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アロプリノール錠100mg「タカタ」

高尿酸血症治療剤

1錠 7.8円

作成又は改訂年月

**
2020年2月改訂
(第19版)
2016年11月改訂

日本標準商品分類番号

873943

薬効分類名

高尿酸血症治療剤

承認等

販売名

アロプリノール錠50mg「タカタ」

販売名コード

3943001F2221

承認・許可番号

22400AMX00856
ALLOPURINOL

薬価基準収載年月

2012年12月

販売開始年月

2010年11月

貯法・使用期限等

貯法
室温保存
使用期限
外箱等に表示(3年)

基準名

日本薬局方
アロプリノール錠

規制区分

処方箋医薬品
(注意−医師等の処方箋により使用すること)

組成

成分・分量
1錠中
アロプリノール:50mg
添加物
乳糖水和物、結晶セルロース、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、含水二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム

性状

性状白色〜微黄白色の裸錠
外形
表面
直径
裏面
重さ
側面
厚さ
識別コードTTS-300

販売名

アロプリノール錠100mg「タカタ」

販売名コード

3943001F1560

承認・許可番号

22400AMX00857
ALLOPURINOL

薬価基準収載年月

2012年12月

販売開始年月

1978年4月

貯法・使用期限等

貯法
室温保存
使用期限
外箱等に表示(3年)

基準名

日本薬局方
アロプリノール錠

規制区分

処方箋医薬品
(注意−医師等の処方箋により使用すること)

組成

成分・分量
1錠中
アロプリノール:100mg
添加物
結晶セルロース、軽質無水ケイ酸、カルメロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム

性状

性状片面に二分割線のある白色〜微帯黄白色の裸錠
外形
表面
直径
裏面
重さ
側面
厚さ
識別コードTTS-301

一般的名称

アロプリノール錠

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能又は効果

効能又は効果/用法及び用量

下記の場合における高尿酸血症の是正
痛風、高尿酸血症を伴う高血圧症

用法及び用量

通常、成人は1日量アロプリノールとして200〜300mgを2〜3回に分けて食後に経口投与する。
年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

慎重投与

肝疾患を有するか、又はその既往歴のある患者[肝障害が発現又は増悪するおそれがあるので、投与する場合は定期的に肝機能検査を実施すること。]
腎機能障害のある患者[高い血中濃度が持続するので、減量等を考慮すること。](「重要な基本的注意」の項参照)
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
メルカプトプリン(6-MP)又はアザチオプリンを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
ペントスタチンを投与中の患者(「相互作用」の項参照)

重要な基本的注意

本剤の投与により皮膚症状又は過敏症状が発現し、重篤な症状に至ることがあるので、発熱、発疹等が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。(「副作用 重大な副作用」の項参照)
腎機能障害のある患者では本剤やその代謝物の排泄が遅延し、高い血中濃度が持続するので、投与量の減量や投与間隔の延長を考慮すること。特に腎不全患者副作用が発現した場合は重篤な転帰をたどることがあり、死亡例も報告されているので、患者の状態を十分に観察し注意しながら投与すること。(「慎重投与」の項参照)
急性痛風発作がおさまるまで、本剤の投与を開始しないこと。
投与初期に尿酸の移動により、痛風発作の一時的な増強をみることがある。[血中尿酸値を測定しながら投与し、治療初期1週間は1日100mg投与が望ましい。]
本剤投与中に痛風が増悪した場合には、コルヒチン、インドメタシン等を併用すること。

相互作用

併用注意

1〜9の医薬品の代謝又は排泄を阻害するとの報告がある。
10〜13の医薬品との併用により、過敏反応を発現するとの報告がある。患者の状態を注意深く観察し、発熱を伴う皮疹等の過敏症状が発現した場合には、直ちに両剤の投与を中止すること。
薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
メルカプトプリン(6-MP)
アザチオプリン
骨髄抑制等の副作用を増強する。両剤の用量を1/3〜1/4に減量すること。本剤がアザチオプリンの代謝酵素であるキサンチンオキシダーゼを阻害する。その結果メルカプトプリン(6-MP)の血中濃度が上昇する。
ビダラビンビダラビンの作用を増強し、幻覚、振戦、神経障害等が発現したとの報告がある。副作用の発現に注意すること。本剤がビダラビンの代謝を抑制し、ビダラビンの作用を増強すると報告されている。
クマリン系抗凝血剤(ワルファリンカリウム)クマリン系抗凝血剤の作用を増強するとの報告がある。凝固能の変動に注意し、クマリン系抗凝血剤の投与量の減量あるいは投与間隔の延長を考慮すること。本剤による肝代謝酵素活性の低下作用により、クマリン系抗凝血剤の代謝を阻害するため、クマリン系抗凝血剤の半減期が延長すると報告されている。
クロルプロパミドクロルプロパミドの作用を増強する。血糖値の変動に注意し、クロルプロパミドの投与量の減量あるいは投与間隔の延長を考慮すること。尿細管分泌の競合により、クロルプロパミドの半減期が延長すると報告されている。
シクロホスファミド骨髄抑制が発現したとの報告がある。定期的に血液検査を行い、白血球減少等の副作用の発現に注意すること。本剤又は本剤の代謝物がシクロホスファミドの肝代謝を阻害する、又は、シクロホスファミド腎排泄を競合阻害すると報告されている。
シクロスポリンシクロスポリンの血中濃度が上昇し、腎機能低下が発現したとの報告がある。シクロスポリンの投与量に注意すること。本剤がシクロスポリンの肝代謝を阻害するため、シクロスポリンの血中濃度が上昇すると報告されている。
フェニトインフェニトインの血中濃度が上昇し、嗜眠が発現したとの報告がある。フェニトインの投与量に注意すること。本剤がフェニトインの肝代謝を阻害するため、フェニトインの血中濃度が上昇すると報告されている。
キサンチン系薬剤(テオフィリン等)キサンチン系薬剤(テオフィリン等)の血中濃度が上昇する。キサンチン系薬剤の投与量に注意すること。本剤がテオフィリンの代謝酵素であるキサンチンオキシダーゼを阻害するため、テオフィリンの血中濃度が上昇すると報告されている。
ジダノシン健康成人及びHIV患者において、ジダノシンのCmax及びAUCが2倍に上昇したとの報告がある。ジダノシンの投与量に注意すること。
なお、ジダノシンの半減期には影響は見られていない。
本剤がジダノシンの代謝酵素であるキサンチンオキシダーゼを阻害するため、ジダノシンの血中濃度が上昇すると考えられる。
ペントスタチン重症の過敏反応(過敏性血管炎)が発現したとの報告がある。機序は不明である。
カプトプリル過敏症状(Stevens-Johnson症候群、関節痛等)が発現したとの報告がある。機序は不明である。特に腎障害のある患者では注意すること。
ヒドロクロロチアジド重症の過敏反応(悪寒、全身性の皮疹等)が発現したとの報告がある。機序は不明である。
アンピシリン発疹の発現が増加するとの報告がある。機序は不明であるが、本剤又は高尿酸血症により、アンピシリンの過敏反応が増強される可能性が報告されている。

副作用

副作用等発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

頻度不明
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、剥脱性皮膚炎等の重篤な皮膚障害又は過敏性血管炎があらわれることがある。特に肝障害又は腎機能異常を伴うときは、重篤な転帰をたどることがある。従って、発熱、発疹等が認められた場合には、直ちに投与を中止し、再投与しないこと。また、ステロイド剤の投与等適切な処置を行うこと。
頻度不明
薬剤性過敏症症候群1) 初期症状として発疹、発熱がみられ、更にリンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現、肝機能障害等の臓器障害を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。また、1型糖尿病(劇症1型糖尿病を含む)を発症し、ケトアシドーシスに至った例も報告されている。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化したり、脳炎等の中枢神経症状があらわれたりすることがあるので注意すること。
頻度不明
ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻度不明
再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻度不明
劇症肝炎等の重篤な肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻度不明
腎不全、腎不全の増悪、間質性腎炎を含む腎障害があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻度不明
間質性肺炎があらわれることがあるので、発熱、咳嗽、呼吸困難等の呼吸器症状があらわれた場合には、速やかに胸部X線等の検査を実施し、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻度不明
横紋筋融解症があらわれることがあるので、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等の症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻度不明
**無菌性髄膜炎 項部硬直、発熱、頭痛、悪心・嘔吐又は意識障害等の症状を伴う無菌性髄膜炎があらわれることがある。なお、本剤投与後数時間で発症した例も報告されている。

その他の副作用

過敏症注)
頻度不明
発疹、そう痒、関節痛
血液注)
頻度不明
貧血、白血球減少、紫斑、好酸球増多、リンパ節症
腎臓注)
頻度不明
腎機能異常
消化器
頻度不明
食欲不振、胃部不快感、軟便、下痢、口内炎
全身症状
頻度不明
全身倦怠感、浮腫、脱力感
その他
頻度不明
脱毛、CK(CPK)上昇、味覚障害、女性化乳房、末梢神経障害
注)症状があらわれた場合には、投与を中止すること。(太字)

高齢者への投与

本剤の主代謝物は主として腎から排泄されるが、高齢者では、腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがあるので、用量に留意して慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[動物実験(マウス)の妊娠10日目又は13日目に50及び100mg/kgを腹腔内投与したところ、胎児に催奇形作用が認められたと報告されている。]
授乳中の婦人には、投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には、授乳を避けさせること。[ヒト母乳中へ本剤及びその代謝物が移行することが報告されている。]

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

その他の注意

使用中は摂水量を多くし、1日の尿量を2L以上とすることが望ましい。
外国における疫学調査報告で、アロプリノール製剤の投与により白内障があらわれたとの報告がある。
動物実験において、鉄剤と併用した場合に、本剤の大量投与により、肝の鉄貯蔵量が増加したとの報告がある。
漢民族(Han-Chinese)を対象としたレトロスペクティブな研究において、アロプリノールによる中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)及び皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)等の重症薬疹発症例のHLA型を解析した結果、51例中全ての症例がHLA-B5801保有者であったとの報告がある。また、別の研究では、アロプリノールにより中毒性表皮壊死融解症及び皮膚粘膜眼症候群を発症した日本人及びヨーロッパ人において、それぞれ10例中4例(40%)、27例中15例(55%)がHLA-B5801保有者であったとの報告もある。なお、HLA-B5801の保有率は漢民族では20-30%に対し、日本人及びヨーロッパ人では1-2%である。

薬物動態

生物学的同等性試験
アロプリノール錠50mg「タカタ」2)
本剤と標準製剤(錠剤、50mg)をクロスオーバー法により、健康成人男子14名にそれぞれ1錠(アロプリノールとして50mg)を空腹時に単回経口投与し、投与前、投与後0.5、1、1.5、2、2.5、3、4、6及び8時間に前腕静脈から採血した。液体クロマトグラフィーにより測定したアロプリノールの血漿中濃度の推移及びパラメータは次のとおりであり、統計解析にて90%信頼区間を求めた結果、判定パラメータの対数値の平均値の差はlog(0.80)〜log(1.25)の範囲にあり、両剤の生物学的同等性が確認された。
溶出挙動3,4)
本剤は、日本薬局方医薬品各条に定められたアロプリノール錠の溶出規格に適合していることが確認されている。

薬効薬理

アロプリノールは、高尿酸血症治療薬である。尿酸は、ヒポキサンチンやキサンチンからキサンチンオキシダーゼの働きで生成するが、アロプリノールはこの酵素を競合的に阻害することによって尿酸の産生を抑制する。アロプリノール自体もキサンチンオキシダーゼの作用でアロキサンチンに代謝されるが、アロキサンチンにも非競合的キサンチンオキシダーゼ阻害作用がある。5)

有効成分に関する理化学的知見

一般名
アロプリノール[日局]
Allopurinol
化学名
1H-Pyrazolo[3,4-d]pyrimidin-4-ol
構造式
分子式
C5H4N4O
分子量
136.11
性状
白色〜微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。
N,N-ジメチルホルムアミドに溶けにくく、水又はエタノール(99.5)に極めて溶けにくい。
アンモニア試液に溶ける。

取扱い上の注意

安定性試験
アロプリノール錠50mg「タカタ」6)
最終包装製品を用いた加速試験(40℃、75%RH、6ヵ月)の結果、3年間安定であることが推測された。
アロプリノール錠100mg「タカタ」7)
最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、36ヵ月)の結果、3年間安定であることが確認された。

包装

アロプリノール錠50mg「タカタ」
PTP包装:100錠(10錠×10)
アロプリノール錠100mg「タカタ」
PTP包装:100錠(10錠×10)、1000錠(10錠×100)

主要文献及び文献請求先

主要文献

1
厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬剤性過敏症症候群
2
高田製薬(株)社内資料(50mg:生物学的同等性)
3
高田製薬(株)社内資料(50mg:溶出性)
4
高田製薬(株)社内資料(100mg:溶出性)
5
日本薬局方解説書編集委員会編:第十七改正 日本薬局方解説書(廣川書店)C-416,2016.
6
高田製薬(株)社内資料(50mg:安定性)
7
高田製薬(株)社内資料(100mg:安定性)

文献請求先

主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。

高田製薬株式会社 文献請求窓口
〒336-8666 さいたま市南区沼影1丁目11番1号
電話 0120-989-813
FAX 048-816-4183

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売
高田製薬株式会社
さいたま市西区宮前町203番地1

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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