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一硝酸イソソルビド錠10mg「タイヨー」

狭心症治療用ISMN製剤

1錠 5.7円

作成又は改訂年月

**印:
2016年10月改訂
(第16版、社名変更等に伴う改訂)
*印:
2014年7月改訂

日本標準商品分類番号

872171

日本標準商品分類番号等

2005年5月(一硝酸イソソルビド錠20mg「タイヨー」)(品質再評価)

薬効分類名

狭心症治療用ISMN製剤

承認等

販売名

一硝酸イソソルビド錠10mg「タイヨー」

販売名コード

2171023F1074

承認・許可番号

22200AMX00489000
ISOSORBIDE MONONITRATE

薬価収載

2011年11月

販売開始

2011年11月

使用期限等

貯 法
室温保存
使用期限
外装に表示の使用期限内に使用すること。
注 意
取扱い上の注意」の項参照

基準名

日本薬局方
一硝酸イソソルビド錠

規制区分

*処方箋医薬品
*(注意−医師等の処方箋により使用すること)

組成

1錠中:
一硝酸イソソルビド…10mg
〈添加物〉
結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、タルク、トウモロコシデンプン、乳糖水和物、部分アルファー化デンプン

性状

白色の素錠
外形(サイズ)
表(直径mm)
 5.5
外形(サイズ)
裏(重量mg)
 60
外形(サイズ)
側面(厚さmm)
 1.9

販売名

一硝酸イソソルビド錠20mg「タイヨー」

販売名コード

2171023F2119

承認・許可番号

22200AMX00883000
ISOSORBIDE MONONITRATE

薬価収載

2011年11月

販売開始

2002年7月

使用期限等

貯 法
室温保存
使用期限
外装に表示の使用期限内に使用すること。
注 意
取扱い上の注意」の項参照

基準名

日本薬局方
一硝酸イソソルビド錠

規制区分

*処方箋医薬品
*(注意−医師等の処方箋により使用すること)

組成

1錠中:
一硝酸イソソルビド…20mg
〈添加物〉
カルメロース、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、乳糖水和物、ヒドロキシプロピルセルロース

性状

白色の素錠
識別コード(PTP)
t IN20 
外形(サイズ)
表(直径mm)
 7.0
外形(サイズ)
裏(重量mg)
 120
外形(サイズ)
側面(厚さmm)
 2.4

禁忌

重篤な低血圧又は心原性ショックのある患者[血管拡張作用により更に血圧を低下させ、症状を悪化させるおそれがある]
閉塞隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある]
頭部外傷又は脳出血のある患者[頭蓋内圧を上昇させるおそれがある]
高度な貧血のある患者[血圧低下により貧血症状(めまい、立ちくらみ等)を悪化させるおそれがある]
硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
*ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)を投与中の患者[本剤とこれらの薬剤との併用により降圧作用が増強され、過度に血圧を低下させることがある](「相互作用」の項参照)

効能・効果

〈効能・効果に関連する使用上の注意〉

本剤は狭心症の発作寛解を目的とした治療には不適であるので、この目的のためには速効性の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤を使用すること。
狭心症

用法・用量

通常、成人には一硝酸イソソルビドとして1回20mg1日2回を経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、効果不十分な場合には1回40mg1日2回まで増量できる。
ただし、労作狭心症又は労作兼安静狭心症で発作回数及び運動耐容能の面で重症と判断された場合には1回40mg1日2回を経口投与できる。

使用上の注意

慎重投与

低血圧の患者[血管拡張作用により更に血圧を低下させるおそれがある]
原発性肺高血圧症の患者[心拍出量が低下しショックを起こすおそれがある]
肥大型閉塞性心筋症の患者[心室内圧較差の増強をもたらし、症状を悪化させるおそれがある]
肝障害のある患者[副作用が発現しやすくなる](「副作用」の項参照)
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

重要な基本的注意

本剤の投与に際しては、症状及び経過を十分に観察し、狭心症発作が増悪するなど効果が認められない場合には他の療法に切りかえること。
硝酸・亜硝酸エステル系薬剤を使用中の患者で、急に投与を中止したとき症状が悪化した症例が報告されているので、休薬を要する場合には他剤との併用下で徐々に投与量を減じること。
また、患者に医師の指示なしに使用を中止しないよう注意すること。
過度の血圧低下が起こった場合には、本剤の投与を中止し、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等、適切な処置を行うこと。
起立性低血圧を起こすことがあるので注意すること。
本剤の投与開始時には、他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤と同様に血管拡張作用による頭痛等の副作用を起こすことがある。このような場合には鎮痛剤を投与するか、減量又は投与中止するなど適切な処置を行うこと。
また、これらの副作用のために注意力、集中力、反射運動能力等の低下が起こることがあるので、このような場合には、自動車の運転等の危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
*本剤とホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を低下させることがあるので、本剤投与前にこれらの薬剤を服用していないことを十分確認すること。また、本剤投与中及び投与後においてこれらの薬剤を服用しないよう十分注意すること。

相互作用

併用禁忌

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤
 シルデナフィルクエン酸塩
 (バイアグラ)
 *(レバチオ)
 バルデナフィル塩酸塩水和物
 (レビトラ)
 タダラフィル
 (シアリス)
 *(アドシルカ)
 *(ザルティア)
併用により、降圧作用を増強することがある。本剤はcGMPの産生を促進し、一方、ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する。
*グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤
 リオシグアト
 (アデムパス)
*併用により、降圧作用を増強することがある。*本剤とグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤は、ともにcGMPの産生を促進することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する。

併用注意

上記の薬剤等との相互作用により、過度の血圧低下が起こった場合には、減量又は投与を中止し、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等、適切な処置を行うこと。
薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
アルコール摂取血圧低下等が増強されるおそれがある。血管拡張作用が増強される。
利尿剤血圧低下等が増強されるおそれがある。血圧低下作用を増強させる。
血管拡張剤
硝酸・亜硝酸エステル系薬剤
頭痛、血圧低下等の副作用が増強されるおそれがある。血管拡張作用が増強される。

副作用

副作用等発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用(頻度不明)

肝機能障害、黄疸
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

循環器
頻度不明
めまい・ふらつき、動悸、血圧低下、浮腫、熱感
精神神経系
頻度不明
頭痛、頭重感、全身倦怠感、不眠、しびれ
過敏症注)
頻度不明
発疹、そう痒感
消化器
頻度不明
腹痛、嘔気、下痢、胃もたれ、腹部膨満感、鼓腸、口内乾燥、嘔吐、食欲不振
肝臓
頻度不明
AST(GOT)、ALT(GPT)、LDHの上昇等
その他
頻度不明
CK(CPK)、BUN、クレアチニンの上昇、筋肉痛
注)投与を中止すること。

高齢者への投与

本剤は他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に比べて肝臓での初回通過効果を受けにくいが、一般に高齢者では肝・腎機能が低下していることが多いので、頭痛等の副作用の発現がないことを確認しながら必要に応じて低用量(例えば1回10mg)より投与を開始し、増量するなど慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[動物実験(ラット)で大量投与により、胎児及び出生児の体重増加抑制、出生児生存率の低下、発育・分化の遅延が報告されている]
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

適用上の注意

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)

その他の注意

本剤使用中に本剤又は他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し、耐薬性を生じ、作用が減弱することがある。
なお、類似化合物(ニトログリセリン)の経皮吸収型製剤での労作狭心症に対するコントロールされた外国の臨床試験成績によると、休薬時間を置くことにより、耐薬性が軽減できたとの報告がある。
類似化合物(硝酸イソソルビド)の投与によって、メトヘモグロビン血症があらわれたとの報告がある。
狭心症患者を対象とした比較試験において、本剤はカルシウム拮抗剤(ニフェジピン)に比べ、必ずしも優る薬剤ではなく、硝酸イソソルビド持効錠と同等であると判断された。

薬物動態

生物学的同等性試験1)
一硝酸イソソルビド錠20mg「タイヨー」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(一硝酸イソソルビドとして20mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)〜log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
溶出性2)
一硝酸イソソルビド錠10mg「タイヨー」及び一硝酸イソソルビド錠20mg「タイヨー」の溶出性は、日本薬局方に定められた規格に適合していることが確認されている。

薬物動態の表

一硝酸イソソルビド錠20mg「タイヨー」 絶食単回経口投与
薬物動態パラメータ (平均±標準偏差、n=6)
 投与量
(mg)
AUC0-24
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
T1/2
(hr)
一硝酸イソソルビド錠20mg「タイヨー」203944.4±432.5501.6±44.10.8±0.35.7±0.6
標準製剤(錠剤、20mg)203998.2±705.3517.6±64.90.8±0.66.0±1.0
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

薬効薬理

一硝酸イソソルビドは、平滑筋細胞からのカルシウムイオン流出促進により、血管収縮を抑制する。血管系に対しては末梢静脈と冠動脈血管の拡張作用により、心臓の前負荷および後負荷を軽減し、心筋酸素量を減少させる。3)

有効成分に関する理化学的知見

一般名
一硝酸イソソルビド(Isosorbide Mononitrate)
化学名
1,4:3,6-Dianhydro-D-glucitol 5-nitrate
分子式
C6H9NO6
分子量
191.14
融 点
88〜93℃
性 状
一硝酸イソソルビドは白色〜黄白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはないか、又はわずかに硝酸ようのにおいがある。水、酢酸(100)、エタノール(95)、メタノール、アセトン又は酢酸エチルに溶けやすく、ジエチルエーテル又はクロロホルムにやや溶けやすく、トルエンに溶けにくく、ヘキサンにほとんど溶けない。
構造式

取扱い上の注意

本品は、製剤上の特性により、錠剤表面に結晶が析出することがある。
安定性試験結果の概要4)
加速試験(40℃、相対湿度75%、6ヵ月)の結果、一硝酸イソソルビド錠10mg「タイヨー」及び一硝酸イソソルビド錠20mg「タイヨー」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

包装

●一硝酸イソソルビド錠10mg「タイヨー」
バラ包装:100錠
●一硝酸イソソルビド錠20mg「タイヨー」
**PTP包装:100錠(10錠×10)、1,000錠(10錠×100)
バラ包装:500錠

主要文献

1
武田テバファーマ(株)社内資料(生物学的同等性試験)
2
武田テバファーマ(株)社内資料(溶出試験)
3
斎藤:薬局,50(1),277,1999
4
武田テバファーマ(株)社内資料(安定性試験)

文献請求先・製品情報お問い合わせ先

**主要文献欄に記載の文献・社内資料は下記にご請求下さい。

武田テバファーマ株式会社 武田テバDIセンター
〒453-0801 名古屋市中村区太閤一丁目24番11号
TEL 0120-923-093

受付時間 9:00〜17:30(土日祝日・弊社休業日を除く)

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

**販売
武田薬品工業株式会社
大阪市中央区道修町四丁目1番1号
**製造販売元
武田テバファーマ株式会社
名古屋市中村区太閤一丁目24番11号

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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