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閲覧履歴

M・M配合散

総合胃腸薬

1g 6.3円

添付文書番号

2339181B1034_1_05

企業コード

530113

作成又は改訂年月

2023年10月改訂
(第1版)

日本標準商品分類番号

872339

薬効分類名

総合胃腸薬

承認等

販売名

M・M配合散

販売名コード

2339181B1034

販売名英字表記

M・M Combination Powder

販売名ひらがな

えむえむはいごうさん

承認番号等

承認番号
22100AMX01542000

販売開始年月

1965年12月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
3年

一般的名称

ビオヂアスターゼ・生薬配合剤

禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 透析療法を受けている患者
  3. ナトリウム摂取制限を必要とする患者(高ナトリウム血症、浮腫、妊娠中毒症等)[ナトリウムの貯留増加により症状が悪化するおそれがある。]
  4. 高カルシウム血症の患者[血中カルシウム濃度が上昇し、症状が悪化するおそれがある。]
  5. 甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症の患者[血中カルシウム濃度の上昇により病態に悪影響を及ぼすおそれがある。]

組成・性状

組成

M・M配合散
有効成分
1.3g中
サナルミン 400mg
ビオヂアスターゼ 100mg
日本薬局方炭酸水素ナトリウム 300mg
日本薬局方沈降炭酸カルシウム 200mg
日本薬局方チョウジ末 10mg
日本薬局方ケイヒ末 74.5mg
日本薬局方ショウキョウ末 24.5mg
日本薬局方オウレン末 50mg
日本薬局方ウイキョウ末 20mg
日本薬局方サンショウ末 1mg
日本薬局方カンゾウ末 119.5mg
添加剤
l-メントール

製剤の性状

M・M配合散
性状
灰白色の散剤で微に芳香を有する
本体表示
NS 210(分包に表示)

効能又は効果

下記消化器症状の改善
○食欲不振
○胃部不快感
○胃もたれ
○嘔気・嘔吐

用法及び用量

1回1.3gあて、1日3回服用する。

特定の背景を有する患者に関する注意

合併症・既往歴等のある患者

  1. 重篤な消化管潰瘍のある患者
    炭酸水素ナトリウムを配合しているため、症状が悪化するおそれがある。
  2. 心機能障害のある患者
    症状が悪化するおそれがある。
  3. 肺機能障害のある患者
    症状が悪化するおそれがある。
  4. リン酸塩低下のある患者
    アルミニウムにより無機リンの吸収が阻害される。
  5. 低クロル性アルカローシス等の電解質失調の患者
    症状が悪化するおそれがある。

腎機能障害患者

  1. 透析療法を受けている患者
    投与しないこと。長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症があらわれるおそれがある。
  2. 腎不全の患者(透析療法を受けている患者を除く)
    排泄障害により副作用があらわれることがある。

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

相互作用

併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
活性型ビタミンD
高カルシウム血症があらわれやすくなる。
消化管からのカルシウムの吸収が亢進される。
テトラサイクリン系抗生物質
テトラサイクリン塩酸塩
ミノサイクリン塩酸塩等
本剤との併用により、これらの薬剤の効果が減弱することがあるので、同時に服用させないなど注意すること。
この作用は薬剤の服用時間をずらすことにより弱まるとの報告がある。
本剤に含まれるアルミニウム、マグネシウム等とキレートを生成し、吸収が低下することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する。
ニューキノロン系抗菌剤
エノキサシン水和物
ノルフロキサシン
オフロキサシン等
本剤との併用により、これらの薬剤の効果が減弱することがあるので、同時に服用させないなど注意すること。
この作用は薬剤の服用時間をずらすことにより弱まるとの報告がある。
本剤に含まれるアルミニウム、マグネシウム等とキレートを生成し、吸収が低下することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する。
大量の牛乳・カルシウム製剤
Milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがあるので、観察を十分に行い、症状が発現した場合には投与を中止すること。
本剤の吸着作用又は消化管内・体液のpH上昇による作用と考えられている。
その他の併用薬剤
併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある。
この作用は薬剤の服用時間をずらすことにより弱まるとの報告がある。
本剤の吸着作用又は消化管内・体液のpH上昇による作用と考えられている。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

頻度不明
長期・大量投与
腎結石、尿路結石
代謝異常注1)
高マグネシウム血症
消化器
便秘
過敏症
発疹
その他注2)
低カリウム血症、血圧上昇、体重増加、浮腫
注1)長期投与によりあらわれることがある。
注2) カンゾウを配合しているため、長期投与によりあらわれることがある。

薬効薬理

作用機序
  1. サナルミン
    水酸化アルミニウムと水酸化マグネシウムの共沈物であり、制酸効果および胃壁保護作用を有する 。
  2. ビオヂアスターゼ
    アミラーゼ作用およびプロテアーゼ作用を主とし、他にセルラーゼ作用、リパーゼ作用をも有する 。
  3. 炭酸水素ナトリウム
    速効性、全身性の制酸作用を示す 。
  4. 沈降炭酸カルシウム
    不溶性カルシウム剤の1種で制酸作用を呈し、また吸着作用もあらわす 。
  5. オウレン(苦味性)、ケイヒ・ウイキョウ・チョウジ(芳香性)、ショウキョウ・サンショウ(芳香辛味性)
    苦味、辛味、芳香などは味覚、嗅覚を介して反射的に唾液、胃液その他の消化液の分泌を促進し、消化器の運動を亢進させる 。
  6. カンゾウ(甘草)
    胃上皮増殖促進作用、胃粘膜障害防止効果、胃液分泌抑制作用が認められている 。

有効成分に関する理化学的知見

19.1 サナルミン
性状
白色の粉末又は粒で、におい及び味はない。水、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。希塩酸に溶ける。
19.2 ビオヂアスターゼ
性状
淡黄色~淡黄かっ色の粉末でわずかに特異なにおいを有する。水には溶けやすく、エタノール(95)にほとんど溶けない。
19.3 炭酸水素ナトリウム
一般的名称
炭酸水素ナトリウム(Sodium Bicarbonate)
分子式
NaHCO3
分子量
84.01
性状
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、特異な塩味がある。水にやや溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。湿った空気中で徐々に分解する。
19.4 沈降炭酸カルシウム
一般的名称
沈降炭酸カルシウム(Precipitated Calcium Carbonate)
分子式
CaCO3
分子量
100.09
性状
白色の微細な結晶性の粉末で、におい及び味はない。水にほとんど溶けないが、二酸化炭素が存在すると溶解性を増す。エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。希酢酸、希塩酸又は希硝酸に泡立って溶ける。
19.5 チョウジ末
一般的名称
チョウジ末(Powdered Clove)
性状
暗褐色を呈し、強い特異なにおいがあり、味は舌をやくようで、後に僅かに舌を麻痺させる。
19.6 ケイヒ末
一般的名称
ケイヒ末(Powdered Cinnamon Bark)
性状
赤褐色~褐色を呈し、特異な芳香があり、味は甘く、辛く、後にやや粘液性で、僅かに収れん性である。
19.7 ショウキョウ末
一般的名称
ショウキョウ末(Powdered Ginger)
性状
淡灰褐色~淡灰黄色を呈し、特異なにおいがあり、味は極めて辛い。
19.8 オウレン末
一般的名称
オウレン末(Powdered Coptis Rhizome)
性状
黄褐色~灰黄褐色を呈し、弱いにおいがあり、味は極めて苦く、残留性で、唾液を黄色に染める。
19.9 ウイキョウ末
一般的名称
ウイキョウ末(Powdered Fennel)
性状
帯緑淡褐色~帯緑褐色を呈し、特異なにおい及び味がある。
19.10 サンショウ末
一般的名称
サンショウ末(Powdered Japanese Zanthoxylum Peel)
性状
暗黄褐色を呈し、強い特異な芳香があり、味は辛く舌を麻痺させる。
19.11 カンゾウ末
一般的名称
カンゾウ末(Powdered Glycyrrhiza)
性状
淡黄褐色又は淡黄色~灰黄色(皮去りカンゾウの粉末)を呈し、弱いにおいがあり、味は甘い。

包装

1.3g×84包[分包]
1.3g×756包[分包]

主要文献

1
小野孝一他:治療.1960;42(5):1083-1087
2
加藤精宏他:基礎と臨床.1974;8(1):121-127
3
第十八改正日本薬局方解説書.東京:廣川書店;2021.C3131-3135
4
第十八改正日本薬局方解説書.東京:廣川書店;2021.C3124-3127
5
赤塚謙一他:医薬品の薬理 2版.1974;175-177
6
第十八改正日本薬局方解説書.東京:廣川書店;2021.D221-230

文献請求先及び問い合わせ先

日新製薬株式会社 安全管理部
〒994-0069 山形県天童市清池東二丁目3番1号
TEL 023-655-2131 FAX 023-655-3419
E-mail:d-info@yg-nissin.co.jp

製造販売業者等

製造販売元
日新製薬株式会社
山形県天童市清池東二丁目3番1号

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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