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閲覧履歴

ノイトロジン注250μg

遺伝子組換えヒトG‐CSF製剤

1瓶 16897円

作成又は改訂年月

**
2018年6月改訂
(第24版)
*
2017年12月改訂

日本標準商品分類番号

873399

日本標準商品分類番号等

2006年12月
2000年9月

薬効分類名

遺伝子組換えヒトG‐CSF製剤

承認等

販売名

ノイトロジン注50μg

販売名コード

3399406D1028

承認・許可番号

20300AMZ00758
NEUTROGIN

薬価基準収載年月

1991年11月

販売開始年月

1991年12月

貯法・使用期限等

貯  法
室温保存
使用期限
包装に表示の使用期限内に使用すること

規制区分

生物由来製品
処方箋医薬品注1)
注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

成分・含有量:有効成分:1バイアル中
日局レノグラスチム(遺伝子組換え)注2): 50μg
成分・含有量:添加物:1バイアル中
L‐アルギニン 10mg
L‐フェニルアラニン 10mg
L‐メチオニン 1mg
ポリソルベート20 0.1mg
D‐マンニトール 25mg
希塩酸 適量
添付溶解液
1アンプル中:日局 注射用水 1mL
注2)本剤は、チャイニーズハムスター卵巣細胞を用いて製造される。

性状

剤形 凍結乾燥注射剤(無色透明バイアル)
性状 白色の粉末又は塊
pH注3) 6.0〜7.5
注3)添付溶解液に溶解後
浸透圧比注3) 約1
注3)添付溶解液に溶解後(浸透圧比は生理食塩液に対する比)

販売名

ノイトロジン注100μg

販売名コード

3399406D2024

承認・許可番号

20300AMZ00759
NEUTROGIN

薬価基準収載年月

1991年11月

販売開始年月

1991年12月

貯法・使用期限等

貯  法
室温保存
使用期限
包装に表示の使用期限内に使用すること

規制区分

生物由来製品
処方箋医薬品注1)
注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

成分・含有量:有効成分:1バイアル中
日局レノグラスチム(遺伝子組換え)注2): 100μg
成分・含有量:添加物:1バイアル中
L‐アルギニン 10mg
L‐フェニルアラニン 10mg
L‐メチオニン 1mg
ポリソルベート20 0.1mg
D‐マンニトール 25mg
希塩酸 適量
添付溶解液
1アンプル中:日局 注射用水 1mL
注2)本剤は、チャイニーズハムスター卵巣細胞を用いて製造される。

性状

剤形 凍結乾燥注射剤(無色透明バイアル)
性状 白色の粉末又は塊
pH注3) 6.0〜7.5
注3)添付溶解液に溶解後
浸透圧比注3) 約1
注3)添付溶解液に溶解後(浸透圧比は生理食塩液に対する比)

販売名

ノイトロジン注250μg

販売名コード

3399406D3020

承認・許可番号

20300AMZ00760
NEUTROGIN

薬価基準収載年月

1991年11月

販売開始年月

1991年12月

貯法・使用期限等

貯  法
室温保存
使用期限
包装に表示の使用期限内に使用すること

規制区分

生物由来製品
処方箋医薬品注1)
注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

成分・含有量:有効成分:1バイアル中
日局レノグラスチム(遺伝子組換え)注2): 250μg
成分・含有量:添加物:1バイアル中
L‐アルギニン 10mg
L‐フェニルアラニン 10mg
L‐メチオニン 1mg
ポリソルベート20 0.1mg
D‐マンニトール 25mg
希塩酸 適量
添付溶解液
1アンプル中:日局 注射用水 1mL
注2)本剤は、チャイニーズハムスター卵巣細胞を用いて製造される。

性状

剤形 凍結乾燥注射剤(無色透明バイアル)
性状 白色の粉末又は塊
pH注3) 6.0〜7.5
注3)添付溶解液に溶解後
浸透圧比注3) 約1〜2
注3)添付溶解液に溶解後(浸透圧比は生理食塩液に対する比)

一般的名称

レノグラスチム(遺伝子組換え)製剤

禁忌

本剤又は他の顆粒球コロニー形成刺激因子製剤に過敏症の患者
骨髄中の芽球が十分減少していない骨髄性白血病患者及び末梢血液中に芽球の認められる骨髄性白血病患者[芽球が増加することがある。]

効能又は効果

効能又は効果/用法及び用量

造血幹細胞の末梢血中への動員
がん化学療法終了後に末梢血幹細胞を動員する場合
通常、成人、小児ともに、がん化学療法剤投与終了後(翌日以降)から、レノグラスチム(遺伝子組換え)として1日量5μg/kgを1日1回又は2回に分けてアフェレーシスが終了する時点まで皮下投与する。十分な動員効果が期待できないと考えられる場合には1日量の上限を10μg/kgとする。なお、状態に応じて適宜減量する。
ただし、アフェレーシス終了前に白血球数が50,000/mm3以上に増加した場合は減量し、減量後、白血球数が75,000/mm3に達した場合は投与を中止する。
自家末梢血幹細胞移植を目的として本剤単独で末梢血幹細胞を動員する場合
通常、成人、小児ともに、レノグラスチム(遺伝子組換え)として1日量10μg/kgを1日1回又は2回に分けて4〜6日間、アフェレーシスが終了する時点まで皮下投与する。なお、状態に応じて適宜減量する。
ただし、アフェレーシス終了前に白血球数が50,000/mm3以上に増加した場合は減量し、減量後、白血球数が75,000/mm3に達した場合は投与を中止する。
末梢血幹細胞移植ドナーに対して本剤単独で末梢血幹細胞を動員する場合
通常、成人にはレノグラスチム(遺伝子組換え)として1日量10μg/kgを1日1回又は2回に分けて4〜6日間、アフェレーシスが終了する時点まで皮下投与する。なお、状態に応じて適宜減量する。
ただし、アフェレーシス終了前に白血球数が50,000/mm3以上に増加した場合は減量し、減量後、白血球数が75,000/mm3に達した場合は投与を中止する。
造血幹細胞移植時の好中球数の増加促進
通常、成人には造血幹細胞移植施行翌日ないし5日後よりレノグラスチム(遺伝子組換え)として5μg/kgを1日1回点滴静注する。
小児には、造血幹細胞移植施行翌日ないし5日後よりレノグラスチム(遺伝子組換え)として5μg/kgを1日1回点滴静注する。
ただし、好中球数が5,000/mm3以上に増加した場合は症状を観察しながら投与を中止する。
なお、本剤投与の中止時期の指標である好中球数が緊急時等で確認できない場合には、白血球数の半数を好中球数として推定する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
がん化学療法による好中球減少症
急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病
通常、成人、小児ともに、がん化学療法剤投与終了後(翌日以降)で骨髄中の芽球が十分減少し末梢血液中に芽球が認められない時点から、レノグラスチム(遺伝子組換え)として5μg/kgを1日1回静脈内投与(点滴静注を含む)する。出血傾向等の問題がない場合は、2μg/kgを1日1回皮下投与する。
ただし、好中球数が最低値を示す時期を経過後5,000/mm3に達した場合は投与を中止する。
なお、本剤投与の開始時期及び中止時期の指標である好中球数が緊急時等で確認できない場合には、白血球数の半数を好中球数として推定する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
悪性リンパ腫、小細胞肺癌、胚細胞腫瘍(睾丸腫瘍、卵巣腫瘍など)、神経芽細胞腫、小児がん
通常、成人、小児ともに、がん化学療法剤投与終了後(翌日以降)から、レノグラスチム(遺伝子組換え)として2μg/kgを1日1回皮下投与する。出血傾向等により皮下投与が困難な場合は、5μg/kgを1日1回静脈内投与(点滴静注を含む)する。
ただし、好中球数が最低値を示す時期を経過後5,000/mm3に達した場合は投与を中止する。
なお、本剤投与の開始時期及び中止時期の指標である好中球数が緊急時等で確認できない場合には、白血球数の半数を好中球数として推定する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
その他のがん腫
通常、成人、小児ともに、がん化学療法により好中球数1,000/mm3未満で発熱(原則として38℃以上)あるいは好中球数500/mm3未満が観察された時点から、レノグラスチム(遺伝子組換え)として2μg/kgを1日1回皮下投与する。出血傾向等により皮下投与が困難な場合は、5μg/kgを1日1回静脈内投与(点滴静注を含む)する。
また、がん化学療法により好中球数1,000/mm3未満で発熱(原則として38℃以上)あるいは好中球数500/mm3未満が観察され、引き続き同一のがん化学療法を施行する症例に対しては、次回以降のがん化学療法施行時には好中球数1,000/mm3未満が観察された時点から、レノグラスチム(遺伝子組換え)として2μg/kgを1日1回皮下投与する。出血傾向等により皮下投与が困難な場合は、5μg/kgを1日1回静脈内投与(点滴静注を含む)する。
ただし、好中球数が最低値を示す時期を経過後5,000/mm3に達した場合は投与を中止する。
なお、本剤投与の開始時期及び中止時期の指標である好中球数が緊急時等で確認できない場合には、白血球数の半数を好中球数として推定する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
骨髄異形成症候群に伴う好中球減少症
通常、成人には好中球数1,000/mm3未満の状態を示した時点よりレノグラスチム(遺伝子組換え)として5μg/kgを1日1回静脈内投与する。
ただし、好中球数が5,000/mm3以上に増加した場合は症状を観察しながら減量、あるいは投与を中止する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
再生不良性貧血に伴う好中球減少症
通常、成人には好中球数1,000/mm3未満の状態を示した時点よりレノグラスチム(遺伝子組換え)として5μg/kgを1日1回静脈内投与する。
小児には、好中球数1,000/mm3未満の状態を示した時点よりレノグラスチム(遺伝子組換え)として5μg/kgを1日1回皮下投与又は静脈内投与する。
ただし、好中球数が5,000/mm3以上に増加した場合は症状を観察しながら減量、あるいは投与を中止する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
先天性・特発性好中球減少症
通常、成人には好中球数1,000/mm3未満の状態を示した時点よりレノグラスチム(遺伝子組換え)として2μg/kgを1日1回皮下投与又は静脈内投与する。
小児には、好中球数1,000/mm3未満の状態を示した時点よりレノグラスチム(遺伝子組換え)として2μg/kgを1日1回皮下投与又は静脈内投与する。
ただし、好中球数が5,000/mm3以上に増加した場合は症状を観察しながら減量、あるいは投与を中止する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の治療に支障を来す好中球減少症
通常、成人には好中球数1,000/mm3未満の状態を示した時点よりレノグラスチム(遺伝子組換え)として5μg/kgを1日1回静脈内投与する。
小児には、好中球数1,000/mm3未満の状態を示した時点よりレノグラスチム(遺伝子組換え)として5μg/kgを1日1回静脈内投与する。
ただし、投与期間は2週間を目安とするが、好中球数が3,000/mm3以上に増加した場合は症状を観察しながら減量、あるいは投与を中止する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
免疫抑制療法(腎移植)に伴う好中球減少症
通常、成人には好中球数1,500/mm3(白血球数3,000/mm3)未満の状態を示した時点よりレノグラスチム(遺伝子組換え)として2μg/kgを1日1回皮下投与する。
小児には、好中球数1,500/mm3(白血球数3,000/mm3)未満の状態を示した時点よりレノグラスチム(遺伝子組換え)として2μg/kgを1日1回皮下投与する。
ただし、好中球数が5,000/mm3以上に増加した場合は症状を観察しながら減量、あるいは投与を中止する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。

用法及び用量に関連する使用上の注意

造血幹細胞の末梢血中への動員
自家末梢血幹細胞移植を目的としてがん患者に使用する場合は、対象患者は化学療法や放射線療法に感受性のある悪性腫瘍の患者であること。
がん化学療法による好中球減少症
胚細胞腫瘍で卵巣腫瘍に該当するものは、未熟奇形腫、未分化胚細胞腫、卵黄嚢腫瘍などである。
その他のがん腫に対する用法・用量における、同一のがん化学療法とは、抗悪性腫瘍薬の種類及びその用量も同一の化学療法レジメンである。
本剤の投与により、好中球数が最低値を示す時期を経過後5,000/mm3に達した場合は投与を中止するが、好中球数が2,000/mm3以上に回復し、感染症が疑われるような症状がなく、本剤に対する反応性から患者の安全が確保できると判断した場合には、本剤の減量あるいは中止を検討すること。

使用上の注意

慎重投与

薬剤過敏症の既往歴のある患者
アレルギー素因のある患者
肝・腎・心肺機能に高度な障害のある患者[使用経験が少なく安全性が確立していない。]

重要な基本的注意

全ての効能・効果に対する注意
本剤の投与は好中球減少症患者又は造血幹細胞の末梢血中への動員を目的とする対象に限定すること。
本剤投与中は定期的に血液検査を行い、必要以上に好中球数(白血球数)が増加しないように十分注意すること。必要以上に増加が認められた場合は、減量、休薬するなど適切な処置を取ること。
過敏症等の反応を予測するために、使用に際してはアレルギー既往歴、薬物過敏症等について十分な問診を行うこと。
造血幹細胞の末梢血中への動員に対する注意
がん化学療法終了後の本剤の使用により末梢血幹細胞を動員する場合、アフェレーシスは、白血球数が最低値を示す時期に達した後の回復期に1〜3日間連続して施行することを目安とし、末梢血中のCD34+細胞数を確認して行うことが望ましい。
本剤単独で末梢血幹細胞を動員する場合、アフェレーシスは、本剤投与開始5日目から1〜3日間連続して施行することを目安とし、末梢血中のCD34+細胞数を確認して行うことが望ましい。
造血幹細胞の末梢血中への動員を目的として本剤を投与した際に、末梢血幹細胞採取が不良な場合は、その後の治療計画の変更を考慮すること。
アフェレーシスは適切なガイドラインに基づいて行うこと。アフェレーシス中には心停止などの重篤な有害事象が認められることがあるので、血圧など全身状態の推移には十分な注意を払い、有害事象発生時には直ちに適切な処置を行うこと。
本剤単独で末梢血幹細胞を動員する場合、特に末梢血幹細胞移植ドナーへの本剤の使用に際しては、以下の点に留意すること。
ドナーへの本剤の使用に際しては、ドナー又はドナーに十分な同意能力がない場合は代諾者に、本剤の使用による長期の安全性については確立していないこと、並びにそのため科学的データを収集中であることを十分に説明し同意を得てから使用すること。
ドナーへの本剤の投与に際しては、レシピエントへの感染を避けるため、事前にHBs抗原、HBc抗体、HCV抗体、HIV‐1抗体、HIV‐2抗体、HTLV‐I抗体及び梅毒血清学的検査を行い、レシピエントへの感染の危険性がないことを確認すること。また、CMV、ヘルペス血清学的検査を行うことが望ましい。
ドナーへの本剤の使用に際しては、諸検査で異常のみられない健康人を対象とすることを原則とし、脾腫、脳血管障害、虚血性心疾患、血栓症、自己免疫性疾患の合併又は既往を有する対象は避けることが望ましい。
本剤の使用に際しては、過剰な作用に伴い脾破裂が発現する可能性がある(「重大な副作用」5)脾破裂の項参照)。
本剤の使用に際しては、血液学的検査値が正常であることを確認し、臨床所見を観察しながら投与するとともに、本剤投与終了後においても安全性の確認を十分に行うこと。
副作用として、骨痛、発熱、頭痛、けん怠感、Al‐P上昇、LDH上昇、ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇がみられることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与し、用量・投与期間を適宜調節すること。
本剤の使用による骨痛、頭痛等の発現に対しては、非麻薬性鎮痛剤を投与するなどの適切な処置を行うこと。ただし、アフェレーシス施行により血小板減少等が現れることがあるので、アスピリン等の血小板凝集抑制作用を有する薬剤の使用には十分に注意すること。
本剤投与終了後及びアフェレーシス後には、白血球減少、血小板減少がみられることがあるので、血液学的検査値の推移に留意し、高度な血小板減少がみられた際には、さらなるアフェレーシスは中止するとともに、アフェレーシスにより得られた自己血による血小板輸血を考慮すること。
造血幹細胞移植時の好中球数の増加促進、がん化学療法後の好中球減少症に対する注意
造血幹細胞移植症例のうち原疾患が骨髄性白血病の患者では本剤の使用に先立ち、採取細胞についてin vitro試験により、本剤刺激による白血病細胞の増加の有無を確認することが望ましい。また、定期的に血液検査及び骨髄検査を行い、芽球の増加が認められた場合には、本剤の投与を中止すること。
急性骨髄性白血病患者では、定期的に血液検査及び骨髄検査を行い、芽球の増加が認められた場合には本剤の投与を中止すること。また、本剤の使用に先立ち、採取細胞についてin vitro試験により本剤刺激による白血病細胞の増加の有無を確認することが望ましい。
がん化学療法による好中球減少症患者に対しては、がん化学療法剤の投与前24時間以内及び投与終了後24時間以内の本剤の投与は避けること。
骨髄異形成症候群に伴う好中球減少症に対する注意
骨髄異形成症候群のうち、芽球増加を伴う病型例は骨髄性白血病への移行の危険性が知られていることから、本剤の使用に際しては採取細胞についてin vitroで芽球コロニーの増加が認められないことを確認することが望ましい。
HIV感染症の治療に支障を来す好中球減少症に対する注意
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の治療に支障を来す好中球減少症患者への投与に際しては、投与期間は2週間を目安とし、さらに継続投与が必要な場合でも6週間を限度とする(本剤を6週間を超えて投与した場合の安全性は確立していない)。投与期間中は観察を十分に行い、必要以上に好中球数が増加しないよう慎重に投与すること(顆粒球系前駆細胞が減少し、本剤に対する反応性が減弱する可能性がある)。また、本剤を1週間以上投与しても好中球数の増加がみられない場合は投与を中止し、適切な処置を取ること。なお、本剤投与によりHIVが増殖する可能性は否定できないので原疾患に対する観察を十分に行うこと。
免疫抑制療法(腎移植)に伴う好中球減少症に対する注意
免疫抑制療法(腎移植)に伴う好中球減少症患者に投与する場合には、観察を十分に行い、好中球数2,500/mm3(白血球数5,000/mm3)以上を維持するように投与量を調節すること。
再生不良性貧血に伴う好中球減少症及び先天性好中球減少症に対する注意
本剤を自己投与させる場合、患者に投与法及び安全な廃棄方法の指導を行うこと。
自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施した後、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導の下で実施すること。また、溶解時や投与する際の操作方法を指導すること。適用後、本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な場合には、直ちに連絡するよう注意を与えること。
使用済みの注射針あるいは注射器を再使用しないように患者に注意を促し、安全な廃棄方法について指導を徹底すること。すべての器具の安全な廃棄方法に関する指導を行うと同時に、使用済みの注射針及び注射器を廃棄する容器を提供することが望ましい。

副作用

副作用等発現状況の概要

一変承認時(2001年12月)までの臨床試験における総症例1,776例中170例(9.6%)322件に副作用が認められた。その主な副作用は、発熱40例(2.3%)、背部痛24例(1.4%)、頭痛21例(1.2%)、骨痛18例(1.0%)、芽球増加(急性骨髄性白血病患者の場合)17例(1.0%)、発疹10例(0.6%)、肝機能異常7例(0.4%)、血小板減少7例(0.4%)、けん怠感7例(0.4%)、胸痛6例(0.4%)等であった。また、主な臨床検査値異常変動は、LDH上昇5.6%(96/1,729)、Al‐P上昇5.4%(91/1,696)、ALT(GPT)上昇2.2%(39/1,742)、AST(GOT)上昇1.4%(24/1,742)等であった。(一変承認時:2001年12月)
発売から1997年までの使用成績調査における安全性評価対象例6,000例中569例(9.5%)839件に副作用が認められた。その主な副作用は、LDH上昇216件(3.6%)、Al‐P上昇123件(2.1%)、ALT(GPT)上昇66件(1.1%)、発熱54件(0.9%)、AST(GOT)上昇39件(0.7%)、肝機能異常35件(0.6%)、背部痛34件(0.6%)等であった。(再審査結果時:2006年9月)
2000年から2004年までの使用成績調査(造血幹細胞の末梢血中への動員及び造血幹細胞移植時の好中球数の増加促進)における安全性評価対象例1,309例中485例(37.1%)931件に副作用が認められた。その主な副作用は、LDH上昇333件(25.4%)、Al‐P上昇150件(11.5%)、背部痛92件(7.0%)、発熱57件(4.4%)、ALT(GPT)上昇46件(3.5%)、AST(GOT)上昇40件(3.1%)、骨痛39件(3.0%)等であった。(再審査結果時:2006年12月)

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー
頻度不明
ショック、アナフィラキシーを起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
間質性肺炎
頻度不明
間質性肺炎が発現又は増悪することがあるので、観察を十分に行い、発熱、咳嗽、呼吸困難及び胸部X線検査異常等が認められた場合には、本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
芽球の増加
頻度不明
急性骨髄性白血病及び骨髄異形成症候群患者において、芽球の増加を促進させることがあるので、観察を十分に行い、芽球の増加が認められた場合には投与を中止すること。
急性呼吸窮迫症候群
頻度不明
急性呼吸窮迫症候群が発現することがあるので観察を十分に行い、急速に進行する呼吸困難、低酸素血症、両側性びまん性肺浸潤影等の胸部X線異常等が認められた場合には本剤の投与を中止し、呼吸管理等の適切な処置を行うこと。
脾破裂
頻度不明
造血幹細胞の末梢血中への動員を目的としてドナー及び患者に本剤を使用する場合には、過剰な作用に伴い脾破裂が発現する可能性があるので、血液学的検査値の推移に留意するとともに、腹部超音波検査等により脾臓への影響を観察し、脾腫が認められた場合は、必要に応じて本剤の減量、中止等の適切な処置を行うこと。
毛細血管漏出症候群
頻度不明
毛細血管漏出症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低血圧、低アルブミン血症、浮腫、肺水腫、胸水、腹水、血液濃縮等が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
**大型血管炎(大動脈、総頸動脈、鎖骨下動脈等の炎症)
頻度不明
大型血管の炎症が発現することがあるので、発熱、CRP上昇、大動脈壁の肥厚等が認められた場合には、本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

以下のような副作用が認められた場合には、減量・休薬など適切な処置を行うこと。
1.皮膚
頻度不明
好中球浸潤・有痛性紅斑・発熱を伴う皮膚障害(Sweet症候群等)
2.皮膚
2%未満
皮疹・発疹、蕁麻疹、そう痒感
3.肝臓
2%未満
肝機能異常、ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇、γ‐GTP上昇、ビリルビン上昇
4.消化器
2%未満
嘔気・嘔吐、食欲不振、下痢、腹痛
5.*筋・骨格系
頻度不明
筋肉痛、四肢痛
6.筋・骨格系
2%未満
背部痛、骨痛、関節痛、胸痛
7.呼吸器
頻度不明
胸水
8.呼吸器
2%未満
肺水腫、呼吸困難、低酸素血症
9.*腎臓
頻度不明
糸球体腎炎
10.血液
2%未満
血小板減少
11.その他
頻度不明
動悸
12.その他
2%以上
LDH上昇、Al‐P上昇
13.その他
2%未満
発熱、CRPの上昇、尿酸上昇、頭痛、けん怠感、浮腫
・発売から2004年までの使用成績調査で報告された副作用頻度を記載。
・※は一変承認時(2001年12月)までの臨床試験で報告された副作用頻度を記載。
・自発報告による副作用は頻度不明として記載。

高齢者への投与

本剤の投与に際しては、好中球数(白血球数)の測定を頻回に行い、過剰の増加(目安として好中球数5,000/mm3以上)を避けるよう必要により投与期間を適宜調節するなど、慎重に行うこと。[一般に高齢者では生理機能が低下していることが多い。]

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児に対する安全性は確立していないので投与しないことが望ましい(使用経験が少ない)。
小児に投与する場合には、観察を十分に行い、慎重に投与すること。
小児の末梢血幹細胞移植ドナーに対しては、本剤の使用経験は少なく安全性は確立していない。

適用上の注意

調製方法
本剤は投与に際して、1バイアル当り添付の溶解液(注射用水1mL)に溶解して用いる。
点滴静注に際しては、5%ブドウ糖注射液、生理食塩液等に混和する。
調製時
本剤を投与する場合は他剤との混注を行わないこと。
使用後のバイアル中の薬剤残液は廃棄すること。
添付溶解液は、ワンポイントカットアンプルであるが、アンプルカット部分をエタノール綿等で清拭してから、カットすることが望ましい。
投与速度
静脈内投与の場合は、できるだけ投与速度を遅くすること。

その他の注意

顆粒球コロニー形成刺激因子製剤を投与した再生不良性貧血及び先天性好中球減少症患者において、骨髄異形成症候群又は急性骨髄性白血病へ移行したとの報告がある。
顆粒球コロニー形成刺激因子製剤を投与した再生不良性貧血、骨髄異形成症候群及び先天性好中球減少症患者において、染色体異常が認められたとの報告がある。
顆粒球コロニー形成刺激因子製剤を投与した末梢血幹細胞移植ドナーにおいて、骨髄増殖性疾患及び急性骨髄性白血病が発症したとの報告がある。
顆粒球コロニー形成刺激因子が、数種のヒト膀胱癌細胞株及びヒト骨肉腫細胞株に対しin vitroあるいはin vivoで増殖促進傾向を示したとの報告がある。
顆粒球コロニー形成刺激因子製剤を投与した末梢血幹細胞移植ドナーにおいて、因果関係は明確ではないものの、脳血管障害、心筋梗塞、心停止、虹彩炎、痛風性関節炎、非ホジキンリンパ腫がみられたとの報告がある。

薬物動態

血清中濃度1)
単回投与
健康成人男子に静脈内(1、10、20、40μg/body)注4)及び皮下(10、20、40μg/body)注4)に単回投与し、血清中濃度を測定したところ、皮下投与では、投与4〜6時間後まで上昇し以後穏やかな減少を示したが、静脈内投与では、投与後速やかに消失し4〜8時間後には同一用量の皮下投与群の値以下となり、投与24時間後にはほとんど検出されなくなった。

連続投与
健康成人男子各4例に本剤20μg/body注4)を連日5日間静脈内及び皮下投与したとき、いずれの投与経路においても第1日目と第5日目の血清中濃度はほぼ同様な消失パターンを示し、蓄積性を示唆する所見は得られなかった。
尿中排泄1)
健康成人男子に本剤を静脈内(1、10、20、40μg/body)注4)及び、皮下(10、20、40μg/body)注4)に単回投与したとき、また両経路に連続投与(20μg/body)注4)したとき、いずれの用法、用量においても尿中濃度は検出限界以下であった。
注4)本剤の承認された1日用量は2μg/kg〜10μg/kgである(【用法・用量】の項参照)。

薬物動態の表

単回投与
各パラメーターを下記に示す。
投与経路 用量(μg/body)注4) 例数 t1/2(h) AUC0〜72h(pg・h/mL) Cmax(pg/mL)
静脈内 1 4 0.43±0.03 476±236
静脈内 10 3 0.53±0.04 2436±321
静脈内 20 4 1.02±0.07 9088±484
静脈内 40 3 1.00±0.05 23325±811
皮下 10 4 5.44±1.89 824±293 89.9±19.7
皮下 20 4 4.49±0.81 1802±610※2 151.9±36.9
皮下 40 4 4.39±0.42 6085±890※2 478.0±66.1
※2:AUC0〜96h

臨床成績

造血幹細胞の末梢血中への動員
悪性リンパ腫2)、乳癌3,4)、慢性骨髄性白血病患者5,6)、健康人7‐9)を対象とした種々の試験において、がん化学療法施行後の本剤投与、並びに本剤単独の投与のどちらにおいても、末梢血幹細胞移植に必要と考えられる造血幹細胞を末梢血中へ動員する効果が認められた。
骨髄移植時の好中球数の増加促進10)
骨髄移植施行例を対象とした二重盲検比較試験において、本剤投与群は、対照群に比較して有意な好中球減少期間の短縮を認めた。
がん化学療法による好中球減少症
悪性リンパ腫11,12)、肺癌13)、急性リンパ性白血病14‐16)、急性骨髄性白血病17‐20)、尿路上皮癌21)、頭頸部癌22)、乳癌23)患者等を対象とした種々の試験において、がん化学療法施行後の好中球数減少の回復促進が認められた。
その他血液疾患に伴う好中球減少症
再生不良性貧血24)、骨髄異形成症候群25)等の各種好中球減少症患者を対象とした種々の試験において、好中球数は速やかに増加し、本剤投与期間中高いレベルで好中球数が維持された。
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の治療に支障を来す好中球減少症26)
後天性免疫不全症候群(エイズ)患者等を対象とした種々の試験において、HIV感染症治療における好中球減少症に対して好中球数を速やかに回復・維持させ抗HIV剤等の計画的投与を可能とした。
免疫抑制療法(腎移植)に伴う好中球減少症27)
腎移植後の免疫抑制療法施行例を対象とした二重盲検比較試験において、免疫抑制療法時の好中球(白血球)数減少に対し好中球(白血球)数を速やかに回復・維持させ、免疫抑制剤の使用計画を完遂させ得た。

薬効薬理

薬理作用
正常マウス及び抗癌剤投与マウスのどちらにおいても、末梢血中に造血幹細胞及び前駆細胞を動員し、その数を増加させた28)
各種好中球減少モデル動物(抗癌剤投与マウス29,30)、骨髄移植マウス31)等)において好中球回復促進効果が認められた。
抗癌剤投与による好中球数減少モデル動物(マウス)において減弱した感染抵抗性を正常レベルにまで回復させる32)のみならず、抗生物質の治療効果を増強させた33)
感染防御能に対する作用(マウス)を表1にまた、抗生物質との併用効果(マウス)を表2に示す。

表1 P. aeruginosa 感染7日後の生存数(匹)32)


表2 C. albicans 感染後の生存数(匹)33)
骨髄性白血病モデル動物(マウス)において抗癌剤投与により惹起された好中球数減少状態を改善するとともに好中球数の減少期間を短縮させた34)
ヒト末梢血単核球を用いた混合リンパ球反応において、臓器移植時に用いられる免疫抑制療法剤の効果に対して影響を及ぼさなかった(in vitro)35)。また、宿主対移植片反応において、免疫抑制療法剤の効果に対して影響を及ぼさなかった(in vivo)35)
作用機序
ヒト由来の顆粒球コロニー形成刺激因子(G‐CSF)と基本的に差異のない構造を有する糖蛋白質の造血因子36,37)で、骨髄中の顆粒球系前駆細胞に働き、好中球への分化と増殖を促すと考えられている38)
マウスの骨髄細胞を本剤存在下で培養し、コロニー形成能を測定した結果、顆粒球・マクロファージコロニー形成細胞(CFU‐GM)に作用したが、赤血球系(BFU‐E、CFU‐E)、巨核球系(CFU‐Meg)にはコロニー形成能は認められなかった(in vitro)39)

有効成分に関する理化学的知見

一般名
レノグラスチム(遺伝子組換え)(Lenograstim(Genetical Recombination))(JAN)
本 質
遺伝子組換えヒト顆粒球コロニー刺激因子であり、チャイニーズハムスター卵巣細胞で産生され、174個のアミノ酸残基(C840H1330N222O242S8)からなる糖タンパク質(分子量:約20000)

包装

注50μg:1バイアル
注50μg:10バイアル
注100μg:1バイアル
注100μg:10バイアル
注250μg:1バイアル
注250μg:10バイアル

主要文献及び文献請求先

主要文献

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文献請求先

主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。

中外製薬株式会社 メディカルインフォメーション部
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