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プランルカストカプセル112.5mg「サワイ」

ロイコトリエン受容体拮抗剤、気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療剤

1カプセル 15.6円

作成又は改訂年月

**
2012年1月改訂
(第4版)
*
2010年3月改訂

日本標準商品分類番号

87449

日本標準商品分類番号等

2009年9月

薬効分類名

ロイコトリエン受容体拮抗剤
気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療剤

承認等

販売名

プランルカストカプセル112.5mg「サワイ」

販売名コード

4490017M1109

承認・許可番号

22100AMX00027000
PRANLUKAST

薬価基準収載年月

2009年5月

販売開始年月

2009年5月

貯法・使用期限等

貯法
室温保存
開封後は湿気を避けて保存すること
使用期限
外箱に表示

組成

プランルカストカプセル112.5mg「サワイ」は、1カプセル中に日局プランルカスト水和物112.5mgを含有する。
添加物として、グリセリン脂肪酸エステル、ステアリン酸Mg、ゼラチン、タルク、マクロゴール4000、モノラウリン酸ソルビタン、カプセル本体に、酸化チタン、ゼラチン、マクロゴール4000、ラウリル硫酸Naを含有する。

組成及び性状の表

剤形全長(mm)重量(mg)カプセル号数性状識別コード外形
硬カプセル剤15.8約251頭部:白色〜帯黄白色不透明
胴部:白色〜帯黄白色不透明
内容物:白色〜淡黄色の粒を含む粉末
SW-481

一般的名称

プランルカストカプセル

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能又は効果

気管支喘息
アレルギー性鼻炎

用法及び用量

通常、成人にはプランルカスト水和物として1日量450mg(本剤4カプセル)を朝食後及び夕食後の2回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

重要な基本的注意

本剤は気管支拡張剤、ステロイド剤等と異なり、すでに起こっている喘息発作を緩解する薬剤ではないので、このことは患者に十分説明しておく必要がある。
気管支喘息患者に本剤を投与中、大発作をみた場合は、気管支拡張剤あるいはステロイド剤を投与する必要がある。
長期ステロイド療法を受けている患者で、本剤投与によりステロイドの減量をはかる場合は十分な管理下で徐々に行うこと。
本剤投与によりステロイド維持量を減量し得た患者で、本剤の投与を中止する場合は、原疾患再発のおそれがあるので注意すること。
本剤を含めロイコトリエン拮抗剤使用時にChurg-Strauss症候群様の血管炎を生じたとの報告がある。これらの症状は、おおむね経口ステロイド剤の減量・中止時に生じている。本剤使用時は、特に好酸球数の推移及びしびれ、四肢脱力、発熱、関節痛、肺の浸潤影等の血管炎症状に注意すること。
*他のロイコトリエン拮抗剤を投与した患者で、因果関係は明らかではないがうつ病、自殺念慮、自殺及び攻撃的行動を含む精神症状が報告されているので、本剤の投与にあたっては患者の状態を十分に観察すること。
本剤投与により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意すること。

相互作用

併用注意

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
主にCYP3A4によって代謝される薬剤本剤及びこれらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。本剤はin vitro試験でCYP3A4により代謝され、これらの薬剤の代謝を競合的に阻害するとの報告がある。
CYP3A4を阻害する薬剤
イトラコナゾール
エリスロマイシン
本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。in vitroin vivo試験でこれらの薬剤により本剤の代謝が阻害されるとの報告がある。

副作用

副作用等発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

(頻度不明)
ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、意識障害、呼吸困難、発疹等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
白血球減少:白血球減少(初期症状:発熱、咽頭痛、全身倦怠感等)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
血小板減少:血小板減少(初期症状:紫斑、鼻出血、歯肉出血等の出血傾向)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
肝機能障害:黄疸、AST(GOT)・ALT(GPT)の著しい上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
間質性肺炎、好酸球性肺炎:発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増加等を伴う間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
横紋筋融解症:横紋筋融解症があらわれることがあるので、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中ミオグロビン上昇等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。

その他の副作用

 頻度不明
過敏症注)発疹、そう痒、蕁麻疹、多形滲出性紅斑等
精神神経系頭痛、眠気、めまい、不眠、しびれ、味覚異常、ふるえ、けいれん、興奮、不安
消化器嘔気、腹痛、胃部不快感、下痢、嘔吐、胸やけ、食欲不振、便秘、腹部膨満感、口内炎、舌炎、舌しびれ
循環器不整脈(頻脈・心房細動・期外収縮等)、動悸、潮紅
肝臓ビリルビン上昇、AST(GOT)・ALT(GPT)の上昇、アルカリホスファターゼ上昇等
*筋骨格系関節痛、筋肉痛、四肢痛、こわばり、CK(CPK)上昇
**泌尿器蛋白尿、尿潜血、頻尿、尿量減少、排尿障害、BUN上昇
**,*その他胸部絞扼感、発熱、浮腫、倦怠感、トリグリセリド上昇、出血、好酸球増多、咽喉頭異常感、口渇、耳鳴、尿沈渣陽性、脱毛、生理不順、乳房腫脹・硬結、乳房痛、女性化乳房
注)発現した場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量する(例えば、1回1カプセルを1日2回)など注意すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。〕

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

適用上の注意

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)

薬物動態

1.生物学的同等性試験
プランルカストカプセル112.5mg「サワイ」と標準製剤を健康成人男子にそれぞれ1カプセル(プランルカスト水和物として112.5mg)空腹時単回経口投与(クロスオーバー法)し、血漿中プランルカスト濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。1)
血漿中濃度ならびにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
2.溶出挙動
本製剤は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められた規格に適合していることが確認されている。
各製剤1カプセル投与時の薬物動態パラメータ
 Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)AUC0-8hr(ng・hr/mL)
プランルカストカプセル112.5mg「サワイ」366±2302.9±0.91.8±0.51216±649
標準製剤(カプセル、112.5mg)372±3093.4±1.11.8±0.51313±1054
(Mean±S.D.)

薬効薬理

プランルカストは、システイニルロイコトリエン(Cys-LTs:LTC4,LTD4,LTE4)の受容体拮抗薬であり、Cys-LTsによる気管支平滑筋の収縮を抑制することにより喘息症状の改善に寄与しているものと考えられる。また、プランルカストはCys-LTsによる毛細血管透過性亢進、粘液分泌亢進、気道への好酸球及び好塩基球の浸潤を抑制するとされている。2)

有効成分に関する理化学的知見

一般名
プランルカスト水和物(Pranlukast Hydrate)
化学名
N-[4-Oxo-2-(1H-tetrazol-5-yl)-4H-chromen-8-yl]-4-(4-phenylbutyloxy)benzamide hemihydrate
分子式
C27H23N5O41/2H2O
分子量
490.51
融点
約233℃(分解)
構造式
性状
プランルカスト水和物は白色〜淡黄色の結晶性の粉末である。エタノール(99.5)に極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。

取扱い上の注意

・安定性試験
PTP包装(PTPシートをアルミピロー包装)及びバラ包装したものを用いた加速試験(40℃75%RH、6ヶ月)の結果、通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。3)

包装

PTP:140カプセル(14Cap×10)、700カプセル(14Cap×50)
バラ:200カプセル

主要文献及び文献請求先

主要文献

1
高野和彦他,新薬と臨床,58(3),508(2009).
2
高折修二他監訳,グッドマン・ギルマン薬理書,第11版,廣川書店,2007,p.903.
3
沢井製薬(株)社内資料[安定性試験]

文献請求先

〔主要文献(社内資料を含む)は下記にご請求下さい〕

沢井製薬株式会社 医薬品情報センター
〒532-0003 大阪市淀川区宮原5丁目2-30
TEL:0120-381-999
FAX:06-6394-7355

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
沢井製薬株式会社
大阪市淀川区宮原5丁目2-30

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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