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閲覧履歴

アデホス-Lコーワ注10mg

代謝賦活剤

1管 59円

添付文書番号

3992400A1123_1_14

企業コード

270072

作成又は改訂年月

2021年2月改訂
(第1版)

日本標準商品分類番号

873992

薬効分類名

代謝賦活剤

承認等

販売名

アデホス−Lコーワ注10mg

販売名コード

3992400A1123

販売名英字表記

ADETPHOS-L KOWA INJECTION 10mg

販売名ひらがな

あでほすえるこーわちゅう10mg

承認番号等

承認番号
21700AMZ00059

販売開始年月

1963年1月

貯法、有効期間

貯法
冷所保存
有効期間
3年

規制区分

処方箋医薬品 注1)
注1)注意―医師等の処方箋により使用すること

販売名

アデホス−Lコーワ注20mg

販売名コード

3992400A2138

販売名英字表記

ADETPHOS-L KOWA INJECTION 20mg

販売名ひらがな

あでほすえるこーわちゅう20mg

承認番号等

承認番号
21700AMZ00058

販売開始年月

1963年1月

貯法、有効期間

貯法
冷所保存
有効期間
3年

規制区分

処方箋医薬品 注2)
注2)注意―医師等の処方箋により使用すること

販売名

アデホス−Lコーワ注40mg

販売名コード

3992400A3045

販売名英字表記

ADETPHOS-L KOWA INJECTION 40mg

販売名ひらがな

あでほすえるこーわちゅう40mg

承認番号等

承認番号
21700AMZ00057

販売開始年月

1965年11月

貯法、有効期間

貯法
冷所保存
有効期間
3年

規制区分

処方箋医薬品 注3)
注3)注意―医師等の処方箋により使用すること

一般的名称

アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物

禁忌(次の患者には投与しないこと)

脳出血直後の患者[脳血管拡張により、再出血するおそれがある。]

組成・性状

組成

アデホス−Lコーワ注10mg
有効成分
1アンプル(2mL)中
アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物10.0mg
添加剤
1アンプル(2mL)中
L-アルギニン 10.0mg
ベンジルアルコール 20.0mg
アデホス−Lコーワ注20mg
有効成分
1アンプル(2mL)中
アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物20.0mg
添加剤
1アンプル(2mL)中
L-アルギニン 20.0mg
ベンジルアルコール 30.0mg
アデホス−Lコーワ注40mg
有効成分
1アンプル(2mL)中
アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物40.0mg
添加剤
1アンプル(2mL)中
L-アルギニン 60.0mg
ベンジルアルコール 30.0mg
塩酸

製剤の性状

アデホス−Lコーワ注10mg
pH8.5~9.5
浸透圧比約0.5
性状
無色澄明の液(水性注射剤)である。
アデホス−Lコーワ注20mg
pH8.5~9.5
浸透圧比約0.7
性状
無色澄明の液(水性注射剤)である。
アデホス−Lコーワ注40mg
pH8.5~9.5
浸透圧比約1
性状
無色澄明の液(水性注射剤)である。

効能又は効果

  • 下記疾患に伴う諸症状の改善
    頭部外傷後遺症
  • 心不全
  • 筋ジストロフィー症及びその類縁疾患
  • 急性灰白髄炎
  • 脳性小児麻痺(弛緩型)
  • 進行性脊髄性筋萎縮症及びその類似疾患
  • 調節性眼精疲労における調節機能の安定化
  • 耳鳴・難聴
  • 消化管機能低下のみられる慢性胃炎
  • 慢性肝疾患における肝機能の改善

用法及び用量

〈静脈内注射〉
アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、通常1 回5~40mg を1 日1~2 回、等張ないし高張ブドウ糖注射液に溶解して、徐々に静脈内注射する。
〈点滴静脈内注射〉
アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、通常1 回40~80mg を1 日1 回、5%ブドウ糖注射液200~500mL に溶解し、30~60 分かけて点滴静脈内注射する。

特定の背景を有する患者に関する注意

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。

授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等

  1. 低出生体重児、新生児
    十分注意すること。外国において、ベンジルアルコールの静脈内大量投与(99~234mg/kg)により、中毒症状(あえぎ呼吸、アシドーシス、痙攣等)が低出生体重児に発現したとの報告がある。本剤は添加剤としてベンジルアルコールを含有している。

高齢者

減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ジピリダモール
ジピリダモールはアデノシン三リン酸(ATP)分解物であるアデノシンの血中濃度を上昇させ、心臓血管に対する作用を増強するとの報告があるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること。
ジピリダモールのアデノシン取り込み抑制作用により、ATP 分解物であるアデノシンの血中濃度が上昇する。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

  1. ショック様症状(0.1%未満)
    胸内苦悶、悪心、顔面潮紅、咳、吃逆、熱感等があらわれた場合には投与を中止すること。

その他の副作用

頻度不明
消化器
悪心・嘔吐、食欲不振
循環器
一過性の心悸亢進
精神神経系
頭痛
注)発現頻度は第1 次再評価時の文献調査による集計に基づく。

適用上の注意

薬剤投与時の注意
〈静脈内注射〉
ゆっくり(10mg を1~2 分で)静脈内に投与すること。急速に投与すると、一過性の胸内苦悶、悪心、頭痛、顔面潮紅、咳、吃逆、発熱等があらわれることがある。

その他の注意

臨床使用に基づく情報
本剤を急速静脈内注射した場合に気管支痙攣を誘発したとの報告がある。

臨床成績

有効性及び安全性に関する試験

  1. 慢性肝炎患者に対する国内二重盲検比較試験
    慢性肝炎患者に本剤40mg(n=117)又はプラセボ(5%ブドウ糖液)(n=116)を1 日1 回2 週間点滴静脈内注射した二重盲検比較試験の結果、本剤の有用性が認められた。
    副作用は、本剤40mg 群で4/117 例(3.4%)認められ、悪心2 例(1.7%)、めまい1 例(0.9%)、動悸1 例(0.9%)であった,

薬効薬理

作用機序
ATP はその血行力学的並びに生化学的作用により各組織の代謝を賦活する。
血管拡張・血流増加作用
脳(イヌ、ネコ)、心臓(イヌ,)、肝臓(イヌ)、胃(イヌ)、内耳(モルモット,)の血流量を増加する。
代謝賦活作用
脳(モルモット in vitro,)、心臓(イヌ、ウサギ)、肝臓(ラット)、内耳(モルモット in vitro)等の代謝活性を増加する。
筋収縮力増強作用
心筋(カエル in vitro)、骨格筋(カエル in vitro)、胃腸管平滑筋(ラット in vitro、健康人)の収縮力を増強する。
神経伝達効率化作用
神経伝達の効率化をはかる(ウシガエル in vitro)。

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称
アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物
(Adenosine Triphosphate Disodium Hydrate)
化学名
Disodium adenosine-5´-triphosphate(ATP-2Na)
分子式
C10H14N5Na2O13P3・3H2O
分子量
605.19
性状
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、わずかに酸味がある。水に溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
化学構造式

包装

〈アデホス-L コーワ注10mg〉
2mL×50 アンプル
〈アデホス-L コーワ注20mg〉
2mL×50 アンプル
〈アデホス-L コーワ注40mg〉
2mL×10 アンプル、2mL×50 アンプル

主要文献

1
原田尚他.: 薬理と治療. 1977; 5: 2915-29.
2
原田尚他.: 薬理と治療. 1979; 7: 1837-43.
3
松本皓他.: 臨床と研究. 1973; 50: 1510-5.
4
寺田秀興他.: 脳と神経. 1976; 28: 151-6.
5
小金沢清美.: 日大医学雑誌. 1960; 19: 3513-41.
6
大島研三他.: 呼吸と循環. 1959; 7: 115-20.
7
今井深.: 東京慈恵会医科大学雑誌. 1973; 88: 859-83.
8
岡田益雄他.: 薬理と治療. 1978; 6: 3553-7.
9
吉田萬子他.: 耳鼻と臨床. 1983; 29: 63-9.
10
秋吉正豊他.: Audiology Japan. 1978; 21: 660-7.
11
村松文雄.: 精神神経学雑誌. 1959; 61: 764-72.
12
相沢豊三他.: 内科. 1958; 1: 1133-47.
13
伊藤友衛.: ビタミン. 1959; 17: 331-9.
14
小林宏行他.: 薬理と治療. 1975; 3: 900-9.
15
水田實他.: 日本消化器病学会雑誌. 1978; 75: 1340-50.
16
中野雄一.: 耳鼻咽喉科臨床. 1961; 54: 860-6.
17
草場正.: 久留米医学会雑誌. 1970; 33: 1652-64.
18
中山修他.: 薬理と治療. 1978; 6: 3559-65.
19
平井恵二他.: 医学のあゆみ. 1982; 122: 635-8.

文献請求先及び問い合わせ先

興和株式会社 くすり相談センター
〒103-8433 東京都中央区日本橋本町三丁目4-14
電話 0120-508-514
03-3279-7587
受付時間 9:00~17:00(土・日・祝日・弊社休日を除く)

製造販売業者等

製造販売元
興和株式会社
東京都中央区日本橋本町三丁目4-14

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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