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ジクロフェナクナトリウムテープ15mg「JG」

経皮鎮痛消炎剤

1枚 11.1円

添付文書番号

2649734S1139_1_07

企業コード

580591

作成又は改訂年月

2024年1月改訂
(第1版)

日本標準商品分類番号

872649

薬効分類名

経皮鎮痛消炎剤

承認等

販売名

ジクロフェナクナトリウムテープ15mg「JG」

販売名コード

2649734S1139

販売名英字表記

Diclofenac Sodium Tape

販売名ひらがな

じくろふぇなくなとりうむてーぷ15mg「JG」

承認番号等

承認番号
22100AMX02055000

販売開始年月

2009年11月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
2年

販売名

ジクロフェナクナトリウムテープ30mg「JG」

販売名コード

2649734S2135

販売名英字表記

Diclofenac Sodium Tape

販売名ひらがな

じくろふぇなくなとりうむてーぷ30mg「JG」

承認番号等

承認番号
22100AMX01928000

販売開始年月

2009年11月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
2年

一般的名称

ジクロフェナクナトリウムテープ

禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等により誘発される喘息発作)又はその既往歴のある患者[重症喘息発作を誘発するおそれがある。]

組成・性状

組成

ジクロフェナクナトリウムテープ15mg「JG」
有効成分
1枚10cm×7cm(膏体1.5g/70cm2)中に日局ジクロフェナクナトリウム15mgを含有する。
添加剤
l-メントール、ジブチルヒドロキシトルエン、N-メチル-2-ピロリドン、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、エステルガム、流動パラフィン その他1成分
ジクロフェナクナトリウムテープ30mg「JG」
有効成分
1枚14cm×10cm(膏体3g/140cm2)中に日局ジクロフェナクナトリウム30mgを含有する。
添加剤
l-メントール、ジブチルヒドロキシトルエン、N-メチル-2-ピロリドン、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、エステルガム、流動パラフィン その他1成分

製剤の性状

ジクロフェナクナトリウムテープ15mg「JG」
色・剤形
無色~淡黄色透明で、わずかに芳香のある膏体を支持体に均一に展延し、膏体表面をプラスチックフィルムで被覆したテープ剤
1枚の大きさ
10cm×7cm
識別コード
JG E88
ジクロフェナクナトリウムテープ30mg「JG」
色・剤形
無色~淡黄色透明で、わずかに芳香のある膏体を支持体に均一に展延し、膏体表面をプラスチックフィルムで被覆したテープ剤
1枚の大きさ
14cm×10cm
識別コード
JG E89

効能又は効果

下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛(筋・筋膜性腰痛症等)、外傷後の腫脹・疼痛

用法及び用量

1日1回患部に貼付する。

重要な基本的注意

  1. 消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること。
  2. 慢性疾患(変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、薬物療法以外の療法も考慮すること。

特定の背景を有する患者に関する注意

合併症・既往歴等のある患者

  1. 気管支喘息のある患者(アスピリン喘息又はその既往歴のある患者を除く)
    アスピリン喘息ではないことを十分に確認すること。気管支喘息の患者の中にはアスピリン喘息患者も含まれている可能性があり、それらの患者では重症喘息発作を誘発するおそれがある。
  2. 皮膚感染症のある患者
    感染を伴う炎症に対して用いる場合には適切な抗菌剤又は抗真菌剤を併用し、観察を十分行い慎重に使用すること。皮膚の感染症を不顕性化するおそれがある。

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対しては治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
他の非ステロイド性消炎鎮痛剤の外皮用剤を妊娠後期の女性に使用し、胎児動脈管収縮が起きたとの報告がある。また、シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

相互作用

併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ニューキノロン系抗菌剤
レボフロキサシン等
痙攣を起こすおそれがある。痙攣が発現した場合には、気道を確保し、ジアゼパムの静注等を行う。
ニューキノロン系抗菌剤が脳内の抑制性神経伝達物質であるGABAの受容体結合を濃度依存的に阻害し、ある種の非ステロイド性抗炎症剤との共存下ではその阻害作用が増強されることが動物で報告されている。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

  1. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
    ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、血管浮腫、呼吸困難等)があらわれることがある。
  2. 接触皮膚炎(頻度不明)
    使用部位に発赤、紅斑、発疹、そう痒感、疼痛の皮膚症状があらわれ、腫脹、浮腫、水疱・びらん等に悪化し、さらに全身に拡大し重篤化することがある。

その他の副作用

0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
皮膚
皮膚炎、そう痒感、発赤、皮膚のあれ、刺激感
水疱、色素沈着
光線過敏症、浮腫、腫脹、皮膚剥脱
注)1%ジクロフェナクナトリウム軟膏における発現頻度

適用上の注意

薬剤使用時の注意
  1. 損傷皮膚及び粘膜に使用しないこと。
  2. 湿疹又は発疹の部位に使用しないこと。

薬物動態

分布

  1. 生物学的同等性試験
    ジクロフェナクナトリウムテープ15mg「JG」とボルタレンテープ15mgを健康成人男性6名の背部皮膚に貼付し、貼付後の製剤に残存するジクロフェナクナトリウムの量より皮膚への移行量を算出した。得られた値について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.70)〜log(1.43)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。

臨床成績

有効性及び安全性に関する試験

  1. 国内臨床試験
    1%ジクロフェナクナトリウム軟膏における二重盲検試験を含む935例の臨床試験結果より得られた改善率は以下のとおりであった,,,,,,,,,,,,,,,
    疾患名
    症例数
    中等度改善以上(%)
    変形性関節症
    212
    135(63.7)
    肩関節周囲炎
    135
    81(60.0)
    腱・腱鞘炎、腱周囲炎
    127
    85(66.9)
    上腕骨上顆炎
    106
    70(66.0)
    筋肉痛
    220
    161(73.2)
    外傷後の腫脹・疼痛
    150
    117(78.0)
    (1%ジクロフェナクナトリウム軟膏の臨床成績)

薬効薬理

作用機序
プロスタグランジン合成阻害作用による抗炎症、鎮痛作用等が考えられている。
抗炎症作用
  1. 急性炎症
    1%ジクロフェナクナトリウム軟膏は、カラゲニン足蹠浮腫(ラット)、紫外線紅斑(モルモット)で、1%インドメタシン軟膏と同程度の抗炎症作用を示す。また、カラゲニン誘発炎症足中(ラット)のプロスタグランジンE2の産生を有意に抑制する。
  2. 亜急性・慢性炎症
    1%ジクロフェナクナトリウム軟膏は、マスタード足蹠浮腫(ラット)、ペーパーディスク試験(ラット)、アジュバント関節炎(ラット)で、1%インドメタシン軟膏と同程度の抗炎症作用を示す。
鎮痛作用
1%ジクロフェナクナトリウム軟膏は、酢酸ライジング疼痛試験(マウス)、イースト疼痛試験(ラット)で、1%インドメタシン軟膏と同程度の疼痛抑制作用を示す。

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称
ジクロフェナクナトリウム(Diclofenac Sodium)
化学名
Monosodium 2-(2,6-dichlorophenylamino)phenylacetate
分子式
C14H10Cl2NNaO2
分子量
318.13
性状
白色~微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。
メタノール又はエタノール(95)に溶けやすく、水又は酢酸(100)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
吸湿性である。
化学構造式

包装

〈ジクロフェナクナトリウムテープ15mg「JG」〉
70枚[7枚(アルミ袋)×10]
700枚[7枚(アルミ袋)×100]
〈ジクロフェナクナトリウムテープ30mg「JG」〉
70枚[7枚(アルミ袋)×10]

主要文献

1
社内資料:生物学的同等性試験
2
変形性膝関節症に対する用量設定試験(後期第Ⅱ相)(ボルタレンゲル:2000年1月18日承認、申請資料概要 ト.2.2-3)
3
宗広忠平 他:臨床医薬 2000;16(4):407-417
4
真鍋等 他:臨床医薬 2000;16(4):419-426
5
青木虎吉 他:臨床医薬 2000;16(4):427-443
6
青木虎吉 他:臨床医薬 2000;16(4):445-467
7
青木虎吉 他:臨床医薬 2000;16(4):469-488
8
青木虎吉 他:臨床医薬 2000;16(4):489-503
9
長屋郁郎 他:臨床医薬 2000;16(4):505-519
10
竹光義治 他:臨床医薬 2000;16(4):521-527
11
渡辺好博 他:臨床医薬 2000;16(4):529-538
12
小野啓郎 他:臨床医薬 2000;16(4):539-555
13
岩崎勝郎 他:臨床医薬 2000;16(4):557-566
14
高橋栄明 他:臨床医薬 2000;16(4):567-576
15
山野慶樹 他:臨床医薬 2000;16(4):577-585
16
井形高明 他:臨床医薬 2000;16(4):587-594
17
杉岡洋一 他:臨床医薬 2000;16(4):595-609
18
第十八改正 日本薬局方解説書 廣川書店 2021;C2173-C2181
19
急性炎症(ボルタレンゲル:2000年1月18日承認、申請資料概要 イ.Ⅰ)
20
亜急性・慢性炎症(ボルタレンゲル:2000年1月18日承認、申請資料概要 ホ.Ⅰ.1)
21
鎮痛作用(ボルタレンゲル:2000年1月18日承認、申請資料概要 ホ.Ⅰ.2)

文献請求先及び問い合わせ先

日本ジェネリック株式会社 お客さま相談室
〒100-6739 東京都千代田区丸の内一丁目9番1号
TEL 0120-893-170 FAX 0120-893-172

製造販売業者等

製造販売元
日本ジェネリック株式会社
東京都千代田区丸の内一丁目9番1号

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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