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アルファカルシドールカプセル1μg「トーワ」

活性型ビタミンD3製剤

1カプセル 6.1円

添付文書番号

3112001M1305_1_05

企業コード

480235

作成又は改訂年月

2024年2月改訂
(第1版)

日本標準商品分類番号

873112

薬効分類名

活性型ビタミンD3製剤

承認等

販売名

アルファカルシドールカプセル0.25μg「トーワ」

販売名コード

3112001M1305

販売名英字表記

ALFACALCIDOL CAPSULES 0.25μg “TOWA”

承認番号等

承認番号
22500AMX01143

販売開始年月

1992年7月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
3年

規制区分

劇薬

販売名

アルファカルシドールカプセル0.5μg「トーワ」

販売名コード

3112001M2360

販売名英字表記

ALFACALCIDOL CAPSULES 0.5μg “TOWA”

承認番号等

承認番号
22500AMX01092

販売開始年月

1992年7月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
3年

規制区分

劇薬

販売名

アルファカルシドールカプセル1μg「トーワ」

販売名コード

3112001M3359

販売名英字表記

ALFACALCIDOL CAPSULES 1μg “TOWA”

承認番号等

承認番号
22500AMX01099

販売開始年月

1992年7月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
3年

規制区分

劇薬

一般的名称

アルファカルシドールカプセル

組成・性状

組成

アルファカルシドールカプセル0.25μg「トーワ」
有効成分
1カプセル中
有効成分
アルファカルシドール  0.25μg
添加剤
無水エタノール、中鎖脂肪酸トリグリセリド
カプセル本体:ゼラチン、濃グリセリン、D-ソルビトール液、酸化チタン、黄色三二酸化鉄
アルファカルシドールカプセル0.5μg「トーワ」
有効成分
1カプセル中
有効成分
アルファカルシドール  0.5μg
添加剤
無水エタノール、中鎖脂肪酸トリグリセリド
カプセル本体:ゼラチン、濃グリセリン、D-ソルビトール液、酸化チタン
アルファカルシドールカプセル1μg「トーワ」
有効成分
1カプセル中
有効成分
アルファカルシドール  1.0μg
添加剤
無水エタノール、中鎖脂肪酸トリグリセリド
カプセル本体:ゼラチン、濃グリセリン、D-ソルビトール液、酸化チタン、三二酸化鉄

製剤の性状

アルファカルシドールカプセル0.25μg「トーワ」
剤形軟カプセル剤で、内容物は無色~微黄色の澄明な液であり、わずかに特異なにおいがある。
色調微黄色~淡黄色
外形
質量約185mg
識別コードTw.D30.25
アルファカルシドールカプセル0.5μg「トーワ」
剤形軟カプセル剤で、内容物は無色~微黄色の澄明な液であり、わずかに特異なにおいがある。
色調白色~微黄白色
外形
質量約185mg
識別コードTw.D30.5
アルファカルシドールカプセル1μg「トーワ」
剤形軟カプセル剤で、内容物は無色~微黄色の澄明な液であり、わずかに特異なにおいがある。
色調微赤色~淡赤色
外形
質量約205mg
識別コードTw.D31.0

効能又は効果

〇骨粗鬆症
〇下記疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低カルシウム血症、テタニー、骨痛、骨病変等)の改善
慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、ビタミンD抵抗性クル病・骨軟化症

用法及び用量

〈効能共通〉
本剤は、患者の血清カルシウム濃度の十分な管理のもとに、投与量を調整する。
〈骨粗鬆症、慢性腎不全〉
通常、成人1日1回アルファカルシドールとして0.5~1.0μgを経口投与する。
ただし、年齢、症状により適宜増減する。
〈副甲状腺機能低下症、その他のビタミンD代謝異常に伴う疾患〉
通常、成人1日1回アルファカルシドールとして1.0~4.0μgを経口投与する。
ただし、疾患、年齢、症状、病型により適宜増減する。
(小児用量)
通常、小児に対しては骨粗鬆症の場合には1日1回アルファカルシドールとして0.01~0.03μg/kgを、その他の疾患の場合には1日1回アルファカルシドールとして0.05~0.1μg/kgを経口投与する。
ただし、疾患、症状により適宜増減する。

重要な基本的注意

  1. 血清カルシウム上昇を伴った急性腎障害があらわれることがあるので、血清カルシウム値及び腎機能を定期的に観察すること。
  2. 過量投与を防ぐため、本剤投与中、血清カルシウム値の定期的測定を行い、血清カルシウム値が正常値を超えないよう投与量を調整すること。
  3. 高カルシウム血症を起こした場合には、直ちに休薬する。休薬により血清カルシウム値が正常域に達したら、減量して投薬を再開する。

特定の背景を有する患者に関する注意

合併症・既往歴等のある患者

  1. 高リン血症のある患者
    リン酸結合剤を併用し、血清リン値を下げること。

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で大量投与の場合、胎児化骨遅延等がみられている。

授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で授乳による新生児への移行率は、母動物投与量の1/20に相当する。

小児等

血清カルシウム値等の観察を十分に行いながら少量から投与を開始し、漸増投与するなど、過量投与にならぬよう慎重に投与すること。幼若ラット経口投与における急性毒性は成熟ラットに比べ強くあらわれている。

高齢者

用量に注意すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
マグネシウムを含有する製剤
酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム等
高マグネシウム血症が起きたとの報告がある。
他のビタミンD誘導体と同様に腸管でのマグネシウムの吸収を促進させると考えられる。
マグネシウムを含有する製剤
酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム等
ミルク・アルカリ症候群(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがある。
血中マグネシウムの増加により代謝性アルカローシスが持続するため、尿細管でのカルシウム再吸収が増加する。
ジギタリス製剤
ジゴキシン等
不整脈があらわれるおそれがある。
本剤により高カルシウム血症が発症した場合、ジギタリス製剤の作用が増強される。
カルシウム製剤
乳酸カルシウム水和物、炭酸カルシウム等
高カルシウム血症があらわれるおそれがある。
本剤は腸管でのカルシウムの吸収を促進させる。
ビタミンD及びその誘導体
カルシトリオール等
高カルシウム血症があらわれるおそれがある。
相加作用による。
PTH製剤
テリパラチド等
PTHrP製剤
アバロパラチド酢酸塩
高カルシウム血症があらわれるおそれがある。
相加作用による。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

  1. 急性腎障害(頻度不明)
    血清カルシウム上昇を伴った急性腎障害があらわれることがある。
  2. 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
    AST、ALT、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

その他の副作用

0.1~5%未満
0.1%未満
消化器
食欲不振、悪心・嘔気、下痢、便秘、胃痛
嘔吐、腹部膨満感、胃部不快感、消化不良、口内異和感、口渇等
精神神経系
頭痛・頭重、不眠・いらいら感、脱力・倦怠感、めまい、しびれ感、眠気、記憶力・記銘力の減退、耳鳴り、老人性難聴、背部痛、肩こり、下肢のつっぱり感、胸痛等
循環器
軽度の血圧上昇、動悸
肝臓
AST、ALTの上昇
LDH、γ-GTPの上昇
腎臓
BUN、クレアチニンの上昇(腎機能の低下)
腎結石
皮膚
そう痒感
発疹、熱感
結膜充血
関節周囲の石灰化(化骨形成)
その他
嗄声、浮腫
注)副作用の発現頻度は使用成績調査を含む

適用上の注意

薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するように指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

薬物動態

血中濃度

  1. 生物学的同等性試験
    〈アルファカルシドールカプセル0.25μg「トーワ」〉
    アルファカルシドールカプセル0.25μg「トーワ」とアルファロールカプセル0.25μgを、クロスオーバー法によりそれぞれ20カプセル(アルファカルシドールとして5μg注))健康成人男子に絶食単回経口投与して血清中1α,25(OH)2D濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
    製剤投与量
    (アルファカル
    シドールとして)
    判定パラメータ
    参考パラメータ
    AUC0-48
    (pg・hr/mL)
    Cmax
    (pg/mL)
    Tmax
    (hr)
    アルファカルシドール
    カプセル0.25μg「トーワ」
    20カプセル
    (5μg)
    2806±515
    86.5±14.2
    10.2±3.9
    アルファロール
    カプセル0.25μg
    20カプセル
    (5μg)
    3006±551
    86.6±18.7
    8.9±2.7
    (Mean±S.D.,n=20)
    血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
    〈アルファカルシドールカプセル0.5μg「トーワ」〉
    アルファカルシドールカプセル0.5μg「トーワ」とアルファロールカプセル0.5μgを、クロスオーバー法によりそれぞれ10カプセル(アルファカルシドールとして5μg注))健康成人男子に絶食単回経口投与して血清中1α,25(OH)2D濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
    製剤投与量
    (アルファカル
    シドールとして)
    判定パラメータ
    参考パラメータ
    AUC0-48
    (pg・hr/mL)
    Cmax
    (pg/mL)
    Tmax
    (hr)
    アルファカルシドール
    カプセル0.5μg「トーワ」
    10カプセル
    (5μg)
    3018±578
    91.6±21.2
    8.6±2.0
    アルファロール
    カプセル0.5μg
    10カプセル
    (5μg)
    3161±736
    96.4±25.0
    7.7±1.8
    (Mean±S.D.,n=20)
    血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
    〈アルファカルシドールカプセル1μg「トーワ」〉
    アルファカルシドールカプセル1μg「トーワ」とアルファロールカプセル1μgを、クロスオーバー法によりそれぞれ5カプセル(アルファカルシドールとして5μg注))健康成人男子に絶食単回経口投与して血清中1α,25(OH)2D濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
    製剤投与量
    (アルファカル
    シドールとして)
    判定パラメータ
    参考パラメータ
    AUC0-48
    (pg・hr/mL)
    Cmax
    (pg/mL)
    Tmax
    (hr)
    アルファカルシドール
    カプセル1μg「トーワ」
    5カプセル
    (5μg)
    2807±592
    87.1±22.0
    8.7±2.6
    アルファロール
    カプセル1μg
    5カプセル
    (5μg)
    2693±687
    84.3±23.6
    9.3±2.4
    (Mean±S.D.,n=20)
    血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
     
    注)本剤の承認された最大用量は、1回4.0μgである。
    ※ 1α,25(OH)2D:アルファカルシドールの活性代謝物1α,25(OH)2D3+生体由来1α,25(OH)2D2

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称
アルファカルシドール(Alfacalcidol)
化学名
(5Z,7E)-9,10-Secocholesta-5,7,10(19)-triene-1α,3β-diol
分子式
C27H44O2
分子量
400.64
性状
白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール、エタノール(99.5)、クロロホルム又はジクロロメタンに溶けやすく、アセトン又はジエチルエーテルにやや溶けやすく、水又はヘキサンにほとんど溶けない。空気又は光によって変化する。
化学構造式
融点
137~142℃(「日局」エルゴカルシフェロール測定法による)

取扱い上の注意

アルミピロー開封後は遮光して保存すること。

包装

〈アルファカルシドールカプセル0.25μg「トーワ」〉
100カプセル[10カプセル×10:PTP]
1000カプセル[10カプセル×100:PTP]
〈アルファカルシドールカプセル0.5μg「トーワ」〉
100カプセル[10カプセル×10:PTP]
1000カプセル[10カプセル×100:PTP]
〈アルファカルシドールカプセル1μg「トーワ」〉
100カプセル[10カプセル×10:PTP]
1000カプセル[10カプセル×100:PTP]

主要文献

1
社内資料:生物学的同等性試験(カプセル0.25μg)
2
社内資料:生物学的同等性試験(カプセル0.5μg)
3
社内資料:生物学的同等性試験(カプセル1μg)

文献請求先及び問い合わせ先

東和薬品株式会社 学術部DIセンター
〒570-0081 大阪府守口市日吉町2丁目5番15号
0120-108-932 FAX 06-7177-7379

製造販売業者等

製造販売元
東和薬品株式会社
大阪府門真市新橋町2番11号

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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