作成又は改訂年月
**
2015年8月改訂
(第7版)
*
2011年9月改訂
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
販売名
**エピナスチン塩酸塩錠10mg「TCK」
販売名コード
承認・許可番号
**22600AMX00918000
EPINASTINE HYDROCHLORIDE Tablets 10mg 「TCK」
薬価基準収載年月
販売開始年月
貯法・使用期限等
貯法
気密容器、室温保存(開封後は光及び湿気を避けて保存)
使用期限
外装に表示
組成
有効成分の名称
エピナスチン塩酸塩
含量
1錠中エピナスチン塩酸塩10mg
添加物
乳糖水和物、部分アルファー化デンプン、トウモロコシデンプン、ヒプロメロース、タルク、ステアリン酸カルシウム、ポビドン、マクロゴール6000、酸化チタン、ジブチルヒドロキシトルエン、カルナウバロウ
性状
色・剤形 | 白色〜微黄色・フィルムコーティング錠 |
---|
外形 | |
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直径(mm) | 6.1 |
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厚さ(mm) | 2.8 |
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重量(mg) | 88 |
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識別コード | Tu-AS 10 |
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販売名
**エピナスチン塩酸塩錠20mg「TCK」
販売名コード
承認・許可番号
**22600AMX00617000
EPINASTINE HYDROCHLORIDE Tablets 20mg 「TCK」
薬価基準収載年月
販売開始年月
貯法・使用期限等
貯法
気密容器、室温保存(開封後は光及び湿気を避けて保存)
使用期限
外装に表示
組成
有効成分の名称
エピナスチン塩酸塩
含量
1錠中エピナスチン塩酸塩20mg
添加物
乳糖水和物、部分アルファー化デンプン、ポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、含水二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、プロピレングリコール、タルク、酸化チタン、カルナウバロウ
性状
色・剤形 | 白色〜微黄色・フィルムコーティング錠 |
---|
外形 | |
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直径(mm) | 8.1 |
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厚さ(mm) | 3.3 |
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重量(mg) | 177 |
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識別コード | Tu-AS 20 |
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一般的名称
禁忌
効能又は効果
効能又は効果/用法及び用量
気管支喘息
アレルギー性鼻炎
蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹、そう痒を伴う尋常性乾癬
用法及び用量
気管支喘息、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹、そう痒を伴う尋常性乾癬
通常、成人にはエピナスチン塩酸塩として1回20mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
アレルギー性鼻炎
通常、成人にはエピナスチン塩酸塩として1回10〜20mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
使用上の注意
慎重投与
肝障害又はその既往歴のある患者[肝障害が悪化又は再燃することがある。]
重要な基本的注意
本剤は、気管支拡張剤、ステロイド剤などと異なり、すでに起こっている喘息発作や症状を速やかに軽減する薬剤ではないので、このことは患者に十分説明しておく必要がある。
長期ステロイド療法を受けている患者で本剤投与によりステロイドの減量をはかる場合は、十分な管理下で徐々に行うこと。
眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意させること。
本剤を季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。
本剤の使用により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意すること。
副作用
副作用等発現状況の概要
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
重大な副作用
肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-P、LDHの上昇等の肝機能障害(初期症状:全身けん怠感、食欲不振、発熱、嘔気・嘔吐等)、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
血小板減少(頻度不明)
血小板減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
過敏症注1)
(頻度不明)
浮腫(顔面、手足等)、発疹、蕁麻疹、かゆみ、そう痒性紅斑
精神神経系
(頻度不明)
眠気、けん怠感、頭痛、めまい、不眠、悪夢、しびれ感、頭がボーッとした感じ、*幻覚、*幻聴
消化器
(頻度不明)
嘔気、胃部不快感、腹痛、口渇、口内炎、食欲不振、嘔吐、胃重感、胃もたれ感、下痢、便秘、口唇乾燥感、腹部膨満感
腎臓
(頻度不明)
蛋白尿
泌尿器注2)
(頻度不明)
頻尿、血尿等の膀胱炎様症状、尿閉
循環器
(頻度不明)
心悸亢進
呼吸器
(頻度不明)
呼吸困難、去痰困難、鼻閉
血液注2)
(頻度不明)
白血球数増加、血小板減少
その他
(頻度不明)
月経異常、ほてり、にがみ、味覚低下、胸痛、女性型乳房、乳房腫大
その他の副作用の注意
以上のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。
注1)発現した場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注2)観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
高齢者への投与
高齢者では肝・腎機能が低下していることが多く、吸収された本剤は主として腎臓から排泄されることから、定期的に副作用・臨床症状(発疹、口渇、胃部不快感等)の観察を行い、異常が認められた場合には、減量(例えば10mg/日)又は休薬するなど適切な処置を行うこと。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。また、妊娠前及び妊娠初期試験(ラット)では受胎率の低下が、器官形成期試験(ウサギ)では胎児致死作用が、いずれも高用量で認められている。]
授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている。]
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。
適用上の注意
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
その他の注意
本剤を空腹時投与した場合は食後投与よりも血中濃度が高くなることが報告されている。(気管支喘息及びアレルギー性鼻炎に対しては就寝前投与、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹、そう痒を伴う尋常性乾癬に対しては食後投与で有効性及び安全性が確認されている。)
薬物動態
**生物学的同等性試験
エピナスチン塩酸塩錠10mg「TCK」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(エピナスチン塩酸塩10mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中エピナスチン濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)〜log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。1)
エピナスチン塩酸塩錠20mg「TCK」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(エピナスチン塩酸塩20mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中エピナスチン塩酸塩濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)〜log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。1)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
**溶出挙動
エピナスチン塩酸塩錠10mg「TCK」及びエピナスチン塩酸塩錠20mg「TCK」は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められた溶出規格に適合していることが確認されている。2)
薬物動態の表
| 判定パラメータ | 判定パラメータ | 参考パラメータ | 参考パラメータ |
| AUC0→36hr(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | T1/2(hr) |
エピナスチン塩酸塩錠10mg「TCK」 | 99.0±21.1 | 9.6±2.7 | 1.7±0.7 | 8.3±2.8 |
標準製剤(錠剤、10mg) | 105.6±23.2 | 9.2±1.9 | 2.3±0.7 | 8.5±2.6 |
| 判定パラメータ | 判定パラメータ | 参考パラメータ | 参考パラメータ |
| AUC0→48hr(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | T1/2(hr) |
エピナスチン塩酸塩錠20mg「TCK」 | 222.41±82.49 | 22.01±10.35 | 2.33±1.22 | 8.66±2.40 |
標準製剤(錠剤、20mg) | 220.41±85.69 | 21.60±9.34 | 2.18±0.88 | 8.05±3.07 |
有効成分に関する理化学的知見
一般名
エピナスチン塩酸塩(Epinastine Hydrochloride)
化学名
(±)-3-Amino-9,13b-dihydro-1H -dibenz[c ,f ]imidazo[1,5-a ]azepine hydrochloride
分子式
C16H15N3・HCl
分子量
285.77
融点
約270℃(分解)
構造式
性状
白色〜微黄色の粉末で、においはなく、味は苦い。
水、メタノール又は酢酸(100)に溶けやすく、アセトニトリルに溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
本品1.0gを水10mLに溶かした液のpHは3.0〜5.5である。
取扱い上の注意
**安定性試験
加速試験(40℃、相対湿度75%、6ヵ月)の結果、エピナスチン塩酸塩錠10mg「TCK」及びエピナスチン塩酸塩錠20mg「TCK」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。3)
包装
**エピナスチン塩酸塩錠10mg「TCK」:100錠(PTP)
**エピナスチン塩酸塩錠20mg「TCK」:100錠(PTP)
**エピナスチン塩酸塩錠20mg「TCK」:500錠(PTP)
主要文献及び文献請求先
主要文献
1
辰巳化学株式会社:生物学的同等性試験
2
辰巳化学株式会社:溶出試験
3
辰巳化学株式会社:安定性試験
文献請求先
主要文献に記載の社内資料につきましては下記にご請求下さい。
辰巳化学株式会社 薬事・学術課
〒921-8164 金沢市久安3丁目406番地
TEL 076-247-2132
FAX 076-247-5740
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売元
辰巳化学株式会社
金沢市久安3丁目406番地