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ケトチフェン点眼液0.05%「日東」

抗アレルギー点眼剤

1瓶 183.9円

添付文書番号

1319730Q1397_1_02

企業コード

780075

作成又は改訂年月

2023年10月改訂
(第1版)

日本標準商品分類番号

871319

薬効分類名

抗アレルギー点眼剤

承認等

販売名

ケトチフェン点眼液0.05%「日東」

販売名コード

1319730Q1397

販売名英字表記

Ketotifen Ophthalmic Solution 0.05% 「NITTO」

販売名ひらがな

けとちふぇんてんがんえき

承認番号等

承認番号
23000AMX00884000

販売開始年月

1998年7月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
3年

一般的名称

ケトチフェンフマル酸塩

禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

組成・性状

組成

ケトチフェン点眼液0.05%「日東」
有効成分
日局ケトチフェンフマル酸塩  0.69mg
ケトチフェンとして  0.5mg
添加剤
グリセリン、ベンザルコニウム塩化物、pH調節剤

製剤の性状

ケトチフェン点眼液0.05%「日東」
pH4.8~5.8
浸透圧比0.7~1.0(生理食塩液に対する比)
性状
無色~微黄色澄明の無菌に製した水性点眼液

効能又は効果

アレルギー性結膜炎

用法及び用量

通常1回1~2滴を1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)点眼する。

特定の背景を有する患者に関する注意

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

0.1%~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
眼瞼炎、眼瞼皮膚炎、そう痒感
発疹、眼部腫脹、眼瞼浮腫、顔面浮腫
結膜充血、刺激感
角膜びらん
眼痛、霧視、眼乾燥、結膜炎、羞明
その他
眠気
頭痛、口渇
注)発現頻度は使用成績調査を含む。

適用上の注意

薬剤交付時の注意
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
  • 薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
  • 患眼を開瞼して結膜囊内に点眼し、1~5分間閉瞼して涙囊部を圧迫させた後、開瞼すること。
  • 他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。
  • ベンザルコニウム塩化物によりソフトコンタクトレンズを変色させることがあるので、ソフトコンタクトレンズを装用している場合は、点眼前にレンズを外し、点眼15分以上経過後に再装用すること。

薬物動態

血中濃度

14C-ケトチフェンフマル酸塩の点眼液(9.67mg/0.195mCi/ml)50μlをウサギに1回投与したとき、血中への移行がみられたが低値であった。頻回投与した場合の定常状態における血漿中ケトチフェンフマル酸塩濃度は、結膜中の濃度の1/70程度と予測された。

分布

14C-ケトチフェンフマル酸塩の点眼液(9.67mg/0.195mCi/ml)50μlをウサギに1回投与し、眼組織への移行性を検討した。
眼組織における14C-ケトチフェンフマル酸塩の濃度は投与後15分に最高値を示した。最も高い濃度を示したのは角膜(上皮)で、次いで結膜、角膜(内皮及び実質)、虹彩、強膜(前部)、毛様体、外眼筋、前房水の順であった。
他の眼組織中の平均滞留時間が3時間以下であるのに比べ、結膜では平均滞留時間が5.7時間と長い値を示した。

臨床成績

有効性及び安全性に関する試験

  1. 国内第Ⅲ相試験
    アレルギー性結膜炎患者(262例)を対象にケトチフェンフマル酸塩(128例)又はクロモグリク酸ナトリウム点眼液(134例)を1回1~2滴、1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)、4週間点眼した二重盲検比較試験において、全般改善度はケトチフェンフマル酸塩群66%、クロモグリク酸ナトリウム点眼液群63%で両群間に有意差は認められなかった。またケトチフェンフマル酸塩投与群に副作用は認められなかった。

薬効薬理

作用機序
ケトチフェンフマル酸塩は、肥満細胞からのメディエーター遊離を抑制し、ヒスタミンH1受容体への結合を遮断することで抗アレルギー作用及び抗ヒスタミン作用を示す。
抗アレルギー作用
ケトチフェンはPCA(受動的皮膚アナフィラキシー)反応を抑制する(ラット)。
ヒスタミン、SRS-A等のケミカルメディエーターの遊離を抑制する(ラット腹腔肥満細胞、ヒト白血球中好塩基球・好中球in vitro,,
また、PAF(血小板活性化因子)による好酸球の活性化を抑制する(モルモット、ヒヒ)。
抗ヒスタミン作用
ケトチフェンはヒスタミンによる気管支収縮(モルモット)、血管透過性亢進、皮膚反応(ラット)等を抑制する。
動物結膜炎モデルにおける作用
動物結膜炎モデルにおいてケトチフェンはIgE結膜炎(ラット、モルモット、点眼)及びCompound48/80誘発結膜炎を抑制する(ラット、点眼)。
抗原誘発により結膜炎症状とともに好酸球、好中球の結膜浸潤がみられるが、ケトチフェンはこれを抑制する(モルモット、点眼)。
生物学的同等性試験
ラットおよびモルモット実験的アレルギー性結膜炎モデルにおける結膜での色素漏出量を指標として、ケトチフェン点眼液0.05%「日東」とザジテン点眼液0.05%の抗アレルギー作用を比較検討した。その結果、両剤ともコントロール群に比して有意な抗アレルギー作用を示し、両剤間に有意な差は認められず、両剤は生物学的に同等であると判断された。

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称
ケトチフェンフマル酸塩(Ketotifen Fumarate)
化学名
4-(1-Methylpiperidin-4-ylidene)-4H-benzo[4,5]cyclohepta[1,2-b]thiophen-10(9H)-one monofumarate
分子式
C19H19NOS・C4H4O4
分子量
425.50
性状
白色~淡黄白色の結晶性の粉末である。メタノール又は酢酸(100)にやや溶けにくく、水、エタノール(99.5)又は無水酢酸に溶けにくい。
化学構造式
融点
約190℃(分解)

包装

プラスチック点眼容器:5mL×5本、5mL×10本、5mL×50本

主要文献

1
Christensen, M. T. et al.:CLAO J., 1998;24(4):227-231
2
太田真一他:臨床医薬, 1988;4(11):2183-2191
3
三国郁夫他:臨床評価, 1989;17(2):275-297
4
Martin, U. et al.:Arzneim.-Forsch., 1978;28(5):770-782
5
熊谷朗他:メディカルサンド, 1980;8(2):87-93
6
岸本真知子他:アレルギーの臨床, 1984;4(2):149-151
7
Morley, J. et al.:Agents and Actions Suppl., 1988;23:187-194
8
Arnoux, B. et al.:Am. Rev. Respir. Dis., 1988;137(4):855-860
9
山口武他:医薬品研究, 1989;20(1):48-56
10
石崎道治:アレルギー, 1986;35(12):1149-1157
11
社内資料:生物学的同等性試験

文献請求先及び問い合わせ先

日東メディック株式会社 おくすり相談窓口
〒104-0031 東京都中央区京橋1-10-7
電話:03-3523-0345
FAX:03-6264-4086

製造販売業者等

製造販売元
メディサ新薬株式会社
大阪市淀川区宮原5丁目2-27
発売元
日東メディック株式会社
富山県富山市八尾町保内1-14-1

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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