ポリエンマクロライド系抗真菌性抗生物質製剤
1瓶 9881円
色・性状 | 黄色の塊又は粉末 |
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pH※ | 5.0〜6.0 |
※本剤に注射用水12mLを加えて振り混ぜ、4mg(力価)/mLとした場合 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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白血球輸注 | 白血球輸注中又は直後にアムホテリシンBを投与した患者に、急性肺機能障害がみられたとの報告がある。 | 機序は不明である。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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シスプラチン ペンタミジン アミノグリコシド系抗生物質 バンコマイシン シクロスポリン ガンシクロビル タクロリムス ホスカルネットナトリウム | 腎障害が発現、悪化するおそれがあるので、頻回に腎機能検査(クレアチニン、BUN等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。 | 両薬剤とも腎毒性をもつ。 |
副腎皮質ホルモン剤 ヒドロコルチゾン等 ACTH | 低カリウム血症を増悪させるおそれがあるので、血清中の電解質及び心機能を観察すること。 | 副腎皮質ホルモンは血清カリウムを排泄する作用がある。 |
三酸化ヒ素 | 血清電解質の異常をきたし、上記の薬剤によるQT延長が発現するおそれがあるので、血清中の電解質及び心機能を観察すること。 | 両薬剤とも血清電解質の異常を引き起こすことがある。 |
強心配糖体 ジギトキシン ジゴキシン等 | ジギタリスの毒性(不整脈等)を増強するおそれがあるので、血清電解質及び心機能を観察すること。 | 本剤による低カリウム血症により、多量のジギタリスが心筋Na-K ATPaseに結合し、心筋収縮力増強と不整脈が起こる可能性がある。 |
抗不整脈剤 | 抗不整脈剤の催不整脈作用を増強するおそれがあるので、血清電解質及び心機能を観察すること。 | 本剤による低カリウム血症のため、抗不整脈剤の毒性が増強される可能性がある。 |
非脱分極性筋弛緩剤 ツボクラリン パンクロニウム等 | クラーレ様薬剤の麻痺作用を増強し、呼吸抑制が起こるおそれがある。 | 本剤による低カリウム血症により、これらの薬剤の神経・筋遮断作用を増強させる可能性がある。 |
フルシトシン | フルシトシンの毒性(骨髄抑制作用)を増強させるおそれがある。 | アムホテリシンBによるフルシトシンの細胞内取り込み促進や腎排泄障害作用により、フルシトシンの毒性が増強される可能性がある。 |
利尿剤 フロセミド等 | 腎障害を発現、悪化するおそれがあるので、併用する場合は十分に塩類を補給し、腎毒性の軽減をはかることが望ましい。 | 利尿剤によるナトリウム欠乏により、本剤による腎血流量の減少を助長する可能性がある。 |
頭部放射線療法 | 併用により白質脳症があらわれるおそれがある。 | 頭部放射線照射により血液脳関門に変化が生じ、アムホテリシンBの神経毒性が発症する。 |
投与量 (mg/kg) | 例数 | Cmax (μg/mL) | T1/2 (h) | AUC0〜24 (μg・h/mL) | MRT※1) (h) | Cl※2) (mL/h/kg) | Vd※3) (L/kg) |
1.0 | 13 | 5.96±3.02 | 8.3±2.0 | 55.5±39.0 | 11.3±3.2 | 26±18 | 0.30±0.25 |
2.5 | 9 | 16.19±7.41 | 9.8±8.0 | 138.5±56.5 | 13.7±12.4 | 19±13 | 0.21±0.13 |
5.0 | 9 | 45.71±20.14 | 7.0±1.4 | 390.3±223.2 | 9.9±1.9 | 18±17 | 0.18±0.16 |
投与量 (mg/kg) | 例数 | Cmax (μg/mL) | T1/2 (h) | AUC0〜24 (μg・h/mL) | MRT※1) (h) | Cl※2) (mL/h/kg) | Vd※3) (L/kg) |
1.0 | 8 | 7.3±3.8 | 10.7±6.4 | 27±14 | 12.2±6.8 | 39±22 | 0.44±0.27 |
2.5 | 7 | 17.2±7.1 | 8.1±2.3 | 65±33 | 8.0±1.0 | 51±44 | 0.40±0.37 |
5.0 | 12 | 57.6±21.0 | 6.4±2.1 | 269±96 | 8.2±2.0 | 21±14 | 0.16±0.10 |
7.5 | 6 | 83.7±43.0 | 8.5±3.9 | 476±371 | 9.5±3.2 | 25±22 | 0.18±0.10 |
投与量 (mg/kg) | 例数 | Cmax (μg/mL) | T1/2 (h) | AUC0〜24 (μg・h/mL) | Cl※2) (mL/h/kg) | Vd※3) (L/kg) |
2.5 | 10 | 15.1±9.0 | 8.8±2.1 (n=8) | 54.7±32.9 | 38±13 (n=8) | 0.47±0.18 (n=8) |
5.0 | 13 | 46.2±46.7 | 12.6±8.4 | 351±445 | 45±38 | 0.86±0.86 |
真菌感染症疾患名 | 有効例数/症例数 (有効率) |
アスペルギルス症(侵襲性肺アスペルギルス症) | 8/15(53.3%) |
アスペルギルス症(慢性壊死性肺アスペルギルス症) | 6/9(66.7%) |
アスペルギルス症(肺アスペルギルス症※) | 3/5 |
アスペルギルス症(アスペルギローマ) | 4/19(21.1%) |
アスペルギルス症(その他のアスペルギルス感染症) | 3/7(42.9%) |
アスペルギルス症の合計 | 24/55(43.6%) |
カンジダ症(カンジダ血症) | 6/12(50.0%) |
カンジダ症(播種型カンジダ症) | 3/4 |
カンジダ症の合計 | 9/16(56.3%) |
クリプトコッカス症(肺クリプトコッカス症) | 2/2 |
クリプトコッカス症(クリプトコッカス髄膜(脳)炎) | 0/1 |
クリプトコッカス症の合計 | 2/3 |
アスペルギルス症・カンジダ症・クリプトコッカス症の合計 | 35/74(47.3%) |
真菌感染症疾患名 | 有効例数/症例数 (有効率) |
アスペルギルス症(侵襲性肺アスペルギルス症) | 2/3 |
アスペルギルス症(慢性壊死性肺アスペルギルス症) | 0/1 |
アスペルギルス症(その他のアスペルギルス症) | 1/1 |
アスペルギルス症の合計 | 3/5 |
カンジダ症(カンジダ血症) | 1/5 |
カンジダ症(肝・脾カンジダ) | 0/1 |
カンジダ症の合計 | 1/6(16.7%) |
クリプトコッカス症(肺クリプトコッカス症) | 1/1 |
その他の真菌感染症 | 4/5 |
アスペルギルス症・カンジダ症・クリプトコッカス症・その他の真菌感染症の合計 | 9/17(52.9%) |
評価項目 | 投与量 3mg/kg/日 | 投与量 6mg/kg/日 |
2週後の有効率※1) | 35/60(58.3%) | 36/75(48.0%) |
10週後の有効率※2) | 27/40(67.5%) | 42/57(73.7%) |
評価項目 | 投与量 1.5〜6.0mg/kg/日 |
総合臨床効果 | 171/343(49.9%) |
治験薬投与終了後7日間の生存 | 318/343(92.7%) |
好中球減少期間中の解熱 | 199/343(58.0%) |
新たな真菌感染症の発症なし※1) | 294/343(85.7%) |
毒性又は無効で早期の投与中止なし | 294/343(85.7%) |