のうち、ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害
神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
用法及び用量
チアミン塩化物塩酸塩として、通常、成人1日1~50mgを皮下、筋肉内または静脈内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
特定の背景を有する患者に関する注意
合併症・既往歴等のある患者
小児等
高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
ショック(頻度不明)
血圧降下、胸内苦悶、呼吸困難等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
適用上の注意
薬剤投与時の注意
静脈内注射時
血管痛を起こすことがあるので、注射速度はできるだけ遅くすること。
筋肉内注射時
組織・神経等への影響を避けるため、以下の点に注意すること。
薬効薬理
作用機序
チアミン(ビタミンB1)はATP存在下にthiamine diphosphateに変換し、生理作用をあらわす。糖質、タンパク質、脂質代謝で、また、TCAサイクルの関門として重要な位置を占めるピルビン酸の脱炭酸反応やTCAサイクル内のα-ケトグルタル酸の脱炭酸反応に関与している。また、トランスケトラーゼの補酵素として五炭糖リン酸回路での糖代謝や核酸代謝にも関与している 。
有効成分に関する理化学的知見
一般的名称
チアミン塩化物塩酸塩(Thiamine Chloride Hydrochloride)
化学名
3-(4-Amino-2-methylpyrimidin-5-ylmethyl)-5-(2-hydroxyethyl)-4-methylthiazolium chloride monohydrochloride
分子式
C12H17ClN4OS・HCl
分子量
337.27
性状
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはないか、又は僅かに特異なにおいがある。水に溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくい。結晶多形が認められる。
化学構造式
融点
約245℃(分解)
取扱い上の注意
包装
主要文献
1
第十八改正日本薬局方解説書.東京:廣川書店;2021.C3188-3195
文献請求先及び問い合わせ先
〒994-0069 山形県天童市清池東二丁目3番1号
製造販売業者等