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ウレパールローション10%

角化症治療剤(10%尿素ローション)

1g 4.6円

添付文書番号

2669701Q1040_1_07

企業コード

180079

作成又は改訂年月

2024年1月改訂
(第1版)

日本標準商品分類番号

872669

薬効分類名

角化症治療剤(10%尿素ローション)

承認等

販売名

ウレパールローション10%

販売名コード

2669701Q1040

販売名英字表記

Urepearl Lotion 10%

販売名ひらがな

うれぱーるろーしょん10%

承認番号等

承認番号
21900AMX00079

販売開始年月

1994年12月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
3年

一般的名称

角化症治療剤(10%尿素ローション)

組成・性状

組成

ウレパールローション10%
有効成分
1g中 尿素  100mg
添加剤
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、ステアリルアルコール、軽質流動パラフィン、ハードファット、ミリスチン酸オクチルドデシル、モノステアリン酸グリセリン、メチルポリシロキサン、モノステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、グリシン、DL‐アラニン、塩化ナトリウム、乳酸ナトリウム、乳酸、カルボキシビニルポリマー、精製水

製剤の性状

ウレパールローション10%
pH4.8~7.0
性状
白色の乳液状で、わずかに特異なにおいがある。

効能又は効果

  • 魚鱗癬
  • 老人性乾皮症
  • アトピー皮膚
  • 進行性指掌角皮症(主婦湿疹の乾燥型)
  • 足蹠部皸裂性皮膚炎
  • 掌蹠角化症
  • 毛孔性苔癬
  • 頭部粃糠疹

用法及び用量

1日2~3回、患部を清浄にしたのち塗布し、よくすり込む。
なお、症状により適宜増減する。

重要な基本的注意

  1. 皮膚への適用以外(眼粘膜等の粘膜)には使用しないこと。
  2. 潰瘍、びらん、傷面への直接塗擦を避けること。
  3. 眼に入れないように注意すること。もし、誤って眼に入ったときには、清浄な水で洗眼すること。

特定の背景を有する患者に関する注意

合併症・既往歴等のある患者

  1. 炎症、亀裂を伴う患者
    一過性の刺激症状を生じることがある。
  2. 皮膚刺激に対する感受性が亢進している患者
    一過性の刺激症状を生じることがある。

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

5%以上又は頻度不明
0.1~5%未満
0.1%未満
刺激症状
疼痛、熱感
潮紅、そう痒感
過敏症
過敏症状
皮膚
湿疹化、亀裂、丘疹
腫脹、乾燥化
注)発現頻度は副作用頻度調査を含む

適用上の注意

薬剤調製時の注意
本剤にステンレスヘラを長時間接触させたままで放置すると、錆びることがあるので注意すること。

薬物動態

血中濃度

14C標識した尿素を含む10%尿素クリームをラット背部の皮膚に塗布し、密封した結果、血中放射能濃度は投与後3時間で最大値を示し、以後速やかに消失した。

分布

14C標識した尿素をラットの皮下に投与した結果、脂肪を除く全ての組織に放射能が認められ、投与後1時間で最大値を示した。放射能濃度は腎髄質>腎皮質>肺、肝臓、脾臓、睾丸、心臓>副腎、脳の順であった。5時間後には腎髄質を除いた全ての組織から速やかな放射能の消失が認められた。

排泄

14C標識した尿素をラットの皮下に投与した結果、投与終了24時間までの累積放射能排泄率は尿中78.4%、呼気中13.8%、糞中0.14%であった。

臨床成績

有効性及び安全性に関する試験

  1. 国内臨床試験
    延べ56施設、総症例数366例について実施した比較試験を含む複数の臨床試験を統合した結果、疾患別の有効率は次のとおりであった,,,,,
    疾患別有効率
    疾患名
    有効率
    アトピー皮膚
    進行性指掌角皮症
    老人性乾皮症
    掌蹠角化症
    足蹠部皸裂性皮膚炎
    毛孔性苔癬
    魚鱗癬
    頭部粃糠疹
    82.1%(46/56)
    75.8%(25/33)
    92.0%(69/75)
    42.9%(3/7)
    60.0%(9/15)
    56.3%(9/16)
    92.9%(13/14)
    67.3%(101/150)
    総合計
    75.1%(275/366)

薬効薬理

作用機序
本剤は尿素の持つ角層水分保持作用,により、角層水分含有量を増加させ、皮膚の乾燥粗糙化を改善する。
角質水分保持作用
  1. ブタの腹部摘出皮膚を用いた試験において、本剤塗布部の角層水分含有量は基剤塗布部より有意に高い値を示し、10%尿素クリームと同等の角層水分保持作用が認められた(in vitro)。
  2. 老人性乾皮症患者の皮疹部に本剤を塗布した結果、本剤は10%尿素クリームと同等の角層水分保持作用を示した。

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称
尿素(Urea)
分子式
CH4N2O
分子量
60.06
性状
無色~白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、冷涼な塩味がある。
水に極めて溶けやすく、沸騰エタノール(95)に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくい。
水溶液(1→100)は中性である。
化学構造式

包装

プラスチック容器:20g×10本、50g×10本

主要文献

1
相川一男,他:応用薬理. 1977;13(5):743-747
2
UL‐10 研究班:基礎と臨床. 1993;27(1):361-372
3
UL‐10 研究会:臨床医薬. 1993;9(2):415-428
4
廻神輝家,他:新薬と臨床. 1993;42(2):323-336
5
小野寺有子,他:新薬と臨床. 1993;42(2):337-341
6
松中成浩:新薬と臨床. 1993;42(2):343-348
7
棚橋善郎:基礎と臨床. 1993;27(2):655-659
8
Swanbeck,G.:Acta Derm Venereol(Stockh).1968;48:123-127
9
Grice,K.,et al.:Acta Derm Venereol(Stockh).1973;53:114-118
10
河野絹代,他:基礎と臨床. 1993;27(2):475-479
11
熊坂久美子,他:皮膚科紀要. 1993;88(1):75-79

文献請求先及び問い合わせ先

大塚製薬株式会社 医薬情報センター
〒108-8242 東京都港区港南2-16-4
品川グランドセントラルタワー
電話 0120-189-840
FAX 03-6717-1414

製造販売業者等

製造販売元
株式会社大塚製薬工場
徳島県鳴門市撫養町立岩字芥原115
販売
大塚製薬株式会社
東京都千代田区神田司町2-9

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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