鎮痛・抗炎症・解熱剤
1mL 1.7円
剤形・色調 | 無色〜微黄色澄明の内用液剤 |
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pH | 6.5〜7.5 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
クマリン系抗凝血剤 ワルファリン | その抗凝血作用を増強するおそれがあるので注意し,必要があれば減量すること。 | 本剤のプロスタグランジン生合成抑制作用により血小板凝集が抑制され血液凝固能が低下し,その薬剤の抗凝血作用に相加されるためと考えられている。 |
第Xa因子阻害剤 | 出血の危険性を増大させるおそれがある。 | 抗血栓作用を増強するためと考えられている。 |
スルホニル尿素系血糖降下剤 トルブタミド等 | その血糖降下作用を増強するおそれがあるので注意し,必要があれば減量すること。 | 本剤のヒトでの蛋白結合率は,ロキソプロフェンで97.0%,trans-OH体で92.8%と高く,蛋白結合率の高い薬剤と併用すると血中に活性型の併用薬が増加し,その薬剤の作用が増強されるためと考えられている。 |
ニューキノロン系抗菌剤 レボフロキサシン水和物等 | その痙攣誘発作用を増強することがある。 | ニューキノロン系抗菌剤は,中枢神経系の抑制性神経伝達物質であるGABAの受容体への結合を阻害し,痙攣誘発作用を起こす。本剤の併用によりその阻害作用を増強するためと考えられている。 |
メトトレキサート | 血中メトトレキサート濃度を上昇させ,その作用を増強することがあるので,必要があれば減量すること。 | 機序は不明であるが,本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成抑制作用により,これらの薬剤の腎排泄が減少し血中濃度が上昇するためと考えられている。 |
リチウム製剤 炭酸リチウム | 血中リチウム濃度を上昇させ,リチウム中毒を起こすことがあるので血中のリチウム濃度に注意し,必要があれば減量すること。 | 機序は不明であるが,本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成抑制作用により,これらの薬剤の腎排泄が減少し血中濃度が上昇するためと考えられている。 |
チアジド系利尿薬 ヒドロクロロチアジド等 | その利尿・降圧作用を減弱するおそれがある。 | 本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成抑制作用により,水,ナトリウムの排泄を減少させるためと考えられている。 |
降圧剤 ACE阻害剤 アンジオテンシンII受容体拮抗剤等 | その降圧作用を減弱するおそれがある。 | 本剤のプロスタグランジンの生合成抑制作用により,これらの薬剤の降圧作用を減弱させる可能性がある。 |
降圧剤 ACE阻害剤 アンジオテンシンII受容体拮抗剤等 | 腎機能を悪化させるおそれがある。 | 本剤のプロスタグランジンの生合成抑制作用により,腎血流量が低下するためと考えられる。 |
頻度不明 | |
過敏症注) | 発疹,そう痒感,蕁麻疹,発熱 |
消化器 | 腹痛,胃部不快感,食欲不振,悪心・嘔吐,下痢,消化性潰瘍注),便秘,胸やけ,口内炎,消化不良,口渇,腹部膨満,小腸・大腸の潰瘍注) |
循環器 | 動悸,血圧上昇 |
精神神経系 | 眠気,頭痛,しびれ,めまい |
血液 | 貧血,白血球減少,好酸球増多,血小板減少 |
肝臓 | AST(GOT)上昇,ALT(GPT)上昇,Al-P上昇 |
泌尿器 | 血尿,蛋白尿,排尿困難,尿量減少 |
その他 | 浮腫,顔面熱感,胸痛,けん怠感,発汗 |
判定パラメータ AUC0→8 (μg・hr/mL) | 判定パラメータ Cmax (μg/mL) | 参考パラメータ Tmax (hr) | 参考パラメータ T1/2 (hr) | |
ロキソプロフェンナトリウム内服液60mg「日医工」 | 9.33±1.17 | 6.09±0.92 | 0.32±0.10 | 2.02±0.29 |
標準製剤 (錠剤,無水物60mg) | 9.53±0.95 | 5.86±1.40 | 0.47±0.15 | 1.99±0.24 |