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閲覧履歴

モルヒネ塩酸塩水和物「シオノギ」原末

モルヒネ系製剤

1g 2203円

作成又は改訂年月

**
2014年3月
改訂(第7版,使用期限の項の新設)
*
2009年6月
改訂

日本標準商品分類番号

878114

薬効分類名

モルヒネ系製剤

承認等

販売名

モルヒネ塩酸塩水和物「シオノギ」原末

販売名コード

8114003X1090

承認・許可番号

22000AMX02181
Morphine Hydrochloride Hydrate「SHIONOGI」

薬価基準収載年月

1950年9月

販売開始年月

1948年11月

貯法・使用期限等

貯 法
遮光・気密容器・室温保存(光によって変化する。)
**使用期限
外箱等に表示(使用期間5年)

基準名

日本薬局方
モルヒネ塩酸塩水和物

規制区分

*毒薬,麻薬,処方せん医薬品注1)
注1) 注意−医師等の処方せんにより使用すること

組成

成分・含量(1g中)
モルヒネ塩酸塩水和物1g

性状

性状・剤形白色の結晶又は結晶性の粉末である。(散剤)

禁忌

重篤な呼吸抑制のある患者[呼吸抑制を増強する。]
気管支喘息発作中の患者[気道分泌を妨げる。]
重篤な肝障害のある患者[昏睡に陥ることがある。]
慢性肺疾患に続発する心不全の患者[呼吸抑制や循環不全を増強する。]
痙攣状態(てんかん重積症,破傷風,ストリキニーネ中毒)にある患者[脊髄の刺激効果があらわれる。]
急性アルコール中毒の患者[呼吸抑制を増強する。]
アヘンアルカロイドに対し過敏症の患者
出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢のある患者では,症状の悪化,治療期間の延長を来すおそれがある。]

原則禁忌

細菌性下痢のある患者[治療期間の延長を来すおそれがある。]

効能・効果

激しい疼痛時における鎮痛・鎮静
激しい咳嗽発作における鎮咳
激しい下痢症状の改善及び手術後等の腸管蠕動運動の抑制

用法・用量

通常,成人には1回5〜10mg,1日15mgを経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。

使用上の注意

慎重投与

心機能障害のある患者[循環不全を増強するおそれがある。]
呼吸機能障害のある患者[呼吸抑制を増強するおそれがある。]
肝・腎機能障害のある患者[代謝・排泄が遅延し副作用があらわれるおそれがある。]
脳に器質的障害のある患者[呼吸抑制や頭蓋内圧の上昇を起こすおそれがある。]
ショック状態にある患者[循環不全や呼吸抑制を増強するおそれがある。]
代謝性アシドーシスのある患者[呼吸抑制を起こすおそれがある。]
甲状腺機能低下症(粘液水腫等)の患者[呼吸抑制や昏睡を起こすおそれがある。]
副腎皮質機能低下症(アジソン病等)の患者[呼吸抑制作用に対し,感受性が高くなっている。]
薬物依存の既往歴のある患者[依存性を生じやすい。]
高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
新生児,乳児[「小児等への投与」の項参照]
衰弱者[呼吸抑制作用に対し,感受性が高くなっている。]
前立腺肥大による排尿障害,尿道狭窄,尿路手術術後の患者[排尿障害を増悪することがある。]
器質的幽門狭窄,麻痺性イレウス又は最近消化管手術を行った患者[消化管運動を抑制する。]
痙攣の既往歴のある患者[痙攣を誘発するおそれがある。]
胆嚢障害及び胆石のある患者[胆道痙攣を起こすことがある。]
重篤な炎症性腸疾患のある患者[連用した場合,巨大結腸症を起こすおそれがある。]
ジドブジン(アジドチミジン)を投与中の患者[「相互作用」の項参照]

重要な基本的注意

連用により薬物依存を生じることがあるので,観察を十分に行い,慎重に投与すること。[「副作用」の項参照]
眠気,眩暈が起こることがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。

相互作用

併用注意

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
中枢神経抑制剤
 フェノチアジン系薬剤,バルビツール酸系薬剤等
吸入麻酔剤
MAO阻害剤
三環系抗うつ剤
β遮断剤
アルコール
臨床症状:呼吸抑制,低血圧及び顕著な鎮静又は昏睡が起こることがある。
措置方法:減量するなど慎重に投与すること。
相加的に中枢神経抑制作用を増強させる。
クマリン系抗凝血剤
 ワルファリン
クマリン系抗凝血剤の作用が増強されることがある。機序は不明
抗コリン作用を有する薬剤臨床症状:麻痺性イレウスに至る重篤な便秘又は尿貯留が起こるおそれがある。共に抗コリン作用を有する。
ジドブジン(アジドチミジン)ジドブジンのクリアランスを低下させる。ジドブジンの代謝が阻害される。
ブプレノルフィンブプレノルフィンの高用量(8mg連続皮下投与)において,本剤の作用に拮抗するとの報告がある。ブプレノルフィンはμ受容体部分的アゴニストである。

副作用

副作用等発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

依存性(頻度不明):連用により薬物依存を生じることがあるので,観察を十分に行い,慎重に投与すること。
また,連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により,あくび,くしゃみ,流涙,発汗,悪心,嘔吐,下痢,腹痛,散瞳,頭痛,不眠,不安,譫妄,振戦,全身の筋肉・関節痛,呼吸促迫等の退薬症候があらわれることがあるので,投与を中止する場合には,1日用量を徐々に減量するなど,患者の状態を観察しながら行うこと。
呼吸抑制(頻度不明):呼吸抑制があらわれることがあるので,息切れ,呼吸緩慢,不規則な呼吸,呼吸異常等があらわれた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお,本剤による呼吸抑制には,麻薬拮抗剤(ナロキソン,レバロルファン等)が拮抗する。
錯乱,譫妄(頻度不明):錯乱,譫妄があらわれることがあるので,このような場合には,減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
無気肺,気管支痙攣,喉頭浮腫(頻度不明):無気肺,気管支痙攣,喉頭浮腫があらわれるとの報告がある。
麻痺性イレウス,中毒性巨大結腸(頻度不明):炎症性腸疾患の患者に投与した場合,麻痺性イレウス,中毒性巨大結腸があらわれるとの報告がある。

その他の副作用

過敏症注1
頻度不明
発疹,そう痒感等
消化器
頻度不明
悪心,嘔吐,便秘,口渇等
精神神経系
頻度不明
眠気,眩暈,不安,不穏,興奮,視調節障害,発汗等
循環器
頻度不明
不整脈,血圧変動,顔面潮紅等
その他
頻度不明
排尿障害,頭蓋内圧の亢進
注1:症状があらわれた場合には投与を中止すること。

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しており,特に呼吸抑制の感受性が高いため,低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら,慎重に投与すること。

妊婦,産婦,授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[動物試験(マウス,ラット)で催奇形作用が報告されている1)。]
分娩前に投与した場合,出産後新生児に退薬症候(多動,神経過敏,不眠,振戦等)があらわれることがある。
分娩時の投与により,新生児に呼吸抑制があらわれることがある。
授乳中の婦人には,本剤投与中は授乳を避けさせること。[ヒト母乳中へ移行することがある。]

小児等への投与

新生児,乳児では呼吸抑制の感受性が高いため,低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら,慎重に投与すること。

過量投与

徴候,症状:呼吸抑制,意識不明,痙攣,錯乱,血圧低下,重篤な脱力感,重篤な眩暈,嗜眠,心拍数の減少,神経過敏,不安,縮瞳,皮膚冷感等を起こすことがある。
処置:過量投与時には以下の治療を行うことが望ましい。
投与を中止し,気道確保,補助呼吸及び呼吸調節により適切な呼吸管理を行う。
麻薬拮抗剤投与を行い,患者に退薬症候又は麻薬拮抗剤の副作用が発現しないよう慎重に投与する。なお,麻薬拮抗剤の作用持続時間はモルヒネのそれより短いので,患者のモニタリングを行うか又は患者の反応に応じて,初回投与後は注入速度を調節しながら持続静注する。
必要に応じて補液,昇圧剤等の投与又は他の補助療法を行う。

適用上の注意

患者等に対する指導:本剤が不要となった場合には,病院又は薬局へ返納するなどの処置について適切に指導すること。

薬物動態

血漿中濃度
がん患者5例にモルヒネ塩酸塩水溶液10mgを4時間ごとに投与したときの定常状態における未変化モルヒネ及びモルヒネ-6-グルクロナイドの薬物動態パラメータを表1に示す2)
表1 薬物動態パラメータ参照
分布
モルヒネは骨格筋,腎臓,肝臓,小腸,肺,脾臓,脳に分布する3)。また胎盤を通過し,乳汁中にも検出される。(外国人によるデータ)
代謝
モルヒネは主としてグルクロン酸抱合を受け,モルヒネ-3-グルクロナイド及び,薬理活性を持つモルヒネ-6-グルクロナイドに代謝される。
排泄
モルヒネは大部分が抱合体として,24時間までの尿中に約90%,糞中に7〜10%が排泄される。
その他
血漿蛋白結合率4):約35%(外国人によるデータ)

薬物動態の表

表1 薬物動態パラメータ
 nCmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
AUC0-4
(ng・hr/mL)
モルヒネ519.5±8.10.5±0.253.6±14.7
モルヒネ-6-グルクロナイド585.2±21.31.1±0.4307.7±111.8
(測定法:HPLC)(mean±S.D.)

薬効薬理

薬理作用
中枢神経系
モルヒネ塩酸塩水和物の中枢神経抑制作用は,大脳皮質に始まり,順次下降して延髄・脊髄に及ぶ。
ヒトでは,5〜10mgで運動中枢,意識,知覚に影響することなく痛覚の感受性を減じ,鎮痛の目的に用いられる。
また,呼吸・咳嗽中枢を抑制し,呼吸鎮静作用,鎮咳作用をあらわす。増量に従い,発揚状態から催眠作用があらわれ,もうろう状態に至り,1回30mgで深い睡眠に陥る。
この経過中に延髄の嘔吐中枢を刺激して嘔気,嘔吐を起こすことがある。
消化器系
胃腸管の運動を低下させ,止瀉作用をあらわす。また,膵液や腸液等消化液の分泌を減少させる。
循環器系
薬用量では心拍数,血圧にほとんど影響がないか,あっても軽度である。大量では血圧下降があらわれる。
その他
体温調節中枢の抑制作用,瞳孔縮小作用,汗腺を除く外分泌腺の分泌抑制作用等を示す。

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称:モルヒネ塩酸塩水和物(JAN)[日局]
Morphine Hydrochloride Hydrate
化学名:(5R,6S)-4,5-Epoxy-17-methyl-7,8-didehydromorphinan-3,6-diol monohydrochloride trihydrate
分子式:C17H19NO3・HCl・3H2O
分子量:375.84
化学構造式:
性状:白色の結晶又は結晶性の粉末である。
ギ酸に溶けやすく,水にやや溶けやすく,メタノールにやや溶けにくく,エタノール(95)に溶けにくい。
光によって徐々に黄褐色を帯びる。
融点:約200 ℃(分解)
分配係数:1.2[pH7.4,1-オクタノール/緩衝液]

包装

モルヒネ塩酸塩水和物「シオノギ」原末:瓶5g

主要文献及び文献請求先

主要文献

〔文献請求番号〕
1
Harpel,H.S.et al.:J.Pharm.Sci.,1968,57(9),1590〔196800240〕
2
平賀一陽ほか:臨床薬理,1989,20(3),639〔198900880〕
3
Christopoulos,G.N.et al.:J.Chromatogr.,1972,65,507〔197200407〕
4
Olsen,G.D.:Clin.Pharmacol.Ther.,1975,17(1),31〔197500780〕

文献請求先

塩野義製薬株式会社 医薬情報センター
〒541-0045大阪市中央区道修町3丁目1番8号
電話0120-956-734
FAX 06-6202-1541
http://www.shionogi.co.jp/med/

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
塩野義製薬株式会社
〒541-0045大阪市中央区道修町3丁目1番8号

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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