抗血小板剤
1錠 10.1円
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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非ステロイド性消炎鎮痛薬 (ナプロキセン等) | 本剤との併用により、消化管からの出血が助長されたとの報告がある。 | 本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤と併用すると消化管出血を助長すると考えられている。 |
抗凝固薬 (ワルファリン、ヘパリン等) 血小板凝集抑制作用を有する薬剤 (アスピリン等) 血栓溶解薬 (ウロキナーゼ、アルテプラーゼ等) | 出血した時、それを助長するおそれがある。併用時には出血等の副作用に注意すること。 | 本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤と併用すると出血を助長するおそれがある。 |
薬物代謝酵素(CYP2C19)を阻害する薬剤 オメプラゾール | 本剤の作用が減弱するおそれがある。 | CYP2C19を阻害することにより、本剤の活性代謝物の血中濃度が低下する。 |
選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI) (フルボキサミンマレイン酸塩、セルトラリン塩酸塩等) | 出血を助長するおそれがある。 | SSRIの投与により血小板凝集が阻害され、本剤との併用により出血を助長すると考えられる。 |
薬物代謝酵素(CYP2C8)の基質となる薬剤 レパグリニド | レパグリニドの血中濃度が増加し、血糖降下作用が増強するおそれがある。 | 本剤のグルクロン酸抱合体によるCYP2C8阻害作用により、これら薬剤の血中濃度が増加すると考えられる。 |
セレキシパグ | セレキシパグの活性代謝物(MRE-269)のCmax及びAUCが増加したとの報告がある。本剤と併用する場合には、セレキシパグの減量を考慮すること。 | 本剤のグルクロン酸抱合体によるCYP2C8阻害作用により、これら薬剤の血中濃度が増加すると考えられる。 |
強力なCYP2C19誘導薬 リファンピシン | 本剤の血小板阻害作用が増強されることにより出血リスクが高まるおそれがある。 リファンピシン等の強力なCYP2C19誘導薬との併用は避けることが望ましい。 | クロピドグレルは主にCYP2C19によって活性代謝物に代謝されるため、CYP2C19酵素を誘導する薬剤との併用により本剤の活性代謝物の血漿中濃度が増加する。 |
モルヒネ | 本剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。 | モルヒネの消化管運動抑制により、本剤の吸収が遅延すると考えられる。 |
*ロスバスタチン | 本剤300mgの投与後、ロスバスタチンのCmaxが1.3倍、AUCが2倍上昇し、本剤75mgの反復投与後、ロスバスタチンのCmaxには影響せず、AUCが1.4倍上昇したとの報告がある。 | 本剤により、ロスバスタチンの血中濃度が上昇する。 |