1
熊谷 洋他:臨床薬理学大系、第8巻、163(1966)
2
高木敬次郎他:薬物学、396(1984)
制酸剤
1g 7.3円
有効成分 | 1g中 日局乾燥水酸化アルミニウムゲル 1g |
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性状 | 本品は白色の無晶性の粉末で、におい及び味はない。 |
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薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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クエン酸製剤 (クエン酸カリウム、クエン酸ナトリウム等) | 血中アルミニウム濃度が上昇することがあるので、同時に服用させないなど注意すること。 | キレートを形成し、アルミニウムの吸収が促進されると考えられる。 |
血清カリウム抑制イオン交換樹脂 (ポリスチレンスルホン酸カルシウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム) | 血清カリウム抑制イオン交換樹脂の効果が減弱するおそれがある。 | アルミニウムイオンと非選択的に交換すると考えられる。 |
テトラサイクリン系抗生物質 (テトラサイクリン、ミノサイクリン等) ニューキノロン系抗菌剤 (シプロフロキサシン、トスフロキサシン等) イソニアジド ジギタリス製剤 (ジゴキシン、ジギトキシン等) フェニトイン フェノチアジン誘導体 (プロメタジン、アリメマジン等) β−遮断剤 (プロプラノロール、ピンドロール等) 非ステロイド系解熱消炎鎮痛剤等 | 同時に服用することにより、これら併用薬剤の吸収を遅延又は阻害するおそれがある。 この作用は薬剤の服用時間をずらすことにより、弱まるとの報告がある。 | 本剤が併用薬剤とキレートを形成又は吸着し、消化管からの吸収を遅延又は阻害する。 |
ペニシラミン | ペニシラミンの効果が減弱するおそれがある。 | 同時投与した場合、ペニシラミンの吸収率が低下する。 |
ミコフェノール酸モフェチル | ミコフェノール酸モフェチルの作用が減弱するおそれがある。 | 併用により、ミコフェノール酸モフェチルの吸収が減少すると考えられる。 |
甲状腺ホルモン剤 (レボチロキシンナトリウム等) | 同時に服用することにより、これら併用薬剤の吸収を遅延又は阻害することがある。これらの作用は薬剤の服用時間をずらすことにより、弱まると考えられる。 | 消化管内で本剤と吸着することにより、これらの薬剤の吸収が阻害される。 |
胆汁酸製剤 (ウルソデオキシコール酸、ケノデオキシコール酸) | 同時に服用することにより、これら併用薬剤の吸収を遅延又は阻害することがある。これらの作用は薬剤の服用時間をずらすことにより、弱まると考えられる。 | 消化管内で本剤と吸着することにより、これらの薬剤の吸収が阻害される。 |
キニジン等 | 併用薬剤の排泄が遅延することが知られている。 | 尿のpH上昇による。 |
頻度不明 | |
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消化器 | 便秘、悪心・嘔吐 |
その他 | アルミニウム脳症、アルミニウム骨症、貧血 |