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閲覧履歴

ユベラNソフトカプセル200mg

微小循環系賦活剤

1カプセル 8円

添付文書番号

2190006M1156_1_02

企業コード

170033

作成又は改訂年月

2023年7月改訂
(第1版)

日本標準商品分類番号

87219

薬効分類名

微小循環系賦活剤

承認等

販売名

ユベラNカプセル100mg

販売名コード

2190006M1156

販売名英字表記

Juvela N Capsules

販売名ひらがな

ゆべらえぬかぷせる

承認番号等

承認番号
21800AMX10555000

販売開始年月

1967年1月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
3年

販売名

ユベラNソフトカプセル200mg

販売名コード

2190006M2179

販売名英字表記

Juvela N Soft Capsules

販売名ひらがな

ゆべらえぬそふとかぷせる

承認番号等

承認番号
21800AMX10556000

販売開始年月

1984年7月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
3年

一般的名称

トコフェロールニコチン酸エステル製剤

組成・性状

組成

ユベラNカプセル100mg
有効成分
1カプセル中
トコフェロールニコチン酸エステル  100mg
添加剤
黄色5号、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、結晶セルロース、青色1号、赤色3号、ゼラチン、タルク、マクロゴール6000、メチルセルロース、ラウリル硫酸ナトリウム
ユベラNソフトカプセル200mg
有効成分
1カプセル中
トコフェロールニコチン酸エステル  200mg
添加剤
L-アスパラギン酸、黄色5号、カルナウバロウ、グリセリン脂肪酸エステル、酸化チタン、ゼラチン、D-ソルビトール液、中鎖脂肪酸トリグリセリド、濃グリセリン、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル

製剤の性状

ユベラNカプセル100mg
剤形硬カプセル
色調カプセル
上半分:不透明な紅色
下半分:白色
内容物
白色~淡黄白色の粒及び粉末
外形
大きさ
大きさ(全長)
16.2mm
号数3
質量257mg
識別コードEN100
ユベラNソフトカプセル200mg
剤形軟カプセル
色調カプセル
橙色
内容物
帯黄白色の粘稠な懸濁液又は半固体
外形
大きさ
大きさ(長径)
14.7mm
大きさ(短径)
7.2mm
質量471mg
識別コード
※「ユベラN200」の印字あり

効能又は効果

  • 下記に伴う随伴症状
    高血圧症
  • 高脂質血症
  • 下記に伴う末梢循環障害
    閉塞性動脈硬化症

用法及び用量

カプセル100mg:トコフェロールニコチン酸エステルとして、通常成人1日300~600mgを3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
ソフトカプセル200mg:通常成人には、1日3カプセルを3回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
なお、トコフェロールニコチン酸エステルとしての用法及び用量は、通常成人1日300~600mgを3回に分けて経口投与する。

特定の背景を有する患者に関する注意

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
消化器
食欲不振、胃部不快感、胃痛、悪心、下痢、便秘
過敏症
発疹
肝臓
肝機能障害(AST、ALTの上昇等)
その他
温感、潮紅
顔面浮腫、浮腫
発現頻度は副作用発生頻度調査結果に基づく。

適用上の注意

薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

薬物動態

血中濃度

健康成人男子12名にトコフェロールニコチン酸エステルとして600注)mgを食後単回経口投与後、未変化体及びトコフェロール濃度を測定した。
未変化体は投与後6時間で最高血漿中濃度(Cmax=0.615μg/mL)を示し、以後、消失半減期4.3時間で速やかに減少した。また、トコフェロール濃度(内因性トコフェロール濃度を除したもの)は投与後10時間で最高血漿中濃度(Cmax=1.62μg/mL)を示し、以後、消失半減期38.5時間で緩徐に減少した。
トコフェロールニコチン酸エステル単回経口投与時の血漿中未変化体及びα-トコフェロール濃度(Mean±S.E., n=12)

吸収

  1. 食事の影響
    健康成人男子4名にトコフェロールニコチン酸エステルとして600注)mgを経口投与した結果、食後服用は空腹時服用に比べ、最高血漿中濃度は32倍、AUCは29倍高い値を示した。本剤の吸収には食事が強く影響する。
注)本剤の承認された用法及び用量は「通常成人1日300~600mgを3回に分けて経口投与する。」である。

臨床成績

有効性及び安全性に関する試験

  1. 二重盲検試験及び一般臨床試験(高血圧症)
    二重盲検試験及び一般臨床試験において高血圧症の随伴症状の改善が認められた。特に手足のしびれ感、めまい感、首すじや肩のこり、頭痛、不眠、耳鳴、息切れ、抑うつ、四肢冷感などの随伴症状を改善した,
    高血圧症等を基礎疾患とした四肢末端の冷感、しびれ感を訴える高齢者40例を対象とした比較試験において、サーモグラフ写真・サーモグラフ温度分布ヒストグラムでは、60%(12/20)に中等度以上の改善が認められ、全例に軽度以上の改善が認められた。
  2. 一般臨床試験(高脂質血症)
    高脂質血症を対象とした一般臨床試験において、本剤投与2カ月後の臨床成績は、投与前の各検査値に比し、総コレステロール高値例では有意な減少が、HDL-コレステロール低値例では有意な上昇が認められ、過酸化脂質は有意な減少が認められた。
  3. 二重盲検試験及び一般臨床試験(末梢循環障害)
    閉塞性動脈硬化症等の末梢循環障害に対して二重盲検試験及び一般臨床試験において有用性が認められている。

薬効薬理

作用機序
抗酸化作用による脂質代謝改善、微小循環系賦活作用、血管強化作用、血小板凝集抑制作用を示すことが確認されているが、作用機序は明確ではない。
脂質代謝改善作用
  1. 加齢ラットやコレステロール負荷ラットの実験でコレステロールの代謝回転を高めることにより、血中総コレステロール値を低下させる。これは本薬がコレステロールの異化・排泄を高めるためと考えられる。さらに過酸化脂質、中性脂肪も低下させる,
  2. ヒトの血中総コレステロールを低下させ、リポ蛋白代謝において血中HDL-コレステロールを上昇させる。
微小循環系賦活作用
  1. 本薬の微小循環系賦活作用は、神経系を介さず、血管平滑筋に直接作用し、血管運動性を維持しながら耳殼血流を増加させることが無麻酔ウサギの実験で認められている。
  2. ヒトの末梢循環不全に対する改善作用は、ビタミンEとニコチン酸との併用よりも明らかに優れている。
血管強化作用
ヒトの毛細血管の透過性亢進を改善し、紫斑数を減少させることが認められている。
血小板凝集抑制作用
  1. ヒトの凝集能が亢進している血小板に対するアドレナリン凝集、アラキドン酸凝集、コラーゲン凝集、ADP凝集のいずれにおいても血小板凝集抑制が認められている。
  2. ヒトの多血小板血漿に対するアラキドン酸凝集、コラーゲン凝集において血小板凝集抑制作用をトコフェロールニコチン酸エステル、トコフェロール酢酸エステル、トコフェロールで比較した結果、トコフェロールニコチン酸エステルが強力な抑制効果を示した。
血中酸素分圧上昇作用
ヒトにおいて低下した血中酸素分圧を上昇させることが認められている。

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称
トコフェロールニコチン酸エステル(Tocopherol Nicotinate)
化学名
2,5,7,8-Tetramethyl-2-(4,8,12-trimethyltridecyl)chroman-6-yl nicotinate
分子式
C35H53NO3
分子量
535.80
性状
トコフェロールニコチン酸エステルは黄色~橙黄色の液体又は固体である。
本品はエタノール(99.5)に溶けやすく、水にほとんど溶けない。
本品のエタノール(99.5)溶液(1→10)は旋光性を示さない。
本品は光によって変化する。
化学構造式

取扱い上の注意

〈ソフトカプセル〉
  1. PTP包装はアルミ袋開封後、高温、湿気を避けて保存すること。カプセル皮膜が軟化することがある。
  2. 長期間にわたる予製及び投薬に際しては、高温、高湿を避けて保存すること。カプセル皮膜が癒着することがある。

包装

〈ユベラNカプセル100mg〉
100カプセル[10カプセル(PTP)×10]、500カプセル[バラ]、1,000カプセル[10カプセル(PTP)×100]
〈ユベラNソフトカプセル200mg〉
100カプセル[10カプセル(PTP)×10]、210カプセル[21カプセル(PTP)×10]、1,000カプセル[10カプセル(PTP)×100]

主要文献

1
朝野芳郎ら:基礎と臨床,1982;16(11):5714-5720 [EN-0346]
2
藤田 孟ら:薬理と治療,1980;8(2):410-414 [EN-0236]
3
阿部 健ら:臨牀と研究,1974;51(11):3221-3234 [EN-0063]
4
稲垣義明ら:診断と治療,1977;65(5):929-944 [EN-0062]
5
田中正信ら:Proceeding of Kawashima Conference on Vitamin E, 1985:407-412 [EN-0359]
6
川本敏雄ら:臨牀と研究,1981;58(2):551-558 [EN-0319]
7
Takeuchi N. et al.:Tocopherol, Oxygen and Biomembranes, 1978:257-272 [EN-0214]
8
瀬山義幸ら:動脈硬化,1985;12(6):1457-1462 [EN-0331]
9
Asano M. et al.:Biochem. Exp. Biol., 1980;16(4):341-348 [EN-0343]
10
Kamimura M.:Am. J. Clin. Nutr., 1974;27(10):1110-1116 [EN-0158]
11
Hirata Y.:International Symposium on Vitamin E, 1970:265-271 [EN-0037]
12
室井秀一ら:血液と脈管,1980;11(4):629-636 [EN-0261]
13
Svensson J. et al.:Int. J. Vitam. Nutr. Res., 1978;48(3):250-254 [EN-0213]
14
von Böhlau V. et al.:Arzneimittelforschung, 1971;21(5):674-676 [EN-0089]

文献請求先及び問い合わせ先

エーザイ株式会社 hhcホットライン
〒112-8088 東京都文京区小石川4-6-10
フリーダイヤル 0120-419-497

製造販売業者等

製造販売元
エーザイ株式会社
東京都文京区小石川4-6-10

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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