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フェルビナクパップ140mg「東光」

経皮吸収型鎮痛消炎剤

1枚 17.3円

添付文書番号

2649731S1275_2_08

企業コード

480114

作成又は改訂年月

2023年9月改訂
(第1版)

日本標準商品分類番号

872649

薬効分類名

経皮鎮痛消炎パップ剤

承認等

販売名

フェルビナクパップ70mg「東光」

販売名コード

2649731S1275

販売名英字表記

FELBINAC PAPS 70mg「TOKO」

販売名ひらがな

ふぇるびなくぱっぷ

承認番号等

承認番号
22600AMX00893000

販売開始年月

1998年12月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
3年

販売名

フェルビナクパップ140mg「東光」

販売名コード

2649731S3065

販売名英字表記

FELBINAC PAPS 140mg「TOKO」

販売名ひらがな

ふぇるびなくぱっぷ

承認番号等

承認番号
22600AMX00896000

販売開始年月

2010年5月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
3年

一般的名称

日本薬局方 フェルビナクパップ

禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 本剤又は他のフェルビナク製剤に対して過敏症の既往歴のある患者
  2. アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[喘息発作を誘発するおそれがある。]

組成・性状

組成

フェルビナクパップ70mg「東光」
有効成分
1枚中 日局フェルビナク  70mg
添加剤
ポリビニルアルコール(部分けん化物)、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸部分中和物、D-ソルビトール、グリセリン、ポリソルベート80、N-メチル-2-ピロリドン、ケイ酸アルミン酸Mg、カオリン、酸化チタン
フェルビナクパップ140mg「東光」
有効成分
1枚中 日局フェルビナク  140mg
添加剤
ポリビニルアルコール(部分けん化物)、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸部分中和物、D-ソルビトール、グリセリン、ポリソルベート80、N-メチル-2-ピロリドン、ケイ酸アルミン酸Mg、カオリン、酸化チタン

製剤の性状

フェルビナクパップ70mg「東光」
性状
白色~淡黄色の膏体を不織布に展延し、膏体表面をプラスチックフィルムで被覆した貼付剤であり、わずかに特異なにおいを有する。
1枚の大きさ
10cm×14cm
膏体の質量
14g
識別コード
フェルビナクパップ140mg「東光」
性状
白色~淡黄色の膏体を不織布に展延し、膏体表面をプラスチックフィルムで被覆した貼付剤であり、わずかに特異なにおいを有する。
1枚の大きさ
14cm×20cm
膏体の質量
28g
識別コード

効能又は効果


下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛

用法及び用量

1日2回患部に貼付する。

重要な基本的注意

  1. 消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること。
  2. 慢性疾患(変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には薬物療法以外の療法も考慮すること。

特定の背景を有する患者に関する注意

合併症・既往歴等のある患者

  1. 気管支喘息のある患者(アスピリン喘息又はその既往歴のある患者を除く)
    喘息発作を誘発するおそれがある。
  2. 皮膚感染症のある患者
    感染を伴う炎症に対して用いる場合には適切な抗菌剤又は抗真菌剤を併用し、観察を十分行い慎重に使用すること。皮膚の感染症を不顕性化するおそれがある。

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対しては治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

  1. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
    ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、血管浮腫、呼吸困難等)があらわれることがある。

その他の副作用

0.1~1%未満
0.1%未満
頻度不明
皮膚
皮膚炎(発疹、湿疹を含む)、そう痒、発赤、接触皮膚炎
刺激感
水疱

適用上の注意

薬剤使用時の注意
  1. 損傷皮膚及び粘膜に使用しないこと。
  2. 湿疹又は発疹の部位に使用しないこと。

薬物動態

血中濃度

  1. 単回貼付
フェルビナクパップ70mg 4枚(1枚中にフェルビナク70mgを含有)を健康成人男子5例の背部に12時間単回貼付したときのフェルビナクの平均血清中濃度及び薬物動態パラメータは、下図のような推移を示した 。
図 フェルビナクパップ70mg 4枚(1枚中にフェルビナク70mgを含有)単回貼付後の血清中フェルビナク濃度推移
Tmax(hr)
Cmax(ng/mL)
AUC(μg・hr/mL)
T1/2(hr)
11.2±0.8
835±127
17.0±2.6
6.82±0.33
                  (平均値±S.E.,n=5)

分布

0.5%14C-フェルビナク貼付剤(パップ剤)3cm×4cmを雄性ラットの剃毛した正常背部皮膚に24時間貼付したとき、ほとんどの組織において放射能濃度は8時間後に最高値を示した。特に貼付部位皮膚で高濃度(219μg/g)が認められ、次いで血液、血漿、肝臓、腎臓及び貼付部位筋肉等に高濃度の放射能が認められた。
また、同様の実験をカラゲニン足浮腫ラットを用いて行ったとき、1、3及び6時間後の炎症部位の滲出液中放射能濃度は非貼付部位の約90~130倍の値を示した 。

排泄

血清中濃度測定と同時に測定した尿中排泄では、代謝物として主にフェルビナク抱合体並びに4’-OH-フェルビナク及びその抱合体が尿中に認められた。投与72時間後までのこれらの累積排泄量は、18.4mg(フェルビナク換算値、貼付量の6.6%)であり、そのうち未変化体フェルビナクの排泄量は約0.3mgであった 。

臨床成績

有効性及び安全性に関する試験

国内で総計46例について実施した一般臨床試験の概要は次の通りである 。
疾患名/改善率
中等度改善以上
軽度改善以上
変形性膝関節症
54.2%(13/24)
83.3%(20/24)
肩関節周囲炎
83.3%(5/6)
83.3%(5/6)
腱・腱鞘炎
100%(1/1)
100%(1/1)
上腕骨上顆炎
50.0%(1/2)
100%(2/2)
筋肉痛
57.1%(4/7)
100%(7/7)
外傷後の腫脹・疼痛
83.3%(5/6)
100%(6/6)
副作用:46例中1例(2.2%)に軽度な湿疹が認められた。

薬効薬理

作用機序
疼痛、急性炎症・慢性炎症に対し、鎮痛・抗炎症作用を示す。
  1. プロスタグランジン生合成抑制作用
フェルビナクは、モルモット肺より抽出したプロスタグランジン合成酵素のシクロオキシゲナーゼに対し、阻害作用が認められた(IC50=0.61μg/mL) 。
  1. 抗プロスタグランジン作用
フェルビナクは、プロスタグランジンE1によるスナネズミ結腸の収縮に対し、抑制作用を示した 。
鎮痛作用
フェルビナクパップは、ラットのRandall-Selitto法及び硝酸銀関節炎等の炎症性疼痛に対し、鎮痛作用を示した 。
抗炎症作用
フェルビナクパップは、ラットのカラゲニン足浮腫、打撲足浮腫及びアジュバント関節炎等の急性・慢性炎症反応に対して抗炎症作用を示した。また、ウサギの抗原誘発膝関節炎に対して、膝関節腫脹を抑制し、炎症滑膜中のプロスタグランジンE2含量を低下させた 。

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称
フェルビナク(Felbinac)〔JAN〕
化学名
Biphenyl-4-ylacetic acid
分子式
C14H12O2
分子量
212.24
性状
白色~微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。
メタノール又はアセトンにやや溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
化学構造式
融点
163~166℃

取扱い上の注意

  1. 保管方法
    1. 直射日光や高温を避けて保存すること。
    2. 開封後は、開封口のチャックを合わせて袋を密閉すること。

包装

〈フェルビナクパップ70mg「東光」〉
350枚(7枚×50)
〈フェルビナクパップ140mg「東光」〉
280枚(7枚×40)

主要文献

1
大西明弘ほか:薬理と治療.1992;20(1):115-138
2
山下憲昭ほか:薬理と治療.1992;20(10):3957-3971
3
社内資料:臨床試験成績(1998年12月承認、申請資料)
4
Tolman E.L.,et al.:Prostaglandins. 1975;9(3):349-359
5
柴富志治ほか:薬理と治療.1992;20(10):3943-3956

文献請求先及び問い合わせ先

日本ジェネリック株式会社 お客様相談室
〒100-6739 東京都千代田区丸の内一丁目9番1号
TEL 0120-893-170  FAX 0120-893-172

製造販売業者等

製造販売元
東光薬品工業株式会社
〒123-0865 東京都足立区新田2丁目16番23号
販売元
日本ジェネリック株式会社
〒100-6739 東京都千代田区丸の内一丁目9番1号

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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