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社内資料:レテルモビルのラット乳汁中移行に関する試験(2018年3月23日承認、CTD2.6.4.6)
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Gould S, et al. Food Chem Toxicol. 2005;43:1451-9.
抗サイトメガロウイルス化学療法剤
1瓶 18228円
有効成分 | 1バイアル中 レテルモビル注) 240mg/12mL |
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添加剤 | ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン1800mg |
pH | 7.0~8.0 |
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浸透圧比 | 約1(生理食塩液に対する比) |
性状 | 無色澄明の液 また、製品由来の半透明又は白色の微粒子を含むことがある。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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ピモジド(オーラップ) | 併用により、ピモジドの血漿中濃度が上昇し、QT延長及び心室性不整脈を引き起こすおそれがある。 | レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害されると予測される。 |
エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン(クリアミン配合錠) ジヒドロエルゴタミン メチルエルゴメトリン(パルタンM) エルゴメトリン | 併用により、これら麦角アルカロイドの血漿中濃度が上昇し、麦角中毒を引き起こすおそれがある。 | レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害されると予測される。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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CYP3Aの基質 フェンタニル キニジン ミダゾラム等 | 併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 | レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害されると予測される。 |
ボリコナゾール | 併用により、ボリコナゾールの血漿中濃度が低下する。 併用時は、ボリコナゾールの治療効果を減弱させるおそれがあるため、患者の状態を十分に観察することが推奨される。 | レテルモビルの併用により、CYP2C9及びCYP2C19が誘導されると考えられる。 |
CYP2C9又はCYP2C19の基質 フェニトイン ワルファリン等 | 併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。 フェニトインとの併用時は、血中フェニトイン濃度を頻繁にモニタリングすること。 ワルファリンとの併用時は、INRを頻繁にモニタリングすること。 | レテルモビルの併用により、CYP2C9又はCYP2C19が誘導されると予測される。 |
リファンピシン | 併用により、レテルモビルの血漿中濃度が低下する。 また、リファンピシンとの併用終了翌日に単独投与したレテルモビルの血漿中濃度がさらに低下するので、リファンピシンとの併用終了後、レテルモビルの有効性が減弱する可能性がある。 | リファンピシンの併用により、P-gp及びUGT1A1/3が誘導されると考えられる。 |
アトルバスタチン | 併用により、アトルバスタチンの血漿中濃度が上昇する。 併用時は、アトルバスタチンの副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。 | レテルモビルの併用により、CYP3A、OATP1B1/3及び腸管のBCRPが阻害される。 |
シンバスタチン | 併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 併用時は、これらの薬剤の副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。 | レテルモビルの併用により、CYP3A、OATP1B1/3及び腸管のBCRPが阻害されると予測される。 |
ロスバスタチン フルバスタチン | 併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 併用時は、これらの薬剤の副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。 | レテルモビルの併用により、OATP1B1/3及び腸管のBCRPが阻害されると予測される。 |
プラバスタチン ピタバスタチン | 併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 併用時は、これらの薬剤の副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。 | レテルモビルの併用により、OATP1B1/3が阻害されると予測される。 |
シクロスポリン | 併用により、レテルモビル及びシクロスポリンの血中濃度が上昇する。 レテルモビルとの併用時及び中止時には、シクロスポリンの血中濃度を頻繁にモニタリングし、シクロスポリンの用量を調節すること。 | レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害される。 シクロスポリンの併用により、OATP1B1/3が阻害される。 |
タクロリムス シロリムス | 併用により、これらの薬剤の血中濃度が上昇する。 レテルモビルとの併用時及び中止時には、これらの薬剤の血中濃度を頻繁にモニタリングし、これらの薬剤の用量を調節すること。 | レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害される。 |
5%以上 | 1%以上5%未満 | 1%未満 | |
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胃腸障害 | 悪心 | 下痢、嘔吐 | |
免疫系障害 | 過敏症 |
用量 | 例数 | Ceoi注1) (ng/mL) | AUC0-∞ (ng・hr/mL) | t1/2 (hr) |
240mg注7) | 6 | 18,700 (16.2) | 60,800 (20.2) | 11.8 (64.0) |
480mg | 6 | 41,000 (21.3) | 176,000 (31.9) | 10.8 (33.7) |
投与方法 | AUC0-24hr注2)(ng・hr/mL) | ||
例数 | 幾何平均 | 幾何平均に基づく変動係数(%) | |
480mg静脈内投与 | 11 | 101,200 | 24.4 |
シクロスポリン併用240mg静脈内投与 | 6 | 70,810 | 16.5 |
併用薬 | 併用薬の投与方法 | レテルモビルの投与方法 | 例数 | レテルモビルの薬物動態パラメータの幾何平均比 (併用時/非併用時) (90%信頼区間) | |
AUC | Cmax | ||||
抗真菌薬 | |||||
フルコナゾール | 400mg 単回 PO | 480mg 単回 PO | 14 | 1.11 (1.01, 1.23) | 1.06 (0.93, 1.21) |
イトラコナゾール | 200mg QD PO | 480mg QD PO | 14 | 1.33 (1.17, 1.51) | 1.21 (1.05, 1.39) |
抗マイコバクテリア薬 | |||||
リファンピシン | 600mg 単回 PO | 480mg 単回 PO | 16 | 2.03 (1.84, 2.26) | 1.59 (1.46, 1.74) |
600mg 単回 IV | 480mg 単回 PO | 16 | 1.58 (1.38, 1.81) | 1.37 (1.16, 1.61) | |
600mg QD PO注3) | 480mg QD PO | 14 | 0.81 (0.67, 0.98) | 1.01 (0.79, 1.28) | |
600mg QD PO (リファンピシン併用終了後24時間)注4) | 480mg QD PO | 14 | 0.15 (0.13, 0.17) | 0.27 (0.22, 0.31) | |
免疫抑制薬 | |||||
シクロスポリン注5) | 200mg 単回 PO | 240mg QD PO | 12 | 2.11 (1.97, 2.26) | 1.48 (1.33, 1.65) |
ミコフェノール酸モフェチル | 1g 単回 PO | 480mg QD PO | 14 | 1.18 (1.04, 1.32) | 1.11 (0.92, 1.34) |
タクロリムス | 5mg 単回 PO | 80mg BID PO注7) | 14 | 1.02 (0.97, 1.07) | 0.92 (0.84, 1.00) |
併用薬 | 併用薬の投与方法 | レテルモビルの投与方法 | 例数 | 併用薬の薬物動態パラメータの幾何平均比 (併用時/非併用時) (90%信頼区間) | |
AUC | Cmax | ||||
CYP3A基質 | |||||
ミダゾラム | 1mg 単回 IV | 240mg QD PO注7) | 16 | 1.47 (1.37, 1.58) | 1.05 (0.94, 1.17) |
2mg 単回 PO | 240mg QD PO注7) | 16 | 2.25 (2.04, 2.48)注6) | 1.72 (1.55, 1.92) | |
P-gp基質 | |||||
ジゴキシン | 0.5mg 単回 PO | 240mg BID PO注7) | 22 | 0.88 (0.80, 0.96)注6) | 0.75 (0.63, 0.89) |
免疫抑制薬 | |||||
シクロスポリン | 50mg 単回 PO | 240mg QD PO | 14 | 1.66 (1.51, 1.82) | 1.08 (0.97, 1.19) |
ミコフェノール酸モフェチル | 1g 単回 PO | 480mg QD PO | 14 | 1.08 (0.97, 1.20) | 0.96 (0.82, 1.12) |
タクロリムス | 5mg 単回 PO | 480mg QD PO | 13 | 2.42 (2.04, 2.88) | 1.57 (1.32, 1.86) |
シロリムス | 2mg 単回 PO | 480mg QD PO | 13 | 3.40 (3.01, 3.85) | 2.76 (2.48, 3.06) |
抗真菌薬及び抗ウイルス薬 | |||||
アシクロビル | 400mg 単回 PO | 480mg QD PO | 13 | 1.02 (0.87, 1.20) | 0.82 (0.71, 0.93) |
フルコナゾール | 400mg 単回 PO | 480mg 単回 PO | 14 | 1.03 (0.99, 1.08) | 0.95 (0.92, 0.99) |
イトラコナゾール | 200mg QD PO | 480mg QD PO | 14 | 0.76 (0.71, 0.81) | 0.84 (0.76, 0.92) |
ポサコナゾール | 300mg 単回 PO | 480mg QD PO | 13 | 0.98 (0.82, 1.17) | 1.11 (0.95, 1.29) |
ボリコナゾール | 200mg BID PO | 480mg QD PO | 12 | 0.56 (0.51, 0.62) | 0.61 (0.53, 0.71) |
HMG-CoA還元酵素阻害剤 | |||||
アトルバスタチン | 20mg 単回 PO | 480mg QD PO | 14 | 3.29 (2.84, 3.82) | 2.17 (1.76, 2.67) |
経口避妊薬 | |||||
エチニルエストラジオール/レボノルゲストレル | 0.03mg EE 単回 PO | 480mg QD PO | 22 | 1.42 (1.32, 1.52) | 0.89 (0.83, 0.96) |
0.15mg LNG 単回 PO | 22 | 1.36 (1.30, 1.43) | 0.95 (0.86, 1.04) |
レテルモビル群 (325例) | プラセボ群 (170例) | |
移植後24週以内に臨床的に意味のあるCMV感染が認められた被験者の割合注2) | 37.5% (122/325例) | 60.6% (103/170例) |
プラセボとの群間差注3) [95.02%信頼区間] | -23.5 [-32.6, -14.5] | - |
P値注3) | <0.0001 | - |