1
Johnston RR, et al.:Anesth Analg. 1976;55(5):709-712
2
Navarro R, et al.:Anesthesiology 1994;80(3):545-549
3
Moore MA, et al.:Anesthesiology 1993;79(5):943-947
4
島本暉朗ほか:薬理学(医学書院)1964:340-347
5
高木敬次郎ほか:薬物学(南山堂)1967:118-121
アドレナリン製剤
1mL 12円
有効成分 | アドレナリン(日局) 1mg/1mL |
---|---|
添加剤 | クロロブタノール、亜硫酸水素ナトリウム、等張化剤、塩酸 |
pH | 2.3~5.0 |
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性状 | 無色~僅かに赤色を帯びた澄明の液。 空気又は光によって徐々に微赤色となり、次に褐色となる。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
抗精神病薬 ブチロフェノン系薬剤 (セレネース、トロペロン等) フェノチアジン系薬剤 (ウインタミン等) イミノジベンジル系薬剤 (クレミン等) ゾテピン (ロドピン) セロトニン・ドパミン拮抗薬 (リスパダール等) 多元受容体標的化抗精神病薬 (セロクエル等) ドパミン受容体部分作動薬 (エビリファイ) α遮断薬 | 本剤の昇圧作用の反転により、低血圧があらわれることがある。 | これらの薬剤のα遮断作用により、本剤のβ刺激作用が優位になると考えられている。 |
カテコールアミン製剤 イソプレナリン塩酸塩 (プロタノール等) ノルアドレナリン (ノルアドリナリン) 等 アドレナリン作動薬 β刺激薬 (ベネトリン等) エフェドリン (エフェドリン) メチルエフェドリン (メチエフ等) 等 | 不整脈、場合により心停止があらわれることがある。 蘇生等の緊急時以外には併用しないこと。 | これらの薬剤のβ刺激作用により、交感神経興奮作用が増強すると考えられている。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
ハロゲン含有吸入麻酔薬 ハロタン注1) イソフルラン注2) セボフルラン注3) デスフルラン注4) | 頻脈、心室細動発現の危険性が増大する。 | これらの薬剤により、心筋のカテコールアミン感受性が亢進すると考えられている。 |
モノアミン酸化酵素阻害薬 | 本剤の作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。 | 本剤の代謝酵素を阻害することにより、カテコールアミン感受性が亢進すると考えられている。 |
三環系抗うつ薬 イミプラミン アミトリプチリン 等 セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI) ミルナシプラン等 その他の抗うつ薬 マプロチリン等 | 本剤の作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。 | アドレナリン作動性神経終末でのカテコールアミンの再取り込みを遮断し、受容体でのカテコールアミン濃度を上昇させると考えられている。 |
メチルフェニデート | 本剤の作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。 | アドレナリン作動性神経終末でのカテコールアミンの再取り込みを遮断し、受容体でのカテコールアミン濃度を上昇させると考えられている。 |
分娩促進薬 オキシトシン等 バッカクアルカロイド類 エルゴタミン等 | 本剤の作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。 | これらの薬剤の血管平滑筋収縮作用により、血圧上昇作用を増強すると考えられている。 |
ジギタリス製剤 | 異所性不整脈があらわれることがある。 | ともに異所性刺激能を有し、不整脈発現の可能性が高くなると考えられている。 |
キニジン | 心室細動があらわれることがある。 | 相互に心筋に対する作用を増強すると考えられている。 |
甲状腺製剤 チロキシン等 | 冠不全発作があらわれることがある。 | 甲状腺ホルモンは心筋のβ受容体を増加させるため、カテコールアミン感受性が亢進すると考えられている。 |
非選択性β遮断薬 プロプラノロール カルベジロール等 | (1)相互の薬剤の効果が減弱する。 (2)血圧上昇、徐脈があらわれることがある。 | (1)これらの薬剤のβ遮断作用により本剤の作用が抑制される。また、本剤のβ刺激作用により、これらの薬剤の作用が抑制される。 (2)これらの薬剤のβ遮断作用により、本剤のα刺激作用が優位になると考えられている。 |
血糖降下薬 インスリン等 | 血糖降下薬の作用を減弱させることがある。 | 本剤の血糖上昇作用によると考えられている。 |
ブロモクリプチン | 血圧上昇、頭痛、痙攣等があらわれることがある。 | 機序は明らかではないが、本剤の血管収縮作用、血圧上昇作用に影響を及ぼすと考えられている。 |
利尿剤 チアジド系利尿剤 トリクロルメチアジド ヒドロクロロチアジド 等 チアジド系類似剤 インダパミド等 ループ利尿剤 フロセミド等 カリウム保持性利尿剤 スピロノラクトン | 本剤の作用が減弱することがある。また、低カリウム血症による不整脈があらわれるおそれがある。 手術前の患者に使用する場合、利尿剤の一時休薬等を行うこと。 | 本剤の血管反応性を低下させることがある。また、血清カリウム値の低下を増強させると考えられる。 |
頻度不明 | |
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循環器 | 心悸亢進、血圧変動、顔面潮紅・蒼白 |
精神神経系 | 頭痛、振戦、発汗、神経過敏 |
消化器 | 悪心 |
過敏症 | 発疹等 |
呼吸器 | 気道刺激症状(吸入時) |
眼 | 結膜・眼瞼・目のまわり等の過敏症状、結膜充血、眼痛 |
この量は60kgのヒトの場合、20万倍希釈アドレナリン含有溶液25mLに相当する。