1
小澤 光 監訳: 妊娠期授乳期 医薬品の安全度判読事典. 1992; 312-313
2
Johansson B.: Acta Psychiatr Scand Suppl. 1992; 369:15-26
3
Gilman AG.: The Pharmacological Basis of Therapeutics 9th ed. 1996; 391-396
抗酒癖剤
1g 61.7円
有効成分 | (1g中)日局 ジスルフィラム 1g |
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性状・剤形 | 白色~帯黄白色・結晶性の粉末 |
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薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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アルコールを含む医薬品 エリキシル剤 薬用酒等 | 急性アルコール中毒症状(顔面潮紅、血圧降下、悪心、頻脈、めまい、呼吸困難、視力低下)があらわれる。 | ジスルフィラム-アルコール反応を起こすおそれがある。 |
アルコールを含む食品 奈良漬等 | 急性アルコール中毒症状(顔面潮紅、血圧降下、悪心、頻脈、めまい、呼吸困難、視力低下)があらわれる。 | ジスルフィラム-アルコール反応を起こすおそれがある。 |
アルコールを含む化粧品 アフターシェーブローション等 | 急性アルコール中毒症状(顔面潮紅、血圧降下、悪心、頻脈、めまい、呼吸困難、視力低下)があらわれる。 | ジスルフィラム-アルコール反応を起こすおそれがある。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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テオフィリン | これらの医薬品の作用を増強することがある。 | 本剤はテオフィリンの肝における代謝を抑制し、血中テオフィリン濃度を上昇させる。 |
フェニトイン エトトイン | これらの医薬品の作用を増強することがある。 | 本剤はフェニトインの肝における代謝を抑制し、血中フェニトイン濃度を上昇させる。 |
バルビツール酸系化合物 | これらの医薬品の作用を増強することがある。 | 本剤は肝におけるバルビツール酸系化合物の代謝を抑制する可能性がある。 |
抗凝血剤 ワルファリン等 | これらの医薬品の作用を増強することがある。 | ワルファリンの肝における代謝を阻害することが考えられている。 |
ジギタリス製剤(散・錠) ジゴキシン等 | これらの医薬品の作用を増強することがある。 | ジスルフィラム-アルコール反応時に過呼吸により血中カリウム値が低下することによる。 |
イソニアジド メトロニダゾール | 精神症状があらわれることがある。 | 機序は不明であるが、酵素抑制の結果と思われる。 |
リトナビル | 急性アルコール中毒症状(顔面潮紅、血圧降下、悪心、頻脈、めまい、呼吸困難、視力低下)があらわれる。 | リトナビルはエタノールを含有するので、ジスルフィラム-アルコール反応を起こすおそれがある。 |
頻度不明 | |
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精神神経系 | 抑うつ、情動不安定、幻覚、錯乱、せん妄 (アルコールの禁断による場合もある) 頭痛、めまい、耳鳴、眠気、睡眠障害 |
過敏症 | 発疹 |
末梢神経系 | 手根管症候群 多発性神経炎、末梢神経炎 (長期投与の場合) |
眼 | 視神経炎(長期投与の場合) |
消化器 | 食欲不振、下痢、腹痛、腹部緊張感、便秘 |
その他 | 倦怠感、陰萎、熱感、関節痛 |