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アスコルビン酸「ケンエー」

ビタミンC剤

1g 7.5円

添付文書番号

3140001X1144_1_04

企業コード

260024

作成又は改訂年月

2023年5月改訂
(第1版)

日本標準商品分類番号

87314

薬効分類名

ビタミンC剤

承認等

販売名

アスコルビン酸「ケンエー」

販売名コード

3140001X1144

販売名英字表記

Ascorbic Acid「KENEI」

承認番号等

承認番号
15900AMZ00373

販売開始年月

1994年12月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
3年

基準名

日本薬局方
アスコルビン酸

一般的名称

日局 アスコルビン酸

組成・性状

組成

アスコルビン酸「ケンエー」
有効成分
1g中
日局 アスコルビン酸  1g

製剤の性状

アスコルビン酸「ケンエー」
性状
白色の結晶又は結晶性の粉末

効能又は効果

(1)ビタミンC欠乏症の予防及び治療(壊血病、メルレル・バロー病)
(2)ビタミンCの需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など)
(3)下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
・毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)
・薬物中毒
・副腎皮質機能障害
・骨折時の骨基質形成・骨癒合促進
・肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着
・光線過敏性皮膚炎
(3)の適応に対して、効果がないのに、月余にわたって漫然と使用すべきでない。

用法及び用量

アスコルビン酸として、通常成人1日50~2,000mgを1~数回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

特定の背景を有する患者に関する注意

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

頻度不明
消化器
悪心・嘔吐、下痢

臨床検査結果に及ぼす影響

  1. 各種の尿糖検査で、尿糖の検出を妨害することがある。
  2. 各種の尿検査(潜血、ビリルビン、亜硝酸塩)・便潜血反応検査で、偽陰性を呈することがある。

適用上の注意

薬剤調製時の注意
本剤は還元性、キレート性が強いので配合変化を起こしやすく、その際、本剤の効力が低下するので注意すること 。

薬効薬理

作用機序
アスコルビン酸の代表的な欠乏症が壊血病であり、出血傾向の増大、骨・歯牙の発育遅延、抗体産生能や創傷治癒能の低下を起こす。本剤の投与はこれらの疾患や症状に効果があるが、生理的意義や作用は十分明らかではない。コラーゲン生成への関与、毛細血管抵抗性の増強や血液凝固時間の短縮などによる出血傾向の改善、副腎皮質機能への関与(ストレス反応の防止)、メラニン色素生成の抑制などが報告されている 。
結合織に対する作用
アスコルビン酸は、結合織の主成分であるコラーゲンの生成に関与しており、アスコルビン酸の欠乏は、皮膚、骨、歯、血管等の脆弱化をもたらす。すなわち、アスコルビン酸はコラーゲン中のprolineからhydroxyprolineへの水酸化過程に関与し、アスコルビン酸の投与によりコラーゲンの増加がみられる(モルモット)。
また、アスコルビン酸は骨形成を進行させ、モルモット実験的骨折の修復機転において治癒的に作用する 。
毛細血管、血液に対する作用
アスコルビン酸は毛細血管抵抗を増強し、出血傾向を改善する(マウス) 。
薬物中毒に対する作用
アルコール中毒患者では、血中アスコルビン酸濃度が低値を示すものが多く、アスコルビン酸の欠乏が起こるとされている 。アルコール中毒患者へのアスコルビン酸投与は、低下した尿中アスコルビン酸排泄量を回復させ 、血中アルコール濃度の上昇を一時的に抑制する 。
また、ニコチンは副腎皮質を刺激し、副腎皮質ホルモンの分泌を促してアスコルビン酸の消費を増大させる 。
副腎皮質機能に対する作用
アスコルビン酸は副腎皮質に多量に存在し、ステロイドホルモンの異化抑制に関与するとされている 。
メラニン色素生成に対する作用
アスコルビン酸は、チロシンからのメラニン生成過程の中で、DOPAからDOPAキノンへの酸化過程を阻害し、メラニン色素の生成を抑制する 。

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称
アスコルビン酸(Ascorbic Acid)
化学名
L-threo-Hex-2-enono-1,4-lactone
分子式
C6H8O6
分子量
176.12
性状
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、酸味がある。本品は水に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
化学構造式
融点
約190℃(分解)

取扱い上の注意

ボトル開封後は、湿気を避けて遮光して保存すること。

包装

100g (ポリエチレン瓶)、200g (ポリエチレン瓶)、500g (ポリエチレン瓶)

主要文献

1
第十八改正日本薬局方解説書.廣川書店.2021:C-95-100
2
Levene C.I,et al.:Biochim.Biophys.Acta.1972;257:384-388
3
Gould B.S,et al.:Ann.New York Acad.Sci.1959;85:385-398
4
Fullmer H.M.:ibid.1961;92:286-294
5
梶原章:最新医学.1962;17:1429-1446
6
藤田和典ほか:日本皮膚科学会雑誌.1963;73:580-589
7
Lee R.E.:J.Nutr. 1960;72:203-209
8
田多井吉之介:日本医事新報.1966;2190:161-162
9
Lester D,et al.:J.Nutr.1960;70:278-282
10
飯島泰彦:精神神経学雑誌.1960;62:862-875
11
田多井吉之介ほか:ビタミンCの生理および薬理.1964;最新医学社:14-15
12
竹内勝ほか:ビタミン.1963;28:501-507

文献請求先及び問い合わせ先

健栄製薬株式会社 学術情報部
〒541-0044 大阪市中央区伏見町2丁目5番8号
電話番号 (06)6231-5822
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