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JPDI 日本薬局方医薬品情報 2011.じほう.2011:1050-1052
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第十八改正日本薬局方解説書. 廣川書店.2021.C-3124-C-3125
制酸剤
1g 0.87円
有効成分 | 1g 中 日局沈降炭酸カルシウム 1g |
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性状 | 白色の微細な結晶性の粉末で、におい及び味はない。 |
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薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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テトラサイクリン系抗生物質 (テトラサイクリン、ミノサイクリン等) ニューキノロン系抗菌剤 (シプロフロキサシン、トスフロキサシン等) ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤 (エチドロン酸二ナトリウム等) | これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。 | これらの薬剤はカルシウムと難溶性のキレートを形成し、吸収が阻害される。 |
鉄剤 | これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。 | in vitro試験において、pHの上昇により難溶性の鉄重合体を形成することが報告されている。 |
高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤 (ポリスチレンスルホン酸カルシウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム) | これらの薬剤の効果が減弱するおそれがある。また、併用によりアルカローシスがあらわれたとの報告がある。 | カルシウムがこれらの薬剤の陽イオンと交換するためと考えられる。 |
ジギタリス製剤 (ジゴキシン、ジギトキシン等) | これらの医薬品の作用が増強することがあるので、慎重に投与すること。 | 機序は不明である。 |
大量の牛乳、炭酸水素ナトリウム、マグネシウム剤 | milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。 | 機序は不明である。 |
活性型ビタミンD3製剤 (アルファカルシドール、カルシトリオール) ビタミンD チアジド系利尿剤 | 高カルシウム血症を起こすおそれがある。 | 併用薬剤が腸管でのカルシウムの吸収を促進させる。 |
ロキサデュスタット | ロキサデュスタットと併用した場合、ロキサデュスタットの作用が減弱するおそれがあるため、併用する場合は、前後1時間以上あけて本剤を服用すること。 | ロキサデュスタットを酢酸カルシウムと同時投与したところ、ロキサデュスタットのAUCinfが低下した。 |
頻度不明 | |
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代謝異常 | 高カルシウム血症、アルカローシス等の電解質失調 |
長期・大量投与 | 腎結石、尿路結石 |
消化器 | 悪心、嘔吐、便秘、下痢、胃酸の反動性分泌等 |
過敏症 | そう痒感 |