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閲覧履歴

エルネオパNF1号輸液

高カロリー輸液用アミノ酸・糖・電解質・総合ビタミン・微量元素液

1キット 1689円

添付文書番号

3259533G1029_1_05

企業コード

180079

作成又は改訂年月

2022年10月改訂
(第1版)

日本標準商品分類番号

873259

薬効分類名

高カロリー輸液用アミノ酸・糖・電解質・総合ビタミン・微量元素液

承認等

販売名

エルネオパNF1号輸液(1000mLキット)

販売名コード

3259533G1029

販売名英字表記

ELNEOPA-NF No.1 Injection

販売名ひらがな

えるねおぱえぬえふいちごうゆえき

承認番号等

承認番号
22800AMX00422

販売開始年月

2017年1月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
18箇月

規制区分

処方箋医薬品 注1)
注1)注意―医師等の処方箋により使用すること

販売名

エルネオパNF1号輸液(1500mLキット)

販売名コード

3259533G2025

販売名英字表記

ELNEOPA-NF No.1 Injection

販売名ひらがな

えるねおぱえぬえふいちごうゆえき

承認番号等

承認番号
22800AMX00422

販売開始年月

2017年1月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
18箇月

規制区分

処方箋医薬品 注2)
注2)注意―医師等の処方箋により使用すること

販売名

エルネオパNF1号輸液(2000mLキット)

販売名コード

3259533G3021

販売名英字表記

ELNEOPA-NF No.1 Injection

販売名ひらがな

えるねおぱえぬえふいちごうゆえき

承認番号等

承認番号
22800AMX00422

販売開始年月

2017年1月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
18箇月

規制区分

処方箋医薬品 注3)
注3)注意―医師等の処方箋により使用すること

販売名

エルネオパNF2号輸液(1000mLキット)

販売名コード

3259534G1023

販売名英字表記

ELNEOPA-NF No.2 Injection

販売名ひらがな

えるねおぱえぬえふにごうゆえき

承認番号等

承認番号
22800AMX00423

販売開始年月

2017年1月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
18箇月

規制区分

処方箋医薬品 注4)
注4)注意―医師等の処方箋により使用すること

販売名

エルネオパNF2号輸液(1500mLキット)

販売名コード

3259534G2020

販売名英字表記

ELNEOPA-NF No.2 Injection

販売名ひらがな

えるねおぱえぬえふにごうゆえき

承認番号等

承認番号
22800AMX00423

販売開始年月

2017年1月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
18箇月

規制区分

処方箋医薬品 注5)
注5)注意―医師等の処方箋により使用すること

販売名

エルネオパNF2号輸液(2000mLキット)

販売名コード

3259534G3026

販売名英字表記

ELNEOPA-NF No.2 Injection

販売名ひらがな

えるねおぱえぬえふにごうゆえき

承認番号等

承認番号
22800AMX00423

販売開始年月

2017年1月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
18箇月

規制区分

処方箋医薬品 注6)
注6)注意―医師等の処方箋により使用すること

一般的名称

高カロリー輸液用アミノ酸・糖・電解質・総合ビタミン・微量元素液

警告

ビタミンB1欠乏症と思われる重篤なアシドーシスが発現した場合には、直ちに100~400mgのビタミンB1製剤を急速静脈内投与すること。また、高カロリー輸液療法を施行中の患者では、基礎疾患及び合併症に起因するアシドーシスが発現することがあるので、症状があらわれた場合には高カロリー輸液療法を中断し、アルカリ化剤の投与等の処置を行うこと。

禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 本剤又は本剤の配合成分に過敏症の既往歴のある患者
  2. 高ナトリウム血症の患者[高ナトリウム血症が悪化するおそれがある。]
  3. 高クロール血症の患者[高クロール血症が悪化するおそれがある。]
  4. 高カリウム血症、アジソン病の患者[高カリウム血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。]
  5. 高リン血症、副甲状腺機能低下症の患者[高リン血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。]
  6. 高マグネシウム血症、甲状腺機能低下症の患者[高マグネシウム血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。]
  7. 高カルシウム血症の患者[高カルシウム血症が悪化するおそれがある。]
  8. アミノ酸代謝異常のある患者[投与されたアミノ酸が代謝されず、アミノ酸インバランスが助長されるおそれがある。]
  9. 血友病の患者[パンテノールを含有しているため、出血時間を延長するおそれがある。]
  10. 重篤な腎障害のある患者又は高窒素血症の患者(いずれも透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)[水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。また、アミノ酸の代謝産物である尿素等が滞留し、症状が悪化するおそれがある。]
  11. 乏尿のある患者(透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)[高カリウム血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。]
  12. 重篤な肝障害(肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれ等)のある患者
  13. 胆道閉塞のある患者[排泄障害により、マンガンの全血中濃度及び銅などの微量元素の血漿中濃度を上昇させるおそれがある。]

組成・性状

組成

エルネオパNF1号輸液(1000mLキット)
上室液(糖・電解質・ビタミン・微量元素液)
糖質
ブドウ糖
120g
電解質
塩化ナトリウム
2.220g
塩化カリウム
0.597g
L-乳酸ナトリウム液注1)
1.270g
リン酸二水素カリウム
0.688g
ビタミン
チアミン塩化物塩酸塩 3.84mg
(チアミンとして3.0mg)
ピリドキシン塩酸塩 3.675mg
(ピリドキシンとして3.0mg)
シアノコバラミン
2.5μg
パンテノール 7mg
(パントテン酸として7.5mg)
微量元素
ヨウ化カリウム
0.0830mg
添加剤
氷酢酸
適量
上室液のK濃度は1号が27mEq/L、2号が33mEq/L
注1)L-乳酸ナトリウムとしての分量
小室V液(ビタミン液)
ビタミン
リボフラビンリン酸エステルナトリウム 2.3mg
(リボフラビンとして1.8mg)
アスコルビン酸
100mg
ビオチン
30μg
ビタミンA油
1650ビタミンA単位
コレカルシフェロール
2.5μg
トコフェロール酢酸エステル
5mg
フィトナジオン
0.075mg
添加剤
ポリソルベート80
22.8mg
ポリソルベート20
4mg
マクロゴール400
40mg
水酸化ナトリウム
適量
リン酸二水素ナトリウム水和物
適量
小室T液(微量元素液)
微量元素
塩化第二鉄水和物
2.703mg
塩化マンガン水和物
0.09895mg
硫酸亜鉛水和物
8.625mg
硫酸銅水和物
0.624mg
添加剤
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
2.793mg
水酸化ナトリウム
適量
下室液(アミノ酸・電解質・ビタミン液)
アミノ酸
L-ロイシン
2.80g
L-イソロイシン
1.60g
L-バリン
1.60g
L-リシン酢酸塩 2.96g
(L-リシンとして2.10g)
L-トレオニン
1.14g
L-トリプトファン
0.40g
L-メチオニン
0.78g
アセチルシステイン 0.27g
(L-システインとして0.20g)
L-フェニルアラニン
1.40g
L-チロシン
0.10g
L-アルギニン
2.10g
L-ヒスチジン
1.00g
L-アラニン
1.60g
L-プロリン
1.00g
L-セリン
0.60g
グリシン
1.18g
L-アスパラギン酸
0.20g
L-グルタミン酸
0.20g
電解質
塩化カルシウム水和物
0.294g
硫酸マグネシウム水和物
0.493g
酢酸カリウム
0.884g
ビタミン
ニコチン酸アミド
20mg
葉酸
0.3mg
添加剤
亜硫酸水素ナトリウム
15mg
クエン酸水和物
適量
下室液のK濃度は1号が18mEq/L、2号が22mEq/L
混合時(1バッグ中)
糖質
ブドウ糖
120g
糖濃度
12.0%
電解質
Na+注2)
50mEq
K
22mEq
Mg2+
4mEq
Ca2+
4mEq
Cl
50mEq
SO42-
4mEq
Acetate-注2)
39mEq
L-Lactate
11mEq
Citrate3-注2)
8mEq
P 5mmol
(157mg)
ビタミン
チアミン塩化物塩酸塩
3.84mg
リボフラビンリン酸エステルナトリウム
2.3mg
ピリドキシン塩酸塩
3.675mg
シアノコバラミン
2.5μg
ニコチン酸アミド
20mg
パンテノール
7mg
葉酸
0.3mg
ビオチン
30μg
アスコルビン酸
100mg
ビタミンA油
1650ビタミンA単位
コレカルシフェロール
2.5μg
トコフェロール酢酸エステル
5mg
フィトナジオン
0.075mg
微量元素
鉄(Fe)
10μmol
マンガン(Mn)
0.5μmol
亜鉛(Zn)
30μmol
銅(Cu)
2.5μmol
ヨウ素(I)
0.5μmol
アミノ酸
総遊離アミノ酸量
20g
総窒素量
3.13g
必須アミノ酸/非必須アミノ酸
1.79
分岐鎖アミノ酸含有率
30w/w%
総熱量
560kcal
非蛋白熱量
480kcal
非蛋白熱量/窒素
153
注2)添加剤に由来するものを含む。
ビタミンA油にはラッカセイ油が含まれる。
エルネオパNF1号輸液(1500mLキット)
上室液(糖・電解質・ビタミン・微量元素液)
糖質
ブドウ糖
180g
電解質
塩化ナトリウム
3.330g
塩化カリウム
0.8955g
L-乳酸ナトリウム液注1)
1.905g
リン酸二水素カリウム
1.032g
ビタミン
チアミン塩化物塩酸塩 5.76mg
(チアミンとして4.5mg)
ピリドキシン塩酸塩 5.5125mg
(ピリドキシンとして4.5mg)
シアノコバラミン
3.75μg
パンテノール 10.5mg
(パントテン酸として11.2mg)
微量元素
ヨウ化カリウム
0.1245mg
添加剤
氷酢酸
適量
上室液のK濃度は1号が27mEq/L、2号が33mEq/L
注1)L-乳酸ナトリウムとしての分量
小室V液(ビタミン液)
ビタミン
リボフラビンリン酸エステルナトリウム 3.45mg
(リボフラビンとして2.7mg)
アスコルビン酸
150mg
ビオチン
45μg
ビタミンA油
2475ビタミンA単位
コレカルシフェロール
3.75μg
トコフェロール酢酸エステル
7.5mg
フィトナジオン
0.1125mg
添加剤
ポリソルベート80
34.2mg
ポリソルベート20
6mg
マクロゴール400
60mg
水酸化ナトリウム
適量
リン酸二水素ナトリウム水和物
適量
小室T液(微量元素液)
微量元素
塩化第二鉄水和物
4.0545mg
塩化マンガン水和物
0.148425mg
硫酸亜鉛水和物
12.9375mg
硫酸銅水和物
0.936mg
添加剤
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
4.1895mg
水酸化ナトリウム
適量
下室液(アミノ酸・電解質・ビタミン液)
アミノ酸
L-ロイシン
4.20g
L-イソロイシン
2.40g
L-バリン
2.40g
L-リシン酢酸塩 4.44g
(L-リシンとして3.15g)
L-トレオニン
1.71g
L-トリプトファン
0.60g
L-メチオニン
1.17g
アセチルシステイン 0.405g
(L-システインとして0.30g)
L-フェニルアラニン
2.10g
L-チロシン
0.15g
L-アルギニン
3.15g
L-ヒスチジン
1.50g
L-アラニン
2.40g
L-プロリン
1.50g
L-セリン
0.90g
グリシン
1.77g
L-アスパラギン酸
0.30g
L-グルタミン酸
0.30g
電解質
塩化カルシウム水和物
0.441g
硫酸マグネシウム水和物
0.7395g
酢酸カリウム
1.326g
ビタミン
ニコチン酸アミド
30mg
葉酸
0.45mg
添加剤
亜硫酸水素ナトリウム
22.5mg
クエン酸水和物
適量
下室液のK濃度は1号が18mEq/L、2号が22mEq/L
混合時(1バッグ中)
糖質
ブドウ糖
180g
糖濃度
12.0%
電解質
Na+注2)
75mEq
K
33mEq
Mg2+
6mEq
Ca2+
6mEq
Cl
75mEq
SO42-
6mEq
Acetate-注2)
58mEq
L-Lactate
17mEq
Citrate3-注2)
11mEq
P 7.6mmol
(235mg)
ビタミン
チアミン塩化物塩酸塩
5.76mg
リボフラビンリン酸エステルナトリウム
3.45mg
ピリドキシン塩酸塩
5.5125mg
シアノコバラミン
3.75μg
ニコチン酸アミド
30mg
パンテノール
10.5mg
葉酸
0.45mg
ビオチン
45μg
アスコルビン酸
150mg
ビタミンA油
2475ビタミンA単位
コレカルシフェロール
3.75μg
トコフェロール酢酸エステル
7.5mg
フィトナジオン
0.1125mg
微量元素
鉄(Fe)
15μmol
マンガン(Mn)
0.75μmol
亜鉛(Zn)
45μmol
銅(Cu)
3.75μmol
ヨウ素(I)
0.75μmol
アミノ酸
総遊離アミノ酸量
30g
総窒素量
4.70g
必須アミノ酸/非必須アミノ酸
1.79
分岐鎖アミノ酸含有率
30w/w%
総熱量
840kcal
非蛋白熱量
720kcal
非蛋白熱量/窒素
153
注2)添加剤に由来するものを含む。
ビタミンA油にはラッカセイ油が含まれる。
エルネオパNF1号輸液(2000mLキット)
上室液(糖・電解質・ビタミン・微量元素液)
糖質
ブドウ糖
240g
電解質
塩化ナトリウム
4.440g
塩化カリウム
1.194g
L-乳酸ナトリウム液注1)
2.540g
リン酸二水素カリウム
1.376g
ビタミン
チアミン塩化物塩酸塩 7.68mg
(チアミンとして6.0mg)
ピリドキシン塩酸塩 7.350mg
(ピリドキシンとして6.0mg)
シアノコバラミン
5.0μg
パンテノール 14mg
(パントテン酸として15.0mg)
微量元素
ヨウ化カリウム
0.1660mg
添加剤
氷酢酸
適量
上室液のK濃度は1号が27mEq/L、2号が33mEq/L
注1)L-乳酸ナトリウムとしての分量
小室V液(ビタミン液)
ビタミン
リボフラビンリン酸エステルナトリウム 4.6mg
(リボフラビンとして3.6mg)
アスコルビン酸
200mg
ビオチン
60μg
ビタミンA油
3300ビタミンA単位
コレカルシフェロール
5.0μg
トコフェロール酢酸エステル
10mg
フィトナジオン
0.150mg
添加剤
ポリソルベート80
45.6mg
ポリソルベート20
8mg
マクロゴール400
80mg
水酸化ナトリウム
適量
リン酸二水素ナトリウム水和物
適量
小室T液(微量元素液)
微量元素
塩化第二鉄水和物
5.406mg
塩化マンガン水和物
0.1979mg
硫酸亜鉛水和物
17.25mg
硫酸銅水和物
1.248mg
添加剤
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
5.586mg
水酸化ナトリウム
適量
下室液(アミノ酸・電解質・ビタミン液)
アミノ酸
L-ロイシン
5.60g
L-イソロイシン
3.20g
L-バリン
3.20g
L-リシン酢酸塩 5.92g
(L-リシンとして4.20g)
L-トレオニン
2.28g
L-トリプトファン
0.80g
L-メチオニン
1.56g
アセチルシステイン 0.54g
(L-システインとして0.40g)
L-フェニルアラニン
2.80g
L-チロシン
0.20g
L-アルギニン
4.20g
L-ヒスチジン
2.00g
L-アラニン
3.20g
L-プロリン
2.00g
L-セリン
1.20g
グリシン
2.36g
L-アスパラギン酸
0.40g
L-グルタミン酸
0.40g
電解質
塩化カルシウム水和物
0.588g
硫酸マグネシウム水和物
0.986g
酢酸カリウム
1.768g
ビタミン
ニコチン酸アミド
40mg
葉酸
0.6mg
添加剤
亜硫酸水素ナトリウム
30mg
クエン酸水和物
適量
下室液のK濃度は1号が18mEq/L、2号が22mEq/L
混合時(1バッグ中)
糖質
ブドウ糖
240g
糖濃度
12.0%
電解質
Na+注2)
100mEq
K
44mEq
Mg2+
8mEq
Ca2+
8mEq
Cl
100mEq
SO42-
8mEq
Acetate-注2)
78mEq
L-Lactate
23mEq
Citrate3-注2)
15mEq
P 10mmol
(313mg)
ビタミン
チアミン塩化物塩酸塩
7.68mg
リボフラビンリン酸エステルナトリウム
4.6mg
ピリドキシン塩酸塩
7.350mg
シアノコバラミン
5.0μg
ニコチン酸アミド
40mg
パンテノール
14mg
葉酸
0.6mg
ビオチン
60μg
アスコルビン酸
200mg
ビタミンA油
3300ビタミンA単位
コレカルシフェロール
5.0μg
トコフェロール酢酸エステル
10mg
フィトナジオン
0.150mg
微量元素
鉄(Fe)
20μmol
マンガン(Mn)
1μmol
亜鉛(Zn)
60μmol
銅(Cu)
5μmol
ヨウ素(I)
1μmol
アミノ酸
総遊離アミノ酸量
40g
総窒素量
6.27g
必須アミノ酸/非必須アミノ酸
1.79
分岐鎖アミノ酸含有率
30w/w%
総熱量
1120kcal
非蛋白熱量
960kcal
非蛋白熱量/窒素
153
注2)添加剤に由来するものを含む。
ビタミンA油にはラッカセイ油が含まれる。
エルネオパNF2号輸液(1000mLキット)
上室液(糖・電解質・ビタミン・微量元素液)
糖質
ブドウ糖
175g
電解質
塩化ナトリウム
2.050g
塩化カリウム
0.746g
L-乳酸ナトリウム液注1)
1.590g
リン酸二水素カリウム
0.821g
ビタミン
チアミン塩化物塩酸塩 3.84mg
(チアミンとして3.0mg)
ピリドキシン塩酸塩 3.675mg
(ピリドキシンとして3.0mg)
シアノコバラミン
2.5μg
パンテノール 7mg
(パントテン酸として7.5mg)
微量元素
ヨウ化カリウム
0.0830mg
添加剤
氷酢酸
適量
上室液のK濃度は1号が27mEq/L、2号が33mEq/L
注1)L-乳酸ナトリウムとしての分量
小室V液(ビタミン液)
ビタミン
リボフラビンリン酸エステルナトリウム 2.3mg
(リボフラビンとして1.8mg)
アスコルビン酸
100mg
ビオチン
30μg
ビタミンA油
1650ビタミンA単位
コレカルシフェロール
2.5μg
トコフェロール酢酸エステル
5mg
フィトナジオン
0.075mg
添加剤
ポリソルベート80
22.8mg
ポリソルベート20
4mg
マクロゴール400
40mg
水酸化ナトリウム
適量
リン酸二水素ナトリウム水和物
適量
小室T液(微量元素液)
微量元素
塩化第二鉄水和物
2.703mg
塩化マンガン水和物
0.09895mg
硫酸亜鉛水和物
8.625mg
硫酸銅水和物
0.624mg
添加剤
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
2.793mg
水酸化ナトリウム
適量
下室液(アミノ酸・電解質・ビタミン液)
アミノ酸
L-ロイシン
4.20g
L-イソロイシン
2.40g
L-バリン
2.40g
L-リシン酢酸塩 4.44g
(L-リシンとして3.15g)
L-トレオニン
1.71g
L-トリプトファン
0.60g
L-メチオニン
1.17g
アセチルシステイン 0.40g
(L-システインとして0.30g)
L-フェニルアラニン
2.10g
L-チロシン
0.15g
L-アルギニン
3.15g
L-ヒスチジン
1.50g
L-アラニン
2.40g
L-プロリン
1.50g
L-セリン
0.90g
グリシン
1.77g
L-アスパラギン酸
0.30g
L-グルタミン酸
0.30g
電解質
塩化カルシウム水和物
0.370g
硫酸マグネシウム水和物
0.620g
酢酸カリウム
1.080g
ビタミン
ニコチン酸アミド
20mg
葉酸
0.3mg
添加剤
亜硫酸水素ナトリウム
15mg
クエン酸水和物
適量
下室液のK濃度は1号が18mEq/L、2号が22mEq/L
混合時(1バッグ中)
糖質
ブドウ糖
175g
糖濃度
17.5%
電解質
Na+注2)
50mEq
K
27mEq
Mg2+
5mEq
Ca2+
5mEq
Cl
50mEq
SO42-
5mEq
Acetate-注2)
48mEq
L-Lactate
14mEq
Citrate3-注2)
12mEq
P 6mmol
(187mg)
ビタミン
チアミン塩化物塩酸塩
3.84mg
リボフラビンリン酸エステルナトリウム
2.3mg
ピリドキシン塩酸塩
3.675mg
シアノコバラミン
2.5μg
ニコチン酸アミド
20mg
パンテノール
7mg
葉酸
0.3mg
ビオチン
30μg
アスコルビン酸
100mg
ビタミンA油
1650ビタミンA単位
コレカルシフェロール
2.5μg
トコフェロール酢酸エステル
5mg
フィトナジオン
0.075mg
微量元素
鉄(Fe)
10μmol
マンガン(Mn)
0.5μmol
亜鉛(Zn)
30μmol
銅(Cu)
2.5μmol
ヨウ素(I)
0.5μmol
アミノ酸
総遊離アミノ酸量
30g
総窒素量
4.70g
必須アミノ酸/非必須アミノ酸
1.79
分岐鎖アミノ酸含有率
30w/w%
総熱量
820kcal
非蛋白熱量
700kcal
非蛋白熱量/窒素
149
注2)添加剤に由来するものを含む。
ビタミンA油にはラッカセイ油が含まれる。
エルネオパNF2号輸液(1500mLキット)
上室液(糖・電解質・ビタミン・微量元素液)
糖質
ブドウ糖
262.5g
電解質
塩化ナトリウム
3.075g
塩化カリウム
1.119g
L-乳酸ナトリウム液注1)
2.385g
リン酸二水素カリウム
1.2315g
ビタミン
チアミン塩化物塩酸塩 5.76mg
(チアミンとして4.5mg)
ピリドキシン塩酸塩 5.5125mg
(ピリドキシンとして4.5mg)
シアノコバラミン
3.75μg
パンテノール 10.5mg
(パントテン酸として11.2mg)
微量元素
ヨウ化カリウム
0.1245mg
添加剤
氷酢酸
適量
上室液のK濃度は1号が27mEq/L、2号が33mEq/L
注1)L-乳酸ナトリウムとしての分量
小室V液(ビタミン液)
ビタミン
リボフラビンリン酸エステルナトリウム 3.45mg
(リボフラビンとして2.7mg)
アスコルビン酸
150mg
ビオチン
45μg
ビタミンA油
2475ビタミンA単位
コレカルシフェロール
3.75μg
トコフェロール酢酸エステル
7.5mg
フィトナジオン
0.1125mg
添加剤
ポリソルベート80
34.2mg
ポリソルベート20
6mg
マクロゴール400
60mg
水酸化ナトリウム
適量
リン酸二水素ナトリウム水和物
適量
小室T液(微量元素液)
微量元素
塩化第二鉄水和物
4.0545mg
塩化マンガン水和物
0.148425mg
硫酸亜鉛水和物
12.9375mg
硫酸銅水和物
0.936mg
添加剤
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
4.1895mg
水酸化ナトリウム
適量
下室液(アミノ酸・電解質・ビタミン液)
アミノ酸
L-ロイシン
6.30g
L-イソロイシン
3.60g
L-バリン
3.60g
L-リシン酢酸塩 6.66g
(L-リシンとして4.72g)
L-トレオニン
2.565g
L-トリプトファン
0.90g
L-メチオニン
1.755g
アセチルシステイン 0.60g
(L-システインとして0.45g)
L-フェニルアラニン
3.15g
L-チロシン
0.225g
L-アルギニン
4.725g
L-ヒスチジン
2.25g
L-アラニン
3.60g
L-プロリン
2.25g
L-セリン
1.35g
グリシン
2.655g
L-アスパラギン酸
0.45g
L-グルタミン酸
0.45g
電解質
塩化カルシウム水和物
0.555g
硫酸マグネシウム水和物
0.930g
酢酸カリウム
1.620g
ビタミン
ニコチン酸アミド
30mg
葉酸
0.45mg
添加剤
亜硫酸水素ナトリウム
22.5mg
クエン酸水和物
適量
下室液のK濃度は1号が18mEq/L、2号が22mEq/L
混合時(1バッグ中)
糖質
ブドウ糖
262.5g
糖濃度
17.5%
電解質
Na+注2)
75mEq
K
41mEq
Mg2+
7.5mEq
Ca2+
7.6mEq
Cl
75mEq
SO42-
8mEq
Acetate-注2)
72mEq
L-Lactate
21mEq
Citrate3-注2)
18mEq
P 9mmol
(280mg)
ビタミン
チアミン塩化物塩酸塩
5.76mg
リボフラビンリン酸エステルナトリウム
3.45mg
ピリドキシン塩酸塩
5.5125mg
シアノコバラミン
3.75μg
ニコチン酸アミド
30mg
パンテノール
10.5mg
葉酸
0.45mg
ビオチン
45μg
アスコルビン酸
150mg
ビタミンA油
2475ビタミンA単位
コレカルシフェロール
3.75μg
トコフェロール酢酸エステル
7.5mg
フィトナジオン
0.1125mg
微量元素
鉄(Fe)
15μmol
マンガン(Mn)
0.75μmol
亜鉛(Zn)
45μmol
銅(Cu)
3.75μmol
ヨウ素(I)
0.75μmol
アミノ酸
総遊離アミノ酸量
45g
総窒素量
7.05g
必須アミノ酸/非必須アミノ酸
1.79
分岐鎖アミノ酸含有率
30w/w%
総熱量
1230kcal
非蛋白熱量
1050kcal
非蛋白熱量/窒素
149
注2)添加剤に由来するものを含む。
ビタミンA油にはラッカセイ油が含まれる。
エルネオパNF2号輸液(2000mLキット)
上室液(糖・電解質・ビタミン・微量元素液)
糖質
ブドウ糖
350g
電解質
塩化ナトリウム
4.100g
塩化カリウム
1.492g
L-乳酸ナトリウム液注1)
3.180g
リン酸二水素カリウム
1.642g
ビタミン
チアミン塩化物塩酸塩 7.68mg
(チアミンとして6.0mg)
ピリドキシン塩酸塩 7.350mg
(ピリドキシンとして6.0mg)
シアノコバラミン
5.0μg
パンテノール 14mg
(パントテン酸として15.0mg)
微量元素
ヨウ化カリウム
0.1660mg
添加剤
氷酢酸
適量
上室液のK濃度は1号が27mEq/L、2号が33mEq/L
注1)L-乳酸ナトリウムとしての分量
小室V液(ビタミン液)
ビタミン
リボフラビンリン酸エステルナトリウム 4.6mg
(リボフラビンとして3.6mg)
アスコルビン酸
200mg
ビオチン
60μg
ビタミンA油
3300ビタミンA単位
コレカルシフェロール
5.0μg
トコフェロール酢酸エステル
10mg
フィトナジオン
0.150mg
添加剤
ポリソルベート80
45.6mg
ポリソルベート20
8mg
マクロゴール400
80mg
水酸化ナトリウム
適量
リン酸二水素ナトリウム水和物
適量
小室T液(微量元素液)
微量元素
塩化第二鉄水和物
5.406mg
塩化マンガン水和物
0.1979mg
硫酸亜鉛水和物
17.25mg
硫酸銅水和物
1.248mg
添加剤
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
5.586mg
水酸化ナトリウム
適量
下室液(アミノ酸・電解質・ビタミン液)
アミノ酸
L-ロイシン
8.40g
L-イソロイシン
4.80g
L-バリン
4.80g
L-リシン酢酸塩 8.88g
(L-リシンとして6.29g)
L-トレオニン
3.42g
L-トリプトファン
1.20g
L-メチオニン
2.34g
アセチルシステイン 0.80g
(L-システインとして0.60g)
L-フェニルアラニン
4.20g
L-チロシン
0.30g
L-アルギニン
6.30g
L-ヒスチジン
3.00g
L-アラニン
4.80g
L-プロリン
3.00g
L-セリン
1.80g
グリシン
3.54g
L-アスパラギン酸
0.60g
L-グルタミン酸
0.60g
電解質
塩化カルシウム水和物
0.740g
硫酸マグネシウム水和物
1.240g
酢酸カリウム
2.160g
ビタミン
ニコチン酸アミド
40mg
葉酸
0.6mg
添加剤
亜硫酸水素ナトリウム
30mg
クエン酸水和物
適量
下室液のK濃度は1号が18mEq/L、2号が22mEq/L
混合時(1バッグ中)
糖質
ブドウ糖
350g
糖濃度
17.5%
電解質
Na+注2)
100mEq
K
54mEq
Mg2+
10mEq
Ca2+
10mEq
Cl
100mEq
SO42-
10mEq
Acetate-注2)
96mEq
L-Lactate
28mEq
Citrate3-注2)
24mEq
P 12mmol
(374mg)
ビタミン
チアミン塩化物塩酸塩
7.68mg
リボフラビンリン酸エステルナトリウム
4.6mg
ピリドキシン塩酸塩
7.350mg
シアノコバラミン
5.0μg
ニコチン酸アミド
40mg
パンテノール
14mg
葉酸
0.6mg
ビオチン
60μg
アスコルビン酸
200mg
ビタミンA油
3300ビタミンA単位
コレカルシフェロール
5.0μg
トコフェロール酢酸エステル
10mg
フィトナジオン
0.150mg
微量元素
鉄(Fe)
20μmol
マンガン(Mn)
1μmol
亜鉛(Zn)
60μmol
銅(Cu)
5μmol
ヨウ素(I)
1μmol
アミノ酸
総遊離アミノ酸量
60g
総窒素量
9.40g
必須アミノ酸/非必須アミノ酸
1.79
分岐鎖アミノ酸含有率
30w/w%
総熱量
1640kcal
非蛋白熱量
1400kcal
非蛋白熱量/窒素
149
注2)添加剤に由来するものを含む。
ビタミンA油にはラッカセイ油が含まれる。

製剤の性状

エルネオパNF1号輸液(1000mLキット)
上室液
pH3.5~4.5
浸透圧比約6(生理食塩液に対する比)
性状
無色澄明の液
小室V液
pH6.0~8.0
浸透圧比約1(生理食塩液に対する比)
性状
黄褐色澄明の液
小室T液
pH4.5~5.5
浸透圧比約0.1(生理食塩液に対する比)
性状
赤褐色澄明の液
下室液
pH6.5~7.5
浸透圧比約1(生理食塩液に対する比)
性状
無色澄明の液
混合時
pH約5.2
浸透圧比約4(生理食塩液に対する比)
性状
黄色澄明の液
エルネオパNF1号輸液(1500mLキット)
上室液
pH3.5~4.5
浸透圧比約6(生理食塩液に対する比)
性状
無色澄明の液
小室V液
pH6.0~8.0
浸透圧比約1(生理食塩液に対する比)
性状
黄褐色澄明の液
小室T液
pH4.5~5.5
浸透圧比約0.1(生理食塩液に対する比)
性状
赤褐色澄明の液
下室液
pH6.5~7.5
浸透圧比約1(生理食塩液に対する比)
性状
無色澄明の液
混合時
pH約5.2
浸透圧比約4(生理食塩液に対する比)
性状
黄色澄明の液
エルネオパNF1号輸液(2000mLキット)
上室液
pH3.5~4.5
浸透圧比約6(生理食塩液に対する比)
性状
無色澄明の液
小室V液
pH6.0~8.0
浸透圧比約1(生理食塩液に対する比)
性状
黄褐色澄明の液
小室T液
pH4.5~5.5
浸透圧比約0.1(生理食塩液に対する比)
性状
赤褐色澄明の液
下室液
pH6.5~7.5
浸透圧比約1(生理食塩液に対する比)
性状
無色澄明の液
混合時
pH約5.2
浸透圧比約4(生理食塩液に対する比)
性状
黄色澄明の液
エルネオパNF2号輸液(1000mLキット)
上室液
pH3.5~4.5
浸透圧比約9(生理食塩液に対する比)
性状
無色澄明の液
小室V液
pH6.0~8.0
浸透圧比約1(生理食塩液に対する比)
性状
黄褐色澄明の液
小室T液
pH4.5~5.5
浸透圧比約0.1(生理食塩液に対する比)
性状
赤褐色澄明の液
下室液
pH6.4~7.4
浸透圧比約2(生理食塩液に対する比)
性状
無色澄明の液
混合時
pH約5.4
浸透圧比約6(生理食塩液に対する比)
性状
黄色澄明の液
エルネオパNF2号輸液(1500mLキット)
上室液
pH3.5~4.5
浸透圧比約9(生理食塩液に対する比)
性状
無色澄明の液
小室V液
pH6.0~8.0
浸透圧比約1(生理食塩液に対する比)
性状
黄褐色澄明の液
小室T液
pH4.5~5.5
浸透圧比約0.1(生理食塩液に対する比)
性状
赤褐色澄明の液
下室液
pH6.4~7.4
浸透圧比約2(生理食塩液に対する比)
性状
無色澄明の液
混合時
pH約5.4
浸透圧比約6(生理食塩液に対する比)
性状
黄色澄明の液
エルネオパNF2号輸液(2000mLキット)
上室液
pH3.5~4.5
浸透圧比約9(生理食塩液に対する比)
性状
無色澄明の液
小室V液
pH6.0~8.0
浸透圧比約1(生理食塩液に対する比)
性状
黄褐色澄明の液
小室T液
pH4.5~5.5
浸透圧比約0.1(生理食塩液に対する比)
性状
赤褐色澄明の液
下室液
pH6.4~7.4
浸透圧比約2(生理食塩液に対する比)
性状
無色澄明の液
混合時
pH約5.4
浸透圧比約6(生理食塩液に対する比)
性状
黄色澄明の液

効能又は効果

経口・経腸管栄養補給が不能又は不十分で、経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の水分、電解質、カロリー、アミノ酸、ビタミン、亜鉛、鉄、銅、マンガン及びヨウ素の補給

効能又は効果に関連する注意

  1. 経中心静脈栄養療法用の栄養輸液として組成を固定しているので、重篤な肝障害、腎障害(透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)等の特殊な輸液組成を必要とする疾患には使用しないこと。
  2. エルネオパNF1号輸液は経中心静脈栄養療法の開始時で、耐糖能が不明の場合及び病態により耐糖能が低下している場合の開始液として、あるいは侵襲時等で耐糖能が低下しており、カロリー制限の必要がある場合には経中心静脈栄養療法の維持液として用いる。エルネオパNF2号輸液は通常の必要カロリー量の患者の維持液として用いる。
  3. 本剤を投与する場合には、患者の尿量が1日500mL又は1時間当たり20mL以上あることが望ましい。

用法及び用量

〈エルネオパNF1号輸液〉
本剤は経中心静脈栄養法の開始時で、耐糖能が不明の場合や耐糖能が低下している場合の開始液として、あるいは侵襲時等で耐糖能が低下しており、ブドウ糖を制限する必要がある場合の維持液として用いる。
用時に上下2室の隔壁と上室内にある黄褐色及び赤褐色の小室を同時に開通し十分に混合して、開始液又は維持液とする。
通常、成人には1日2000mLの開始液又は維持液を24時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。
なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減する。
〈エルネオパNF2号輸液〉
本剤は経中心静脈栄養法の維持液として用いる。
用時に上下2室の隔壁と上室内にある黄褐色及び赤褐色の小室を同時に開通し十分に混合して、維持液とする。
通常、成人には1日2000mLの維持液を24時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。
なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減する。

重要な基本的注意

  1. 透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者における、水分、電解質、尿素等の除去量、蓄積量は透析の方法及び病態によって異なる。血液生化学検査、酸塩基平衡、体液バランス等の評価により患者の状態を確認した上で投与開始及び継続の可否を判断すること。
  2. 高血糖、尿糖があらわれるおそれがあるので、ブドウ糖濃度の低い製剤から投与を開始するなど、ブドウ糖の濃度を徐々に高めること。
  3. 急激な投与の中止により低血糖を起こすおそれがあるので、投与を中止する場合には、ブドウ糖濃度を徐々に下げること。
  4. 本剤を長期連用する場合には、以下の点に注意すること。
    • 臨床症状の推移を十分観察したうえで、慎重に投与すること。また、必要に応じ、マンガンの全血中濃度及びその他の微量元素の血漿中濃度を測定することが望ましい。
    • 特にマンガンについては、マンガン20μmol配合微量元素製剤の投与により全血中濃度の上昇がみられたり、脳内蓄積によって脳MRI検査(T1強調画像)で高信号を示したり、パーキンソン様症状があらわれたとの報告がある。
      このような所見がみられた場合には、マンガンが配合されていない高カロリー輸液療法を考慮すること。
      ※マンガン20μmol、鉄35μmol、亜鉛60μmol、銅5μmol、ヨウ素1μmol配合製剤
  5. 黄疸がある場合又は本剤投与中にマンガンの全血中濃度の上昇が認められた場合及び銅などの微量元素の血漿中濃度の上昇が認められた場合には、投与を中止し、他の高カロリー輸液療法を考慮すること。
  6. ワルファリン使用中の患者で、本剤とフィトナジオン(ビタミンK1)含有量が異なる製剤と相互に切り替える場合には、ワルファリンの投与量等に注意すること。

特定の背景を有する患者に関する注意

合併症・既往歴等のある患者

  1. 高度のアシドーシスのある患者
    アシドーシスが悪化するおそれがある。
  2. 糖尿病の患者
    血糖値が上昇することにより、症状が悪化するおそれがある。
  3. 膵炎、膵硬化症、膵腫瘍等の膵障害のある患者
    高血糖等の耐糖能異常を起こすおそれがある。
  4. 心不全の患者
    循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。
  5. 重症熱傷の患者
    水分、電解質代謝等が著しく障害されているため、心負荷増大のおそれがある。
  6. 脱水症の患者
    水分、電解質等に影響を与えるため、症状が悪化するおそれがある。
  7. 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者
    水分、電解質等の排泄が障害されているため、症状が悪化するおそれがある。
  8. 尿崩症の患者
    水分、電解質等に影響を与えるため、症状が悪化するおそれがある。
  9. 菌血症の患者
    カテーテルが二次感染巣となることがあり、敗血症さらには敗血症性ショックを起こすおそれがある。
  10. 本人又は両親・兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を持つ患者

腎機能障害患者

  1. 重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者(いずれも透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)
    投与しないこと。
  2. 透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者
    水分、電解質の過剰投与や、アミノ酸の代謝産物である尿素等の滞留がおこるおそれがある。
  3. 腎障害のある患者(重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者を除く)
    水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。微量元素の血漿・全血中濃度を上昇させるおそれがある。

肝機能障害患者

  1. 重篤な肝障害(肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれ等)のある患者
    投与しないこと。アミノ酸の代謝が十分に行われないため、症状が悪化する又は誘発されるおそれがある。
  2. 肝障害のある患者(重篤な肝障害のある患者を除く)
    微量元素の血漿・全血中濃度を上昇させるおそれがある。

生殖能を有する者

妊婦

  1. 妊娠3カ月以内又は妊娠を希望する女性
    投与する場合には、用法・用量に留意し、本剤によるビタミンAの投与は5000 IU/日未満に留めるなど必要な注意を行うこと。外国において、妊娠前3カ月から妊娠初期3カ月までにビタミンAを10000 IU/日以上摂取した女性から出生した児に、頭蓋神経堤などを中心とする奇形発現の増加が推定されたとする疫学調査結果がある。
  2. 妊婦(妊娠3カ月以内の女性を除く)
    治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
  3. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性
    ビタミンD過剰にならないように、慎重に投与すること。

授乳婦

  1. 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
  2. ビタミンD過剰にならないように、慎重に投与すること。

小児等

  1. 小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
  2. ビタミンD過剰にならないように、慎重に投与すること。

高齢者

投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ジギタリス製剤 
ジゴキシン等
ジギタリス中毒(不整脈等)の症状があらわれた場合には、投与を中止すること。
カルシウムがジギタリス製剤の作用を増強するおそれがある。
パーキンソン病治療薬
レボドパ
レボドパの作用を減弱させるおそれがある。
ピリドキシン塩酸塩は、レボドパの脱炭酸酵素の補酵素であり、併用によりレボドパの末梢での脱炭酸化を促進し、レボドパの脳内作用部位への到達量を減少させる。
ワルファリン
ワルファリンの作用を減弱させるおそれがある。
フィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗する。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

  1. アシドーシス(頻度不明)
    重篤なアシドーシスがあらわれることがある。
  2. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
    血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  3. 高血糖(頻度不明)
    過度の高血糖、高浸透圧利尿、口渇があらわれた場合には、インスリン投与等の適切な処置を行うこと。

その他の副作用

5%以上
0.1~5%未満
頻度不明
過敏症
顔面潮紅、発疹、そう痒感
代謝異常
血糖上昇
高ナトリウム血症、高カルシウム血症、高カリウム血症
消化器
食欲不振、嘔吐
悪心、腹痛、下痢
肝臓
肝機能異常
Al-Pの上昇、γ-GTP上昇
総ビリルビンの上昇
腎臓
BUNの上昇
循環器
胸部不快感、動悸
精神神経系
パーキンソン様症状
大量・急速投与
脳浮腫、肺水腫、末梢の浮腫、水中毒
その他
血中マンガン上昇、頭痛、悪寒、発熱、熱感

臨床検査結果に及ぼす影響

  1. アスコルビン酸を含有しているため、尿糖の検出を妨害することがある。また、各種の尿検査(潜血、ビリルビン、亜硝酸塩)・便潜血反応検査で、偽陰性を呈することがある。
  2. リボフラビンリン酸エステルナトリウムを含有しているため、尿を黄変させ、臨床検査値に影響を与えることがある。

適用上の注意

全般的な注意
  1. 使用時には、感染に対する配慮をすること。
  2. 注射針や輸液セットのびん針は、ゴム栓の刻印部(○印)に垂直にゆっくりと刺すこと。斜めに刺した場合、削り片の混入及び液漏れの原因となるおそれがある。また、針は同一箇所に繰り返し刺さないこと。
薬剤調製時の注意
  1. 調製手順
    1. 用時に外袋を開封し、バッグを取り出す。
    2. 下室を両手で勢いよく押して隔壁と2つの小室を開通させる。
    3. 上室と下室を同時に強く押して内容液で中央の隔壁部を盛り上げ、隔壁と小室が完全に開通していることを確認する。
    4. 上室と下室を交互に押して4室液を十分に混合し、黄色澄明の均一な液とする。
  2. 脂肪乳剤と配合しないこと。
  3. 薬剤を配合する場合には、配合変化に注意すること。
薬剤投与時の注意
  1. 末梢静脈内には投与しないこと。
  2. ビタミンの光分解を防ぐため、遮光カバーを用いるなど十分に注意すること。
  3. 可塑剤としてDEHP〔di-(2-ethylhexyl)phthalate;フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)〕を含むポリ塩化ビニル製の輸液セット等を使用した場合、DEHPが製剤中に溶出するので、DEHPを含まない輸液セット等を使用することが望ましい。
  4. 原則として、連結管を用いたタンデム方式による投与は行わないこと。輸液セット内に空気が流入するおそれがある。
  5. 容器の目盛りは目安として使用すること。
  6. 残液は使用しないこと。

臨床成績

有効性及び安全性に関する試験

  1. 国内第Ⅲ相試験
    消化器術後患者110例を対象とした非盲検並行群間比較試験において、本剤又は市販の高カロリー輸液用糖・電解質・アミノ酸・総合ビタミン・微量元素液(対照薬)を原則1日当たり2000mLで術後第1日目(又は第2日目)から第7日目までの7日間(又は6日間)投与した。
    有効性解析対象症例100例(本剤群46例、対照薬群54例)において、主要評価項目とした術後5日目の栄養指標(総蛋白、アルブミン、プレアルブミン、レチノール結合蛋白及びトランスフェリンの各血清濃度)及び副次評価項目とした術後8日目の同指標は、いずれも両群で同様に推移した。また、副次評価項目とした対照薬と配合量が異なるビタミン及び微量元素は、配合量の差異が反映された、又は同様の推移を示した。
    副作用の発現頻度は、本剤群で27.1%(13/48例)であり、主な副作用は、肝機能異常12.5%(6/48例)、血中ブドウ糖増加8.3%(4/48例)であった。

薬効薬理

作用機序
本剤は水分、電解質、カロリー、アミノ酸、ビタミン、亜鉛、鉄、銅、マンガン及びヨウ素の補給効果を示す。
鉄補給効果、栄養効果
本剤の微量元素(鉄)補給効果を、鉄欠乏モデルラットを用いて検討した結果、本剤は微量元素を含有しない市販の高カロリー輸液用糖・電解質・アミノ酸・総合ビタミン液に対して、有意な鉄補給効果を示した。また、市販の高カロリー輸液用糖・電解質・アミノ酸・総合ビタミン・微量元素液に対して、概ね同程度な鉄補給効果を示すと考えられた。全般的な栄養効果、電解質補給効果に関しては、いずれも市販の対照薬と同程度であった。

取扱い上の注意

  1. 液漏れの原因となるので、強い衝撃や鋭利なものとの接触等を避けること。
  2. 品質保持のために遮光性及びガスバリア性の外袋で包装し、脱酸素剤を封入しているので、外袋は使用時まで開封しないこと。
  3. 以下の場合には使用しないこと。
    • 外袋が破損している場合
    • 外袋内や容器表面に水滴や結晶が認められる場合
    • 容器から薬液が漏れている場合
    • 性状その他薬液に異状が認められる場合
    • ゴム栓部のシールがはがれている場合
    • 隔壁を開通する前に、既に隔壁が開通している場合

包装

〈エルネオパNF1号輸液〉
1000mL  10袋 ソフトバッグ(脱酸素剤入り)
1500mL  5袋 ソフトバッグ(脱酸素剤入り)
2000mL  5袋 ソフトバッグ(脱酸素剤入り)
〈エルネオパNF2号輸液〉
1000mL  10袋 ソフトバッグ(脱酸素剤入り)
1500mL  5袋 ソフトバッグ(脱酸素剤入り)
2000mL  5袋 ソフトバッグ(脱酸素剤入り)

主要文献

1
㈱大塚製薬工場 社内資料:第Ⅲ相試験
2
㈱大塚製薬工場 社内資料:薬効薬理

文献請求先及び問い合わせ先

株式会社大塚製薬工場 輸液DIセンター
〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-2
TEL:0120-719-814
FAX:03-5296-8400

製造販売業者等

製造販売元
株式会社大塚製薬工場
徳島県鳴門市撫養町立岩字芥原115
販売提携
大塚製薬株式会社
東京都千代田区神田司町2-9

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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