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第十八改正日本薬局方解説書 廣川書店.2021:C-3131 - C-3135
制酸剤
1g 0.76円
有効成分 | 1g中 日本薬局方炭酸水素ナトリウム 1g |
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性状 | 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、特異な塩味がある。 湿った空気中で徐々に分解する。 |
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効能又は効果 | 用法及び用量 |
胃・十二指腸潰瘍、胃炎、上部消化管機能異常における制酸作用と症状の改善 | 通常成人1日3~5gを数回に分割経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 |
アシドーシスの改善、尿酸排泄の促進と痛風発作の予防 | 通常成人1日3~5gを数回に分割経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 |
上気道炎の補助療法 | 含嗽、吸入には1回量1~2%液100mLを1日数回用いる。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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ヘキサミン(ヘキサミン静注液) | 本剤はヘキサミンの効果を減弱させることがある。 | ヘキサミンは酸性尿中でホルムアルデヒドとなり抗菌作用を発現するが、本剤は尿のpHを上昇させヘキサミンの効果を減弱させる。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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大量の牛乳、カルシウム製剤 | milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。 | 機序:代謝性アルカローシスが持続することにより、尿細管でのカルシウム再吸収が増加する。 危険因子:高カルシウム血症、代謝性アルカローシス、腎機能障害のある患者。 |
頻度不明 | |
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代謝異常 | アルカローシス、ナトリウム蓄積による浮腫等 |
消化器 | 胃部膨満、胃酸の二次的分泌(リバウンド現象) |