薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|
催眠鎮静剤 バルビツール酸系及びチオバルビツール酸系薬剤 フェノバルビタール等 | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を誘導する。 |
催眠鎮静剤 抱水クロラール トリクロホスナトリウム | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の活性代謝物が本剤の血漿蛋白からの遊離を促進する。 |
抗てんかん剤 カルバマゼピン プリミドン | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を誘導する。 |
抗てんかん剤 フェニトイン ホスフェニトインナトリウム水和物 | 本剤の作用を減弱又は増強することがある。 また、フェニトインの作用を増強することがある。 併用する場合には血液凝固能の変動及びフェニトインの中毒症状又は血中濃度の上昇に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を誘導し、本剤の作用を減弱する。 相手薬剤が本剤の血漿蛋白からの遊離を促進し、本剤の作用を増強する。 本剤が相手薬剤の肝薬物代謝酵素を阻害し、相手薬剤の作用を増強する。 |
抗てんかん剤 エトトイン | 本剤の作用を増強することがある。 また、エトトインの作用を増強することがある。 併用する場合には血液凝固能の変動及びエトトインの中毒症状又は血中濃度の上昇に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の血漿蛋白からの遊離を促進する。 本剤が相手薬剤の肝代謝を阻害する。 |
抗てんかん剤 バルプロ酸ナトリウム | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が血液凝固因子(フィブリノゲン)の肝生合成を減弱させる。 相手薬剤の血小板凝集抑制作用による。 相手薬剤が本剤の血漿蛋白からの遊離を促進する。 |
解熱鎮痛消炎剤 アセトアミノフェン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
解熱鎮痛消炎剤 セレコキシブ | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を阻害する。 本剤が相手薬剤の副作用である消化管出血を助長することがある。 |
解熱鎮痛消炎剤 トラマドール塩酸塩 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
解熱鎮痛消炎剤 ブコローム | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を阻害する。 |
解熱鎮痛消炎剤 メロキシカム ロルノキシカム | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を阻害する。 相手薬剤の血小板凝集抑制作用による。 本剤が相手薬剤の副作用である消化管出血を助長することがある。 相手薬剤が本剤の血漿蛋白からの遊離を促進する。 |
解熱鎮痛消炎剤 アスピリン イブプロフェン インドメタシン インドメタシン ファルネシル エトドラク ケトプロフェン サリチル酸類 ジクロフェナクナトリウム スリンダク ナブメトン ナプロキセン ピロキシカム フルルビプロフェン メフェナム酸 モフェゾラク ロキソプロフェンナトリウム水和物等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血小板凝集抑制作用による。 本剤が相手薬剤の副作用である消化管出血を助長することがある。 相手薬剤が本剤の血漿蛋白からの遊離を促進する。 |
精神神経用剤 トラゾドン塩酸塩 | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
精神神経用剤 メチルフェニデート塩酸塩 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
精神神経用剤 三環系抗うつ剤 アミトリプチリン塩酸塩等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
精神神経用剤 選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI) パロキセチン塩酸塩水和物 フルボキサミンマレイン酸塩等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の投与により血小板凝集が阻害され、本剤との併用により出血傾向が増強すると考えられる。また、フルボキサミンマレイン酸塩は、本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
精神神経用剤 セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI) デュロキセチン塩酸塩等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の投与により血小板凝集が阻害され、本剤との併用により出血傾向が増強すると考えられる。 |
精神神経用剤 モノアミン酸化酵素阻害剤 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
不整脈用剤 アミオダロン塩酸塩 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を阻害する。 相手薬剤の甲状腺機能異常の副作用により甲状腺機能が亢進すると本剤の作用が増強される。 |
不整脈用剤 プロパフェノン塩酸塩 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
不整脈用剤 キニジン硫酸塩水和物 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
高脂血症用剤 コレスチラミン | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が腸管内で本剤を吸着し本剤の吸収を阻害する。 相手薬剤が本剤の腸肝循環を妨げる。 |
高脂血症用剤 シンバスタチン フルバスタチンナトリウム ロスバスタチンカルシウム | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
高脂血症用剤 フィブラート系 ベザフィブラート | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の作用部位への親和性を増加させる。 |
高脂血症用剤 フィブラート系 クリノフィブラート クロフィブラート フェノフィブラート等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
高脂血症用剤 デキストラン硫酸エステルナトリウム | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の抗凝固(抗トロンビン)作用による。 |
消化性潰瘍用剤 オメプラゾール | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
消化性潰瘍用剤 シメチジン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP1A2、CYP2C9、CYP3A4等を阻害する。 |
鎮吐剤 アプレピタント ホスアプレピタントメグルミン | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を誘導する。 |
ホルモン剤 副腎皮質ホルモン プレドニゾロン等 | 本剤の作用を減弱又は増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が血液凝固能を亢進させ、本剤の作用を減弱する。 本剤が相手薬剤の副作用である消化管出血を助長することがある。 |
ホルモン剤 甲状腺製剤 レボチロキシンナトリウム水和物等 | 甲状腺機能低下症の患者に相手薬剤を投与し甲状腺機能が正常化すると血液凝固能が低下し、見かけ上本剤の作用が増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤がビタミンK依存性血液凝固因子の異化を促進する。 |
ホルモン剤 抗甲状腺製剤 チアマゾール等 | 本剤の作用を増強することがある。 甲状腺機能亢進症の患者に相手薬剤を投与し甲状腺機能が正常化すると血液凝固能が亢進し、見かけ上の本剤の作用が減弱することがある。 併用する場合には病態の変化に応じて血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の副作用である低プロトロンビン血症が出血傾向を助長することがある。 甲状腺機能が亢進すると血液凝固因子の合成及び代謝亢進により本剤の作用が増強することがある。 相手薬剤投与で甲状腺機能が正常化すると、増強されていた本剤の効果が減弱することがある。 |
ホルモン剤 グルカゴン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
ホルモン剤 蛋白同化ステロイド ナンドロロンデカン酸エステル等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
ホルモン剤 ダナゾール | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の作用部位への親和性を増加させる。 相手薬剤がビタミンK依存性凝固因子の異化を促進する。 相手薬剤が抗凝固能を亢進するとの報告がある。 |
ホルモン剤 男性ホルモン メチルテストステロン等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤がビタミンK依存性凝固因子の合成抑制あるいは分解を促進する。 |
痔疾用剤 トリベノシド トリベノシド・リドカイン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
ビタミン剤 ビタミンK及びビタミンK含有製剤 フィトナジオン(ビタミンK1) | 本剤の作用を減弱するので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | ビタミンKが本剤のビタミンK依存性凝固因子生合成阻害作用と拮抗する。 |
ビタミン剤 ビタミンK及びビタミンK含有製剤 メナテトレノン(ビタミンK2) | 本剤の作用を減弱するので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | ビタミンKが本剤のビタミンK依存性凝固因子生合成阻害作用と拮抗する。 |
ビタミン剤 ビタミンK及びビタミンK含有製剤 経腸栄養剤 高カロリー輸液用総合ビタミン剤等 | 本剤の作用を減弱するので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | ビタミンKが本剤のビタミンK依存性凝固因子生合成阻害作用と拮抗する。 |
抗血栓剤 血液凝固阻止剤 ヘパリンナトリウム ヘパリンカルシウム | 相互に抗凝固作用、出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血液凝固因子阻害作用による。 |
抗血栓剤 血液凝固阻止剤 低分子量ヘパリン ダルテパリンナトリウム等 ヘパリノイド ダナパロイドナトリウム | 相互に抗凝固作用、出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血液凝固因子(第Xa因子等)阻害作用による。 |
抗血栓剤 血液凝固阻止剤 Xa阻害剤 フォンダパリヌクスナトリウム エドキサバントシル酸塩水和物 リバーロキサバン アピキサバン | 相互に抗凝固作用、出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血液凝固因子(第Xa因子)阻害作用による。 |
抗血栓剤 血液凝固阻止剤 抗トロンビン剤 アルガトロバン水和物 ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 | 相互に抗凝固作用、出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血液凝固因子(トロンビン)阻害作用による。 |
抗血栓剤 血小板凝集抑制作用を有する薬剤 アスピリン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血小板凝集抑制作用による。 本剤が相手薬剤の副作用である消化管出血を助長することがある。 相手薬剤が本剤の血漿蛋白からの遊離を促進する。 |
抗血栓剤 血小板凝集抑制作用を有する薬剤 イコサペント酸エチル オザグレルナトリウム クロピドグレル硫酸塩 サルポグレラート塩酸塩 シロスタゾール チカグレロル チクロピジン塩酸塩 プラスグレル塩酸塩 ベラプロストナトリウム リマプロストアルファデクス等 | 相互に出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血小板凝集抑制作用による。 |
抗血栓剤 血栓溶解剤 ウロキナーゼ アルテプラーゼ モンテプラーゼ等 | 相互に出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤のフィブリン溶解作用による。 |
抗血栓剤 アンチトロンビン製剤 | 相互に出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血液凝固因子の活性阻害作用による。 |
抗血栓剤 乾燥濃縮人活性化プロテインC | 相互に出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血液凝固因子(トロンビン)生成阻害作用による。 |
抗血栓剤 トロンボモデュリン アルファ | 相互に出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤のプロテインC活性促進を介したトロンビン生成阻害作用による。 |
抗血栓剤 バトロキソビン | 相互に出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血液凝固因子(フィブリノゲン)分解作用による。 |
痛風治療剤 アロプリノール | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
痛風治療剤 プロベネシド | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の腎尿細管分泌を阻害し尿中排泄を低下させる。 |
痛風治療剤 ベンズブロマロン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を阻害する。 |
酵素製剤 プロナーゼ ブロメライン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤のフィブリン溶解作用による。 |
糖尿病用剤 スルホニル尿素系糖尿病用剤 グリベンクラミド グリメピリド クロルプロパミド トルブタミド等 | 本剤の作用を増強することがある。 また、相手薬剤の血糖降下作用を増強し、低血糖症状があらわれることがある。 併用する場合には相手薬剤の作用増強及び血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害し、本剤の作用を増強する。 本剤が相手薬剤の肝代謝を阻害し、相手薬剤の作用を増強する。 |
抗リウマチ剤 オーラノフィン | 動物実験でオーラノフィンの急性毒性を増強したとの報告があるので、併用に注意すること。 | 機序は不明である。 |
抗リウマチ剤 レフルノミド | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の活性代謝物が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を阻害する。 |
抗腫瘍剤 アザチオプリン メルカプトプリン | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 なお、相手薬剤が本剤の作用を増強したとの報告もある。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を誘導する。 本剤の作用増強については、機序不明である。 |
抗腫瘍剤 タモキシフェンクエン酸塩 トレミフェンクエン酸塩 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
抗腫瘍剤 ゲフィチニブ | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
抗腫瘍剤 エルロチニブ塩酸塩 | INR増加、胃腸出血等の報告があるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
抗腫瘍剤 フルタミド | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
抗腫瘍剤 フルオロウラシル系製剤及びその配合剤 カペシタビン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を阻害する。 |
抗腫瘍剤 フルオロウラシル系製剤及びその配合剤 フルオロウラシル テガフール テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 また、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウムでは、併用中止後も、本剤の作用が遷延し、出血やINR上昇に至ったとの報告もあるので、十分注意すること。 | 機序は不明である。 |
抗腫瘍剤 イマチニブメシル酸塩 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を阻害する。 |
アレルギー用薬 トラニラスト | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
アレルギー用薬 オザグレル塩酸塩水和物 | 相互に出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血小板凝集抑制作用による。 |
抗生物質製剤 アミノグリコシド系 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の腸内細菌抑制作用によりビタミンK産生が抑制される。 |
抗生物質製剤 クロラムフェニコール系 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の腸内細菌抑制作用によりビタミンK産生が抑制される。 |
抗生物質製剤 セフェム系 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の腸内細菌抑制作用によりビタミンK産生が抑制される。 |
抗生物質製剤 テトラサイクリン系 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の腸内細菌抑制作用によりビタミンK産生が抑制される。 |
抗生物質製剤 ペニシリン系 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の腸内細菌抑制作用によりビタミンK産生が抑制される。 |
抗生物質製剤 マクロライド系 エリスロマイシン クラリスロマイシン ロキシスロマイシン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
抗生物質製剤 マクロライド系 アジスロマイシン テリスロマイシン等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
抗結核薬 リファンピシン | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を誘導する。 |
抗結核薬 アミノサリチル酸類 パラアミノサリチル酸カルシウム水和物等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
抗結核薬 イソニアジド | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
化学療法剤 キノロン系抗菌剤 ナリジクス酸 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の血漿蛋白からの遊離を促進する。 |
化学療法剤 キノロン系抗菌剤 オフロキサシン シプロフロキサシン ノルフロキサシン レボフロキサシン水和物等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
化学療法剤 サルファ剤及びその配合剤 スルファメトキサゾール・トリメトプリム サラゾスルファピリジン等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
抗真菌剤 グリセオフルビン | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を誘導する。 |
抗真菌剤 アゾール系抗真菌剤 イトラコナゾール フルコナゾール ホスフルコナゾール ボリコナゾール ミコナゾール硝酸塩(膣坐剤・クリーム剤)等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
抗HIV薬 ネビラピン | 本剤の作用を変化させることがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP3Aに影響する。 |
抗HIV薬 サキナビル サキナビルメシル酸塩 デラビルジンメシル酸塩 ホスアンプレナビルカルシウム水和物 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
抗HIV薬 アタザナビル硫酸塩 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
抗HIV薬 リトナビル ロピナビル・リトナビル配合剤 | 本剤の作用を変化させることがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
抗原虫剤 キニーネ塩酸塩水和物 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が肝の血液凝固因子合成を阻害する。 |
抗原虫剤 メトロニダゾール | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
その他の医薬品 ボセンタン水和物 | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9、CYP3A4を誘導する。 |
その他の医薬品 納豆菌含有製剤 | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 納豆が本剤の抗凝固作用を減弱するとの報告がある。 |
その他の医薬品 インターフェロン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝代謝を阻害する。 |
その他の医薬品 ジスルフィラム | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝代謝を阻害する。 |
その他の医薬品 イプリフラボン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
その他の医薬品 レカネマブ(遺伝子組換え) | 相手薬投与中に脳出血を発現した場合、本剤が出血を助長するおそれがある。併用時には脳出血の副作用に注意すること。 | 相手薬の副作用として脳出血の報告がある。併用により本剤が出血を助長する可能性がある。 |
飲食物 アルコール | 本剤の作用を減弱又は増強することがあるので、本剤服用中の飲酒には注意すること。 | アルコールの慢性的摂取により、本剤の薬物代謝酵素を誘導し、本剤の作用を減弱する。 アルコールによる肝機能の低下が本剤の作用を増強する。 |
飲食物 セイヨウオトギリソウ(St. John's Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9、CYP3A4を誘導する。 |
飲食物 ビタミンK含有食品 納豆 クロレラ食品 青汁 | 本剤の作用を減弱するので、左記食品を避けるよう、患者に十分説明すること。 | 左記食品に含まれるビタミンKが本剤のビタミンK依存性凝固因子生合成阻害作用と拮抗する。 |
飲食物 ビタミンK含有食品 上記以外のビタミンK含有食品 | 一時的に大量摂取すると本剤の作用を減弱することがあるので、患者に十分説明すること。 | 左記食品に含まれるビタミンKが本剤のビタミンK依存性凝固因子生合成阻害作用と拮抗する。 |