作成又は改訂年月
**
2014年11月改定
(第2版)
*
1998年2月
(新様式第1版)
日本標準商品分類番号
日本標準商品分類番号等
1986年12月
薬効分類名
承認等
グルコン酸カルシウム「ヤマゼン」M
販売名コード
承認・許可番号
薬価基準収載年月
薬価基準収載
販売開始年月
貯法・使用期限等
基準名
組成
本品1g中、日本薬局方 グルコン酸カルシウム1gを含有する。
性状
一般的名称
禁忌
高カルシウム血症の患者
腎結石のある患者[腎結石を助長するおそれがある]
重篤な腎不全のある患者[組織への石灰沈着を助長するおそれがある]
*エストラムスチンリン酸エステルナトリウム水和物を投与中の患者[「相互作用」の項参照]
効能又は効果
効能又は効果/用法及び用量
低カルシウム血症に起因する下記症状の改善
テタニー、テタニー関連症状
小児脂肪便におけるカルシウム補給
グルコン酸カルシウムとして、通常成人1日1〜5gを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
使用上の注意
慎重投与
活性型ビタミンD剤を服用している患者[高カルシウム血症をきたすおそれがある]
強心配糖体の投与を受けている患者[強心配糖体の作用を増強するおそれがある]
高カルシウム血症があらわれやすい病態の患者
重要な基本的注意
長期投与により、血中及び尿中カルシウムが高値になることがあるので、長期投与する場合には定期的に血中又は尿中カルシウムを検査することが望ましい。また、高カルシウム血症があらわれた場合には投与を中止すること。
相互作用
*併用禁忌
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
エストラムスチンリン酸エステルナトリウム水和物 エストラサイト ビアセチル プロエスタ | エストラムスチンリン酸エステルナトリウム水和物の効果が減弱するおそれがある。 | カルシウムがエストラムスチンリン酸エステルナトリウム水和物と難溶性のキレートを形成し、エストラムスチンリン酸エステルナトリウム水和物の吸収を阻害する。 |
併用注意
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
強心配糖体 メチルジゴキシン ジゴキシン ジギトキシン等 | 強心配糖体の作用を増強し、徐脈、心室性期外収縮、房室ブロック等の中毒症状を誘発するおそれがある。 | カルシウムは強心配糖体の心筋収縮力増強作用を強める。 |
テトラサイクリン系抗生物質 ミノサイクリン ドキシサイクリン テトラサイクリン等 ニューキノロン系抗菌剤 シプロフロキサシン ノルフロキサシン トスフロキサシン **ビスホスホネート系薬剤(経口剤) **エチドロン酸二ナトリウム等 | これらの薬剤の効果が減弱するおそれがあるので、投与間隔をできるだけあけるなど注意すること。 | カルシウムがこれらの薬剤と難溶性のキレートを形成し、これらの薬剤の吸収を阻害すると考えられる。 |
*非脱分極性筋弛緩剤 ツボクラリン塩化物 パンクロニウム臭化物 ベクロニウム臭化物 | これらの薬剤の筋弛緩作用が減弱するおそれがある。 | カルシウムイオンは非脱分極性筋弛緩剤に拮抗する。 |
副作用
副作用等発現状況の概要
本剤は副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
*重大な副作用
高カルシウム血症、結石症
カルシウム剤の長期投与により、高カルシウム血症及び結石症が現れることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
種類 | 頻度不明 |
消化器 | 食欲不振、悪心・嘔吐、便秘、胃痛 |
その他 | 倦怠感 |
高齢者への投与
高カルシウム血症があらわれやすいので用量に留意すること[高齢者では腎機能が低下していることが多い]
*過量投与
症状
高カルシウム血症となる可能性がある。食欲不振、悪心・嘔吐、便秘、筋力低下、多飲多尿、精神症状等があらわれ、さらに重篤となると不整脈、意識障害が出現する。
処置
本剤やビタミンD剤の投与を中止し、生理食塩液等の補液、フロセミド、エルカトニンまたはカルシトニン等の投与を行う。
薬効薬理
内服カルシウム剤としての一般的な薬効を有する。不快な味がなく、また吸収が良く、刺激がない。本品2gを10%水溶液として服用すると血清カルシウムを15mg/100mLにまで上昇させる。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
グルコン酸カルシウム水和物(Calcium Gluconate Hydrate)
分子式
C12H22CaO14・H2O
分子量
448.39
性状
本品は白色の結晶性の粉末又は粒で、におい及び味はない。本品は熱湯に溶けやすく、水にやや溶けやすく、エタノール又はエーテルにほとんど溶けない。
取扱い上の注意
配合変化
アルコールで沈殿を生じ、濃度により炭酸塩、酒石酸塩、リン酸塩などとはイオン反応が起こり、それぞれの不溶性カルシウム塩を析出することがある。
酸化剤とは配合不適とされている。
包装
主要文献及び文献請求先
主要文献
文献請求先
山善製薬株式会社 学術室
〒541−0045 大阪市中央区道修町2丁目2番4号
電話(06)6231−1821
FAX(06)6231−1824
製造販売業者の氏名又は名称及び住所
製造販売元
山善製薬株式会社
大阪市中央区道修町2丁目2番4号