持続性アンジオテンシン変換酵素阻害剤
1錠 10.4円
色・剤形 | うすい桃色で円形の割線入裸錠 |
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外形 | ![]() |
大きさ(mm) | 直径:8.0 厚さ:3.2 |
重量(mg) | 200 |
識別コード | JG E35 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスの施行(リポソーバー(R)、イムソーバTR(R)、セルソーバ(R)等) | 血圧低下、潮紅、嘔気、嘔吐、腹痛、しびれ、熱感、呼吸困難、頻脈等のショック症状を起こすことがある。 | 陰性に荷電したデキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートにより血中キニン系の代謝が亢進し、ブラジキニン産生が増大する。更にACE阻害薬はブラジキニンの代謝を阻害するため、ブラジキニンの蓄積が起こるとの考えが報告されている。 |
アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた透析(AN69(R)) | アナフィラキシーを発現することがある。 | 多価イオン体であるAN69 (R)により血中キニン系の代謝が亢進し、本剤によりブラジキニンの代謝が妨げられ蓄積すると考えられている。 |
*アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI):サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物(エンレスト) | *血管浮腫があらわれるおそれがある。本剤投与終了後にARNIを投与する場合は、本剤の最終投与から36時間後までは投与しないこと。また、ARNIが投与されている場合は、少なくとも本剤投与開始36時間前に中止すること。 | *併用により相加的にブラジキニンの分解が抑制され、ブラジキニンの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン、トリアムテレン)、カリウム補給剤(塩化カリウム)、トリメトプリム含有製剤(スルファメトキサゾール・トリメトプリム) | 血清カリウム値が上昇することがある。 | 本剤はアルドステロン分泌抑制に基づく尿中へのカリウム排泄抑制作用を有するため、併用によりカリウム貯留作用が増強する。腎機能障害のある患者には特に注意すること。 |
リチウム(炭酸リチウム) | リチウム中毒が報告されているので、血中リチウム濃度に注意すること。 | 本剤のナトリウム排泄作用により、リチウムの蓄積が起こると考えられている。 |
アリスキレン | 腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察すること。なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。 | 併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
アンジオテンシンII受容体拮抗剤 | 腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察すること。 | 併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
利尿降圧剤、利尿剤(ヒドロクロロチアジド) | 初回投与後、一過性の急激な血圧低下を起こすことがある。(「重要な基本的注意」の項参照) | 利尿降圧剤服用中の患者では、ナトリウム利尿により血中レニン活性が上昇し、本剤の降圧効果が増強することがある。 本剤より先に利尿降圧剤を投与中の患者(特に最近投与を開始した患者)には特に注意すること。 |
カリジノゲナーゼ製剤 | 本剤との併用により過度の血圧低下が引き起こされる可能性がある。 | 本剤のキニン分解抑制作用とカリジノゲナーゼ製剤のキニン産生作用により、血中キニン濃度が増大し血管平滑筋の弛緩が増強される可能性がある。 |
アドレナリン作働性ニューロン遮断薬(硫酸グアネチジン) | 降圧作用が増強されることがある。 | 機序不明 |
ニトログリセリン | 降圧作用が増強されることがある。 | 機序不明 |
非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等) | 降圧作用が減弱されることがある。 | インドメタシンは血管拡張作用を有するプロスタグランジンE2、I2の生成を抑制するため、本剤のプロスタグランジン生成促進作用による降圧作用を減弱させる可能性があると考えられている。 |
非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等) | 腎機能が悪化している患者では、さらに腎機能が悪化するおそれがある。 | プロスタグランジンの合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。 |
リファンピシン | 降圧作用が減弱されることがある。 | 機序不明 |
*ビルダグリプチン | *血管浮腫のリスクが増加するおそれがある。 | *機序不明 |