作成又は改訂年月
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2021年10月改訂
(第5版)
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2019年4月改訂
日本標準商品分類番号
日本標準商品分類番号等
薬効分類名
ロイコトリエン受容体拮抗薬
気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療薬
承認等
販売名
モンテルカストOD錠5mg「明治」
販売名コード
承認・許可番号
22800AMX00609000
MONTELUKAST OD Tablets 5mg「MEIJI」
薬価基準収載年月
販売開始年月
貯法・使用期限等
組成
1錠中に下記の成分を含有する。
有効成分
日局モンテルカストナトリウム5.2mg(モンテルカストとして5mg)
添加物
D-マンニトール、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、黄色三二酸化鉄、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)、ステアリン酸マグネシウム
香料、エチルバニリン、バニリン、プロピレングリコール
性状
剤形 | 裸錠 |
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色 | 淡黄色 |
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外形:表 | |
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外形:裏 | |
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外形:側面 | |
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外形:直径(mm) | 7 |
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外形:厚さ(mm) | 3.5 |
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外形:重量(mg) | 150 |
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販売名
モンテルカストOD錠10mg「明治」
販売名コード
承認・許可番号
22800AMX00610000
MONTELUKAST OD Tablets 10mg「MEIJI」
薬価基準収載年月
販売開始年月
貯法・使用期限等
組成
1錠中に下記の成分を含有する。
有効成分
日局モンテルカストナトリウム10.4mg(モンテルカストとして10mg)
添加物
D-マンニトール、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、黄色三二酸化鉄、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)、ステアリン酸マグネシウム
香料、エチルバニリン、バニリン、プロピレングリコール
性状
剤形 | 裸錠 |
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色 | 淡黄色 |
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外形:表 | |
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外形:裏 | |
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外形:側面 | |
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外形:直径(mm) | 9 |
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外形:厚さ(mm) | 4.3 |
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外形:重量(mg) | 300 |
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一般的名称
禁忌
効能又は効果
効能又は効果/用法及び用量
用法及び用量
〈気管支喘息〉
通常、成人にはモンテルカストとして10mgを1日1回就寝前に経口投与する。
〈アレルギー性鼻炎〉
通常、成人にはモンテルカストとして5〜10mgを1日1回就寝前に経口投与する。
用法及び用量に関連する使用上の注意
モンテルカスト口腔内崩壊錠はモンテルカストチュアブル錠と生物学的に同等ではないため、モンテルカスト口腔内崩壊錠5mgとモンテルカストチュアブル錠5mgをそれぞれ相互に代用しないこと。
気管支喘息及びアレルギー性鼻炎を合併し本剤を気管支喘息の治療のために用いる成人患者には、モンテルカストとして10mgを1日1回就寝前に経口投与すること。
使用上の注意
重要な基本的注意
本剤は、喘息の悪化時ばかりでなく、喘息が良好にコントロールされている場合でも継続して服用するよう、喘息患者に十分説明しておくこと。
本剤は気管支拡張剤、ステロイド剤等と異なり、すでに起こっている喘息発作を緩解する薬剤ではないので、このことは患者に十分説明しておく必要がある。
気管支喘息患者に本剤を投与中、大発作をみた場合は、気管支拡張剤あるいはステロイド剤を投与する必要がある。
長期ステロイド療法を受けている患者で、本剤投与によりステロイドの減量をはかる場合は十分な管理下で徐々に行うこと。
本剤投与によりステロイド維持量を減量し得た患者で、本剤の投与を中止する場合は、原疾患再発のおそれがあるので注意すること。
モンテルカスト製剤との因果関係は明らかではないが、うつ病、自殺念慮、自殺及び攻撃的行動を含む精神症状が報告されているので、患者の状態を十分に観察すること。[「その他の注意」の項参照]
*モンテルカスト製剤を含めロイコトリエン拮抗剤使用時に好酸球性多発血管炎性肉芽腫症様の血管炎を生じたとの報告がある。これらの症状は、おおむね経口ステロイド剤の減量・中止時に生じている。本剤使用時は、特に好酸球数の推移及びしびれ、四肢脱力、発熱、関節痛、肺の浸潤影等の血管炎症状に注意すること。
本剤投与により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意すること。
相互作用
本剤は、主として薬物代謝酵素チトクロームP450(CYP)2C8/2C9及び3A4で代謝される。
併用注意
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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フェノバルビタール | 本剤の作用が減弱するおそれがある。 | フェノバルビタールがCYP3A4を誘導し、本剤の代謝が促進される。 |
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副作用
副作用等発現状況の概要
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
重大な副作用
(頻度不明)
アナフィラキシー
アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し適切な処置を行うこと。
血管浮腫
血管浮腫があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し適切な処置を行うこと。
劇症肝炎、肝炎、肝機能障害、黄疸
劇症肝炎、肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
血小板減少
血小板減少(初期症状:紫斑、鼻出血、歯肉出血等の出血傾向)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
次のような症状又は異常があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
過敏症
*精神神経系
頻度不明
頭痛、傾眠、情緒不安、不眠、幻覚、めまい、感覚異常(しびれ等)、異夢、易刺激性、痙攣、激越、振戦、夢遊症、失見当識、集中力低下、記憶障害、せん妄、強迫性症状
呼吸器
消化器系
頻度不明
下痢、腹痛、胃不快感、嘔気、胸やけ、嘔吐、便秘、口内炎、消化不良
肝臓
頻度不明
肝機能異常、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇、総ビリルビン上昇
筋骨格系
その他
頻度不明
口渇、尿潜血、血尿、尿糖、浮腫、倦怠感、白血球数増加、尿蛋白、トリグリセリド上昇、出血傾向(鼻出血、紫斑等)、動悸、頻尿、発熱、脱毛、挫傷、脱力、疲労、遺尿
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。海外の市販後において、妊娠中にモンテルカスト製剤を服用した患者から出生した新生児に先天性四肢奇形がみられたとの報告がある。これらの妊婦のほとんどは妊娠中、他の喘息治療薬も服用していた。モンテルカスト製剤とこれらの事象の因果関係は明らかにされていない。]
授乳中の婦人に投与する場合は慎重に投与すること。[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。]
小児等への投与
〈気管支喘息〉
6歳以上の小児に対しては、モンテルカストチュアブル錠5mgを1日1回就寝前に投与すること。
1歳以上6歳未満の小児に対しては、モンテルカスト細粒4mgを1日1回就寝前に投与すること。
1歳未満の乳児、新生児、低出生体重児に対するモンテルカスト製剤の安全性は確立していない。[国内でのモンテルカスト製剤の使用経験がない。]
〈アレルギー性鼻炎〉
小児等に対するモンテルカスト製剤の安全性は確立していない。[国内でのモンテルカスト製剤の使用経験がない。]
適用上の注意
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
服用時
舌の上で崩壊するので、水なし又は水ありで服用できる。
食事の有無にかかわらず投与できる。
その他の注意
プラセボ対照臨床試験41試験を対象に統合解析を行った結果、モンテルカスト製剤投与群9,929例中1例において自殺念慮が認められたのに対して、プラセボ群7,780例において自殺念慮は認められなかった。
また、プラセボ対照臨床試験46試験を対象に統合解析を行った結果、行動変化に関連する事象(不眠、易刺激性等)が、モンテルカスト製剤投与群11,673例中319例(2.73%)、プラセボ群8,827例中200例(2.27%)において認められたが、統計学的な有意差は認められなかった。
薬物動態
生物学的同等性試験1,2)
モンテルカストOD錠10mg「明治」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(モンテルカストとして10mg)健康成人男子に水あり及び水なしで絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)〜log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
また、モンテルカストOD錠5mg「明治」は、「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン」(平成24年2月29日付、薬食審査発0229第10号)に基づき、モンテルカストOD錠10mg「明治」を標準製剤としたとき、溶出挙動が等しく、生物学的に同等とみなされた。
図1 10mgOD錠投与時の血漿中モンテルカスト濃度推移(水あり服用)
図2 10mgOD錠投与時の血漿中モンテルカスト濃度推移(水なし服用)
(下表参照)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
| | 被験者数 | 判定パラメータ AUCt (ng・hr/mL) | 判定パラメータ Cmax (ng/mL) | 参考パラメータ Tmax (hr) | 参考パラメータ T1/2 (hr) |
水あり服用 | モンテルカストOD錠10mg「明治」 | 24 | 4024±1109 | 531±129 | 3.08±1.27 | 5.30±0.60 |
水あり服用 | 標準製剤 (錠剤、10mg) | 24 | 3866±998 | 497±116 | 3.40±1.16 | 5.15±0.75 |
水なし服用 | モンテルカストOD錠10mg「明治」 | 52 | 4322±1190 | 572±124 | 3.00±1.05 | 5.34±0.79 |
水なし服用 | 標準製剤※ (錠剤、10mg) | 52 | 4150±1210 | 491±131 | 3.91±1.31 | 5.33±0.83 |
薬効薬理
モンテルカストは選択的かつ高い親和性を示すシステイニルロイコトリエン(Cys-LT1)受容体の競合的拮抗薬であり、気管支平滑筋の収縮を阻害することにより、喘息症状の改善に寄与しているものと考えられる。3)
また、Cys-LT1は鼻粘膜容積血管拡張作用や血管透過性亢進作用、好酸球遊走作用をもたらすことが知られている。モンテルカストは、Cys-LT1をブロックすることにより、即時相、遅発相における鼻閉を改善させ、鼻粘膜への好酸球浸潤を抑制することで鼻粘膜の過敏性を軽減する。さらにロイコトリエンD4による鼻汁分泌を抑制し、くしゃみや鼻漏に対しても効果がある。4)
有効成分に関する理化学的知見
性 状
モンテルカストナトリウムは白色〜微黄白色の粉末である。
本品はメタノール及びエタノール(99.5)に極めて溶けやすく、水に溶けやすい。
本品は吸湿性である。
本品は光によって黄色に変化する。
一般名
モンテルカストナトリウム Montelukast Sodium
化学名
Monosodium(1-{[((1R)-1-{3-[(1E)-2-(7-chloroquinolin-2-yl)ethenyl]phenyl}-3-[2-(1-hydroxy-1-methylethyl)phenyl]propyl)sulfanyl]methyl}cyclopropyl)acetate
分子式
C35H35ClNNaO3S
分子量
608.17
構造式
取扱い上の注意
安定性試験5,6)
包装製品を用いた長期保存試験(25℃、相対湿度60%、24ヵ月)及び加速試験(40℃、相対湿度75%、6ヵ月)の結果、「安定性データの評価に関するガイドライン」(平成15年6月3日付、医薬審発第0603004号)に従い、モンテルカストOD錠5mg「明治」及びモンテルカストOD錠10mg「明治」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
包装
モンテルカストOD錠5mg「明治」
PTP包装 100錠(10錠×10シート)
**モンテルカストOD錠10mg「明治」
PTP包装 100錠(10錠×10シート)
主要文献及び文献請求先
主要文献
1
モンテルカストOD錠10mg「明治」の生物学的同等性試験に関する資料(社内資料)
2
モンテルカストOD錠5mg「明治」の溶出性(生物学的同等性試験)に関する資料(社内資料)
3
グッドマン・ギルマン薬理書(上)第11版 廣川書店:903, 2011
4
鼻アレルギー診療ガイドライン2016:45, 2016
5
モンテルカストOD錠5mg「明治」の安定性に関する資料(社内資料)
6
モンテルカストOD錠10mg「明治」の安定性に関する資料(社内資料)
文献請求先
文献請求先・製品情報お問い合わせ先
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