医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

閲覧履歴

ヘパリンNa透析用150単位/mLシリンジ20mL「AT」

血液凝固阻止剤

1筒 217円

作成又は改訂年月

**印:
2016年10月改訂
(第9版、社名変更等に伴う改訂)
*印:
2016年1月改訂

日本標準商品分類番号

873334

薬効分類名

血液凝固阻止剤

承認等

販売名

ヘパリンNa透析用150単位/mLシリンジ20mL「AT」

販売名コード

3334402G8026

承認・許可番号

21800AMZ10186000
HEPARIN

薬価収載

2006年7月

販売開始

2006年12月

使用期限等

貯 法
しゃ光・室温保存
使用期限
シリンジ及び外装に表示の使用期限内に使用すること。
注 意
取扱い上の注意」の項参照

規制区分

*生物由来製品、処方箋医薬品
*(注意−医師等の処方箋により使用すること)

組成

容量
20mL
有効成分(1シリンジ中)
ヘパリンナトリウム
3,000ヘパリン単位
健康なブタの小腸粘膜に由来
添加物
等張化剤、pH調節剤

性状

無色澄明の液
pH
5.7〜7.1
浸透圧比
約1(日局生理食塩液に対する比)

販売名

ヘパリンNa透析用200単位/mLシリンジ20mL「AT」

販売名コード

3334402P1021

承認・許可番号

21800AMZ10188000
HEPARIN

薬価収載

2006年7月

販売開始

2006年12月

使用期限等

貯 法
しゃ光・室温保存
使用期限
シリンジ及び外装に表示の使用期限内に使用すること。
注 意
取扱い上の注意」の項参照

規制区分

*生物由来製品、処方箋医薬品
*(注意−医師等の処方箋により使用すること)

組成

容量
20mL
有効成分(1シリンジ中)
ヘパリンナトリウム
4,000ヘパリン単位
健康なブタの小腸粘膜に由来
添加物
等張化剤、pH調節剤

性状

無色澄明の液
pH
5.7〜7.1
浸透圧比
約1(日局生理食塩液に対する比)

販売名

ヘパリンNa透析用250単位/mLシリンジ20mL「AT」

販売名コード

3334402P2036

承認・許可番号

21800AMZ10190000
HEPARIN

薬価収載

2006年7月

販売開始

2006年12月

使用期限等

貯 法
しゃ光・室温保存
使用期限
シリンジ及び外装に表示の使用期限内に使用すること。
注 意
取扱い上の注意」の項参照

規制区分

*生物由来製品、処方箋医薬品
*(注意−医師等の処方箋により使用すること)

組成

容量
20mL
有効成分(1シリンジ中)
ヘパリンナトリウム
5,000ヘパリン単位
健康なブタの小腸粘膜に由来
添加物
等張化剤、pH調節剤

性状

無色澄明の液
pH
5.7〜7.1
浸透圧比
約1(日局生理食塩液に対する比)

一般的名称

ヘパリンナトリウム製剤

原則禁忌

出血している患者:血小板減少性紫斑病、血管障害による出血傾向、血友病その他の血液凝固障害(汎発性血管内血液凝固症候群(DIC)を除く)、月経期間中、手術時、消化管潰瘍、尿路出血、喀血、流早産・分娩直後等性器出血を伴う妊産褥婦、頭蓋内出血の疑いのある患者等[出血を助長することがあり、ときには致命的になるおそれがある]
出血する可能性のある患者:内臓腫瘍、消化管の憩室炎、大腸炎、亜急性細菌性心内膜炎、重症高血圧症、重症糖尿病の患者等[血管や内臓の障害箇所に出血が起こるおそれがある]
重篤な肝障害のある患者[凝固因子やアンチトロンビンIIIの産生が低下していることがあるので、本剤の作用が変動(増強又は減弱)するおそれがある]
重篤な腎障害のある患者[排泄が障害され、本剤の作用が持続するおそれがある]
中枢神経系の手術又は外傷後日の浅い患者[出血を助長することがあり、ときには致命的になることもある]
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
ヘパリン起因性血小板減少症(HIT:heparin-induced thrombocytopenia)の既往歴のある患者[HITがより発現しやすいと考えられる](「重要な基本的注意」の項6.及び「その他の注意」の項3.参照)

効能・効果

〈効能・効果に関連する使用上の注意〉

血液透析の体外循環装置使用時の血液凝固防止の目的以外に使用しないこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
血液透析の体外循環装置使用時の血液凝固の防止

用法・用量

本剤は、通常、下記の投与法によって投与されるが、それらは症例又は適応領域、目的によって決定される。
通常、本剤投与後、全血凝固時間(Lee-White法)又は全血活性化部分トロンボプラスチン時間(WBAPTT)が正常値の2〜3倍になるように年齢、症状に応じて適宜用量をコントロールする。
○体外循環時(血液透析)における使用法
人工腎では各患者の適切な使用量を透析前に各々のヘパリン感受性試験の結果に基づいて算出するが、全身ヘパリン化法の場合、通常、透析開始に先だって、1,000〜3,000単位を投与し、透析開始後は、1時間当たり、500〜1,500単位を持続的に、又は1時間ごとに500〜1,500単位を間歇的に追加する。局所ヘパリン化法の場合は、1時間当たり1,500〜2,500単位を持続注入し、体内灌流時にプロタミン硫酸塩で中和する。

使用上の注意

重要な基本的注意

本剤は、血液透析の体外循環装置使用時の血液凝固防止の目的に使用する製剤であり、汎発性血管内血液凝固症候群の治療、血栓塞栓症の治療及び予防、血液透析以外の体外循環装置使用時の血液凝固の防止、血管カテーテル挿入時の血液凝固の防止並びに輸血及び血液検査の際の血液凝固の防止目的で投与しないこと。
血液凝固能検査等出血管理を十分に行いつつ使用すること。
脊椎・硬膜外麻酔あるいは腰椎穿刺等との併用により、穿刺部位に血腫が生じ、神経の圧迫による麻痺があらわれるおそれがある。併用する場合には神経障害の徴候及び症状について十分注意し、異常が認められた場合には直ちに適切な処置を行うこと。
急に投与を中止した場合、血栓を生じるおそれがあるので徐々に減量すること。
本剤の抗凝血作用を急速に中和する必要のある場合にはプロタミン硫酸塩を投与すること。(血液透析による血液体外循環終了時に中和する場合には反跳性の出血があらわれることがある)
本剤投与後にヘパリン起因性血小板減少症(HIT:heparin-induced thrombocytopenia)があらわれることがある。HITはヘパリン−血小板第4因子複合体に対する自己抗体(HIT抗体)の出現による免疫学的機序を介した病態であり、血小板減少と重篤な血栓症(脳梗塞、肺塞栓症、深部静脈血栓症等)を伴うことが知られている。本剤投与後は血小板数を測定し、血小板数の著明な減少や血栓症を疑わせる異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、投与終了数週間後に、HITが遅延して発現したとの報告もある。(「重大な副作用」の項3.参照)

相互作用

相互作用の概略

他の薬剤との相互作用は、可能なすべての組合わせについて検討されているわけではない。抗血液凝固療法施行中に新たに他剤を併用したり、休薬する場合には、凝血能の変動に注意すること。

併用注意

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
抗凝血剤本剤の作用が出血傾向を増強するおそれがある。本剤の抗凝血作用と血液凝固因子の生合成阻害作用により相加的に出血傾向が増強されると考えられる。
血栓溶解剤
 ウロキナーゼ
 t-PA製剤等
本剤の作用が出血傾向を増強するおそれがある。本剤の抗凝血作用とフィブリン溶解作用により相加的に出血傾向が増強されると考えられる。
血小板凝集抑制作用を有する薬剤
 アスピリン
 ジピリダモール
 チクロピジン塩酸塩等
本剤の作用が出血傾向を増強するおそれがある。本剤の抗凝血作用と血小板凝集抑制作用により相加的に出血傾向が増強されると考えられる。
テトラサイクリン系抗生物質
強心配糖体
 ジギタリス製剤
ニトログリセリン製剤
本剤の作用が減弱するおそれがある。機序不明
*筋弛緩回復剤
 *スガマデクスナトリウム
*本剤の抗凝固作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を観察するとともに血液凝固に関する検査値に注意すること。*作用機序は不明であるが、スガマデクスナトリウム4mg/kgと抗凝固剤の併用中に活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)又はプロトロンビン時間(PT)の軽度で一過性の延長が認められている。

副作用

副作用等発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用(頻度不明)

*ショック、アナフィラキシー
ショック、アナフィラキシーが起こることがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、意識低下、呼吸困難、チアノーゼ、蕁麻疹等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
出血
脳出血、消化管出血、肺出血、硬膜外血腫、後腹膜血腫、腹腔内出血、術後出血、刺入部出血等重篤な出血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤を減量又は中止し、適切な処置を行うこと。なお、血液凝固能が著しく低下し、抗凝血作用を急速に中和する必要がある場合には、プロタミン硫酸塩を投与する。
血小板減少、HIT等に伴う血小板減少・血栓症
本剤投与後に著明な血小板減少があらわれることがある。ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の場合は、著明な血小板減少と脳梗塞、肺塞栓症、深部静脈血栓症等の血栓症やシャント閉塞、回路内閉塞等を伴う。本剤投与後は血小板数を測定し、血小板数の著明な減少や血栓症を疑わせる異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

過敏症注)
頻度不明
そう痒感、蕁麻疹、悪寒、発熱、鼻炎、気管支喘息、流涙等
皮膚
頻度不明
脱毛、白斑、出血性壊死等
肝臓
頻度不明
AST(GOT)・ALT(GPT)上昇等
長期投与
頻度不明
骨粗鬆症、低アルドステロン症
投与部位
頻度不明
局所の疼痛性血腫
注)このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

高齢者への投与

高齢者では出血の危険性が高まるおそれがあるので、慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]

小児等への投与

小児等に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

適用上の注意

調製時:本剤は、抗ヒスタミン剤と試験管内で混合すると反応し沈殿を生じることがあるので、混注は避けること。
投与前:
投与に際しては、感染に対する配慮をすること(患者の皮膚や器具消毒)。
開封後直ちに使用し、残液は決して使用しないこと。

その他の注意

外来透析患者では、穿刺部の止血を確認してから帰宅させること。
コレステロール結晶塞栓症(CCE)は、大動脈内に存在する粥状硬化巣が崩壊・流失し、微細なコレステロール結晶が全身臓器の塞栓を起こすことによって発症するとされており、その主な原因は血管内カテーテル操作であるとされているが、ヘパリン等の抗凝固療法が誘因となり発症することも報告されている。
HIT発現時に出現するHIT抗体は100日程度で消失〜低下するとの報告がある。(【原則禁忌】の項7.及び「重要な基本的注意」の項6.参照)

薬効薬理

血液凝固系には第Iから第XIIIまでの血液凝固因子やプレカリクレイン、高分子キニノーゲンなどが働いているが、多くの因子がこれらを調節している。これらの調節因子のうち、アンチトロンビンIII(ATIII)がヘパリンにより活性化され、トロンビンをはじめ第IXa〜XIIa因子及びカリクレインを阻害することによって、血液凝固を抑制する。1)

有効成分に関する理化学的知見

一般名
ヘパリンナトリウム(Heparin Sodium)
性 状
ヘパリンナトリウムは白色〜帯灰褐色の粉末又は粒で、においはない。水にやや溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。吸湿性である。
構造式

取扱い上の注意

シリンジの使用方法
ブリスター包装は使用直前まで開封しないこと。
シリンジが破損するおそれがあるため、強い衝撃を避けること。
ブリスター包装から取り出す際、プランジャーを持って引き出さないこと。[ガスケットが変形し、薬液が漏出するおそれがある。また、プランジャーを反時計回りに回すとガスケットとの接合がゆるみ、外れるおそれがある。]
薬液が漏れている場合や、薬液に混濁や浮遊物等の異常が認められるときは使用しないこと。
シリンジに破損等の異常が認められるときは使用しないこと。
シリンジ先端のゴム栓を外した後、シリンジ先端部に触れないこと。
注入前後ともにプランジャーを引かないこと。
開封後の使用は1回限りとし、使用後の残液は容器とともに速やかに廃棄すること。
シリンジの再滅菌・再使用はしないこと。
シリンジポンプを用いて投与する場合の注意
本品のプランジャーとガスケットはネジ式構造により接続されているため、正しく使用されない場合には、接続にゆるみが生じ、ガスケットとプランジャーが外れるおそれがあることから、シリンジポンプを用いて投与する場合は、以下の事項を遵守すること。[使用中にプランジャーが外れた場合、“サイフォニング(自然落下による急速注入)”や“逆流”が起こるおそれがある。また、血液ポンプの上流に本剤注入ラインを設置する等極端な陰圧がかかる状態でプランジャーが外れた場合、急速注入されるおそれがある。]
シリンジキャップを外す操作やエア抜きの操作などの際に、本品のプランジャーは回転させないこと。[プランジャーを反時計回りに回転させると接続にゆるみが生じ、ガスケットからプランジャーが外れるおそれがある]
本品をシリンジポンプに装着する際は、ガスケットとプランジャーにゆるみ・ガタつきがないことを確認すること。ガスケットが回らない程度の強さでプランジャーを時計回りに締めること。
安定性試験結果の概要2)
加速試験(40℃、相対湿度75%、6ヵ月)の結果、ヘパリンNa透析用150単位/mLシリンジ20mL「AT」、ヘパリンNa透析用200単位/mLシリンジ20mL「AT」及びヘパリンNa透析用250単位/mLシリンジ20mL「AT」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

包装

●ヘパリンNa透析用150単位/mLシリンジ20mL「AT」
10シリンジ
●ヘパリンNa透析用200単位/mLシリンジ20mL「AT」
10シリンジ
●ヘパリンNa透析用250単位/mLシリンジ20mL「AT」
10シリンジ

主要文献

1
第十六改正日本薬局方解説書
2
武田テバファーマ(株)社内資料(安定性試験)

文献請求先・製品情報お問い合わせ先

**主要文献欄に記載の文献・社内資料は下記にご請求下さい。

武田テバファーマ株式会社 武田テバDIセンター
〒453-0801 名古屋市中村区太閤一丁目24番11号
TEL 0120-923-093

受付時間 9:00〜17:30(土日祝日・弊社休業日を除く)

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

**販売
武田薬品工業株式会社
大阪市中央区道修町四丁目1番1号
**製造販売元
武田テバファーマ株式会社
名古屋市中村区太閤一丁目24番11号

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

MESSAGE

MESSAGE

LABEL