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閲覧履歴

コンバントリン錠100mg

広域駆虫剤

1錠 67.4円

作成又は改訂年月

*2009年9月改訂
(第2版、販売名変更等に伴う改訂)
2007年10月作成
(第1版)

日本標準商品分類番号

876429

日本標準商品分類番号等

1970年9月

薬効分類名

広域駆虫剤

承認等

*販売名

コンバントリン錠100mg

販売名コード

6429001F1036

承認・許可番号

22100AMX00533000
COMBANTRIN TABLETS 100mg

*薬価基準収載年月

2009年9月

販売開始年月

2007年11月

貯法・使用期限等

貯法 
しゃ光・室温保存
使用期限
外箱に記載

規制区分

処方箋医薬品
注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

成分・分量[1錠中]
日局ピランテルパモ酸塩をピランテルとして100mg
添加物
アルギン酸、トウモロコシデンプン、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム

性状

外形・大きさ(mm)
色/剤形/識別コード淡黄色/素錠/S13

一般的名称

ピランテルパモ酸塩製剤

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
ピペラジン系駆虫薬を投与中の患者(「相互作用」の項参照)

効能又は効果

回虫、鉤虫、蟯虫、東洋毛様線虫の駆除

用法及び用量

通常体重1kg当りピランテルとして10mgを1回経口投与する。
体重換算による服用量の概算は、次表の通りである。(用法及び用量の表参照)
本剤は食事に関係なく投与することができ、また下剤を使用する必要はない。
なお、投与は1回のみである。

用法及び用量の表

体重20kg30kg40kg50kg以上
服用量2錠3錠4錠5錠

使用上の注意

相互作用

併用禁忌

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ピペラジン系駆虫薬両剤の駆虫作用が減弱するおそれがある。両剤の駆虫作用が拮抗したとの報告がある1)

副作用

副作用等発現状況の概要

総症例9,544例中372例(3.90%)に副作用が認められ、その主なものは腹痛(1.34%)、頭痛(1.17%)、悪心・嘔吐(1.16%)等であった。(副作用調査終了時)2)

その他の副作用

次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。
精神・神経系(1%以上又は頻度不明)
頭痛、嗜眠※1、不眠※1
精神・神経系(0.1〜1%未満)
めまい
消化器(1%以上又は頻度不明)
腹痛、悪心・嘔吐
消化器(0.1〜1%未満)
下痢、食欲不振
肝臓(1%以上又は頻度不明)
AST(GOT)の上昇※2
過敏症※3(1%以上又は頻度不明)
そう※1、蕁麻疹※1
過敏症※3(0.1%未満)
発疹
その他(1%以上又は頻度不明)
冷汗※1、多汗※1
その他(0.1〜1%未満)
倦怠感
※1:文献報告又は外国での報告のため頻度不明。
※2:肝障害のある患者には慎重に投与すること(少数例に一過性の軽微なAST(GOT)上昇の報告がある。文献報告のため頻度不明。)。
※3:発現した場合には投与を中止すること。

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。

小児等への投与

2歳未満の乳・小児に対する安全性は確立していないので、2歳未満の乳・小児に投与する場合には、慎重に投与すること。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

薬物動態

健常成人5例にピランテルパモ酸塩500mg(ピランテルとして)を経口投与した場合、糞中には4例で60〜65%、1例で93%の排泄率を示し、尿中には全例とも1〜3%の排泄率を示し、いずれもその大部分が48時間以内に排泄された3)
経口投与した場合、3時間後に血中にピランテル関連物質として0.2〜1.1μg/mLが検出されたが、そのほとんどは代謝物と考えられ、5時間以内にほぼ消失した4)4)は外国人データ:参考〕。

臨床成績

本剤の各種寄生虫症に対する臨床試験の成績は次表の通りである。

臨床成績の表

寄生虫別疾患名陰転率
蟯虫症5〜8)90.8%(177/195)
回虫症9〜11)93.7%(252/269)
鉤虫症 ズビニ鉤虫12,13)97.4%(37/38)
鉤虫症 アメリカ鉤虫14〜16)78.7%(207/263)
東洋毛様線虫症17)93.3%(83/89)

薬効薬理

ピランテルパモ酸塩は、イヌ回虫あるいはイヌ鉤虫による感染動物(イヌ)及びネズミ蟯虫による感染動物(マウス)のいずれに対しても、1回投与により優れた駆虫効果を示している18〜20)
本剤の駆虫効果は、虫体の神経−筋伝達を遮断して運動麻痺を起こすことによるものと考えられている1)

有効成分に関する理化学的知見

一般名
ピランテルパモ酸塩(Pyrantel Pamoate)
化学名
1-Methyl-2-[1(E)-2-(thien-2-yl)vinyl]-1,4,5,6-tetrahydro-pyrimidine mono[4,4'-methylenebis(3-hydroxy-2-naphthoate)]
分子式
C11H14N2S・C23H16O6
分子量
594.68
融点
256〜264℃(分解)
構造式
性状
ピランテルパモ酸塩は、淡黄色〜黄色の結晶性粉末で、におい及び味はない。NN-ジメチルホルムアミドにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)に極めて溶けにくく、水、酢酸エチル又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。

*包装

コンバントリン錠100mg:30錠 (PTP)

主要文献及び文献請求先

*主要文献

1
Aubry,M.L.et al.:Br.J.Pharmacol.38:332,1970
2
厚生省薬務局:医薬品副作用情報 No.36(日本医事新報 No.2871:108,1979)
3
木村 義尚ほか:応用薬理 5(3):347,1971
4
佐藤製薬株式会社 社内資料:Pyrantel pamoate のヒトにおける代謝研究
5
堀 栄太郎:寄生虫学雑誌 20(2):142,1971
6
佐藤製薬株式会社 社内資料:広島県豊浜町における蟯虫症集団治療の試み
7
横川 宗雄ほか:寄生虫学雑誌 19(6):593,1970
8
山本 久ほか:寄生虫学雑誌 20(5):359,1971
9
小林 昭夫ほか:寄生虫学雑誌 19(3):296,1970
10
佐藤製薬株式会社 社内資料:Pyrantel pamoateとPiperazine malate による回虫駆除効果効果比較
11
石崎 達ほか:医学のあゆみ 83(2):106,1972
12
堀 栄太郎:寄生虫学雑誌 20(2):87,1971
13
佐藤製薬株式会社 社内資料:Pyrantel pamoate に依る鉤虫治療成績
14
石崎 達ほか:寄生虫学雑誌 20(3):164,1971
15
横川 宗雄ほか:寄生虫学雑誌 19(3):301,1970
16
佐藤製薬株式会社 社内資料:Pyrantel pamoate のアメリカ鉤虫(Necator americanus)集団駆除効果について
17
谷 重和ほか:秋田県農村医学会雑誌 21(2):11,1975
18
尾崎 文雄ほか:寄生虫学雑誌 20(3):188,1971
19
林 滋生ほか:寄生虫学雑誌 20(3):195,1971
20
影井 昇ほか:寄生虫学雑誌 20(3):222,1971

*文献請求先

主要文献(社内資料含む)は下記にご請求ください。

佐藤製薬株式会社 医薬事業部
〒107-0051 東京都港区元赤坂1-5-12
TEL 03-5412-7817
FAX 03-3796-6560

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
佐藤製薬株式会社
東京都港区元赤坂1丁目5番27号

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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