作成又は改訂年月
**
2012年6月
(第4版)
*
2006年10月
(第3版)
日本標準商品分類番号
日本標準商品分類番号等
1981年8月
薬効分類名
承認等
タンニン酸アルブミン「ヤマゼン」M
販売名コード
承認・許可番号
薬価基準収載年月
薬価基準収載
販売開始年月
貯法・使用期限等
基準名
組成
本品1g中、日本薬局方タンニン酸アルブミン1gを含有する。
本品は、アルブミンの代わりに乳性カゼインを用いたタンニン酸との化合物である。
性状
本品は淡褐色の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある。 |
一般的名称
禁忌
本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸炎(O−157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢患者では症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがある。]
**経口鉄剤を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
牛乳アレルギーのある患者[ショックまたはアナフィラキシー様症状を起こすことがある。]
原則禁忌
細菌性下痢患者[治療期間の延長をきたすおそれがある。]
効能又は効果
効能又は効果/用法及び用量
下痢症
タンニン酸アルブミンとして、通常成人1日3〜4gを3〜4回に分割経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。
使用上の注意
慎重投与
肝障害のある患者[タンニン酸の大量・長期投与による肝障害が報告されている。]
相互作用
*併用禁忌
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
経口鉄剤 | 同時に服用すると、両薬の作用が減弱することがある。 | 鉄と結合してタンニン酸鉄が形成され、また、鉄の吸収も阻害されるため。 |
*併用注意
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ロペラミド塩酸塩 | ロペラミド塩酸塩の効果が減弱することがある。 | 本薬への吸着が起こるため。 |
副作用
副作用等発現状況の概要
本薬は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状
(頻度不明)
ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、蕁麻疹、顔面浮腫等の過敏症状あるいは気管支喘息発作等の症状が発現した場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
| 頻度不明 |
**長期大量投与注) | 肝障害 |
消化器 | 便秘、食欲不振 |
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
薬効薬理
本品はタンニン酸がタンパク質と結合し、かつ加熱して硬化処理をほどこしてあるため、水に溶解せず、口腔、胃ではタンニン酸による収れん作用があらわれない。従って胃障害を起こさない。
腸に至って初めて膵液により徐々に分解してタンニン酸を遊離し、全腸管にわたって緩和な収れん作用を及ぼし止しゃ作用を示す。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
タンニン酸アルブミン(Albumin Tannate)
*性状
本品は淡褐色の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある。水又はエタノール(95)にほとんど溶けない
本品は水酸化ナトリウム試液を加えるとき、混濁して溶ける。
吸湿性を有する。
安定性
アルカリによりタンニン酸とアルブミンに分解する。光により、褐色が強くなる。
取扱い上の注意
配合変化
アルカリにより分解する。抱水クロラールやヨウ化物と混合すると湿潤する。
包装
主要文献及び文献請求先
主要文献
文献請求先
山善製薬株式会社 学術室
〒541−0045 大阪市中央区道修町2丁目2番4号
電話(06)6231−1821
FAX(06)6231−1824
製造販売業者の氏名又は名称及び住所
製造販売元
山善製薬株式会社
大阪市中央区道修町2丁目2番4号